- オフィスインタビュー
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コンセプトは「サーカス」!「サキダチ、ヤクダツ。」を後押しするテテマーチの新オフィス
コロナ禍でリモートワークが増える中、あらためて「オフィスの意義」を考えた会社は多いでしょう。そんな中、事業拡大に伴い拡大移転を決めたテテマーチ株式会社。そのコンセプトは「サーカス」なのだそう。
今の時勢で、なぜオフィスの移転を決めたのか。会社にとって、オフィスが担う役割とは何なのか。取締役の大泉駿太郎さんにお話を伺いました。
テテマーチ株式会社 取締役。
東京大学在学中に創業メンバーの一人として会社の立ち上げに参画。
クライアントの広告運用やディレクション業務に従事した後、バックオフィス全般を幅広く担当。
2022年よりバックオフィスに加え、SNSマーケティング事業部を担当。
趣味はサッカーと麻雀。
目次
オフィスの意義をあらためて問い直し、移転の判断を下した
卯岡
社名の「テテマーチ」、軽やかで印象的な響きですね。
大泉さん
ありがとうございます!フランス語で「先頭」という意味の「tête」、「行進する」「歩く」という意味の「marche」とを組み合わせた社名なんです。2022年現在7期目になります。
卯岡
どんな事業を行っているのでしょうか。
大泉さん
企業のSNSマーケティング支援です。TwitterやInstagramなどのアカウントの運用支援、キャンペーン企画、広告運用など、SNSの活用支援をまるっと引き受けています。事業体制はコンサルティングとSaaSプロダクトの大きく2つに分かれている形ですね。
卯岡
どういった業界の企業が多いのでしょうか。
大泉さん
SNSと相性の良いBtoCサービスの会社で、特に多いのは化粧品メーカーや飲料・食品メーカーですね。コロナ禍が長く続きそうだなという予感が広がったことで、これまでオフラインに投資してきたものをデジタル施策に回す企業が多いみたいで、、ありがたいことに問い合わせが増えている状況です。事業拡大に伴って社員数も増えておりまして、1年前は30人だったメンバーが60人と倍増しました。
卯岡
では、今回オフィスを移転されたのはオフィスを広くする必要があったからですか?
大泉さん
そうですね。会議に使えるスペースが足りないなど、限界がきていました。
▲めちゃくちゃオシャレな会議スペースが
▲オープンスペースの一角にはこんなスペースも。ちょっとした会話も盛り上がりそう
卯岡
コロナ禍でリモートワークをするようになったことで、オフィスを縮小する会社も見られます。テテマーチでは働き方に変化があったのでしょうか。
大泉さん
コロナ前にリモートワークをしていたのは一部のデザイナーやエンジニアだけだったのが、コロナが始まったことで全従業員に対して推奨という形になりました。ただ、だからといってこのままのスペースでいいのかというと、そうではないなと。今回、移転にあたりオフィスの意義について整理したんです。
卯岡
どのような答えが出ましたか?
大泉さん
オフィスは単なる仕事スペースではなく、クリエイティブなものを生み出す機能を持つものであるということです。お客様に新しい提案をし続けるためにも、オフィスは必要です。オフィスを縮小したりなくしたりといった状況は想像できなかったですね。
卯岡
入口からおしゃれな雰囲気でしたが、オフィスの内装へのこだわりは以前からのことなのでしょうか。
大泉さん
はい。会社の規模拡大に伴い、前オフィスには1段階目と2段階目があり、新オフィスのようなこだわりを持ち始めたのは増床した2段階目のころからですね。手狭になったタイミングで空いた別フロアを借り、カフェを意識した内装にしました。
【オフィス移転事例】オフィス構築、オフィス移転プロジェクトの事例を読む
▲カフェを意識というか…もはやカフェでは?
卯岡
今回、移転するにあたって重要視したのはどこですか。
大泉さん
まずは移転場所ですね。前のオフィスは不動前でして、近いエリアに住めるように家賃補助を出していました。それもあり若いメンバーの多くは、転職を機にオフィスの近くに越していました。その働きやすさは変えたくなかったため、大崎・五反田・恵比寿・目黒あたりで探していました。最終的に、2つの選択肢から立地や眺望が良かったこちらを選択しました。決まるまでに約1ヶ月かかりました。
卯岡
オフィスづくりについても教えてください。
大泉さん
有志で4~5人でプロジェクトチームを組み、まずは全社アンケートを取ってコンセプトを決めていきました。「テテマーチらしいオフィス」は何なのかという議題に対し、さまざまなワードが出ましたね。その中で決まったコンセプトが「サーカス」。他にはミュージアムや遊園地、動物園なんてものもありました。
卯岡
いずれもエンタメ性のある場所ですね。
大泉さん
テテマーチでは、ミッションの「サキダチ、ヤクダツ。」を実現するために「たのもうけ」というビジョンを掲げているんです。「楽しく」「儲ける」と「楽しいを設ける」ですね。僕らはSNSマーケティング支援をする上で、お客さんである企業だけではなく、その先にいる企業のユーザーにおもしろいと思ってもらえないと価値がないと思っています。「楽しい」を届けるためには、まず自分たちが楽しむことが大切。サーカスは自分たちも楽しんでいないといい公演になりませんし、一人ひとりがプロフェッショナルである必要があります。そこが僕らが目指す姿に近いなと感じました。
卯岡
なるほど。自分が楽しめることで、企業さんにもワクワクする提案ができるということですね!機能面についてはいかがですか?
