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オフィスインタビュー
vol.269 株式会社Morght

事業の成長と共に、完成していくオフィス。ショールーム機能を有するMorghtの新オフィス

Morght

“Morning to Night”(前を向いてその1日を生きるひとの、朝から夜まであらゆる瞬間に寄り添いたい)を社名の由来とする株式会社Morghtは、寝具ブランド「NELL」を国内外で展開している会社です。従業員数の増加に伴い、前のオフィスから徒歩5分圏内の現在のオフィスに移転した同社。ショールーム機能を持つ同社オフィスのこだわりについて、移転プロジェクトを推進した大倉さん、家具の選定、配置決めを担当した島崎さんにお話を伺いました。

大倉 竜一
インタビュー
大倉 竜一(おおくら りゅういち)
コーポレートマネージャー/総務・法務・労務担当

新卒で上場企業の人事労務を担当。その後、スタートアップに転職し、人事企画・労務・総務・法務・情報システム・IPO準備など幅広く経験。2024年6月株式会社Morghtに入社し、コーポレートマネージャーとして労務・総務・情シスを担当する中で今回のオフィス移転プロジェクトを推進。

島崎 優子
インタビュー
島崎 優子(しまざき ゆうこ)
総務・法務・労務担当

新卒で食品卸売業の営業事務・営業を経験した後、ITベンチャーの総務へ転職しバックオフィス・IPO準備業務を経て、Morghtへ2023年7月に入社。現在は、総務・法務・労務などを担当する。Morghtのミッションである「最高の準備を届ける」ために、一緒に働くメンバーが最高の準備ができている状態を環境面、カルチャー面、制度面でサポート。

ブランドイメージを重視し、前オフィスと同じ表参道エリアで移転

卯岡 :

インテリアショップのような印象を受けるオフィスですね。まずは御社についてご紹介いただけますか?

大倉さん :

弊社は「NELL」というマットレスをはじめとした寝具ブランドの開発、販売を主に手掛けている会社です。製造は家具で有名な福岡の大川の会社で、我が子のようにポケットコイルのこだわりについて語る社長さんを中心にNELLを作ってくださっています。

「高品質・低価格」を実現させるため、実店舗を持たず、EC中心での販売に強みを持っており、インフルエンサーマーケティングを得意としています。そのため、SNSやネットに慣れている世代で、かつ一定の金額を寝具にかけられる方が主なお客様です。

卯岡 :

今回の移転理由についてもお聞かせください。

大倉さん :

キャパシティ問題が1番の理由ですね。昨年、従業員数が10人から24人と、倍以上に増え、手狭になってきたんです。前のオフィスでは会議室が1室しかないため、自席でミーティングをしなければならなかったり、1on1のためにカフェに行かなければならなかったりという課題が生じていました。

卯岡 :

働き方は基本的に出社なのでしょうか。

島崎さん :

基本はハイブリッドですね。会社としてルールを設けてはおらず、部門によっては出社曜日を決めているところもあるという感じです。ただ、弊社には、人数に対して必要な広さ以上にスペースがいるという事情があるんですよ。

卯岡 :

どういう事情ですか?

大倉さん :

先ほど「インテリアショップのよう」とおっしゃっていただきましたが、ご覧の通り、弊社はオフィスに取引先向けのショールーム機能を持たせているため、一定の広さが必要なんです。

卯岡 :

執務スペース以外の場所に、ある程度の広さを要するわけですね。物件を選ぶとき、何を優先事項とされましたか?

大倉さん :

まずは、前のオフィスと同じく表参道エリアであること。これもショールーム機能を持たせているからこその理由で、高価格帯、中価格帯の高品質ブランドショップがある表参道という街に本社をおくことにこだわりました。取引先にも安心感を与えられるだろうと思っています。前のオフィスから新オフィスへは徒歩5分なんですよ。

卯岡 :

従業員の方の出勤にも何の影響も与えない距離の移転だったんですね。他に優先したものはありますか?

大倉さん :

広さですね。次のオフィスには最低5年、長ければ15年20年と長期にわたって腰を据えたいと思っていたため、最低でも5年後の事業計画上の人数に耐えうる規模感を求めました。あとは、そのなかで会議室をたくさん作ること。今は個室の会議室がこちらに4部屋、執務スペースに通常の会議室が1部屋、スタンディング式の会議室が2部屋、ファミレス席とミーティングできる場所を大幅に増やしました。

卯岡 :

長くこのオフィスで過ごすことを考えると、会議室の数を決めるのが難しかったのではないでしょうか。どうやって決められたのですか?

大倉さん :

過去2、3カ月のミーティングデータを拾って試算し、「このぐらいの人数になったときにはこの程度使われるだろう」と考えて決めました。

卯岡 :

なるほど。オフィスの内装に関してはいかがでしょうか。前からショールーム機能があったとのことですので、前も内装デザインにはこだわっていらっしゃったのかなと思うのですが。

大倉さん :

おっしゃる通り、前のオフィスもデザインにこだわりのある空間でした。執務室は仕事場感のないあたたかな照明なのですが、これも前からです。弊社は「あなたがあなたらしく生きるための、最高の準備を届けつづける。」をミッションに掲げていまして、その最高の準備とは人が豊かに生きるための選択肢を増やすことだと考えています。オフィスに関しては日常感、生活感を重視し、「THEオフィス」といった雰囲気ではない、リラックスした空間作りにこだわってきました。

卯岡 :

何かコンセプトは設けられたのでしょうか。

島崎さん :

あえてコンセプトとするなら「会社に来たくなるオフィス」ですね。ことさら出社を強制する社風ではありませんが、来たいと思ってくれる従業員が増えたらいいなと。

卯岡 :

実際、移転後の出社率はいかがですか?

