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オフィスインタビュー
vol.278 株式会社ナハト

「こんな元気な会社もありなんだ」と知ってほしい。メンバーが誇りを持って働けるオフィス。ナハトの新オフィス見学ツアー

通路から見える、鮮やかなオレンジの内装。今回訪れたのは、インフルエンサーマーケティングやSNS広告を中心とした支援会社と、広告領域以外で運営する事業会社という二つの側面を併せ持った「SNSマーケティングカンパニー」である株式会社ナハトの新オフィスです。働き方への考え、オフィスへのこだわりについて伺いました。

安達 友基
インタビュー
安達 友基(あだち ゆうき)
代表取締役

1993年生まれ、中央大学法学部卒業。在学中にNY留学。学生時代にインフルエンサー事業を開始。
卒業後に自己資本で「株式会社ナハト」を創業。インフルエンサーマーケティングやSNS広告を中心に事業を拡大させていき、2020年には同社を渋谷マークシティに移転。創業5期で売上127億円に拡大し、現在は広告に加えて新規事業、MA、VC、採用に注力している。

小野 恵莉子
オフィスツアー
小野 恵莉子(おの えりこ)
人事戦略本部 ハピネス担当

神奈川県出身。2021年10月に株式会社ナハトの管理本部に入社。2023年4月からは従業員の幸福やエンゲージメントの向上を目的に、社内広報やイベントの企画・実行、メンバーのキャリアやライフイベントの相談窓口を担当するナハト唯一無二のポジション「人事戦略本部 ハピネス担当」に就任。「楽しく誇れるコミュニティ」の中で、ナハトのメンバーがいきいきと働きながら人生をより豊かに過ごせるよう日々活動している。

「広告の街」渋谷に構えた、「印象に残る」新オフィス

卯岡(IBASHO.ライター) :

御社はどのような事業を展開していらっしゃるんですか?

安達さん :

SNS広告とインフルエンサーマーケティングといったクライアントのマーケティング支援と、事業会社としてtoBとtoC両者に向けた事業を開発し、プロダクトを提供しています。クリエイターが所属する事務所を自社で運営しながら、全てのSNS媒体での広告運用と、事業運営の両方を行っている会社はおそらく国内でナハトだけだと考えており、そこが強みでもあります。

卯岡 :

そうなんですね!ちなみに、ナハトさんに来させていただいて最初に感じたこととして、かなりインパクトのあるエントランスだなと思いました。これまでも内装にはこだわってこられたのでしょうか?

オフィス入口外から見た様子。インパクト大です
安達さん :

ここまで費用をかけて作り込んだのは、今回の渋谷マークシティ15階への移転が初めてです。最初のオフィスから4番目のオフィスまではシェアオフィスで拡大していって、5回目に移転したオフィスが1つ前のオフィスで渋谷マークシティ13階に入居していました。

渋谷マークシティに移転した当初は、創業1年半のタイミングかつ、コロナ禍でリモートワークが増えていくなかでのいわゆる逆張り入居で、周囲に「このタイミングで?」と言われることもありました。世の中の働き方に変化が生じていったこと、スピード感を持って移転したかったという事情を考慮し、内装の作り込みは必要最低限となっていたんです。

卯岡 :

コロナ禍の真っただ中ですと、リモートワークを併用しながらオフィス拡大は様子見という判断もできましたが、あえて逆をいったんですね。では、働き方は出社メインでいらっしゃるのでしょうか。

安達さん :

その通りです。働く方それぞれにお考えがあると思いますが、リモートワークは基本的にはやるべきではないというのが私の価値観なんですね。リモートワークを導入することで得するのは、メンバーではなく会社だと思っています。会社からすると、出社するオフィスを用意する方が席や机などの備品が必要な分、コストがかかるわけですからね。

卯岡 :

社員数が増えれば増えるほど、出社ベースの会社はその分の設備が必要ですもんね。

安達さん :

リモートワークベースにすれば、その分のコストは発生しないわけです。一方、メンバーにとっては、リモートワークがベースになると同僚や先輩の仕事から良い影響を受けるといった触発機会や、チームで何かを成し遂げることで味わえる感動機会といった金銭報酬以外のメリットを受け取りづらくなってしまう。フルオンラインの学校を想像していただければイメージしやすいと思うのですが、学ぶことはできても、友達はつくりづらいし成長も鈍化すると思うんですよね。

それでもいいならリモートワークでもいいと思います。ただ、個人的には成長の伸びしろがまだまだある20代は成長の機会を失うのはもったいないのでリモートワークはすべきではないのかなと考えます。特にナハトは広告業界未経験の方を採用して、成長していただいているため、リモートワークにはしていません。

卯岡 :

なるほど。前のオフィスのときは最低限の内装デザインだったというお話でしたが、今回こだわられた理由はどこにあるのでしょうか。また、安達さん自らオフィスづくりに携わられたのですか?

