- オフィスインタビュー
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Phone Appliのsnow peak BSコラボオフィス「CaMP」のお披露目会に行ってきた!自然の中で生産性を高めるオフィス空間を実現
Web電話帳アプリ「連絡とれるくん」の提供を主軸に、コミュニケーションを通した働き方改革を目指すPhone Appli。同社は2月8日に同社のビジョンを体現したオフィス「CaMP」をオープンしたことを発表しました!今回のオフィスはアウトドア用品メーカーのスノーピークグループ会社スノーピークビジネスソリューションズ(snow peak BS)との共同プロジェクト。究極の場所に縛られないスペースの実現を目指しています。先行してIBASHO編集部が内覧会にお邪魔して、伺ったコンセプトやオフィスの様子についてレポートしていきますよ!
まずはPhone Appli代表取締役社長の石原洋介さんと、スノーピークビジネスソリューションズ取締役の藤本洋介さんに新しいコラボレーションオフィスを作り上げた背景、そしてコンセプトを伺いました。
石原洋介さん (いしはらようすけ)
PhoneAppli代表取締役社長
大学卒業後、1997年に株式会社APC Japanに入社。2000年、シスコシステムズ合同会社に入社し、コラボレーションエバンジェリストを担当。2011年、青山学院大学大学院にてMBA取得。2016年に株式会社Phone Applの代表取締役社長に就任。
藤本洋介さん (ふじもとようすけ)
スノーピークビジネスソリューションズ取締役
大学卒業後は大手専門商社にて営業を担当。2005年にWebマーケティング会社に入社し、商品企画開発・運営業務に携わる。2009年にハーティスシステムアンドコンサルティングに入社。2016年には、ハーティスとスノーピークとの共同出資で設立されたスノーピークビジネスソリューションズの取締役を兼務。
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目次
コラボレーションオフィス「CaMP」は自然な働き方を体現する場所
社員が最大のパフォーマンスを発揮できる空間を目指してつくられた「CaMP」。CaMPはCollaboration and Meeting Placeを略したものです。様々な人が訪れ、自分に合ったスタイルで働くことが意図されているのだとか。
「まずは自分たちの働き方を変え、その体験をお客様に伝えたい」、そう語るのは同社の代表取締役の石原さん。オフィスのテーマ「場所にとらわれない究極のアウトドアオフィス」を実現するように、自然と一体となり、それぞれの社員が最大限にパフォーマンスを発揮できる仕掛けが施されています。
石原さん
「働き方改革」という言葉が多く使われるようになりましたが、その文脈は間違って使われたり、実際の取り組みが生産性を向上しないものも実施されています。
たとえば、「残業削減」にしても、ただ残業を減らすということが本当に正しいのか。実は残業代が減り、家庭内収入が少なくなってしまったり、全体的な会社の生産性が落ちてしまっていないか。
そういった観点から、本当に生産性を向上する「働き方改革」をより広めるための今回の取り組みです。
スノーピークビジネスソリューソンズとのコラボレーションオフィスである、という点も自然な環境がより意識されています。オフィス内にテントが貼られたスペースや小鳥が囀る会議室、緑を多く使ったスペース設計は、自然の中で働いているような感覚を再現しています。
藤本さん
オフィス全体の25%にグリーンを取り入れるなど、自然の中で働いているような空間作りにも多くの工夫をしました。ビジネスシーンの中で自然を感じながら仕事を感じることができる仕組みづくりに注力しました。
人と人とのつながりや大切さ、自然な状態でこそ最大限の能力を発揮するという考えが二社を結びつけコラボレーションオフィスの設立が実現しています。
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Phone Appliでは社員108名のほとんどが、固定席を持たずに仕事をしているため、「その日働きたい場所で」気分に合わせて働くことができます。また、リモートワークも積極的に採用。
2月8日にリリースされたWeb電話帳サービス「連絡とれるくん」の新機能、「居場所わかるくん」を同オフィスでも活用して社員が「今、どこにいるのか」も瞬時にわかるようになっています。
それでは早速オフィスの中を見ていきたいと思います!オフィス内には自然を感じたり、働く人によって好きな働き方がフィットできるような様々な仕組みが用意されています。
木目調の床とグリーンの相性はばっちり!
