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社員旅行に行きたくない理由から考えよう・みんなが行きたくなる旅行にするには?

社員旅行に行きたくない理由

「プライベートと仕事は分けて考えたい」という人も多く、行きたくないと思う人がいるのも当然かもしれません。しかし、どうせ実施するならみんなが行きたいと思える内容にしたいもの。そこで社員旅行を計画する前に、どうして社員旅行に行きたくないのか、その理由について把握しておく必要があります。

団体行動が苦手

学生の頃からとにかく団体行動が苦手という人もいるでしょう。生きていくために会社に属して働いてはいるけれど、普段のランチや休憩は単独行動しているなんて人も。

それが社員旅行の場になると移動も全員一緒、昼食や夕食の場も全員揃って、など四六時中誰かしらと会話しているような状況になります。また、女性の場合はメイクを落としたすっぴん姿など、プライベートな部分を見られたくないという人も言えるでしょう。

団体行動が苦手な人にとっては長期間人と一緒に居る社員旅行は、かなりストレスが溜まる環境になりそうです。

上司に気を遣う

接待
社員旅行は、旅行とはいえ会社行事。そのため、普段の社内同様に上司には気を使うものでしょう。普段の業務であれば就業時間が終われば離れられますが、社員旅行ともなれば気を使う時間も長くなります

夜の宴会の場でもお酌して回ったり、自分が上司であれば部下に労いの言葉をかけて回る必要もあるでしょう。朝から晩まで上司や同僚と共にし、またいつもとは違う環境で他人に気を使い続けるのはなかなか疲れること。普段の業務よりも拘束時間も長くなるため、ストレスを感じやすくなります。

苦手な人がいる

「職場に苦手な上司や同僚がいる」。これも社員旅行に行きたくないと思う理由の1つでしょう。普段の仕事上で接する時は業務だから、時間が決まっているからと割り切っていても、この上休みの日も顔を合わせなくてはいけないとなると、なかなか億劫に感じてしまいます。

レクリエーションなどの出し物をやりたくない

ビールを持った男性
社員旅行には、恒例イベントのようにレクリエーションや出し物を披露する時間を設けることがよくあります。

しかしながら、一般的に進んで出し物を披露したい!得意!という人は少なく、大半の人ができることならやりたくない・準備がめんどくさいと嫌がるでしょう。

自分一人で済むものならまだしも、大勢でやろうとすると準備の時間を合わせるのも一苦労。そして当日、苦労して準備した割には盛り上がらなかった、となってはショックでその後の旅行も楽しくなくなってしまうかもしれません。見ているだけの上司や先輩は気楽かもしれませんが、披露する側の部下や新入社員にとってはなかなかのプレッシャーなのです

仕事の延長のように感じる

会社の外に出ている、私服でOK、とはいえ周囲の人との関係性は上司は上司・部下は部下。普段仕事で顔を合わせているメンバーと旅行中もずっと一緒に行動していれば、やはりどこか仕事中のような気分になってしまうという人もいるでしょう。

また、何を話していいかわからずついつい仕事の話を振る上司もいますが、こんなところでまで仕事の話はしたくないという気分にもなってしまいます。リフレッシュするための旅行、とはいってもこれではまるで24時間仕事しているのと同じだと考える人もいるのもうなづけます。

プライベートな時間を潰したくない

社員旅行の日程を土日や祝日を組み込んだスケジュールにしたり、平日を使った分は有休を当てさせるなど、休日を返上してまで参加したくないという意見も多くあります。

仕事とプライベートを完全に分けて考えている人にとっては、社員旅行のことを“会社に強制されるもの=仕事”とも捉えられるでしょう。そのため、休日を社員旅行に当ててしまうと「会社にプライベートの時間を奪われたくない」「休みを使ってまで社員旅行に行きたくない」という不満が出てしまいがちです。

旅行先が行きたくない場所

社員旅行は会社行事ですから、行き先も会社で決めることになります。社員が個々で行きたいと思っているところに行けることはほとんどないでしょう。

例えば、暑いところは苦手だとか、水着になりたくないからリゾート地に行っても楽しめないなど…。旅行先で食べる食事についても全員で同じものを食べることになるので、自分が食べたかったものが食べられなかったり、嫌いなものばかりだった、アレルギーがあるなどの不満があがることもあるでしょう。