安達さん :

1年ぐらいかけて取り組み、デザインの細かいところまで私が意思決定しています。今回内装にこだわったのは、オフィスを約480坪とかなり大きな規模にしたので、このオフィスは長く入ることになるだろうと思ったからです。そのため、面接でお越しいただく求職者の方やクライアントにとって、両者の印象に残るオフィスを目指しました。

先ほど、エントランスに対して「インパクトがある」とおっしゃっていただきましたが、まさに1番力を入れたのがエントランスです。これは広告でよく言われることですが、「きれいな広告は風景と同じで、印象には残りづらい」ことがほとんどなんですね。オフィスに関しても同じで、ただきれいなオフィスよりも訪れた方の記憶に残るインパクトのあるオフィスづくりを目指しています。

卯岡 :

そうなんですね!後ほどエントランスだけでなく他の空間も詳しく拝見させてください!移転してからの反響はいかがですか?

安達さん :

インフルエンサーさんの来社頻度が以前よりも増えた印象があります。すっぴんで来られても撮影準備ができる、ドレッサー付きの撮影室があったりと、オフィスづくりもある種のマーケティングだと思い、来ていただく人が喜んでいただけるよう設計を考えました。エントランスから続く廊下をまっすぐにすることで奥まで見えるように奥行きを出す、前向きな歌詞のJ-POPを音量強めに流して迫力を出す、SNSの会社だとわかるよう、内装にはInstagramやTikTokといった各種SNSのロゴを描いているといった工夫もしています。来社された方からはありがたいことに「すごいですね」と言っていただくことが多いです。

卯岡 :

社員の方からの反応はいかがですか?

安達さん :

嬉しいことにメンバーからの反響もとてもいいです。特に出社した時に目に入るエントランスと全メンバーに用意されているゲーミングチェアが好評のようです。「楽しく誇れるコミュニティ」というミッションを掲げているのですが、この「誇れる」の部分に寄与するのがオフィスだと思うんですよね。「こんなすごいとこで働いている」と自負できることは、来社された方への対応にも表れていると感じています。

安達さん :

メンバーには、ぜひコミュニケーションをたくさん取ってほしいと思っています。ミッションである「楽しく誇れるコミュニティ」を作るために必要な要素として「仲間・成長・勝利」を掲げているんですが、この順番にもこだわりがあります。週刊少年ジャンプの「友情・努力・勝利」をもじったものなんですが、1番にくるのが友情なんですよね。どんな漫画も、仲間との出会いから始まる。だから、仲間を最初に持ってきているんです。会社としても、コミュニティの中で仲間を作るサポートをしたいと思っています。

卯岡 :

具体的な施策例はありますか?

安達さん :

例えば「フレカ」という「新しく入ったメンバーが先輩に昼食を奢る」制度があります。この制度は、フレッシュ・フレンド・クレジットカードをかけた言葉で、この制度は毎月入社する新しく入ったメンバー全員にランチの支払いに使えるクレジットカードを会社から配り、先輩をごはんに誘うことができる制度です。新人からすると奢れるという大義名分があるので先輩を誘いやすくなりますし、先輩からすると「誘ってよ」と声をかけるきっかけにもなります。

卯岡 :

シャッフルランチはよく見聞きしますが、新人が先輩におごれるとはユニークな施策ですね。

安達さん :

学校でもバイトでも、最初が肝心なんですよね。時間が経ってから声をかけるのは少し難しいので。そのため新人の時期に先輩と仲良くなれるイベントを用意しました。あとは、慰安旅行や運動会などの社内イベントも不定期で行っています。

卯岡 :

安達さんありがとうございました!では、ここからはあらためてオフィスを拝見したいと思います!

視界を遮らないことで、一体感を演出。ナハトの新オフィス見学ツアー

案内役を務めてくださった小野さん

訪れた人の印象に残るオフィスを目指したナハトの新オフィス。ここからは、人事戦略本部ハピネス担当の小野恵莉子さんがオフィスを案内してくださいました。

最も注力した、インパクト大のエントランス

卯岡 :

あらためて見てみても、やはりインパクトのあるエントランスですよね。コーポレートカラー由来の空間でしょうか。

小野さん :

その通りです!黄色からオレンジにかけた色がナハトのコーポレートカラーとなり、この色には「ブレイズ(BLAZE)」という意味が込められています。ブレイズは直訳で炎という意味があり、炎には太陽、キャンプファイヤーといった昔から人が集ってきた歴史があります。ナハトも人が集う場所を表現したいという思いを込めて、代表がこだわったエントランスです。

卯岡 :

プロジェクターの大画面と音楽も印象的です。

小野さん :

プロジェクターは、4.5m×2.6mのLED大型ビジョンを導入しました。そして音楽はJ-POPの、アップテンポでポジティブな歌詞のものを選曲して流しています。イメージでいうと、少年漫画のアニメの主題歌に使われているようなポジティブな曲を選んでいて、これも、パワフルさと情熱、熱量を伝えたい、潜在意識に作用したいという代表の思いで流しています。

卯岡 :

ガラス窓の向こうは執務室ですか?

