- オフィスインタビュー
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従業員・お客様が「来てよかった」「また来たい」と思える自社らしいオフィスを。AIQの新オフィスツアー
オフィスに入って、まず目に飛び込んでくるのは、社名を使った受付テーブル。AIQ株式会社では、取材時の撮影のことも考え、オフィス作りを行ったのだといいます。内装をゼロから手掛けたのは今回が初。オフィスにこだわりをもつ代表取締役社長CEO兼COOの渡辺さん、デザイン責任者の髙島さんにお話を伺いました。
カシオ計算機、バンダイナムコエンターテイメントの新規事業開発責任者を経て、JNSホールディングス(旧ネオス)常務取締役、インミミック(ソニーミュージックエンターテインメントと旧ネオスの合同会社)代表を兼務し、主に大手通信事業者との大型プロジェクト及び新規技術を活用した新規ビジネス創出を担当。
新規プロダクトの企画、UIデザイン、SNSリサーチなど多種多様な業務を担う。また、AIQのクリエイティブ全般のデザインを担当しており、今回の新オフィス移転プロジェクトにも参画。
目次
初めて内装をゼロから作ったオフィス
まずは事業紹介からお願いいたします。
AIを活用した事業を行っています。AI×マーケティングという打ち出しで、企業やインフルエンサーのInstagramアカウントの成長をAIを使って支援する「Moribus(モリバス)」を提供してきましたが、最近はAI×DXへと事業を拡張しています。
渡辺さんは代表取締役社長CEO兼COOと伺いましたが髙島さんは普段どのようなお仕事をされているのでしょうか。
私は入社時からクリエイティブ全般のデザインを担当しています。今回は設計のアイディア、家具選びを担いました。
会社パーカーやロゴ、1年に1度の全社会で配る記念品選びなど、様々な分野のクリエイティブな仕事を担当してくれています。
御社にとって、このオフィスはいくつ目なんですか?
シェアオフィスも含めると6回目の移転だったので、7つ目になるかと思います。なお、ゼロから内装を考えたのはここが初めてです。それまでは、すでにある程度の内装が整っているオフィスだったんです。毎年移転していたので、1年だけ使うオフィスにあまりお金をかけるのはもったいないなと思っていたんですよね。
そうなんですね。このタイミングでゼロからオフィスを作ろうと思ったのはなぜですか?
当分同じオフィスにいられるだろうという段階に至ったからですね。あと、取材を受けた際、撮影場所に困ったという経験がありまして。前のオフィスには、入口にネームプレートがある場所しか撮影場所がなかったんですよ。
出来上がりを見て、撮影のことも考えてしっかりオフィスを作っている理由がわかりましたね。記事に掲載された写真はブランディングにもなりますし、会社の第一印象にもなる。ゼロから作るなら、ブランディングや採用も含めてこだわろうと思いました。
デザインの仕事をされてきた髙島さんは、これまでのオフィスに思うところはありましたか?
前のオフィスは月に2度くらいしか出社してなかったんですよ。嫌いなわけではなかったんですが、ど真ん中にステージがあって、「なんでここにこれがあるんだろう」と疑問を抱いていましたね。
人の交流が生まれると想定して、狙って作ってもらったものだったんですよ。端に寄せる案もあったのですが、会社の中心にあるのがいいだろうと。会議テーブルも置き、そこで話せるようにもしました。
でも、実際に作ってみると、真ん中のステージという目立つ場所に上ろうとする人はほぼいなかったんですよね(笑)。結果、ステージを隔てて人がこちら側とあちら側に分かれてしまい、コミュニケーションをかえって阻害してしまう存在になってしまったんです。
その反省を活かしつつ、でもステージはほしいということで、今回のオフィスでは端に設置しています。
では、こだわりポイントをご紹介いただきながら、さっそくオフィスを拝見させてください!
こだわって作ったAIQの新オフィスツアー
従業員、訪れたお客様に「来てよかった」「また来たい」と思ってもらえるオフィスを目指したAIQ社の新オフィス。見学ツアー、スタートです!
