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パーテーション|オフィスでの効果やおすすめ紹介
パーテーションをオフィスに導入している企業は多くあるでしょう。一般的には仕切りとして使われることが多いですが、最近では多機能なパーテーションも出てきています。今回はオフィスの仕切りであるパーテーションについて簡単にご紹介します。
目次
パーテーション|オフィスでの役割とは
パーテーションとは、スペースを区切って個室を作る際に利用される間仕切りのことで、オフィスはもちろんオフィス以外の様々な場所で広く利用されています。
最近では、ワンフロアオフィスなど、オフィスに壁などの仕切りを作らないデザインの人気が高まっています。しかし、重要な会議や、機密文書などを取り扱う際にはオープンオフィスだと周囲の目を気にする必要や、社外に出て話す必要が出てきてしまいます。そこで、よく利用されているのが「オフィスパーテーション」です。
パーテーション|タイプと種類について
オフィスパーテーションは、素材や使い方によって分類できます。
ローパーテーション
ローパーテーションはその名の通り、高さも低く、簡単に移動させることが可能です。オフィス内のレイアウト変更や、急遽間仕切りが必要になったときなどに対応が可能です。ハイパーテーションに比べて、遮音性などはないため、目線隠し程度での使用がおすすめです。
ハイパーテーション
床から天井までの「壁」に近いパーテーションがハイパーテーションです。ハイパーテーションは、素材によって2種類に分けることができます。天井と床に柱をつけ、パネルに電気のスイッチを埋め込むなどの加工も可能です。密閉度が高く、遮音性の効果もあります。
アルミパーテーション
http://www.okamura.co.jp/product/kenchiku/highpart/workwall510/index.html
ハイパーテーションの一種です。アルミパーテーションの素材としては、鉄(アルミ)とハニカムペーパー(準不燃材)です。アルミパーテーションの特徴としては、軽量であること、安価であることです。簡易的な間仕切りなどに向いています。
スチールパーテーション
http://www.okamura.co.jp/product/kenchiku/highpart/safewall_spread/index.html
ハイパーテーションの一種です。スチールパーテーションの素材としては、スチール(鉄)と石膏ボードでできています。スチールパーテーションは、遮音性、密閉度、外観に優れていて、高機能なパーテーションと言えるでしょう。
柱が見えないタイプのパーテーションであるため、どんなオフィスにも合わせやすく、壁のように見えます。しかし、価格設定が高めであることがデメリットです。
パーテーション|オフィスでの効果
1.プライバシーの確保
社員一人一人が集中して業務を行うためには、集中できる環境が必要です。特に自分のデスクで仕事を行う際に、周りの視線が気になるような環境ではなかなか集中することができません。
置き型の間仕切りを設置することで、社員同士の視線を遮ぎり業務に集中できる環境を作ることができます。視線を遮るという目的では、その他に執務スペースの入り口や応接室の間仕切りなどとして、背丈のあるものを設置することもあります。
2.効率の良い動線作り
オープンスペースタイプのオフィスでは、効率の良い業務を行うためのデザイン設計も重要となります。そこで、間仕切りを利用して社員が効率良く動ける動線を確保する方法があります。このような場合では、間仕切りの要素と備品の保管を同時に行える低めのキャビネットなどを利用することが多いです。これにより、動きやすい動線を確保しながら、フロア全体も見渡すことが可能です。
3.防音効果
会社では、見える化で社員同士が情報を共有することも大切です。しかし、重要な商談や会議などを行う際には、静かな環境も必要となります。こうした際に有効なのが、施工型の間仕切りです。施工型は防音・遮音効果に優れているので、重要な会議や取引先との大切な商談も安心して行えます。
4.セキュリティの強化