大泉さん
会議室や打ち合わせスペースが足りなくなっていたため、もっと増やしたい、セミナーやイベントが行える広いスペースを作りたいなどの声がありました。コロナ前からセミナーやタイアップコンテンツに力を入れていまして、いつかできる状況になったら再開したいなと。また、社内でも勉強会や総会をするため、集まれる場所がほしかったんです。あとはミーティングブースですね。これはコロナ禍以降に生まれたニーズで、リモート会議をするときに執務スペースだと周りの声が入ってしまうなど気になってしまうため、個室がほしいとのニーズでした。
卯岡
これはコロナ禍以降に移転したからこそ実現できたニーズですね。では、さっそくオフィスを見ながらお話を聞かせてください!
「サーカス」がコンセプト!テテマーチオフィス見学ツアー
「サーカス」をコンセプトにしたテテマーチのオフィス。内装にこだわりを持っていたのは上田代表取締役なのだそう。新卒1社目で建築関係の会社に勤めたという上田代表は、普段からデザインや建築に造詣が深い有識者。メンバーの意見を吸い上げながら、このオフィスを実現したといいます。では、さっそくそんなオフィスを見ていきましょう!
イベントにも、気分を変えて作業をしたいときにも!オープンスペース
▲エントランスに…象!
卯岡
入ったときにこの景色が目に飛び込んできて、素敵だなと思いました!
大泉さん
ありがとうございます。奥に見えるひな壇スペースは、サーカスの客席をイメージしたものです。セミナーのときには参加者の席にできる場所ですね。天井に設置したプロジェクターをおろせるようになっています。
▲風合いのある壁紙は代表がこだわってセレクトしたのだそう
卯岡
ちゃんと電源が設置されているのがいいですね。
大泉さん
作業ができるよう、フロアにあるテーブルにも電源を設けています。このひな壇は思った以上に社員に人気で、ここに座って作業をする人をよく見かけるんですよ。
▲思い思いの場所で、くつろぎながら働けるひな壇。いいなぁ
卯岡
ああ、いいですね。気分を変えられそうです!
大泉さん
窓際のカウンター席に座っている人など、この空間のどこかにいる人とのラフなコミュニケーションが生まれやすくなりました。
▲素材の異なるデスクがたくさん
▲何角形なんだろう?個性的なデスク
▲Woodyなベンチも素敵!
卯岡
テーブルや椅子のデザインが多種多様なのも楽しいですね。
大泉さん
これはサーカスには直接関係ありませんが、バーカウンターもほしいねということで作ってもらいました。今後、お酒を飲みながら話す時間を作りたいなと思っています。
▲エントランスの象、ワクワクを演出してる
▲馬? 馬もいる!
卯岡
あちこちに置かれている動物のオブジェがいいですね。サーカス感が演出されているなと感じます。そして、気になるのがこちらのハンモックなんですが…。
▲カラフルなハンモックがたくさん
▲大泉さんに座ってもらいました。お昼寝もできてしまいそう
大泉さん
上田代表が入れたかったんだろうなと(笑)。ちょっとした作業や休憩で使っている社員を見かけますよ。
スペースを有効活用!ひな壇の裏にあるミーティングスペース
▲ワクワクする雰囲気だけでなく、落ち着いた大人な空間も
大泉さん
ひな壇の左脇から後ろにぐるりと回っていきましょう。
卯岡
あれ、後ろにスペースがありますね。
大泉さん
はい、ここがリモート会議に使えるミーティングスペースです。
卯岡
ひな壇の中をくり抜いたんですね。無駄なくスペースが使えていて素敵です!めちゃくちゃ落ち着きそう…。
▲一つ一つの個室に写真が飾られている。細部までのこだわりを感じます
大泉さん
予約制にしています。会議だけではなく、集中したいときに使っている社員もいますよ。ロールカーテンで個室にできるようになっています。
卯岡
スペースごとに前の壁紙や飾られている絵が違うのもいいですね。その日の気分によって使い分けられそうです。
会議室にも楽しさを!特に人気を集めるのは和室です
お次は会議室へ。雰囲気の違う会議室が並びます。
卯岡
どの会議室もインテリアがおしゃれですね。特に人気なのはどちらですか?
▲掘りごたつ、いいですよねぇ
大泉さん
こちらの和室ですね。
卯岡
掘りごたつ!ここに集まると一気に距離が縮まりそうです。
大泉さん
以前にも一人用ブースで和室がありまして、その人気ぶりから今回は会議室に和室を導入しようという話になりました。
大泉さん
あと、当社ならではの空間が、こちらの撮影スペースですね。
▲本格的な撮影スペースも
卯岡
広い!
大泉さん
自社で写真や動画を撮る機会があることから、今回場所を設けることにしました。
アップグレードしたオフィス空間はプロ意識の醸成にも役立つ
今回、お邪魔したのは来客にオープンにしているフロア。執務スペースはセキュリティを強化して階下に切り分けています。あえて固定席を採用し、急激に人が増えていく中、チーム内でのコミュニケーションを取りやすい環境を作っているのだそうです。
今回、オフィスを新たにしたことで、「若いベンチャー会社だからという甘えを持たず、大企業をクライアントにして仕事をするプロなんだという意識を、このオフィスで高めてもらえたら」と語ってくれた大泉さん。オフィスは「サキダチ、ヤクダツ。」を推進し、集中力やクリエイティブ能力を高め、コミュニケーションを活性化させる役割を担っています。