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エントランスはオフィスの「顔」!社内外にイメージアップの活用事例

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近年、オフィスを単なる業務を行う場とは捉えず、コンセプトをもって空間をデザインする企業も増えてきています。
オフィスの中でも特に重要な空間の一つがエントランス。エントランスをデザインすることは、単に「居心地のよいお洒落な空間」をつくることにとどまらず、長期的に非常に大きな意味をもつ可能性があります。

今回はオフィスのエントランスについて、コンセプトをもってデザインを行うメリットを事例と共に紹介します。さらに、エントランスの改装において必要な工数や費用の相場などを解説した上で、現実的に問題となる可能性の高い部分やその解決策の一部も紹介していきます。
オフィスのエントランスのデザインに関する論点が網羅できるので、ご一読ください。

2021年05月13日


この記事を読むのに必要な時間は約 17 分です。

目次

【訪問者の好印象に直結】オフィスのエントランスにこだわるメリット

 

 

エントランスのデザインをこだわることの最大のメリットはオフィスを訪れる外部の取引先への印象です。
なぜ、「エントランス」が取引先への印象向上に大切であるのか、複数の観点から説明を加えていきます。また、そこに関わる論点から派生し生じうるメリットについても、併せて解説を加えていきます。

 

エントランスは企業の第一印象=顔の役割をする

 

「人の印象は第一印象で決まる」とはよく言われますが、実はこれは人に限ったことではありません。
企業、すなわち法「人」の印象も、第一印象により決まる部分が大きいです。ここで言う第一印象に該当するものこそが、企業の入り口として、顔として訪問者と初めて相対することになるエントランスです。

 

エントランスを綿密にデザインし、企業の顔として訪問者を迎え入れることにより、相手からの最高の第一印象、ひいてはその後の良好な取引関係を望むことができるようになるかもしれません。

 

全体のデザインを手掛けるよりも費用対効果が高い

 

繰り返しになりますが、オフィス全体の内もっとも訪問者の目に触れるのがエントランスです。オフィス全体のデザインに手間やコストをかけるよりも、極端な話エントランスのみに予算をかける方が印象向上を狙うことができます。

 

近年はベンチャー企業を中心にオフィス全体のデザインにこだわっている企業も増えてきていますが、オフィスのレイアウトにかけられる予算が限定されている場合でもエントランスに注力することで、全体の予算を抑えながらも訪問者への第一印象を向上させる効果が期待できます。

 

エントランスで企業の理念やビジョンをアピール

 

エントランスをデザインすることは単に「お洒落」「こだわりがある」などといった方向の好印象を抱かせるにとどまりません。
エントランスのデザインの中に自社の理念やビジョンをアピールするような要素を取り入れることにより、さらなる印象の上昇のみならず、信頼の獲得にもつながります。

 

例えばですが、会社のコーポレートカラーや、ロゴに大切な意図が含まれている場合、それらをエントランスのデザインの中に反映することが一つの施策として挙げられます。

 

それにより「理念・ビジョンを大切にしている」といった印象に繋げることも可能な上、企業としての在り方そのものに一貫性を見出させることも期待できるため、取引先との信頼関係構築にも大きく寄与してくれる可能性もあります。

 

エントランスそのものが企業のブランドになる

 

高度なデザイン性やその中での企業理念・ビジョンが意図通り訪問者に強く意識されるようになると、そういったエントランスの存在そのものが、企業の一つのブランドとして確立していきます。

 

単に訪問者を迎え入れるという意味合いにおいての「顔」だけにとどまらず、世間に対して企業のイメージを打ち出していけるという文脈で、本当の意味で組織の「顔」として機能することになれば、エントランスを用いた企業のブランディングは成功と言えるでしょう。

 

新たなビジネスの機会に繋がるチャンスが得られる場合もある

 

サービス・製品などをエントランスに展示している企業もあります。主力製品や企業の代名詞とも言える商品が展示されているケースもあれば、新しい製品などが定期的に更新されるケースも。

 

特に後者の場合、定期的に訪問する取引先であれば、展示製品の変化にはまず気付くでしょう。新たなトピックとして話題にしやすいことは言うまでもないですが、そこから話が広がって製品を購入してもらったり、もしくは別の形で新たにビジネスが模索できるかもしれません。

 

売り込み感や押し付け感なく、自然な形で自社のサービスを話題にできる機会が増えるチャンスにも恵まれます。

 

オフィスのエントランスは社内にも好影響を及ぼせる!

