- オフィスインタビュー
-
社員は家族、オフィスはHOME
渋谷の中心地から桜丘方面へ少し歩いたところにあるハウズ・ジャパン(以下ハウズ)のオフィス。インテリア関連の会社ということもあり、IBASHO編集部はどんなおしゃれオフィスに出会えるのかとワクワク。それでは、ハウズさんのオフィスツアーに出発です♪
鈴木
本日はよろしくお願い致します!
福田さん
はい!それでは早速ご案内しますね。
福田 珠里 (ふくだ・あかり)
目次
今回お邪魔したHouzzはこんな会社
ハウズはインテリアや家づくりに悩む人とクリエイターをつなぐITサービスを運営している会社。もともとはアメリカのバロアルトという場所で創業されています。
創業者はアディとアロンという2人の夫婦。自分たちの家を改築するときに、インテリアに悩んだ経験から「もっと良い方法」を他の人々に提供するために、このサービスをはじめました。
現在では世界15カ国で4000万の人に使われるようになった「ハウズ」。サイト上では家具の配置で参考になる写真やインテリアの専門家の情報などが掲載されており、お気に入りのインテリアデザイナーや家具たちと出会うことができます。
アイドル犬柴二郎くんがお出迎えしてくれる
では早速オフィスを見学…と思ったら、あれ?
お出迎えしてくれたのは柴二郎くん
ワンちゃんがいる……!(テンションが上がるIBASHO編集部一同)
鈴木
わーーーー!!!ワンちゃんがいるんですか!可愛いです!
福田さん
喜んでもらえてよかったです。この子は社員が飼っている犬で、お母さんと一緒に会社に出勤することもあるんです。
鈴木
犬がいるオフィス、癒されますね〜
福田さん
社員もみんなこの子のことが大好きで、次はいつくるの!?なんて心待ちにしてる人もいますよ。基本的にハウズでは、どんなお客様でもウェルカムな気持ちでお迎えしています。
柴二郎くん
ぼくもハウズの一員なの!
社内のメンバーと大切な人たちの写真がいっぱい
柴二郎くんに癒されたところで、気を取り直してオフィスツアー再開です。
福田さん
ここには社員やその家族などの思い入れのある写真が飾ってあります。社員の旦那さんとの写真や、子供の頃の写真、みんなで出かけたときの写真なんかもありますよ。
鈴木
すごくアットホームなんですね。
福田さん
そうなんです。わたしも入社したときに写真を持ってきて、と言われてびっくりしました。
うちの会社は家族をすごく大切にしていて、社員はもちろん社員の家族もファミリーの一員として大切にしているんです。1つ1つの思い入れが温かいですよね。
グリーンを基調とした開放感のあるオフィス
オフィスはワンフロア構成。オフィス内はグリーンを基調として、落ち着いた空間が広がっています。
福田さん
奥がデスクのあるオフィススペースで左がダイニングスペース、手前にリビングスペースとみんなが「庭」と呼んでいるフリースペースがあります。
鈴木
ダイニングやリビング、庭…ほんとにお家みたいですね。
福田さん
オフィスだとなんとなくマンネリ化したりすることもあるんですが、家と定義することで「落ち着く場所」という概念をつくっています。
鈴木
たしかに。いま社員さんは何名くらいなんですか?
福田さん
20名くらいで、男性が3名と残りが女性です。
鈴木
女性が多いですね、意図してそうなったんですか?
福田さん
自然とそんな環境になっていましたね。日本の本社も社長は女性ですが、米国本社も代表は女性なので珍しいかもしれません。
鈴木
働きやすい環境づくりにはこだわりがありそうですね。女性が多いことでの特徴などもあるんですか?
福田さん
良い意味で「おうち感」が出るのは女性のアイデアが出てるのかな、と思います。色の選び方や雰囲気づくりはシャープというより居心地の良さ、落ち着くオフィスを大切にしていますね。
鈴木
チームはどんな人が多いですか?
福田さん
明るくて楽しくて、おしゃれ好きな社員が多いですね。アートが好きなメンバーが多くて、ファッションにこだわりがある人も多いかも。
鈴木
ここが庭ですか?
福田さん
はい。人工芝を引いたり、丸石をきれいに配置してつくりました。プランターをイメージした荷物入れなんかもありますよ。
鈴木
どことなくお家っぽさがありますよね。
福田さん
カーテンの雰囲気ですかね、オフィスだとブラインドを使っているところが多いので。あとはペーパーレスを意識していて、モノも少ないのであまりオフィスっぽい雰囲気が出ないのかもしれません。
柱には素敵なイラストがいっぱい
福田さん
この柱は黒板になっていて、そのときどきにあわせてスタッフが書き換えたりしています。
鈴木
可愛いですねー!とってもおしゃれですが、書かれていることに何か意味はあるんですか?
福田さん
イベントなどもよく開かれるので、それにあわせたデザインになったりします。オーストラリアのスタッフが来たときはウェルカムボードとして使われていました。
こちらはロッククライミング風の壁、細かいワザがインテリアの会社っぽい
リビングのようなフラット空間は憩いの場所
リビングスペースにはL字型のソファやクッションが並んでいます。
鈴木
ハウズさんのオフィスってすごく広く感じますね。
福田さん
そうなんです、天井が高くて広いのに置いている家具が少なめなのもポイントなんです。
鈴木
人もたくさん入れそうですよね。
福田さん
社内でイベントをすることもありますよ。ハウズに登録してくれているクリエイターの方へのセミナーや新年会などのイベントもします。チームでヨガをすることもありますよ!
