- オフィスインタビュー
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レゴブロックのようにひとつずつ積み重ねを大切に。コミュニケーションの“アジト”となった、レゴリスのオフィス
無機質さが残る工場をリノベーションした空間と、木の有機質なあたたかみがある空間の融合ーー。
そんなオフィスを持つのは、データマーケティング事業を展開する株式会社Legolissです。一棟借りしたビルのなかには「レゴブロック」と「コミュニケーションを取りやすくする工夫」が散りばめられています。
オフィスのこだわりについて、株式会社Legoliss 代表取締役の酒井さんと、広報の伊東さんに伺いました。実際にオフィスを案内してもらったので、レポートしていきましょう!
(2/6に取材を行いました。)
代表取締役
SEとしてキャリアをスタートした後、ネット事業広告会社でSEM入札ツールの開発やアクセス解析ツールを活用したコンサルティングを推進。その後、朝日広告社でデジタル部門長としてコンサルティングチームの立ち上げ、テクノロジーとマーケティングを融合したソリューションを推進した後、博報堂グループのモデューロ社の取締役に就任。その後、2015年2月にLegolissを設立。
広報
国会議員秘書として従事したのち、大手広告代理店の営業局にて、アパレルや美容、エンタメ系クライアントを担当。その後フリーに転身。女性誌やフリーペーパーなどの紙媒体や大手化粧品メーカー、大手芸能事務所のメディアでエディター・ライターとして従事する傍ら、国内化粧品会社やアジア企業のPRも行う。その後2019年にLegolissに参画。
目次
レゴリスのオフィスを訪問。社名に込めた想いをレゴブロックで表現
データマーケティング事業を展開する、株式会社Legoliss(以下、レゴリス)。クライアントの課題を解決するため、データを軸にして、マーケティング全般を支援。企業のデータプラットフォームの構築やデータの活用、クリエイティブ制作、コミュニケーションコンサルティング、広告配信といったサービスを提供しています。
そんなレゴリスのオフィスは、北参道駅から歩いて6分ほどの場所。4階建てのビルを一棟借りして「bLocks」と名付けています。
一階のトビラを開けると、ガラスの壁が特徴的なエントランスがあります。
ガラスの壁のなかをよく見てみると……
なかには、大量のレゴブロックが!
かしみん
どうしてこんなにたくさんのレゴブロックがあるんですか?
酒井さん
「レゴリス」という弊社の社名が関係していまして。レゴリスは、おもちゃのレゴブロックの“レゴ”と、大きな喜びという意味を持つ英単語“ブリス”を掛け合わせたもの。
「レゴブロックのように一つひとつ努力を積み重ねたら、その先には成功による幸せが待っている」という意味を込めました。
かしみん
レゴとブリスで、レゴリスですか。
酒井さん
はい。私たちが軸足を置くマーケティング業界は、どちらかといえば華やかだと思われがちです。でも、サービス提供のウラ側は、泥臭くて地道。だから、社名の「一つひとつの積み重ねを大切にする」という想いを忘れないように、オフィスにレゴブロックを取り入れました。
かしみん
小さなレゴブロックを積み重ねることで、大きな作品が出来上がりますもんね。そんなレゴブロックがオフィスにあることで、社名に込めた想いをいつでも意識できそうです。
部署を超えたメンバーともつながれるように。コミュニケーションを重視したレゴリスのオフィス
ところどころ鉄骨がむき出しになっていたり、壁がコンクリートだったり、無機質さが垣間見えるレゴリスのオフィス。1階から4階まで、合計4フロアに分かれています。
酒井さん
この一棟借りのビルは、もともと印刷会社の工場でした。フルリノベーションされて、今は無機的と有機的な空間が混じり合っています。
かしみん
工場だったんですか……! どうりで、鉄骨やコンクリートが部屋のアクセントになっていたわけですね。なぜ一棟借りをしようと思ったんですか?
酒井さん
賃貸ではあるのですが、一棟すべてを自分たちで使えるということは、自社ビルを持つようなものです。現在30名ほどのメンバーがいる私たちの規模では、なかなか自社ビルを持つことなんてできない。なので、一棟借りすることで、会社のブランディングにもつながると思ったんです。
かしみん
確かに、30名規模でオフィスが自社ビルだったらビックリします。ただ、ワンフロアではなく、フロアがいくつかに分かれることで、コミュニケーションが取りにくくなるなどの弊害が出ませんか?
酒井さん
1階はイベントスペース、2階は執務スペース、4階はレクリエーションスペースと部署ではなく用途によって分けているので、コミュニケーションに関しては問題ありません。
(※現在、3階フロアは知り合いの会社にレンタル中)
酒井さん
ただ、メンバー同士の交流をより活発にするため、オフィスにコミュニケーションを取りやすくする工夫を取り入れています。コアバリューとして「つなぐ、つなげる。」を掲げているので、部署を超えたメンバーともつながれるように、と。
2019年12月にこのオフィスへ引っ越してきて、早速メンバーの交流が盛んになっていると感じます。
かしみん
一棟借りで、どのようにコミュニケーションを活発にする工夫をしているのか、教えてください!