 

 

社外の関係者に対して好印象を与えられることも大切ですが、一方で社外ばかりに目が行ってしまい、社内からの印象をないがしろにしてしまっては本末転倒です。

 

しかし、実際にはエントランスをこだわってつくりこむことによって、社員向けにも良い影響を与えることができます。
具体的にどのような影響が与えられるか見ていきます。

 

エントランスがつくりこまれていると出勤・業務への意欲が沸く

 

まず、単純にエントランスにこだわりがあることで、オフィス空間としての満足度が上がり、出勤・業務に対する意欲に繋がることが挙げられます。

 

最近は企業の執務スペースや会議室にこだわったなデザインが採用されたり、フリーアドレスのレイアウトが取られていたりと、クリエイティブな環境が用意されていることも増えてきてはいますが、やはり業務スペースという機能の性質上、空間設計には一定の制約がかかります。

 

エントランスは企業の「顔」であるだけでなく、オフィスの各スペースの中でも特に自由度高く設計しやすい箇所でもあるため、エントランスを作りこむことが社員の満足度向上につながるかもしれません。

 

エントランスに企業の理念が出ていると仕事のモチベーションが上がる

 

また、単に従業員満足度が挙がるというだけでなく、エントランスで企業理念を体現することができれば社員の仕事へのモチベーション向上や、会社への帰属意識の強化にも繋がります。

 

エントランスで企業理念が表現されており、それが社員にしっかりと浸透していれば、エントランスから出入りするたびに無意識の内に企業理念を意識するようになります。

 

出勤・退勤や外出などでオフィスから出入りするたびに社員のモチベーションが自然と上がっていくようになるならば、エントランスに投資を行う価値は十分にあると言えるでしょう。

 

企業の「顔」を体現オフィスのエントランス実例

 

 

実際に企業の「顔」となるエントランスを体現している例を、写真付きで紹介していきます。

 

株式会社ビーボ

 

 

【事例9選】印象に残るオフィスエントランスの作り方

 

ECサイトの企画運営などを行う株式会社ビーボ様は企業ロゴ・コーポレートカラーとして、「青」と「白」を採用しています。
オフィスのエントランスもロゴと同様に白と青を基調としたデザインがされています。白と青の視覚的な印象に加えて、ウッドテイストを取り入れることで落ち着いた空間を演出しています。

 

株式会社ナレッジスイート

 

 

【事例あり】オフィスのエントランスデザインをご紹介

 

中小企業向けのクラウド型統合ビジネスアプリケーション事業を展開している株式会社ナレッジスイート様では、信頼を得ることを重視し、シックなエントランスづくりを行っています。

 

象徴的なのが、会社のロゴの下に置かれた黒電話。遠隔のコミュニケーションの起源とも言える黒電話をシンボルとして置くことによって、クラウドでのコミュニケーションを活性化する会社の在り方をアピールできています。

 

株式会社マクアケ

 

 

訪れたお客様に驚きと感動を。アタラシイが生まれ世の中に飛び出していくマクアケのオフィス

 

株式会社マクアケ様はクラウドファンディングを通じた新規事業立ち上げの支援などの事業を行っている企業です。
白を基調とした外観と、スケルトン天井の開放感が特徴的ですが、特段に目を引くのがこれまでプラットフォームMakuakeを通じて世にローンチされていった数々の商品が展示されている点。

 

展示されている商品自体が「自社商品」ではありませんが、サービスを通じて「世界をつなぎ、アタラシイを創る」というミッションを実現してきた歴史を感じ取ることができます。

 

オフィスのエントランスで企業ブランディングを実現する過程

 

 

実際にエントランスを企業ブランディングの手段として改装していく場合、どのような過程をたどっていくのかを解説していきます。
実現したい理想形と物理的な限界や予算との兼ね合いで折り合いを付けていくようなプロセスになりがちですが、納得の行く着地点を探るようにしましょう。

 

ステップ①エントランスデザインのコンセプトを決める

 

まず、一番最初に必要なのがエントランスのデザインのコンセプトを明確にすることです。ここが曖昧だとどれだけデザイン性の高いエントランスを実現したとしても、単に第一印象が良くなるだけでブランディングとは繋がりにくくなります。

 

エントランスのデザインを通して訪問者にどのような印象を与えたいのか、どういったメッセージを伝え、どのようにブランディングしていくのかといったコンセプトを明確にした上で、デザインを行っていきます。

 

ステップ②オフィスの実情に照らし合わせ、デザイン・設計を行い、見積を取る

 

コンセプトを明確にした後、実際にそれを空間に落とし込むためのデザイン・設計を行います。
この時、建物の構造や物理的な面積の制約、および契約上の制約などがかかってくる可能性があるため、事前に確認した上で実情に見合った形の設計に落とし込みます。

 

この段階で施工の予算も見積として取得することができますが、費用だけでなく工期なども含めて総合的に発注する業者を選定します。

 

ステップ③施工する

 

業者が決まったら、具体的にスケジュールを組み、施工の計画に入ります。施工に一定の工期がかかり、社員の業務に影響するようであれば、事前に説明の場を設けるとともに、極力業務に影響が出ないように代替的な環境を用意する必要もあるかもしれません。

 

施工中は物理的な不便も生じますが、最後のステップとして対応することで一つのプロジェクトが完了します。

 

オフィスのエントランス改装時に必要な費用の内訳や相場は?