鈴木
いろんな方がこのオフィスに訪れるんですね。
福田さん
はい。ちょうど学生向けのコンペを開催していて、展示をしていたりもして。このスペースは誰でも気軽に見に来ていただけるようになっているんです。オフィスが必ずしも仕事をするだけではないというのがおもしろいコンセプトですね。
家具やインテリアはハウズのクリエイターさんのもの
鈴木
オフィスの中でおすすめのポイントはありますか?
福田さん
シーリングファンは結構おすすめです。空気が回るし、エアコンの温度も低くしすぎなくて良いので嬉しいですね。見た目もおしゃれな雰囲気になるし。
鈴木
海外だとよく見かけますよねー!
…ところで、あのぶらさがっている緑のモノはなんですか?
福田さん
あの緑のタグはハウズに掲載されている家具や雑貨だよ!ということを表しているんです。サイト上ではこのタグの仕組みが使われていて、インテリアの写真の中ついているタグを選択するとその家具の情報などが見れるんですよ。
鈴木
じゃあ実際このオフィスにあるものもハウズで購入することができるんですか?
福田さん
必ずしも購入できるものばかりではないんですが、このオフィスのインテリアにはハウズのクリエイターさんの作品もたくさんあります。
このおしゃれなグリーンライトもハウズに登録している会社さんの商品
コーヒードリッパーはハウズさんで開催されたDIYイベントでの手作り
コンセプトやカルチャーを大切にした働きやすい空間づくり
ダイニングでは気軽に立ち話。図書館みたいに本も借りられる
福田さん
ダイニングエリアはお菓子やドリンクなどがあって、社員はだれでもフリーで飲食できるんです。
鈴木
オフィスでアイランドキッチンは珍しいですね!
福田さん
みんなでキッチンを囲んでおしゃべりしたり、ここはコミュニティスペースとしてうまく活用されていますね。空間がオープンなのもあって、言いたいことが言い合える環境は作れているかと思います。
あとは自分たちの力で、より多くの人に知ってもらおう!と思っている人が多いので、モチベーション高い人たちと仕事できるのはとても良いです。
毎週金曜日には全員で一緒にランチを食べるハウズチーム
オフィスのいろんなところに散りばめられてるアヒルを探すのも楽しみのひとつ
福田さん
もともとこの会社のコンセプトとして、自分が理想とする家を実現させてほしいという思いがあります。これは創業者夫婦が人生の中で高額な買い物である家がなかなか理想通りにならない、といった葛藤から生まれていて。
今でも変わらないポリシーが根付いていて、オフィスにもその哲学が反映されています。思い入れのある空間だからこそ、ちゃんと作られていないとハッピーになれないよね、という気持ちです。
鈴木
オフィスもサービスと同じように空間を大切にする思いが込められているんですね。
福田さん
会議室やワークスペース、ひとつひとつの場所にストーリーやコンセプトを設けて、幸せを感じられるような空間をつくっている会社はあまりないのかな、と思っています。
クリエイティブをテーマにした会議室はグリーンを貴重としたシンプルなつくり
ひとりひとりがオリジナルの働き方
最後に案内してもらったのは和室。他の部屋とは違ってすこし狭めのスペース。
鈴木
和室もあるんですね。
福田さん
そうなんです。ここはビデオ会議や体調が優れない人のための休憩室として使われることが多いです。一人で集中したいときなどに使う部屋ですね。
鈴木
集中スペースや休憩スペースがあると安心して働けますね。
見学してみてハウズさんのオフィスはすごく働きやすい空間な気がしますけど、実際どうですか?
福田さん
この会社に入って最初はカルチャーに驚きました。デスクで誰とも話したくない日もあれば話したいときもある。ゆっくりマイペースに仕事したいなって日もあるじゃないですか。ここのオフィスはそれが叶い、良しとされるカルチャーがあって今ではとても働きやすいです。
鈴木
働き方の部分ではどんな雰囲気なんですか?
福田さん
基本的には各々が自分の仕事に責任を持って進めるスタイルをとっています。仕事が終わっていれば、仮眠をとっても良いですし、家庭と仕事を両立するために働く時間を調整できている社員もいますよ。各々が体調や気分にあわせて仕事のスタイルを変化させています。
「住みやすさ」を大切にしたい
最後にハウズ代表取締役の加藤愛子さんにお話を伺いました。
加藤愛子 (かとう・あいこ)
鈴木
今日はオフィスを見学させていただき、ありがとうございました。ところで加藤さんがオフィスの環境づくりで気をつけているポイントはありますか?
加藤さん
はい。わたしは外出も多くてメンバーと顔を合わせない日もあるので、なるべく時間を作って社内のメンバーとコミュニケーションをとるようにしています。
「愛子の部屋」という取り組みもはじめていてその時間、オープンデスクのようなかたちで社員の話に耳を傾けています。仕事の話からプライベートな話まで、なんでも気軽に話してもらえるような環境をつくれるように心がけています。
鈴木
フラットな環境づくり、大切ですね。そんなハウズさんの今後の目標はありますか?
加藤さん
新築からリノベーション、インテリアを変えたりデコレーションをするときに、まずはハウズを見てみようと思っていただけるようになりたいです。あらゆる住まいの情報をハウズで見つけてもらい、より多くの方に理想のお住まいを手に入れていただきたいですね。
自分らしい空間をつくり、理想の住まいを手に入れることで自分らしい暮らしをできるようになる。毎日を楽しく、ワクワク過ごすことができるように、そんな思いが込もったハウズさんのオフィスでした。