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【事例から解説】オフィスデザインのコンセプトを作るときのポイント

会社には経営理念があるように、デザインにも目指す目標を決めてあげる必要があります。
オフィスのデザインを決める時に「なんとなくかっこよくしたい!」「洗練された空間にしたい」など、なんとなくの雰囲気で決めてしまうことはありませんか?
「社員同士がコミュニケーションを取りやすいアットホームな空間にしたい」「22世紀をイメージさせる洗練された近未来的な空間」など、明確なコンセプトを決めることで、デザインが明確化してきます。 その明確化されたコンセプトを元に、企業理念をオフィス全体で表現できるようなデザインに落とし込んでいく必要があります。
本記事では、オフィスデザインのコンセプトを決める方法を事例を交えながらご紹介します。会社の理念や社風を表す、素敵なオフィスデザインを考えていきましょう。
目次
オフィスデザインはコンセプトを明確にすることがポイント
「オフィスデザイン=単なる会社の内装」と考えるのはNG!実は、オフィスデザインのコンセプトを明確に決めることは、会社や社員たちの雰囲気にも関係するものなのです。そのため「赤を基調としたい」「おしゃれな雰囲気で」などの漠然としたイメージではなく、明確なコンセプトを決める必要があります。
まずは、オフィスデザインの変化によって得られる効果やメリットについて解説します。
コンセプトを明確にすることで理念やメッセージが伝わる
オフィスデザインのコンセプトは、会社全体の基盤にもなるもの。会社の社風や理念に沿ったオフィスデザインにすることで、会社のメッセージがクライアントや社員にも伝わりやすくなりますよ。
コンセプトが決まっていない場合は、「会社の目標」と「現時点での問題点や課題」をピックアップしてみましょう。
【オフィスデザインのコンセプト設定例】
会社の理念:社員たちがひとつの家族のように助け合い、共に成長していく
現在の課題:十分なコミュニケーションがとれていない
→オフィスデザインのコンセプトは「社員同士の垣根を取り払えるような空間」に決定
では実際の事例から課題解決できそうなデザインを見てみましょう。
こちらはフリーアドレスを導入し、社員が自分の好きな場所で仕事をする選択の自由を与えていますね。
社員同士のコミュニケーションの垣根を超えるだけでなく、自走できる力も身につきそうですね。
席の種類を豊富に設け、様々なスタイルで仕事ができるデザインになっています。
明るい照明とウッドブラウンの柔らかさが、社内の風通しの良さを表現しているようです。
▼デザインポイントまとめ
①パーティションを外して、開放感のある空間作り
②いつでも相談しやすいようにオープンスペースを設置”
メンバーの働き方やコミュニケーションのとり方が変わる
オフィスデザインは、社員の働き方やコミュニケーションのとり方にも大きな影響を及ぼします。
社内での意見交換や密なコミュニケーションは、会社発展の重要なカギ。エントランスやメインスペースのみでなく、社員だけが利用する場所のデザインにもこだわる必要があるのです。
【社員同士の交流が深まるオフィスデザイン 例】
課題:多くの社員が、同じ部署やグループ内のメンバーとしかコミュニケーションをとれていない
目標:部署やグループの垣根を超えて、社員全体が繋がること
→会社全体をオープンなスペースにする
・具体的なデザイン
①メインスペースのデスクとチェアをフリーアドレス制にして、日々座る場所を変更
②食堂の1~2人掛けテーブルやパーティションを撤去。円卓を導入して、自然と会話が弾むように改善
オフィスデザインの設計方法とコンセプトの取り入れ方
オフィスデザインは、会社のイメージや社員たちのモチベーションを高めるためにも重要な役割を果たすもの。では、良いオフィスデザインはどのように設計すればいいのでしょうか。
次は、オフィスデザインを設計する際の決め方や手順、またそこにコンセプトを反映させる方法をご紹介してきます。
会社の理念やコーポレートカラーから決める
オフィスのデザインは会社のイメージに直結するもの。そのため、会社からのメッセージや理念が伝わるようなデザインを設計しましょう。会社のイメージカラーやコーポレートカラーが決まっている場合は、メインの色味を統一するのもおすすめです。
コーポレートカラーを元にコンセプトを決めれば、理想とするデザインのゴールに向けて基調とする色使いを決めることができますよ。
メインのオフィススペースはもちろんですが、「会社の顔」であるロビーやエントランス部分のデザインには一層こだわりましょう!
