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- オフィスインタビュー
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渋谷駅直結の好立地の物件で、会社のブランディングにもつながるオフィスを。アルサーガパートナーズ 新オフィス見学ツアー

駅から直結、渋谷最大級のオフィスビル、渋谷サクラステージ(2023年11月30日竣工)にオフィスを構えるアルサーガパートナーズ株式会社。5回目の移転先としてこの物件を選んだ同社の代表取締役社長 小俣さんは、「前の移転を終えたときから次の移転先を考えていて、サクラステージの完成前に移転を決めた」と語ります。オフィス戦略の考え方、新オフィスのこだわりについてお聞きしました。

日本ヒューレット・パッカードやNTTコミュニケーションズなどの大手ITベンダーで技術職を担当、システム運用やネットワーク構築などのノウハウを習得。
その後2009年にクルーズ株式会社に参画、 同年6月に取締役に就任。翌年5月同社技術統括担当執行役員に就任。CTOとして大規模Webサービスの開発に携わる。
2012年からITベンチャー企業を創業し、3年で180名規模の会社にする。
2016年にシステム開発会社アルサーガパートナーズ株式会社を設立。現在、コンサルティングからIT開発までをワンストップで支援するDX一貫サポート事業を展開。
座右の銘は「お金は大事。仕事は何でもやる。でも魂は売らない。」
目次
リモートワークはルーティンワーク向き。変化の激しい仕事はやはり出社が適している
まずはアルサーガパートナーズ様の事業内容についてお聞かせください。
弊社はコンサルティングから開発までを一貫して行える約440名の会社です。コンサルティング領域は上流の戦略コンサルティングから入っている点が特徴で、開発に関しては下請けに出さない方針で直請けで対応している点が特徴ですね。
では、従業員のうち、多くを占めるのはエンジニアになりますか?

そうですね、440人のうち半数以上がエンジニアで、3分の1がコンサル、残りがコーポレートといった割合になるかと思います。
入口から社長室に案内いただきながら、非常に席数が多いオフィスだなと感じたのですが、働き方はリモート・出社・ハイブリッド、どのようにお考えなのでしょうか。
リモートも可能としていますが、6、7割は出社しています。出社率に関しては、コンサルよりもエンジニアのほうが高いんじゃないかと思いますね。コンサルは相手先に常駐することもあるので。
執務エリアはざっくりとコンサルエリアや開発エリアといった具合に分けているのですが、コンサルエリアはフリースペース化している状態で、開発エリアは個々が自分の働きやすい環境をつくっていろいろとやっていますね。

リモートも可能ではありながら、会社としては出社推奨のスタンスなんですか?
出社日数を決めて指示しているわけではないですが、弊社のように様々な業界と関わっており、複数のプロジェクトを抱えている会社は、やり方も戦略も変化が激しいため、完全フルリモートは不可能ではないかと考えています。
ある外資系企業で、完全フルリモートを続けた結果、業績が落ちたという例があるんですよね。やはり、人と人がある程度の距離感でコミュニケーションを取らないと、変化の激しい仕事にはついていけないのではないかと思います。逆に、決められた仕事をルーティンワークでやるような場合はリモートでも対応できるのではないでしょうか。
こちらのオフィスは渋谷駅直結です。従業員の方からすると、出社しやすくていいですね。
そうですね。リモートしやすい時代で、オフィスが駅から徒歩10分となると、夏場や雨の日のしんどさが強いですし、「リモートのほうが効率がいいじゃん」と感じてしまいますからね。福岡支社も天神駅直結のビルに構えています。

渋谷の新しいビル(渋谷サクラステージ)で駅直結というのはブランディングとしても良いので、このビルが完成する前に移転を決めていました。あとは広さ。あえて現在の従業員数より広い規模のオフィスを選ぶようにしているんです。ここは従業員数の倍くらいですかね。
いきなり席数が足りなくなってしまうことを考えればゆとりがあるほうがいいのはわかりますが、倍はかなりの広さですね。
これは従業員を鼓舞する戦略でもあって、半分くらい空いているオフィスを従業員に見せることで、「ここが埋まるほどになるよう、がんばらなきゃ」と思ってほしいんですよ。なお、執務エリアだけでも相当な広さなので、私はセグウェイに乗って移動しがちです。