エントランス
入ってすぐのところにある受付テーブル、非常にインパクトがありますね。
脚の部分をロゴにすることで、撮影時に活用できる場所になりました。
左側の壁面部分も印象的です。
会社の象徴となるオフィスにしたいというのも今回のオフィス作りのテーマでした。入口のAIQという社名もそうですし、パーパスや「Moribus」というサービス名など、会社にまつわる言葉が自然と視界に入るようにしたかったんです。
コーポレートカラーを入れられるよう、色味にもこだわりました。
リフレッシュエリア
今回オフィスを作るにあたって、リフレッシュエリアと執務エリアを分けました。リフレッシュエリアで仕事をすること自体はOKなんですが、こちらはあくまでもリフレッシュスペースなので、コミュニケーションを取る場所なんですね。コーヒーメーカーでコーヒーを入れる音もする。雑音がないところで仕事をしたい人は、執務スペースを使いましょうと、場所にコンセプトを持たせました。以前は境界線が曖昧で、気を遣って雑談やコーヒーを入れるのを控える従業員がいたんですよ。
色味にこだわったというお話をしましたが、このソファ席もそんな1つですね。褐色(かちいろ)、月白(げっぱく)、黄水仙(きすいせん)と、4色のコーポレートカラーのうち3色が入っているんですよ。もう1つは新橋色という水色に近い色です。
このソファは私のお気に入りなんです。
家具はすべて私が選びました。かなり大変でしたね…。
そして、こちらが先ほどもお話に出てきたステージですね。
そうです。前オフィスはこれが真ん中にあって、「お立ち台のある会社」と言われていました。
ステージは何に使われているんですか?
New Me Stageと言って、社内での発表会や、お仕事をご一緒しているインフルエンサーのインタビュー、お客様を招いてのユーザー会等といったイベントに活用しています。従業員にとっては、人前で話すトレーニングになる場所にもなっているだろうと思いますね。
本格的に登壇する前の練習ができそうです。
会社の歴史の一端に触れられる会議室
会議室からの眺めも素敵ですね。開放感があります。
ありがとうございます。会議室名からも会社の歴史をうかがい知ることができるようになっているんですよ。
どういうことでしょうか。
このように、これまでオフィスを構えてきた場所の名前を会議室名にしているんです。成長と共にオフィス規模も拡大してきましたが、その広さと会議室の広さを連動させています。
会議室の広さと名前を見れば、どう成長してきたのかがわかるんですね。ユニークです!
執務スペース
執務スペースはフリーアドレスです。最初のコンセプトではこちらで仕事、リフレッシュスペースではコミュニケーションや休憩をイメージしていたんですが、意外とリフレッシュスペースで仕事をしている従業員も多く見られます。
ただ、今回は明確に境界線を設けたので、リフレッシュスペースなのに音を出しづらいといったことはなくなりました。
いろいろなタイプの椅子や机がありますね。気分に応じて使い分けられそうです。
この部屋はCanvasという名前を付けました。単なる執務室ではなく、従業員とディスカッションを深め、AIQの未来を描くコミュニケーションを行う場所という思いを込めています。
開放感がありますね。おしゃれな雰囲気です。
床の色や壁の色、机のサイズや色など、キャンバスに関しては完全に髙島に任せました。おかげさまで非常に気に入っています。最近、自分の家に書斎を新たに作ったのですが、Canvasのデザインを参考にしたぐらいです。
このオフィスでのIPOが直近の目標。会社の進化に合わせて、オフィスも進化させていきたい
このオフィスを検討し始めてからまだ1年も経っていないなかでも、会社はどんどん進化し、訴求したいことに変化が見られるという渡辺さん。今はひと際目に付くところにある「Moribus」ですが、そこにあるべき名前も今後変わってくる可能性があるといいます。
「Instagram屋さん、ツール屋さんだと言われてきましたが、今後はよりAIを活用したDXサービスが増えていく予定です。より社会課題を解決できる会社を目指して、今後も取り組んでいきたいですね」(渡辺さん)
オフィスに関しては、「すごく素敵なオフィスに仕上がったと思う。ご来社いただくいろいろな方々に褒めていただいています」と渡辺さん。髙島さんは「リフレッシュスペースをもっと積極的に使ってもらえるよう、あらためて訴求をしていきたいです」と想いを語ってくれました。
いずれはまた移転の可能性があるというAIQ。それまでの間、どうこのオフィスが進化していくのか、今回の経験を踏まえた次のオフィスはどのような形になるのか。今後の展開が楽しみです。