島崎さん :

増えていると感じます。

大倉さん :

前のオフィスではリモートワーク中心だった方が会社に来るなど、滞在時間が増えたと思います。会議室も増えましたしね。

卯岡 :

前よりも従業員の皆さんにとって働きやすいオフィスになったからなのかもしれませんね。では、ここからはオフィスを拝見しながらお話をお聞きしたいと思います。

リラックスできる内装にこだわったMorght新オフィス見学ツアー

「会社に来たくなるオフィス」を目指して作られたMorghtの新オフィス。あらためて、入口から見学させていただきました。

入った瞬間から印象的なエントランス

卯岡 :

入ってすぐ左側にショールームがあるエントランスが印象的です。

大倉さん :

ショールームは象徴的な場所に置きたいということで、入った瞬間からショールームに行ける設計にしました。

移転パーティーの会場としても活用。ショールーム

卯岡 :

移転後、ショールームを訪れる方のご反応はいかがですか?

大倉さん :

株主や取引先の方たちから「すごいね」とお褒めの言葉をいただいています。ショールームスペースを利用して移転パーティーも行ったんですよ。

額縁のアートは画面になっていて、映像が動く目を惹くもの
大倉さん :

完成してから、「ここはこうやって使おう」という具体的なイメージが湧くようになりました。この棚には、来客用のお土産を並べています。移転パーティーのときに従業員に配り、そのままディスプレイしているんです。よろしければぜひ持ち帰ってくださいね。

Morght
ノベルティの1つ、マグネット。満ち欠けしているデザインについてのお話は後ほど
オリジナルパーカーやTシャツもディスプレイ。アパレルショップのよう

お客様からいただいたお酒を陳列。バーカウンター

卯岡 :

立派なカウンターがありますね。

大倉さん :

いただいたお酒を飾る目的もあり、作ったものです。

卯岡 :

お酒がずらり!本当のバーのような眺めですね。

ショールーム付近から見たバーカウンター。あちこちに座れる場所が設けられています
バーカウンターと壁面の間にも作業のできるスペースが
卯岡 :

広々とした空間に贅沢に家具が配置されていますね。

島崎さん :

従業員がどう動くのかをイメージしながら家具を選び、配置を決めました。ただ、全部が全部新しく用意したものばかりではありません。前のオフィスで使っていた照明を会議室に付けてもらうなど、使えるものは引き続き使っています。

一角に飾られているこちらも、前のオフィスから持ってきたものなのだそう。ロゴはリニューアル前のもの

名前とロゴがユニークな会議室

卯岡 :

実は、お話をお聞きしたときから会議室の名前とマークが気になっていました。

卯岡 :

お部屋の名前に対して、ロゴマークを変えていらっしゃるんでしょうか。

島崎さん :

おっしゃる通りです。時間帯の名前を付け、それに合わせてロゴマークの満ち欠け具合を変えました。結構気づいてくださる方が多く、「可愛いですね」と言っていただけて嬉しいです。

大倉さん :

コーポレートサイトにもギミックを仕込んでいまして、Google Chromeのタブのロゴが時間帯によって変わる仕組みを施しているんですよ。

卯岡 :

それはユニークですね!

前のオフィスから使われ続けている照明

執務室にもリラックスできるスポットがたくさん

執務室の一角に設けられたファミレススペース
卯岡 :

オフィス感のない執務室に、というお話の意味がよくわかりました。リラックスできる雰囲気ですね。

大倉さん :

いわゆる蛍光色の照明ではなく、ダウンライトを使うことで安らげる雰囲気になりました。

会議室
スタンディング式の会議室
島崎さん :

こちらがスタンディング式の会議室です。手短に話したい会議やミーティングに適しています。

卯岡 :

窓の反対側にある、このスペースも良い雰囲気ですね。

島崎さん :

福利厚生に書籍購入制度があり、前のオフィスにも従業員が購入した本がたくさんあったため、図書エリアを設けました。当初はテーブルと椅子を置いて仕事ができるようにしようと考えていたのですが、すでにあちこちに机はたくさんあるため、リラックスできる椅子を置くことに。体が包み込まれるような椅子の評判が上々で嬉しいです。

ショールーム拡張も可能。オフィスは事業の成長と共に変化する

取材中、「オフィスができてからのほうが、活用アイディアのイメージが湧いてきている」と語ってくれた大倉さん。実際に過ごしているうちに、どんどんオフィスへの愛着が増してきているといいます。ただし、このオフィスは未完成。これからは、従業員から寄せられているアイディアを一つひとつ反映させていくフェーズに入ります。

実はショールームエリアのスペースには余裕があり、「こうしたい」を実現するための余白は十分。「今後も全力で楽しめる準備を提供したい。ゆくゆくは商品領域も増えていくでしょう」と語るお二人。事業、ブランドの成長と共に、オフィスも完成へと近づいていきます。

取材先

株式会社Morght

https://morght.com/ 公式サイト

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