- オフィスインタビュー
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スマートニュースに行ってきた!「お気に入りの場所」で過ごすのがスマニュー流の働き方
飛行機内など通信状況が悪い場所でもスマートにニュースを楽しめるアプリ「SmartNews」。今回は明治神宮前駅から徒歩5分程の場所にあるスマートニュースのオフィスを訪れました。情報のターミナルであるスマニューオフィスの働く場所や働く人たちの働き方をクローズアップ!こだわりのランチも必見です。
目次
仕切りのないフラットな空間でオフィスの好きな場所を見つける
まずは執行役員の藤村厚夫さんとファシリティを担当する土居純さんにオフィスのこだわりについてお話を伺いました。
スマートニュース株式会社 執行役員 メディア事業開発担当1954年生まれ。大学卒業後入社したオーソドックスな出版社勤務に飽き足らず、パソコンソフトを開発するベンチャーに飛び込む。その後、アスキー(当時)に入社し、IT関連月刊誌編集長を務める。その後、現在の日本IBMでソフトウェアのマーケティングを担当。2000年に現在のアイティメディアを創業。2011年より現職。
スマートニュース株式会社 Office and Community カタリスト。リンデンラボのカントリーマネージャーやメルカリの事業開発担当等を経て、2015年5月よりスマートニュースに参加。「Office and Community」という部署に所属。スマートニュースのメンバーの為に快適なオフィス環境を提供しつつ、社員同士はもちろん、社内外のコミュニケーション活性化に取り組む「カタリスト」として従事。
-本日はありがとうございます。さっそくですが、オフィスの環境づくりのこだわりを教えてもらえますか?
藤村さん
実は弊社の半数以上がエンジニアなんです。なのでものづくりの会社としてオフィスは創造性を発揮しやすいよう、居心地が良く、各自の創造性が最も発揮できる場所を見つけて仕事ができるようなつくりを意識しています。
-たしかにちょっと見渡しただけでもいろんなペースがありますね。これならお気に入りの場所が見つかりそう。
ファミレスを意識したスペースは椅子の上にゆったり座れる
周りが囲われたスペースも
藤村さん
好きなスタイルで仕事をすることによって、それぞれの能力が最大限にアウトプットされると思うんです。心地よい場所を自然に見つけられるように、オフィスの中も少しずつ家具を変えたり、壁の色をグラデーションにして雰囲気を変えています。
社員の働く場所だけでなく、働くスタイルにあわせて最大30台の自転車を置ける駐輪場も完備。住宅補助制度などもあり、自転車通勤をしている社員も多い。
藤村さん
また、壁やしきりを少なくして遮るものを少なくするようにしました。
-確かに1フロアが見通せるようになっていますね。
藤村さん
そうなんです。あそこでは議論してるな、あっちではみんなが集中しているみたい、というように過ごしている空間から情報が自ずと伝わってくる良さを作り出しています。
-自然に空気感が感じ取れるんですね。
土居さん
そうなんです。その仕掛けを広げるひとつとしてオフィスのどこでもプチミーティングが始められるように、壁や柱がアイデアペイントになっています。すぐにホワイトボードとして使えるんですよ!
アイデアペイントの柱に「IBASHO×SmartNews」
ということでオフィスを回ってみると
オフィスのセキュリティは顔認証でとってもスマート
土居さん
オフィスに入るには顔認証が必要なんです。鍵をタッチしたりする必要がなく、セキュリティ的にも高精度でスマートな作りになっています。
ウェイティングルーム兼MTGスペース
藤村さん
ここが来客された方のウェイティングルームです。ポートランドのエースホテルのロビーを意識して作っています。
-シックな感じで素敵ですね!
藤村さん
今スマートニュースはニューヨークとサンフランシスコに展開していて、サービス自体もどの国でもニュースをスマートに読めるように日々開発しています。なのでグローバルな視点はすごく大切にしていますね。
こちらの会議室では、アメリカとのweb会議も行われます。
スマートニュースならでは!良質な情報を得る「NEWSSTAND」
スタンドにある本や雑誌は藤村さんがセレクションしている
-雑誌や新聞がたくさん!
藤村さん
ここは「NEWSSTAND」です。世の中が便利になり、デジタルのものが増えたことで、本物の雑誌や新聞に触れる機会が減りました。良い書物や雑誌に触れる豊かな体験の機会を作りたいという想いから作りました。
-飲み物や食べ物もありますね。
藤村さん
ここにあるドリンクを無料で飲むことができます。ふらりと来て、お菓子を食べたりドリンクを飲みながら、気軽に雑誌や新聞が読めるといったしかけで、つい雑誌や書籍に手が伸びるというような誘導をしています。
-なんだかオシャレですね…!