では、早速オフィスを拝見させてください!
人が集まれる場所を分散し、オフィス全体を活用。アルサーガパートナーズ 新オフィス見学ツアー
新オフィスで重要視されているのは、「コミュニケーションの取りやすさ」。これは前のオフィスから変わらず大切にされてきている要素なのだそうです。では、あらためて入口から見学していきましょう!
エントランスはあえて設けず、開放的な空間に。入口・ラウンジ

新オフィスの特徴の1つが入口です。コスト削減のため、エントランスを取っ払いました。前は小さいながらも設けていたんですが、「この仕切り、いらないよね」と思って。結果、開放感が得られ、いい戦略になったと思っています。

入ってすぐのスペースがオープンスペースなこともあって、広々とした心地よさがありますね。ここは共有スペースなんですか?

ラウンジと呼んでいるオープンスペースで、従業員のリフレッシュルームであり、お客様も自由に使っていただける場所としています。いろいろな人が来訪しやすい会社をつくるのは良いことだと思っているので、それを実現できる場所をつくったのがここですね。

実際、外部の方が来られることも多いですか?
そうですね。従業員が家族や友人、社外の方を招いて、ソムリエを呼んでワインの試飲会を企画したり、寿司パーティーやピザパーティーをやったりしているようです。リファラル戦略にも使えます。
あと私のお気に入りは、眺望です。渋谷のスクランブル交差点が見下ろせるんですよ。

会議室名は従業員投票で決定
会議室の名前は自然界のキーワードシリーズですか?



はい。従業員が候補をいろいろ出して、投票で決めました。

一角に従業員用ラウンジスペースを用意。広々とした執務エリア


では、あらためて執務エリアをご案内します。
本当に広々としていますね。
会議室も社長室もガラス張りにしています。これは前からですね。



一角にハンモックがありますね。
これも前のオフィスから持ってきたものですね。ベンチャー企業として、内装にそこまでコストをかけることなく、極力使いまわすようにしています。
執務エリア内に、ハンモックエリアのようにリラックスして過ごせる従業員用ラウンジを用意して、入口には社内外用のラウンジを設けることで、人が集まれる場所を分散させようと考えました。
入口のラウンジのみだと、オフィス内が過疎になってしまう可能性があるなと思いまして。会社全体を有効活用するには、人が集まる場所をオフィスの端と端に設けるのが重要なんです。それで、動線的に社長室が1番奥になったわけなのですが…。

弊社のコンサルティング部門は、立ち上げから1年半という短い期間ですが、すでに60名を超える部署となりました。その勢いをさらに加速させるために、コンサルティング本部専用のスペースである「宇宙(Space Ship)」を設けました。コンセプトは『アルサーガのクルーとして、見たことのない景色を見に行こう』らしいです。

なので、セグウェイに乗って飛び出すようにしているんですね。
そうなんです(笑)。
ミッションは「人をつくる」。その人をつくる場に、オフィスはなり得る

「オフィスはあくまでも『人をつくる』ための1つの手段でしかない」とオフィス観を語ってくれた小俣さん。
「アルサーガパートナーズのミッションは『人をつくる』です。駅直結かつ、メディアにも取り上げられるような新しいビルに来て仕事をしていることからつくられる人間性もあるでしょう。オフィスが人をつくる側面もあるのではないかと思っています。ただ、最終的には従業員が出社して感じることがすべてだとも思っていますね」
今後は全国の政令指定都市への支社づくりにも力を入れていきたいのだそう。都内の拠点に関しても、今後はこのオフィスを本社とし、拡大に合わせて支社を増やしていく計画とのこと。今後のオフィス戦略も楽しみです。