伊東さん
では、私が案内していきますね!
無機的な空間に、有機的なあたたかさを融合。1階のイベントスペース
まず案内してもらったのは、1階にあるイベントスペース。白を基調にまとめられている、シンプルな空間です。
伊東さん
イベントスペースは、その名の通り、イベントを開催するスペースです。これまで、社内イベントや移転パーティー、新卒向けの説明会などをこの場所で開きましたね。
あとは、弊社はBtoBのビジネスを展開しているので、今後は企業向けセミナーなどを開催しようと思っています。また、エンジニアやマーケター向けイベントなども企画中です。
かしみん
エントランスのすぐ後ろにあるし、広々としているし、イベントにぴったりの空間ですね。どんな部分にこだわりましたか?
伊東さん
天井がむき出しになっていて無機的な空間のなかに、本物の木やウッドテイストの家具を置くことで、あたたかみを取り入れることにこだわりました。あたたかさを感じられることで、心がリラックスして会話が弾むように、と思いまして。
かしみん
1階からコミュニケーションの工夫が取り入れられているんですね。
伊東さん
そうなんです。そして、イベントスペースのサイドには、会議室を4つ置いています。ガラス張りにすることで、開放感を表現しました。
かしみん
天井の鉄骨がカラフルでおしゃれです。
伊東さん
もともとは錆びたような赤色の鉄骨だったので、色を塗り直しました。会議室ごとに一色ずつ分けて、コーポレートカラーの「赤色」「青色」「緑色」「黄色」にしたんです。
かしみん
ワンポイントで、レゴリスらしさを出しているんですね。
固定席エリアとフリーアドレス席エリアに分けた、2階の執務スペース
工場だった頃の名残がある階段を上がり、次に案内してもらったのは、2階にある執務スペースです。
執務スペースは、固定席のエリアと、フリーアドレス席のエリアに分けられています。
伊東さん
大きなディスプレイとノートパソコンを使うエンジニアが在籍しているデータソリューション事業部のメンバーには、固定席を用意しています。外出する機会が多いメンバーは、フリーアドレスで好きな席に座って仕事をしていますね。
もちろん、固定席があるメンバーも、ノートパソコンを持ってフリーアドレスエリアで作業できます。「仕事が行き詰まったときに、リフレッシュしたい」と気分によって使い分けるメンバーも多くいますよ。
かしみん
気分転換しながら働けてうらやましいです!
かしみん
フリーアドレス席エリアは、カフェのようなほっこり空間ですね。
伊東さん
ウッドテイストの家具をそろえています。1階のイベントスペースと同じく、あたたかみのある空間にすることで、コミュニケーションを取りやすくする狙いがあるんです。
メンバー同士、リラックスしながらフランクな交流をすることで、新しいアイデアにつながればいいなと思っています。
▲棚のうえに、レゴブロックの人形たちを発見!
メンバーが自然と集まる屋根裏部屋。4階のレクリエーションスペース
最後に案内してもらったのは、4階にあるレクリエーションスペース。天井が低く、屋根裏部屋のような空間です。
かしみん
ソファや大テーブル、コンセント付きの席など、さまざまなタイプの席がある空間ですね。
伊東さん
そうなんです。レクリエーションスペースは、ランチを食べたり休憩したり仕事をしたり、いろんな使い方をしています。夜に、その日の業務が終わったメンバーから4階に行き、お酒片手にワイワイと話すこともありますよ。
メンバーが自然に集まる場所になるように、とレクリエーションスペースを作りました。
▲「今日の昼ごはんはなんですか〜?」「アヒージョの残りをアレンジしたパスタです!」と広がる会話
▲お手洗いの入り口にも、レゴブロックが!
▲4階には、日差しが浴びられるテラスもあります
伊東さん
弊社は、隔週で全社共有会を開催していて、よりコミュニケーションを取りやすくするため、自分のことを紹介する「自分プレゼン」を行っています。
メンバーに「育った環境」「経験してきたこと」「家族構成」といったバックボーンをプレゼンしてもらうことで、相互理解を深めているんです。
かしみん
相互理解、ですか。
伊東さん
相手のことをきちんと知ることで、心のキョリが縮まるし、信頼関係ができる。信頼関係ができることで、より一人ひとりに合ったコミュニケーションの取り方を意識できます。普段仕事をしていると、自分自身のことをしっかり伝える場はないので、良い機会になっていると思いますね。
最後に「一つひとつ結果を積み上げ、幸せと感じられる成功体験を増やし、その体験をもとにして積極的に新しいことへとチャレンジしていける。そんなメンバーが集まる“アジト”のような場所にしていきたい」とオフィスへの想いを話してくれた、酒井さん。
ビルを一棟借りしたレゴリスのオフィスは、コミュニケーションが生まれる工夫が散りばめられた空間です。「つなぐ、つなげる。」というコアバリューの通り、データマーケティングを通して、社会に新しい価値をつないでいく“アジト”を覗けた取材でした。