- オフィスインタビュー
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区切りを作らず風通しよく!社員が顔を合わせやすいよう作られたISAOのオフィス
オフィスは、その企業が大切にしていることが反映されているもの。
コミュニケーション型目標達成サービス「Goalous(ゴーラス)」やビジネスコンシェルジュツール「Mamoru Biz」、プッシュ通知&QR認証サービス「Mamoru PUSH」を提供している株式会社ISAO(※)のオフィスは、風通しがよく社員同士が顔を合わせやすいことを大切にしているのだそうです。
代表の中村さんと広報の原田さんに、そんなオフィスへのこだわりを詳しく伺ってきました。
※株式会社ISAOは、2020年6月1日より株式会社Colorkrewへ社名変更しました。
大学卒業後、商社に入社。PC関連ハードウエアの輸入販売を手がける。2004年ドイツ駐在、2006年ドイツにて新会社設立などの経験を経て、2010年帰国し、ISAO代表となり現在に至る。
大学卒業後、音楽関連会社に入社。メディア事業の営業・企画編集に携わる。2019年8月にISAOに入社。ブランディングリーダーとして広報・PR全般に携わる。
目次
「風通しがよくみんなの顔が見えるように」と作られたオフィス
「たのしい!をうみだしとどける」というミッションを掲げている、株式会社ISAO。コミュニケーション型目標達成サービス「Goalous」やビジネスコンシェルジュツール「Mamoru Biz」、プッシュ通知&QR認証サービス「Mamoru PUSH」などのサービスを提供しています。
そんなISAOのオフィスは秋葉原・浅草橋・新御徒町駅の中間地点、「CSタワー」の7階に位置しています。エントランスはポップな雰囲気。一体、どんな工夫がオフィスに凝らされているのでしょう!
ameri
場所へのこだわりはあったのでしょうか?
中村さん
ここに移転したとき(2011年5月)、正直会社の調子が悪かったんです。なので、自分たちの身の丈に合いつつ、条件を満たしている物件を探しました。
ameri
そのときの条件とは……?
中村さん
山手線の範囲内であることと、ワンフロアであることですね。
浅草橋に移転する前は、四ツ谷で2フロアのオフィスを構えていたのですが、階が違うとメンバー全員にはほとんど会えないんですよね。みんなの顔が見られるようにワンフロアにしたいというこだわりはありました。
ameri
オフィスを作るときには、どんなポイントにこだわったのでしょう?
中村さん
ワンフロアにしたことともつながるのですが、なるべくみんなの顔が見れて、風通しがいいオフィスにしたいと思っていました。なので、執務室にも壁を作らない工夫を凝らしていますし、オープンスペースを多く取るようにしました!
あとは、ISAOカラーの4色(黄色・赤・青・緑)を積極的に取り入れましたね。
ameri
そんなこだわりたっぷりのオフィス、ぜひ詳しく紹介してください!
遊び心満載な「ジョイフルスタジオ」
オフィスに足を踏み入れると最初に広がるのが、ダーツやビリヤード台、キッチンがあるオープンスペース。
ameri
こちらが先ほどおっしゃっていた「オープンスペース」ですか?
原田さん
はい!「ジョイフルスタジオ」といいます。忘年会やセミナー後の懇親会といったイベント時にも、普段のランチタイムや終業後などの日常にも大活躍のスペースです。
ameri
広々としたオープンスペースがあることで、社員のみなさんが顔を合わせやすそうですね。
原田さん
そうなんです。オープンスペースができたおかげで、他のメンバーと交流しやすくなりました。
ameri
ダーツの機械が本格的!これってダーツバーとかにあるものですよね?
中村さん
はい、そうです!アプリで成績が管理されているので、社員同士で競っています(笑)。このダーツライブ社のダーツ機DARTSLIVEには、Mamoru PUSHのワンタイムQR認証が採用されています。
ameri
ジョイフルスタジオには、本格的なキッチンもあるんですね。
中村さん
料理好きな男性社員が結構いるんですよね。ランチ時間に使っている人もいますね。
▲冷蔵庫も業務用で本格的!
ameri
冷蔵庫に貼ってある紙はなんですか……?
中村さん
ドリンクメニューです。冷蔵庫の中にはお酒やソフトドリンクがたくさん入っています。
ちなみに、支払いは弊社のサービスである「Mamoru Biz」で管理しているんですよ。「Mamoru Biz」では、社内決済・座席表・備品管理などを一括して行なえるんです。
ameri
自社サービスで制度を運営されているんですね!
中村さん
コーヒーサーバーも同じように「Mamoru Biz」で管理し、キャッシュレスを導入しています。小銭いらずで使った分を給料から天引きにできるので、お小遣い制のパパたちから喜ばれています(笑)。
この制度を導入してから、売り上げが2倍近くまであがりました。
ameri
かなり活用されているんですね。
ameri
ゆっくり落ち着けそうな掘りごたつが!ここはどういった用途で利用されているんですか?
原田さん
こちらの畳スペースは、個人作業にもミーティングにも使われています。
会議室の手前にあるスペースなので人通りはありますが、モニターを使ってフランクな話し合いをしている社員が多いですね。
ここでも自社サービスを発見!完全フリーアドレスの執務室
中村さん
こちらが執務室です。
ameri
かなり開放的というか、仕切りがないんですね。
中村さん
壁を作りたくなかったので、仕切りをなくすことは意識しました。完全フリーアドレスで運用しています。
ameri
このモニターは一体……?
