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オフィスデザイン

オフィスにアートを取り入れる効果とは?空間づくりのポイントを紹介

オフィスにアートを取り入れる効果とは?空間づくりのポイントを紹介

出社回帰の動きが拡大し、オフィスの在り方を再定義する企業が増えているなか、オフィス空間にアートを取り入れる企業が増えつつあります。これは、採用強化や組織の刷新などの様々な課題を抱える企業にとって、アートはそれらの解決に大きな影響を及ぼすと考えられているためです。本記事では、オフィスにアートを取り入れることで期待できる効果に加え、アート選びで失敗しないためのポイントについて解説していきます。

オフィス×アートが注目される理由

オフィスにアートを飾る企業が増えた背景には、働き方の変化が大きく影響しています。以前は、オフィスは単に「仕事をする場所」でしたが、働き方改革やリモートワークの普及により、「従業員が積極的に出社したくなる、価値ある体験ができる場所」へと役割が変わりました。

海外では企業の魅力を高めるために、以前からオフィスにアートを取り入れることが一般的でした。日本でもこの流れに加えてコロナ禍で加速したオフィス環境の変化が、アート導入を後押ししました。

オフィスにアートを取り入れるメリット

オフィス空間にアートを取り入れることによって期待できる効果については、すでに多くの研究・調査にて証明されています。ここからは、アートを取り入れることで期待される3つの効果について解説していきます。

ウェルビーイング

従業員のウェルビーイングに配慮したオフィスは、従業員の健康増進やパフォーマンス向上に大きく寄与することから、働きやすい職場づくりや生産性の高い組織づくりにつながるコンセプトとして多くの企業が取り入れています。そして、オフィス空間におけるアートの存在も、このウェルビーイングなオフィスづくりに欠かせない要素となりつつあります。

様々なストレスに囲まれた中で生きる現代のビジネスパーソンにとって、ストレスマネジメントは高いパフォーマンスを発揮するために必要不可欠な課題です。ある調査では、オフィスにアートを取り入れることで、回答者の78%がストレス軽減効果を実感していることが報じられており、従業員の健康増進やメンタルケアに対するアートの有効性が明らかとなっています。

出典:経済産業省「令和3年度商取引・サービス環境の適正化に係る 事業に関する報告書 (ヴィジュアルアートによる組織活性化調査実証事業)」P5

従業員の生産性向上

オフィスにアートを取り入れることで、従業員の生産性向上が期待できます。心理学的アプローチでビジネス課題の解決をサポートする心理学者のDr.Craig Knight氏は、以前エクセター大学で行っていた研究で、「オフィスで働く人々に力を与える手段としてアートを活用することにより、生産性が向上する」と述べています。

アートは従業員の感性を刺激し創造性を高めることに加え、会話のきっかけとなることでオフィス内のコミュニケーションの活性化も促します。さらにアートは、昨今のオフィスデザイントレンドでもあるABW型オフィスのような柔軟性・機動性の高いオフィスデザインとの親和性が高いことから、業務効率や部署を超えたチーム力の向上にも大きく貢献します。このような効果により、結果的に個人・組織の双方における生産性向上の達成につながっていくのです。

出典:Brookfield Properties「A Report on the Positive Impact of Arts and Culture in the Office Environment」P12

企業ブランディング

オフィスにアートを取り入れることは、企業のブランドイメージ向上においても有効な施策となります。まず、アートがもたらす視覚効果により創造的で革新的な企業イメージを発信することで、社内外の人々に対して自社の価値観を強く印象付けることができます。広報活動においても、各種メディアやSNSを通じた拡散効果も期待できるでしょう。

またアート作品があることで、従業員同士のコミュニケーションが活発になり組織の連帯感が高まる効果あります。魅力的なアートに彩られたオフィスで働くことで、従業員の満足度やエンゲージメントが高まり、より良い企業文化の醸成にもつながります。