小野さん :

はい。面接でお越しいただいた求職者の方に「こういうところで働いているんだ」とある程度見えるようにできたらなと思い、こういった設計にしています。

デザイン性豊かな照明で気分を変えられる会議室

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小野さん :

会議室の壁面も同じように若干の透け感があるガラス張りのデザインにしています。会議室は全部で8部屋で、実は各部屋で照明のデザインがすべて違うんですよ。

小野さん :

マーケティングの仕事はクリエイティブなアイデアを時には求められるため、各部屋ごとに照明を変えて気分にメリハリをつけられるような工夫をしています。

卯岡 :

どのお部屋の照明もおしゃれですね!

小野さん :

こちらが撮影室です。

卯岡 :

右側に見えるのが、インフルエンサーさんが使えるドレッサーですね。

小野さん :

化粧はもちろん、髪を巻いたりセットすることができるのでインフルエンサーさんからも好評です!

お店のようなリラックス空間のカフェスペース

小野さん :

こちらはカフェスペースです。こちらも壁面をガラスにすることで、分断された空間にならないようになっています。ご案内しますね!

壁には「仲間・成長・勝利」の英単語が
卯岡 :

窓に面している席もあるんですね。開放感がありリフレッシュできそうです。

小野さん :

ドリンクサーバーや置き型社食も用意されていて、主にランチや休憩で使うメンバーが多いです。

メンバーの力がワンフロアに集まる、見通しの良い執務室

小野さん :

こちらが執務室です。階が分かれたりサテライトオフィスなど離れた場所に執務室を構えるのではなく、ワンフロアで働けるオフィスにしたいというのが代表のこだわりでした。

小野さん :

これがメンバーに好評の椅子です!

卯岡 :

ゲーミングチェアですか?

小野さん :

長時間座っていると疲れるからということで、現在約250人のメンバー用にAKRacing社製のゲーミングチェアを一気に揃えました。座り心地がよく、疲れにくいと好評なんです。

執務室の端には、大勢が集って社内講義などに使える講義スペースが
卯岡 :

執務室内にも軽食や飲み物が買える場所があるんですね。右側はお酒ですか?

小野さん :

はい。20時以降、1本まで無料で飲めるんです。これもコミュニケーションを取ってほしいという思いから用意されているもので「メンバーとコミュニケーションを取りたいけれど、当日に飲みに誘うのは各々の予定があって難しい。しかし、オフィス内で軽く1杯飲もうという提案なら、気軽に声をかけやすい。」というコミュニケーション促進の狙いがあります。

卯岡 :

「1杯飲むけど、飲む?」と声をかけるのは確かに気が楽でしょうね。

小野さん :

執務室内の自販機は会社から、働くメンバーへの日頃の感謝を表すため、とても格安になっています。

卯岡 :

50円や100円……!羨ましいです。

小野さん :

こちらは昼寝もできる休憩スペースです。

小野さん :

こちらは体組成計です。代表曰く、「暴飲暴食をするメンバーが多いので、健康を大事にしてほしい」という思いから、かなり良いものを入れたそうです笑

卯岡 :

至れり尽くせりじゃないですか……!

小野さん :

フォンブースは全部で12部屋です。

小野さん :

こちらが執務室から見たエントランスですね。

卯岡 :

誰かが来たらわかりますね。

小野さん :

来客時の対応にも役立っています。

オフィスからの眺望
卯岡 :

小野さん、オフィスツアーありがとうございました!

「エネルギー溢れる職場で共に成長する喜びを伝えたい」

間取りの工夫やガラスを使うことでオフィス全体に一体感を出し、色や音の工夫でメンバーがエネルギッシュに誇りを持って働ける場所を作り上げたナハトの新オフィス。

「学生時代、会社は堅いもの、社会人は真面目でなければいけないものと思っていました。エネルギーがあり、成果を出していく元気な会社もありなんだということを、ぜひ学生さんに知ってほしいですね。いい仲間と働きたい、こういう雰囲気が合ってそうだと思える方に、ナハトを知ってもらえるとうれしいです」

と語る安達さん。「仲間・成長・勝利」を掲げ、若手メンバーの成長を後押しするナハトのこれからの展開も楽しみです。

取材先

株式会社ナハト

https://nahato.co.jp/ 公式サイト

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