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オフィスデザイン

【おしゃれな内装事例】最新のオフィスデザイントレンドを紹介

【おしゃれな内装事例】最新のオフィスデザイントレンドを紹介

ポストコロナ社会における働き方や職場に対する意識の変化は、オフィスデザインにも大きな影響を与えています。

オフィス空間は、単なるワークスペースとしてだけでなく、従業員のエンゲージメントや生産性向上から企業のイメージアップまで、社内・社外双方向に様々な作用をもたらす役割を担うようになっています。

本記事では、新しいオフィス空間に求められる要素として注目を集めている、トレンドを表す3つのキーワードについて解説していきます。

それぞれのトレンドをうまく取り入れたオフィス内装を実現している事例も紹介していくので、時代に合った魅力的なオフィス環境を構築したいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。

オフィスの内装トレンド1《ホスピタリティ》

リモートワークの普及により、快適性を重視したオフィスの内装やアイデアが注目を集めています。自宅やカフェなど様々な場所で業務を遂行する中で、人々は働く場所に対して居心地の良さやリラックスできる空間を求めるようになったためです。

オフィスへの出社頻度が増加傾向にある中、「オフィスのホテル化」が世界的なトレンドの1つとなっています。

住宅(Residence)と商業(Commercial)の概念を融合した「Resimercial(レジマーシャル)」デザインとも呼ばれるこのアイデアは、ホテルや空港ラウンジなどのホスピタリティ空間特有の快適性や機能性をオフィスに取り入れるという考え方です。

心地よい職場環境は、そこで働く人のメンタルヘルスにもポジティブな影響を与えることから、結果的に生産性・創造性の向上といった効果を生み出すことが期待されています。

ここからは、オフィス内装に「ホスピタリティ」という新たなアプローチを取り入れた企業の事例を3つ紹介していきます。

株式会社Gunosy

「グノシー」に代表される様々な情報キュレーションサイトを運営する株式会社Gunosyのオフィスは、白とベージュを基調とした上品で落ち着いた内装で統一されています。

上質感を感じさせるカラーパレットや温かみのある照明は、レジマーシャルデザインの象徴とされるポイントで、心理的にリラックスした状態で仕事に対する集中力を高めることに役立ちます。

また「各サービスがしっかりと地に根を張って成長してほしい」という想いを込めて取り入れられたウッディな家具や什器も、モダンなホテルで仕事をしているかのようなムードを高めています。(2023年8月時点では移転済)

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株式会社SUPER STUDIO

ECシステムの開発やD2Cビジネスに特化したコンサルティングや広告配信など、EC関連事業を多角的に展開している株式会社SUPER STUDIOのオフィスは、内装全体を黒で統一したスタイリッシュな空間が印象的なオフィスです。

社内イベントにも使用されるという広々としたフリースペースは、置かれている家具や壁、照明などの隅々にまでこだわりが感じられる、ホテルのロビーのような空間となっています。

大きな窓からたっぷりの自然光が入ることで、重い印象になってしまいがちな黒を基調とした内装に程よい柔和さが加わっており、クリエイティブなアイデアが生まれやすい雰囲気を感じさせる内装です。(2023年8月時点ではリニューアル・増床済)

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日本オラクル株式会社

グローバル市場においてトップシェアを誇る、ビジネス用ソフトウェア会社オラクルの日本法人である日本オラクル株式会社が、2019年に本社ビル内に開設した新たなセールス拠点「Oracle Digital Hub Tokyo(オラクル・デジタル・ハブ 東京)」は、「和」の要素をふんだんに取り入れたモダンな空間が目を惹くオフィスです。

同社オフィスの内装は、近年人気の高い「Japandi(ジャパンディ)(※)」を取り入れている点が最大の特徴で、グローバルにビジネスを展開し、様々な価値観を持った人々が働く同社らしいアプローチが感じられます。

居心地の良さを重視した機能性の高いミニマルデザインを得意とする北欧スタイルに、和の要素が融合することで、日本拠点で働く人が心地よく仕事に取り組める空間を目指すと同時に、オフィスを訪れた人にも日本らしい美意識を感じてもらえる空間を実現しています。

(※)Japandi:日本(Japanese)と北欧(Scandinavian)の要素をミックスしたインテリアスタイルを意味する造語。天然素材をふんだんに使ったミニマルでシンプルな内装が特徴

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オフィスの内装トレンド2《サステナビリティ》

近年、企業の社会的責任への関心が高まる中、オフィスの内装においてもサステナビリティの要素を取り入れることの重要性が増しています。

環境や社会に対して及ぼす影響に配慮したオフィス設計は、企業やブランドのイメージアップに貢献することはもちろん、そこで働く従業員の健康やウェルビーングにもポジティブな効果をもたらします。

例えば、リサイクル素材や省エネ照明、再生可能エネルギーの導入は、従業員のモラルやコスト意識の向上に貢献し、組織の多様性・包摂性を高める要素は、企業に対して継続的なイノベーションを実現する鍵となるでしょう。

ここからは、様々なアプローチを用いて、自社のサステナビリティに対する姿勢や取り組みをオフィスの内装に反映させた企業の事例を3つ紹介していきます。

ディップ株式会社

求人広告サイト「バイトル」を運営するディップ株式会社のオフィスは、「日本一コミュニケーションが取りやすいオフィス」をコンセプトとして、広々としたオープンスペースを活用したゾーニングにより、組織の透明性の高さが感じられる空間を実現しています。

同社のオフィスでまず目を惹くのが、ガラス面の下に化石標本のように敷き詰められたPCやキーボード、携帯電話の数々です。

廃棄予定だったかつてのオフィス備品を活用したフロアデザインをエントランスに取り入れることで、オフィスを訪れる度に同社が歩んできた歴史や技術の進化に思いをはせることができる仕掛けとなっていると同時に、環境に配慮した行動を促す意識を高めることにも役立っています。