床を木目調にしていることで、オフィス全体が明るく、あたたかい印象を受けました。フリーアドレス制を導入したことにより、物を片付けるようになり、オフィスをきれいに保てるようになったそうです。
用途に合わせて形を変える「パークゾーン」
中央に広がるパークゾーンはワークスペースとしてはもちろん、デスクとチェアを収納することで大規模なイベントスペースにも早変わりします。snow peakのアウトドア用テーブルとチェアが採用されており、簡単に出したり、しまったりすることが可能です。
スクリーンを下ろしてミーティングすることも可能で、フレキシブルに形を変えられる無駄のないスペース設計になっています。
藤本さん
机はこのようにワンアクションで縦半分に折りたたむことができますよ。
コミュニケーションを活性化させるための大型サイネージ
巨大サイネージは、お客様をお出迎えするためのサインや社員向けの情報共有の場として活用できます。サイネージを映し出している壁の扉を開けると、中には収納スペースが。ここにもシンプルな空間設計が採用されていますね。
「ファミレス席」はグループ作業に最適!
こちらはファミレス席。ファミレスにいるような感覚で、グループで仕事を進めやすい空間になっています。座席の下は収納スペースとして活用。こちらの机も移動可能になっているため、フレキシブルにスペースの姿を変えることができます。
離れた拠点をつなぎ、仕事の効率化を図るプロジェクター
遠隔地の映像を投影する「インタラクティビジョン」で、拠点の離れた企業とのやりとりも簡単に。90度に設置することで奥行きが出て、平面のものより臨場感がありますね。もちろん会話も可能です。
離れた場所にいる社員とお互いに文字を書けるボード
社長室の壁にはデジタルホワイトボードがありました!この「スパークボード」は、離れたオフィスにいる社員と、お互いにボードにテキストを書けるようになっています。こちらも会話ができるため、チャットのような感覚でコミュニケーションがとれそうですね!
在宅社員とも一緒に打ち合わせが可能!
ラウンジスペースは打ち合わせ向けの空間。モニターにはホワイトボード機能もあり、さらにビデオとしても機能します。在宅ワークの社員もこの場での打ち合わせに参加できる仕組みになっています。
開放的なオフィス内にある個室空間
1on1ブースは、週に1度行われる上司と部下との面談などに使用する個室です。今後、笑い声や話す割合などを測定するセンサーを設置する予定。防音性にも優れているので、大事な話が外に漏れる心配はありませんね。
テントでの会議なら次々とアイデアが浮かびそう!
オフィスの真ん中にあるテント。実際にアウトドアでも使えて、中でBBQもできるハイスペック。中はリビングのような空間で、秘密基地のような感覚で楽しめます。ブレスト会議では、テント内に張ったロープに付箋をどんどん貼り付けるそうですよ。面白いアイデアが浮かびそうですね。
「今日は集中したい!」というときのためのエリアもあります!
集中エリアでは、隣の席との間が仕切られています。ひとりで集中したいときにはここで仕事をするのがよさそうですね。
Phone Appliの取り組みと理想の働き方
コミュニケーション改革企業No1を目指すPhone Appli。電話が繋がりにく、メールでしかコミュニケーションをとらないといったコミュニケーションの課題をテクノロジーや技術で改革していくことを目指しています。
石原さん
働きやすい環境を整えることが、人と人とのコミュニケーションをより良くしていくことにつながると思います。自然に囲まれた空間で働くことが、クリエイティブな発想をしたり、自由に本音を語れる場になればうれしいですね。
Phone Appliが目指す働き方は以下の3つ。
1. 最もパフォーマンスを出せる場所で働ける
2. 時間ではなく成果で評価する
3. お互いを尊重し感謝し合う
今後もCaMPが社員がいきいきと働く場所のモデルケースとして、人々が訪れ、体感する場所のアイコンになっていきそうです!