 

オフィスのエントランスを改装する際、発生する費用の内訳としては以下のようなものが挙げられます。

 

・設計費用:エントランスの完成図をデザインし、設計図を作成する費用
・施工費用:内装工事の施工にかかる費用
・配線工事費用:エントランスに通信設備を備え付ける場合、必要な工事費用
・システム導入費用:エントランスに何らかのシステムを備え付ける場合、必要な導入費用

 

依頼する業者にもよりますが、設計に必要な費用が50~100万円程度、施工や配線工事の費用が坪単価10~20万円程度が相場です。
システム導入費用はどういったシステムを導入するかにより大きく異なるため、相場で表すのが難しいですが、何らかの導入が必要な場合は別途見積りましょう。

 

システム導入費用を節約できる事例として、受付にタブレット端末を置くだけで訪問者が直接担当者を呼び出すことができるクラウド受付システム「レセプショニスト」 (株式会社RECEPTIONIST)が挙げられます。

 

もしくは、既存のドアに後付け設置可能で、スマートフォンで入退室管理ができる「Akerun」(株式会社 Photosynth)などのサービスを導入することにより、セキュリティと利便性の高さを両立したエントランスが莫大なコストをかけることなくつくることができます。

 

オフィスのエントランス改装時の注意ポイント

 

 

オフィスのエントランスを明確なコンセプトをもってデザインすることの有用性はご理解いただけたと思いますが、実際に改装に着手するにあたっては注意しなければならない点もあります。

 

以下のような注意点もあるため、着手前にあらかじめ想定しておくとともに必要であれば対策を講じるようにしましょう。

 

物件の構造や契約で改装が難しい場合がある

 

理想とするエントランスのイメージ像が固まっても、物件の構造上の問題や、もしくは賃貸の物件の場合、契約の問題から想定していたような改装を加えることができないケースもあります。

 

視覚的には可能そうだと思うようなデザインであっても実際には着手できず何らかの妥協を強いられてしまう可能性もあるため、できればデザインを考える前に確認を取り、現実的に施工できる範囲を確認しておきましょう。

 

デザインにこだわり過ぎると利便性・セキュリティが犠牲になることも

 

オフィスのエントランスのデザインにこだわることのメリットは大きいですが、当然エントランス以外のレイアウトとの兼ね合いも重要になってきます。
たとえば、エントランスのスぺースを取りすぎることにより、業務フロアが制限されてしまい、業務に支障がでるケースがあるかもしれません。

 

もしくは、エントランスは誰がいるか分からない空間であることから、付近に声が漏れるおそれのあるようなオープンな会話スペースを設置することは情報漏洩に繋がるリスクがあります。
理想のエントランスを実現することも大切ですが、それにともなって別の部分で不便な点やリスクが生じないかも併せて事前に慎重に検討すべき事項です。

 

施工時や退去の際の原状回復大きな費用がかかることがある

 

賃貸オフィスの改装を行った場合、退去時には元の状態に戻す原状回復工事を行う必要があります。エントランスを手を加えて改装した場合、改装そのものに費用がかかるだけでなく、原状回復工事にも多額の費用が発生する可能性があります。

 

たとえば、天井に設置されているパネルを外してしまう「スケルトン工事」は開放感が増し、クリエイティブな雰囲気にできるなど、視覚的なメリットが大きい施工です。しかし、天井を一度外すという工事は天井の配線状況などによっては大がかりな工事となり、施工・原状回復ともに莫大な費用が発生する可能性があります。

 

まとめ

 

 

オフィスのエントランスをデザインすることは、単にオフィスの「顔」としての印象向上に繋がるだけでなく、そこに企業の理念、ビジョンを反映することで、長期的なブランディングにも繋がりえます。

 

一方で、エントランスのみの施工であっても一定以上の工数やコストがかかり、物理的な制約や契約が障壁となってしまうこともあるかもしれません。

 

明確にしたコンセプトから実現したい理想像を描きつつも、現実的に問題となりうる点にも着目し、可能であれば予め明確にしながらプロジェクトを進めていくことが大切です。

 

この記事を書いた人

IBASHO編集部

IBASHO編集部

オフィスで働くことをもっとたのしく・働く場所としてもっと快適に。「はたらく人を幸せにするメディア」IBASHOを運営しています。
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