行きたくなる社員旅行にするには

旅館で眠る男性
上記してきたようなマイナスイメージを持っている社員に対して、「行きたい」と思ってもらうためにはどうすればいいのでしょうか。社員旅行に対するマイナスイメージを払拭することで「行ってもいいかな」という気持ちに変える必要があります。ネガティブな意見を踏まえた上で、魅力的に見せるためのポイントをまとめました。

目的を明確に

まずは何のために社員旅行を行うのかの目的を明確にすること。従来の社員旅行の目的は、福利厚生の一環として慰安旅行・奨励旅行などの単なる価値提供としてのものでした。しかし、それでは宴会の場や苦手な人と長時間一緒にいることを強要されている感覚から、行きたくない、という意見が多くなってしまいます。
社員旅行のメリットと照らし合わせて目的を明確にし意識することで社員旅行を実施する重要性が社員にも伝わり、参加してもいいかな、参加したいと思えるようになります。

強制にしない

行きたくない理由であげた通り、会社の人たちと一緒に過ごすことに苦痛を感じる人も多くいます。そういった不満を無くすには、強制参加にするのではなく「希望者のみの参加」にすること。目的の部分で研修や会議を兼ねた旅行にするのであれば別ですが、親睦・リフレッシュを目的とした旅行なのであれば、強制ではなく任意参加にするのが良さそうです。ただし、所得税法上の兼ね合いもあり、全員参加を募り希望者のみ参加する形をとる必要があります。そうしないと、課税所得としてみなされ、結局税金が高くなり不満の元になることがあります。詳しくは後述します。

社員の休みを避けたスケジューリング

土日や祝日にかぶせる、有給休暇を当てるなどのスケジューリングは社員の参加意欲を下げることにつながります。社員旅行のことを会社に強制させられて参加する行事と考えている社員にとっては、休みを潰してまで働いていることと同義になってしまうのです。できるだけ社員の休日を潰さないスケジュールを組むように心がけましょう。

どうしても会社都合で休日にせざるを得ない場合は、振替休日を設ける代休を設ける、、といった対応が望ましいでしょう。そういった事項も事前に社員に通達することで、「参加したほうが得かもしれない」と考え、参加する意欲につながります。

魅力的な旅行先

旅行の本来の楽しみは自分の好きなところへ行けること。行きたくない理由であげた行き先の問題を解決するためには、魅力ある行き先を選定することが重要です。社員旅行なので社員全員の意見を反映することは難しいですが、できるだけ汲んだものにするためにも事前アンケートを取ることは有力です。

「国内・海外どちらがいいか」「日帰り・1泊・それ以上のどれがいいか」「旅行先でやりたいアクティビティ・観光したいところはあるか」など。

また、旅行会社を使うことで効率よく行き先の選定を行うことも可能です。大手旅行会社では社員旅行に携わった実績もあるため、目的や予算感を伝えることで最適なプランを提案してもらえることでしょう。

女性社員への配慮

女性社員
女性社員にとって宴会の場は苦痛という人も多いことでしょう。お酌して回らなければならない、取り分けなければならないといった暗黙のルールがある会社が多いためです。社員旅行に行ってまでそれかと思えば、参加する意欲が無くなるのも当然のこと。社員旅行中は無礼講で行こうと事前にいっておく、旅行中だし気を使わないでと話しておくのがいいでしょう。

また、大浴場で裸を見られることに抵抗がある、大部屋だと眠れないという人もいます。全部解消するのは難しいかもしれませんが、うまく配慮してあげることも心がけましょう。

自由時間を設ける

社員旅行だからといってスケジュールを全て団体行動でがんじがらめにしてしまうのではなく、食事の前後など合間に自由時間を設けることも大切です。

団体行動が苦手という人にとっては、一時的でも自分の時間をもてる自由行動の時間は重要。個人的に行きたい場所や食べたいものがあるという人にとっても、自由行動があることで参加する楽しみが増え、社員旅行に対するモチベーションも上がります。

幹事にとっても集合時間と場所を押さえておけばスケジュールの組み方も楽になり、当日の自由時間にも息抜きができるでしょう。社員のリフレッシュを目的にしているような場合、思い切って1日自由な日にしてしまう、というのもアリです。
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