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オフィスインタビュー
vol.75 株式会社じげん

水嶋ヒロ氏がデザイン監修!五感を大切にするじげんの和モダンオフィス

 

日本を象徴する植物の名前がつけられた会議室

 
次に案内してもらったのは、来客用の会議室。一部のお部屋は障子があったり、座布団が置かれていたり、和を感じさせる空間になっています。
 

 
ーー会議室それぞれに名前がつけられているんですね。
 
はい。植物の名前をつけていて、扉には昔から日本に伝わる植物紋が施されています。紋は古くから家を守るものとして受け継がれ、結婚式やお墓など人生の節目節目で利用されています。この会議室で生み出されていくご縁や新たな取り組みが、じげんオフィスに訪れた人々の生活において、大切な存在になれば良いなと思っています。
 
ーーどんな部屋の名前があるんですか?
 
手前から、桜、柏(=端午の節句)、竹(=七夕)、楓(=紅葉)、柊と続きます。季節が春から順に移ろうように名付けているんです。和のコンセプトに合わせて、四季を大切にする日本の文化を表現したいと思って。あとは、利用する社員が部屋の名前を覚えやすいという機能的な側面も考慮しています。
 

職種や部署の壁を超えた繋がりが生まれるコミュニケーションスペース

 
最後に、「大広間」と呼ばれるコミュニケーションスペースに案内してもらいました。
 

 
ーーずいぶんと広いスペースですね。どんな場面で使用しているんですか?
 
普段は打ち合わせやランチをするスペースとして利用されますが、椅子を並べて全社のイベントや勉強会で利用することもあります。特にランチタイムは、お昼ごはんを持った社員が集まります。
 
ーーフロアが違ってあまり顔を合わせられなくても、交流しやすい場があるのは便利ですね。
 
はい。今回の移転で初めて執務フロアが分かれたこともあり、職種や部署を超えたつながりが自然に生まれる仕掛けづくりを考えました。女性専用のパウダールームも、ゲーム機や漫画のあるリフレッシュスペースも4階にあります。代表が就業時間後にエンジニア社員と白熱したバトルを繰り広げることも…(笑)
 

▲テーブルの真ん中には、ミニ日本庭園のようなインテリアが。細かいところまで、和の空間づくりにこだわっています。
 

お客様との一期一会の出会いに「五感」でおもてなし

 
五感で楽しめる和モダンな空間にコミュニケーションが生まれる仕掛けがぎゅっと詰まったじげんのオフィス。もともと社内制度やカルチャーにおいて、コミュニケーションをとても大切にしているようです。
 

 
ーーコミュニケーションを促進するための制度や文化を教えてください。
 
代表的なものを挙げると、委員会制度「zigeIN(じげいん)」というものがあります。社内ペットのカメの飼育を担当する「生き物委員会」や、社内の蔵書を管理する「図書委員会」など、10以上の委員会があるんです。
 
当社は「Entreprenership=圧倒的な当事者意識」を大事にする事業家の集う会社です。「仕事に限らず、自分たちの課題は自分たちで解決する」というカルチャーが、この委員会を通じて育まれています。全社員、どれかひとつには所属しているんですよ。
 
ーー委員会制度がどうコミュニケーションにつながるのでしょうか?
 
社内のコミュニケーションを活性化するような数多くの制度の運用を、委員会が担っています。また、所属する委員会自体も3カ月ごとにシャッフルしています。そこで話したことがない人と顔を合わせたり、新たなコミュニケーションが生まれたりするんです。
 
ーー今まであまり関わりがなかった人と交流できるのは、いい機会ですね。
 
経営理念にあるような「次元を超える」イノベーションは、多様性の中から生まれるものだと考えています。そのため、結果的には間接的に事業成長にもつながっていると思うんです。
 
加えて、オフィスにいらっしゃるお客様とのコミュニケーションも重視しています。おもてなし委員会では、お客様をどうおもてなしするか考えているんですよ。
 
ーー先ほど席へ座ったとき、おしぼりを出してもらったのも、おもてなしのひとつですか?
 
はい。おしぼりやオリジナルの「じげん水」をお出ししています。ほかにも、各部屋に設置した「アトモフ」というデジタルサイネージから川のせせらぎ音を流したり、季節ごとに飾るお花を変えたり。畳に座ってお話できるところも、外部のお客様に喜んでいただけます。先ほどのディフューザーも当てはまりますが、「五感」でおもてなしすることがテーマになっているんです。
 
ーー「社員だけでなく、お客様にも居心地の良い空間を提供する」。ステキな考え方ですね。
 
ありがとうございます。お忙しい中お越しいただいているので、「じげんに来てよかった、また来たいな」と思っていただけるようにおもてなしをさせていただきたいですね。
 
毎年切り替わるオリジナルのノベルティもお配りしています。このオフィスに移転した11周年のタイミングでは、和のコンセプトを継承してお米をお渡ししてきました。
(※12周年を迎えた2018年7月現在は甘酒を提供しています)
 

 
ーーお米ですか!お客さんと交流するための、話題作りにもなりそうです。
 
そうですね。実は2017年はオフィス移転に加えて大阪・愛知・沖縄に地方拠点も立ち上がりまして。拠点のある地域で穫れたお米をノベルティにしているんです。というわけで、「じげん米」差し上げます。ぜひお持ち帰りください!
 
ーーありがとうございます!
 

 
水嶋氏監修の和モダンで洗練されたおもてなし空間、じげんのオフィス。社内外の繋がりを大切にする温かみのある会社でした。

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