オフィス向けアートの選び方

ここまでアートがオフィスにもたらす様々な効果をあげてきました。アートは単なる空間を彩る装飾品ではなく、企業の成長促進につながる戦略的な投資という側面を持っています。

ここからは、オフィス用アート選びで失敗しないためのポイントともに、選定プロセスについて解説していきます。

1.オフィスのコンセプトとアートの導入効果を明確にする

オフィスにアートを取り入れる際にまず重要なことは、オフィスのコンセプトとアートを導入することで期待する効果を明確に定義することです。最初の段階で、企業の理念やビジョン、発信したいブランドイメージやもたらしたい効果を具体化しておくことが、この後のアート選定において重要な判断軸となるため、しっかりと整理しておきましょう。

また、アート作品が持つテーマやメッセージ性、バックグラウンドストーリーは、時にオフィスコンセプトとの相互作用により高い効果を生み出します。例えば、ポジティブな心理作用を促す配色の作品や、会話のきっかけとなるような話題性の高い作品などがあげられます。また、気候変動などの社会課題の解決のための活動を支持するアーティストの作品を起用するなど、企業のCSR活動に絡めることで企業価値向上を図るといった施策も人気が高まっています。

2.配置場所を決める

1の段階で定めたコンセプトに合わせて、望む効果が期待できるような場所を選びます。アートを飾る場所が決まっていないと、実物が搬入され配置される際や配置された後に様々なトラブルが生じるおそれがあるため注意しましょう。

配置場所の広さや強度(壁など)の把握はもちろん、オフィス物件が賃貸であれば設置方法の制約有無について管理会社への確認が必要となります。さらに設置場所がエントランスなのか会議室なのかによって、適した作品のタイプも異なってきます。せっかく取り入れたアート作品の効果が半減しないよう、場所選びは慎重に行いましょう。

3.アートを選定する

オフィスコンセプトと設置場所が決まったら、いよいよ作品選びです。ここでは、アート作品の種類と導入方法について解説していきます。

種類

アート作品には、以下のような種類があります。

オフィスアート一覧

場所によっては設置が難しいタイプの作品や、維持管理や導入にかかるコストが大きいタイプもあるため、自社の定めた条件と照らし合わせながら検討しましょう。

調達方法

アートの導入には、「購入」「レンタル」の方法があります。各方法の特徴は以下の通りです。

・アートを購入する場合
自分たちの好みに最適な作品を選ぶことができる。アート市場に精通した人が担当しなければ購入コストや選定コストの増大リスクが高まる
また、ウォールアートなどの場合、空間全体に及ぼす影響が大きくブランディング効果が高い一方、導入・撤去のコストと手間がかかり維持管理も難しい

・レンタルを利用する場合
初期費用を抑えることができるうえに、サービスによっては、希望すれば別の作品と交換することが可能。長期間利用となると、最終的に購入以上の費用が必要となる可能性も

アートを取り入れたクリエイティブなオフィスづくりの事例

オフィスデザインにアートを活用して、自社の課題の解決や成長促進を図る方法は、企業によって異なります。
以下の記事では、自社のブランディングや競争力強化を図っている企業の具体的な取り組みについて紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

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オフィスにアートを取り入れて、成長しやすい土壌づくりを

「自社の価値観や個性がきちんと伝わるよう、的確に言語化することに難しさを感じる」「従業員の健康ケアや能力マネジメントに割ける十分なリソースがない」などの悩みを持つ企業は少なくありません。

このように、昨今企業が抱えている様々な課題は、オフィス空間とアートが適切に融合することで、その多くが解決へと動き出すことが様々な調査・研究によって報じられています。アートを、社内外でポジティブな効果が自然発生する土壌を育むための成長戦略の一貫として捉えることで、より効率的に自社の課題解決の道筋を描くことができます。

「働きたくなる、通いたくなるような価値あるオフィス」を作りたい方は、ぜひオフィス空間へアートを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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