エントランスには企業コンセプトの軸となるデザインをしっかり表現することで、来訪者に強く印象付けることができるでしょう。
メンバー全員が納得できるデザインにする
オフィスは経営陣のみが利用するわけではありません。毎日出社して働いているメンバーの意見を取り入れるのも重要です。オフィスデザインやコンセプトを決める際は、メンバー全員が納得できるものにするように心がけましょう。
社内の一体感や連携を深めるためにも、コンセプト設定からデザインの詳細に至るまで社内全体で話し合いながら進めてくださいね。
【社内全体でオフィスデザインを決める方法】
STEP1.オフィスデザインのコンセプトを社員から集める
STEP2.コンペティションや多数決制を採用して、5~10のコンセプト案に絞る
STEP3.メンバーと話し合いながら、コンセプトを決定
STEP4.選ばれたコンセプトをもとにオフィスデザインの詳細を考える
STEP5.オフィスデザイン案をメンバーに共有して、改善を加えながら形にする
STEP6.メンバーが納得できるオフィスデザインに決定
▼ポイント
・全員で決めたものが統一感のあるデザインコンセプトに落とし込まれているか
・空間をうまくゾーニングできているか
・他社との差別化ができる、ブランディングにもなるようなデザインになっているか
トレンドのデザインを取り入れる
オフィスデザインを決める際は、トレンドのデザインや面白いアイデアを盛り込むのもおすすめ!社内が明るくなるような工夫をしながら、最終的なオフィスデザイン案をかためていきましょう
実際に企業で導入されているトレンドのオフィスデザインをご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね!
【オフィスの内装におすすめのトレンドデザイン】
・扉やパーティションがすべてガラス製のスケルトンオフィス
・社内の一部に本格的なカフェテリアスペースの導入
・デスクチェアーを撤去して、運動不足を解消できるトランポリンを導入
・休憩時間に楽しめるビリヤードやダーツスペースを設置
・リラックス効果のある足湯を導入
▼一部導入事例をご紹介しておきます
窓際にボックス席を設置してレストランのようなデザインになっています。
対面で話すにも堅苦しい会議室より、日差しの差し込む素敵な場所の方がいい会話ができそうですね。
こちらはカフェカウンターを設置しているデザインです。
会話も弾む対面形式のキッチンのような作りになっており、人が集まる憩いの空間になっていますね。
オフィスデザインのコンセプトが分かりやすい事例3選
最後に、実際のオフィスデザイン事例を3つご紹介します。理想のオフィスデザインを設計するためのヒントにしてくださいね。
【オフィスデザイン事例】
①教育関連の事業を展開する企業の例
教育事業・地域支援事業などを展開する企業では、会社の理念に沿ってオフィスデザインが設計されています。長年使われていなかった廃校をオフィスとして利用することで「地域支援」と「社員のモチベーションアップ」を叶えているのです。オフィス内には地域住民たちが交流できるフリースペースを完備するなど、地域との一体化が進められました。
②アニメーション制作会社の例
アニメーション制作を行っている企業では、社員それぞれが気兼ねなく働ける環境作りが進められました。勤務時間が異なる社員が周囲を気にすることなく作業に没頭できるよう、全社員カギ付きの個室を付与。コミュニケーションが不足しないように、あわせて広々としたカフェスペースとオープンスペースもつくられました。
③子供向けのおもちゃ制作会社の例
小さな子供向けのおもちゃをつくる企業のオフィスデザインコンセプトは「大人が楽しめる空間」。オフィス内には卓球台やすべり台が設置され、休憩時間中には童心にかえって、遊ぶことが可能です。「ワクワクする気持ちをエネルギーにして、良いアイデアを生み出してほしい」という願いが込められて、デザイン設計されました。”
オフィスデザインにコンセプト軸を設けて、おしゃれで社員が働きやすい環境を整えよう
オフィスが殺風景でさみしい印象だと、会社のイメージや社員たちのモチベーションも下がってしまうもの…。社内の雰囲気を明るくしたり、社員のモチベーションを上げるためにも、オフィスデザインは非常に重要なのです。
実際フリーアドレスを用いて好きな場所で仕事ができる環境を設けた会社の社員はモチベーションが上がり、結果的に会社の売上につながることもあるのだとか。
また明確なコンセプトを持ち、企業イメージをオフィスで表現できている会社は、リクルーティングもスムーズにいくのではないでしょうか。
本記事でご紹介したデザイン事例を参考に、まずは、あなたの会社にぴったりなコンセプトを考えてみてくださいね。「このオフィスで働けることが誇りだ!」と思えるような、愛着の持てるオフィスを作りましょう。