- オフィスインタビュー
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水嶋ヒロ氏がデザイン監修!五感を大切にするじげんの和モダンオフィス
ライフメディアプラットフォーム事業を展開する株式会社じげん。全国約500万件の物件情報を検索できる「賃貸スモッカ」や中古車情報をまとめて検索・見積依頼ができる「中古車EX」など、ライフイベントに関するメディアを複数運営しています。
そんなじげんのCLO(Chief Lifestyle Officer)は、俳優活動に留まらず多岐に渡るコンテンツやプロジェクトをプロデュースし、活躍の幅を広げている水嶋ヒロ氏です。本社オフィスは、水嶋氏が企画・デザイン監修・コンセプターを務め、空間づくりに深く携わったとのこと。今回は、そんなじげんのこだわりオフィスを見せていただきました!
目次
じげんオフィスのデザインコンセプトは「和」と「スイス」!?
じげんの本社オフィスがあるのは、虎ノ門。
ガラス張りの外観がスタイリッシュなビルを、丸ごと一棟借り切っています。
出迎えてくれたのは、執行役員の須崎和延さんです。オフィスデザインのコンセプトやこだわりポイントなどについて話していただきました。
執行役員
大手不動産ポータルLIFULL HOME’Sの営業グループ責任者を経た後、大手ネット専業代理店にてネットマーケティングに従事。2010年じげん入社後は、不動産領域初のメディア「スモッカ」を立ち上げる。2016年6月に執行役員に就任し、じげん本社の全事業を管掌。じげんグループ会社である株式会社アップルワールド代表取締役社長、株式会社にじげん代表取締役社長も兼任。
ーー早速ですが、今回のオフィスデザインのコンセプトを教えてください。
1番のコンセプトが「和」。そこに、スイスのモダン建築の要素が掛け合わされてデザインされています。
ーー「和」と「スイス」とは、意外な組み合わせですね。まず、どうして「和」を取り入れようと思ったのでしょうか?
創業10年の節目を経ての移転ということで、原点に立ち返り、かつ世界でも活躍したいということで「和」になりました。代表の平尾とじげんのCLOである水嶋さんとのディスカッションの中で決まったんです。「じげん」という社名をひらがなにした理由にも、日本から世界に打って出るようなベンチャーを創りたいという思いがあったので。
ーーそうなんですね!オフィスデザインには、CLOの水嶋ヒロさんもオフィス移転に携わったとは聞いていましたが。
はい。企画・デザイン監修・コンセプターとして深く関わっていただきました。
ーー今まで取材で多くのオフィスを見てきましたが、和テイストのオフィスは、意外と見かけません。
特に、エントランス空間は日本らしい「一期一会」がテーマになっています。見た目はもちろんですが、おもてなしの心や季節を大事にする感覚など、目には見えない部分でも和の要素を取り入れているんです。
ーーなるほど。目に見えないところまで!なぜ、さらに「スイス」を掛け合わせたのでしょうか?
スイスのモダン建築のデザインは、必要以上に手を加えずに、自然に溶け込むセンスの高い空間を作ることに長けています。そこで、スイスに住んでいた経験がある水嶋さんから、「思想的には日本に通じる部分もあるのでかけあわせてみてはどうか」と言っていただいたんです。
「和」の空間は本来、宮大工を入れ、木材にこだわり抜くなど、時間とお金をかけてこそ本領を発揮できるものだという印象がありました。限られた予算と時間の中でのオフィス移転では、少し安っぽい印象になる懸念があったんです。そのため、水嶋さんの案を採用することになり、オフィスの随所でその提案が生かされています。
ーーどんなデザインなのか、気になります。早速、オフィスの中を見せてください!
「事業家」が集い、活躍する和モダンなオフィス
「和」をコンセプトに取り入れてオフィスをデザインしたじげん。4階建てのビルを案内してもらいました。特に印象的なポイントをピックアップしていきます。
水嶋ヒロ氏考案!和が盛りだくさんのエントランス
まずはエントランスから。木目調の和モダンで居心地のよい空間が広がっています。
ーーかっこいい書が飾ってありますね。
書道家の武田双雲先生にお願いをして書いていただきました。「事業家集団」は、当社がずっと大切にしていきたい言葉です。いらっしゃるお客様に我々が大切にしている志を知っていただけるので気に入っています。また、社員も毎日目にすることで、初心を忘れずにいてほしいという願いも込められているんです。
ーーこちらののれんも印象的ですね。
実はのれんに書いてあるこちらのマークは、移転を機に、当社のロゴを家紋風にデザインしたものです。虎ノ門を歩く中で、家紋を掲げたお店が多いことに気付きました。そんな格式高い街に仲間入りさせていただくということで、記念に。
▲オフィス内は日本庭園が再現されていて、ホッと落ち着く空間です。
ーーそういえば、先ほどからいい香りが漂っていませんか?
気付きました?ディフューザーを設置しています。香りは、梅の花の香りをベースにオリジナルで調合したものです。言うなれば「じげん」の香りですね!オフィスのドアを開けた瞬間、お客様に「じげんに来たなあ」とほっとしていただきたいんです。ちなみにこの香りも水嶋さん監修です。
ーー水嶋さんのアイディアがさまざまなところに取り入れられているんですね。
はい。先ほどの書を置くというのも水嶋さんのご提案でした。「スイス」のコンセプトも活かすべく、「和」が強すぎる部分は削っていき、シンプルに表現することにもこだわりました。そのため、「和」のインテリアが存在感を発揮する、洗練された空間になっていると思います。