中村さん
座席表です。ここも「Mamoru Biz」の機能を使って運用しているんです。
島ごとに、机の上にデスクの名前とQRコードが書かれた紙が置かれているんですよ。それを読み込んでログインすることで、誰がどこにいるかを可視化できるんです。
フリーアドレスは風通しをよくするためには便利ですが、誰がどこにいるかがわからなくなってしまうという問題があると思いまして。
あと、ISAOは元々リモートワークは導入していましたが、急速にテレワークが広まった今、在宅勤務・時差出勤などそれぞれ柔軟な働き方をしています。より多様化する働き方でも、Mamoru Bizを使えば居場所が明確で、人を探す手間を省けますよ。
ameri
なるほど、とっても便利な機能ですね!
中村さん
ちなみに、どのエリアが人気かも分析できます。データを取っておくことで、レイアウトを変更するときにも活かせると思います。
「たのしい!をうみだしとどける」事業を展開中
ameri
オフィスを紹介してもらう中で、サービスのことも少しお伺いしましたが、ISAOが展開する事業について、改めて詳しく教えていただけますか?
中村さん
はい。弊社は2軸で事業を展開しています。ひとつがクライアント向けのサービス、もうひとつが自社サービスです。
クライアント向けサービスは、「くらまね(クラウドマネジメント)」というサービスを中心に、クラウドの販売や、システム環境の構築・運用をしています。
自社サービスには、「Goalous」というコミュニケーション型目標達成サービスや、先ほど少し紹介した「Mamoru」シリーズがあります。
ameri
「Mamoru」シリーズということは、その中でもいくつかサービスが分かれているんですか?
中村さん
そうなんです。「Mamoru」シリーズには2つのサービスがあります。
ひとつが、ユーザビリティとセキュリティを両立したプッシュ通知&QR認証サービス「Mamoru PUSH」。もうひとつが、社内決済・座席表・備品管理などを一括して行なえるビジネスコンシェルジュツール「Mamoru Biz」です。
ameri
事業を展開していくうえで大切にしている考え方はありますか?
中村さん
我々の存在意義ともいえるミッションは、「たのしい!をうみだしとどける」です。それを達成するための中長期的なビジョンは「世界のシゴトをたのしくする」でして、この考え方を軸に働いていますね。
ameri
どうやって決めたのでしょうか?
中村さん
このオフィスに移転したタイミングで、ISAOは今後どこへ向かっていくのかを決める「ビジョンプロジェクト」を半年かけて走らせました。結果、200ページくらいの「向かいたい方向」「達成したいこと」を記した大作の冊子ができあがったんですよね。その内容をギュッとまとめたのが、いま大切にしているミッションとバリューです。
上司がいない?!オープンなコミュニケーションを促進する制度
ameri
ISAOならではの制度や文化はありますか?
中村さん
やはり「バリフラットモデル」じゃないですかね。
ameri
バリフラットモデル……?
中村さん
弊社はバリフラット=階層のない組織づくりをしています。役職・部署もすべて撤廃し、個人とチームが最大限に力を発揮できるように作り出した ISAO独自の組織運営方法なんです。
ameri
じゃあ、「上司」という概念もないんですね。
中村さん
そういうことになりますね。
ameri
いつバリフラットモデルを作ったんですか?
中村さん
2015年10月から運用をはじめたのですが、その時点で一気に変えたわけではなく、運用に至るまでにも徐々にフラットの方向に向かってはいました。
ameri
どうやって階層をなくしていったのでしょう?
中村さん
そもそも、バリフラットモデルは時代に合わせた働き方をしてきた結果だと思っているんです。
ameri
なるほど、社内の働き方が変わったんですね。
中村さん
はい。時代の流れとともに部署を超えて仕事をすることが増えてきました。そんな中、階層がある状態で承認をしようと思うと、かなり時間がかかることに気づきまして。そこから、縦割りを溶かしつつ、フラットに向かっていく動きが出てきました。
ameri
具体的にはどのように運用されているのでしょうか?
中村さん
バリフラットモデルは、部署の垣根をなくし、すべてがプロジェクトとして同列に並んでいる仕組みです。そこで、誰が何をしているのか、プロジェクト内でどんなことを進めているのか、社員みんながどんな考え方をしているのかをオープンにしました。その結果、コラボがしやすくなったり、助け合いやすくなったりしましたね。
バリフラットモデルの運用をきっかけに、ボーダレスで柔軟なプロジェクト体制ができあがっています。まだまだ進化途中ではありますけどね。
ameri
階層がないということは、評価はどうしているんですか?
中村さん
弊社では「360度評価」を採用しています。
ameri
360度評価……?
中村さん
自分の評価を、自分が指名した相手にしてもらえるんです。指名された相手は正直にその相手の評価を記載します。コメントもすべて全社に公開されるので、悪いことができないんです(笑)。匿名だからわざと評価を落としてやろう、とかね。
ameri
確かに(笑)。正直で正確な評価が得られそうです。
中村さん
そうなんですよ。自分が選んだ相手だから、評価に対する不満も減っています。
中村さんに今後の展望を伺うと、「楽しい・世界・ITというキーワードを絡め、仕事という領域にフォーカスしながら、IT企業として世界を目指していきたい」と話してくれました。
オフィスも、社員同士の関係性も風通しのいい株式会社ISAO。取材中も社員のみなさんがフランクに話しているのが印象的でした。ISAOならではの壁のない雰囲気は、こだわりの詰まったオフィスと、独自の組織づくりから生まれたのだと感じました。