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株式会社リクルート

オールジェンダートイレ

ポストコロナ社会におけるオフィスのあり方に対して、いち早く新たなアプローチを試みているのが、求人広告などの人材領域において多角的な事業展開をしている株式会社リクルートが2021年に開設した東京・九段下の新拠点です。

同社の新拠点は、ABWや従業員のウェルビーイング、地域社会・環境との共生といった旬なコンセプトを軸に、サステナビリティの考え方をオフィス内の随所に取り入れた内装を実現した、新しいオフィススタンダードのベンチマーク的存在となっています。

例えば、地上7階・地下2階の広大なオフィスの中は、完全バリアフリー化を実現しており、執務エリアなどへの入室ドアは、車椅子でもスムーズに入室できるよう非接触型ICカードによる自動扉を導入しています。

また、誰でも気軽に利用できる「オールジェンダートイレ」の設置や、築60年のヴィンテージビルならではの古い壁や什器を上手く活用したインテリアなど、オフィス全体に環境や人権に対する細やかな配慮が感じられる内装が施されています。

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株式会社エウレカ

恋愛マッチングサービス「Pairs」を運営する株式会社エウレカのオフィスは、企業の「透明性」を前面に打ち出したオフィス内装を施すことで、透明性の高い社内風土の醸成を促しています。

同社のオフィス内装には、ガラスパーテーションがふんだんに取り入れられている点が大きな特徴で、会議室などのクローズになりがちな空間はガラス張りに、それ以外のエリアはパーテーションや壁による明確なゾーニングを行わず、ゆるやかにつながりあう開放的な空間に仕上げています。

ガラスパーテーションは、明るく開放的な雰囲気を演出できるだけでなく、物理的な閉鎖空間を排除することで社内全体の風通しがよくなるという効果を生み出します。

開放的なオフィス空間は、結果的にコンプライアンス違反やハラスメントが発生しづらい環境につながるため、ガラスパーテーションはガバナンスの観点からも人気の高い内装アイデアの1つとなっているのです。

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オフィスの内装トレンド3《アウトドア》

グリーンオフィスやキャンプオフィスに代表される「バイオフィリックデザイン(※)」を取り入れたオフィス内装は、従業員の健康やウェルビーイングを大切にする風潮の高まりに併せて、注目を集めているオフィストレンドの1つです。

植物や自然光を多く内装に取り入れることによってオフィス環境を自然に近い状態にすることは、従業員だけでなく、企業に対してもポジティブな効果をもたらすことが期待されています。

従業員たちは自然に囲まれた空間に身を置くことで、集中力や創造性が高まるとともに、活発なチームコラボレーションが生まれやすくなるため、仕事の効率向上や組織の生産性向上が促進されます。

また、リラックスした心地よい空間で仕事が円滑に進められることによって、従業員の仕事や企業に対する満足度が高まり、心理的安全性を感じられるようになることから離職率低下にもつながっていきます。

ここからは、自然の要素を効果的に取り入れることで、従業員と企業の双方にとって多くのメリットが生み出されるオフィス内装を実現している企業の事例をみていきましょう。

(※)バイオフィリックデザイン:「人間は本能的に自然とのつながりを求めている」という考えに基づき、自然を感じさせる要素を取り入れたデザインや設計

株式会社ユニバーサル園芸社

レンタルグリーンやグリーンオフィスの内装デザインなどの事業を展開している株式会社ユニバーサル園芸社のオフィスは、事業内容を表すショールームのような模範的なグリーンオフィスです。

様々なアプローチでオフィスにグリーンを取り入れる方法を提案している同社だけに、自社のオフィス内でも、各エリアごとに異なる用途や期待する効果に適した品種の植物たちが適した形で配置されています。

リラックスした状態で仕事に集中するための空間には南国リゾートらしいヘシコダを配置したり、柔軟なコミュニケーションを誘発させたい空間ではあえて動線を遮る形で植物を配置したりと、緻密な計算に基づいた空間設計がされていることにより、様々な効果を生み出すグリーンオフィスを実現しています。

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株式会社ヤプリ

アプリの開発から運用・分析までをノーコード(プログラミング不要)で提供するプラットフォームを運営している株式会社ヤプリのオフィスは、エントランスを入るとまず、自然光がたっぷりと差し込む明るく開放的な空間が広がっていることに驚かされるオフィスです。

フリースペースには、各所に生い茂った植物が配置され、テーブルや床材もガーデンテラスを彷彿とさせるようなデザインで統一されています。

人が自然と集まりコミュニケーションが生まれる仕組みを作るため、あえてカフェカウンターを空間の中央に配置し、交流を促進することで、「チームドリブン」という同社のバリュー達成につながる空間となっています。

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新しいオフィススタンダードに合わせて内装もアップデートしよう!

新型コロナウイルスの感染拡大は、働く人や企業に対して、働くことの意味やオフィスの存在意義を改めて問いかける機会となりました。

その中で「従業員や企業にとって、本当に有益な職場環境とはどのようなものなのだろうか?」と考え直した方も多いのではないでしょうか。

今回紹介した3つのオフィストレンドは、いずれも新しいオフィススタンダードを表す要素を多分に含んでおり、働き方や組織に多様性が求められ、企業活動の社会的意義に注目が集まる昨今の流れがよく反映されたトレンドとなっています。

オフィスが「単なる仕事をする場所」ではなくなり「出社する価値がある場所」に変化した今こそ、ポストコロナ社会に適応したオフィス内装を改めて検討してみてはいかがでしょうか?

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