会社内では重要な機密情報も多く取り扱うことが多いです。また、個人情報の取り扱いが強化されている現在では、企業における厳重なセキュリティ環境を整えることが求められています。セキュリティ面では、天井まで遮る施工型の間仕切りが有効です。これにより、関係者以外の立ち入りを禁止することができ、情報漏えいを阻止することが可能となります。
オフィスパーテーション施工について
ハイパーテーションのアルミタイプやスチールタイプのパーテーションは、天井や床に固定する必要があるため、業者に依頼して施工工事を行うことになります。
個人で設置してしまった場合、「パーテーションを設置したことで天井に備え付けられている照明に当たってしまった」「空調設備の設置場所によっては間仕切りを付けたことで、空間の内部と外部との温度差が激しくなってしまった」という事態も起こる可能性があります。また、消防法により様々な設置基準が設けられているため、間仕切りを設置したことで天井設備を見直す必要も出てきます。
パーテーションを施工時に注意すべきポイント
天井設備を確認する
天井には照明の他に空調、煙感知器、スプリンクラー、非常灯、時計、誘導灯などが設置されています。パーテーションを設置する場合には、これらの天井設備の位置を確認しておくことが大切です。
ビルのオーナーに許可を得る
ビルオーナーへの許可:工事では天井や床にビスで穴を開けます。退去時の原状回復の有無により、オーナーまたは管理会社に許可を得る必要が出てきます。確認をせずに工事を行うと、後々トラブルになり兼ねないので、きちんと確認をしておきましょう。
防災設備の設置確認
防災設備の設置確認:間仕切りの欄間部分をなくして天井まで塞ぐ場合、設置場所によっては消防法により煙感知器やスプリンクラーなどの防災設備を設置する必要があります。そのため、工事に入る前にきちんと確認をしておくことが大切です。
工事日程の通達と許可
工事日程の通達と許可:多くの企業が入っているオフィスビルなどでは、工事による騒音や振動などが発生します。特に平日に工事を行う場合には、その旨を他の企業にも通達してトラブルが起きないように配慮することが大切です。
一般的な施工の流れとしては、1.施工申し込み・2.現地調査・3.見積り確認・4.契約・5.施工という流れになります。日程としては、申し込みから施工までの期間が約1週間~2週間、実際の工期は大規模でなければ約1日~2日となります。
パーテーションとして使えるオシャレアイテムの紹介
おしゃれアイテムも配置の仕方でオフィス内でパーテーションとしても使うことができます。オフィスでも使えるおしゃれなパーテーションをいくつかご紹介します。
木目調置き型ラックタイプ
間仕切りや動線確保として利用されることが多いのが、ラックタイプやキャビネットタイプです。オフィスではスチール製のオーソドックスなタイプを選びがちですが、木目調のものを選ぶと暖かみが出てきます。
ラック部分と空間部分が格子状に配置された重厚感のあるラックです。表側はオープンラックになっており、裏側には雑誌などをディスプレイすることが可能です。社員が利用する共有スペースや休憩スペースなどに設置するとおしゃれです。
価格18,225円・寸法 幅1102×奥行292×高さ1464mm
施工型ファブリックガラス素材
天井まで塞ぐ施工型タイプは、選び方によっては圧迫感を感じやすく、空間の明るさも奪ってしまうことがあります。そのようなときには、ガラスシートをプラスしたパーテーションを設置することで解決できます。ガラスシートのデザインには、格子や花柄など様々あります。また、合わせガラスにファブリックを取りこむことで、光の加減で様々な印象を与えるデザイン性のある間仕切りになります。さらに、安全面でも強化されるのでおすすめです。
観葉植物のパーテンション
最近のベンチャー企業のオフィスでは、観葉植物を取り入れているところが多いです。緑を取り入れることでリラックス効果と脳を活性化させることができ、業務の効率化に有効です。パネル幅の広いパーテーションでミーティングスペースを区切ることで、脳が活性化され様々なアイデアが生まれやすくなります。
最後に
オフィスパーテンションは、1つの大きなスペースをいくつかに間仕切りする目的の他に、様々な機能を備えたものやデザイン性に富んだものなど、企業のニーズに合わせて選ぶことが可能です。オフィスで求められるパーテーションは、間仕切りとしてだけでなく機能性に優れていることも大切です。それぞれの機能性を理解したうえで、どのパーテーションが最適か考えましょう。