土居さん
その他にも面白いスペースはたくさんありますよ
マンガ喫茶のブースのようなシックな集中スペース
土居さん
ここは集中ブースです。創業者の浜本がスマートニュースのプログラムを渋谷のマンガ喫茶の小さなブースで書くのが何よりも好きだったことがきっかけです。
-ここも社員さんのオフィスで好きな場所がきっかけなんですね!
土居さん
そうですね。あとそれぞれのブースで微妙に壁の色を変えていて、集中の度合いだったり、気分によって座る場所を選べるんですよ。
-たしかに!集中ブース内でもこんなこだわりが!
ハンモックもあるフリースタイルゾーン
-とても広いですね。こちらはどのようなスペースですか?
土居さん
ここはフリースタイルゾーンといって、ハンモックに座って仕事をしたり、寝転んで仕事をしたり、好きなスタイルで仕事ができます。リラックスして仕事も捗りますよ。
それにしても、土居さんとてもハンモックが似合いますね。
こだわり抜いたキッチンスペースとコーヒースタンド
取材した日のデザートは「桃の豆乳寒天」でした。
-オフィスの中にこんな本格的なキッチンスペースがあるなんて!
土居さん
スマートニュースでは、「食」をとても大切にしているんです。エンジニアが社員の半分を占めていて、オフィスにいる時間が長くなります。そこで、わざわざ外に出なくても、良質で美味しい食事がオフィス内でとれるよう心がけています。
-会社で出しているメニューとは思えないです。
土居さん
食を通してコミュニケーションが生まれるよう工夫しているのでメニューにもこだわっています。例えば、珍しい食材を使ったり、ランチを取る時も、あえて会話ができるようなオペレーションにしたりします。
豆の良い香りが漂うコーヒースタンド
-コーヒースタンドもついているんですね。カフェみたいです!
土居さん
はい、雰囲気だけじゃなくて味も本格的ですよ。実際にバリスタさんがここに来て、1杯ずつ丁寧に入れてくれます。コーヒー豆も厳選したものを使っています。
勉強会が開催されるチューリング部屋
土居さん
この部屋は「チューリング部屋」といって、数学者のアラン・チューリングからつけられています。
-なぜアラン・チューリングなんですか?
藤村さん
チューリングはご存じかもしれませんが、現代のコンピュータ、それも「AI」につながるような研究を、第二次大戦中から行っていました。SmartNewsはコンピュータ、AIにとても大きな恩恵を受けています。そこで、創業者のひとり、鈴木健の発案で、社内でチューリングの勉強会を1年ぐらいかけて行いました。この部屋は、その当時集めた資料を中心に、チューリング、コンピュータ、数学、哲学などの知識をディスプレイしてみたのです。
-勉強熱心な方が多いんですね。
スマートニュースカラーの会議室
こちらはスマートニュースでもっとも広い会議室。最大で20名まで入れる。
-椅子がスマートニュースカラーなんですね。カラフルで鮮やかです!
土居さん
移転当初はもっとシックな色の椅子を使っていたんです。会議が重苦しくなるという悪い効果もあると考え、椅子の座面を明るい色に張り替えてもらったり、テーブルもさまざまな形に組み替えられるような楽しいものに模様替えしました。これで会議を活性化しようとしたのです。。
-実際に効果はありましたか?
土居さん
ありましたね!この椅子にしてから会議の雰囲気も良くなりましたね。環境というのはそれだけ影響力があると実感しました。
毎日のランチも開催されるイベントスペース
-広いですね!このスペースはどのように使われていますか?
土居さん
ここは200人以上入れるイベントスペースです。多いときは週3日程イベントが行われたりしますよ。ここで毎日欠かさずに行われているのが、ランチなんです。
-ランチも出来るんですね!テーブルも珍しい形ですね。
土居さん
そうなんです!ランチはビュッフェスタイルで、「SmartKitchen」と呼んでいます。あえてご飯を取る際のオペレーションやテーブルの配置にコミュニケーションが生まれるような仕掛けをしています。
-どんな仕掛けなんですか?
土居さん
ビュッフェ形式だと待つ時間が出てきてしまいます。そこをあえてテーブルを増やしたり改善せず、その待ち時間をコミュニケーションのきっかけにと思っています。
SmartNewsのイメージキャラクター「地球くん」
オフィスもサービスも今後さらにグローバルへ
-今後スマートニュースでやっていきたいことや目標はありますか?
藤村さん
スマートニュースは創業当初からグローバルを意識してスタートしました。今は海外拠点として、サンフランシスコとニューヨークにそれぞれ拠点があるのですが、今後国籍を問わずもっと多くの人にスマートなサービスが届けられたらなと思います。
土居さん
それにあわせてオフィスもさらに働きやすく、コミュニケーションが活性化できる環境にこだわっていきたいなと思います。
-いろんな言語でSmartNewsが読める日も近いかもしれないですね、楽しみです!