- オフィスインタビュー
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ベクトルグループ
「捨てるものがない世界、ゴミバコを必要としない世界」をコンセプトにリサイクルショップ事業をはじめとした事業を展開するベクトルグループ。今回はIT・マーケティング事業の拡大に伴って設立された東京オフィス、「VECTOR CORE TOKYO」に潜入しました!
VECTOR CORE TOKYOができたワケ
「VECTOR CORE TOKYO(ベクトル コア トーキョー)」は三田駅から徒歩10分の東京タワーを一望出来る大通り沿いにあります。
スニーカーの物々交換からはじまった事業は拡大を重ね、今ではリサイクル事業で全国94店舗をかまえる組織になりました。岡山を中心に展開していた事業は、会社の成長と共に東京への店舗進出やIT事業へと力を入れていくことに。
そんな中「全国から人々が集まる場所を」という想いからVECTOR CORE TOKYOは誕生しました。
ベクトルグループで広報を担当。好きな映画はホリデイとプラダを着た悪魔。ハウスと80’sの音楽を聴くこと、ファッションに関する美術展を見るのが趣味。よく仕事してなさそうと言われるのですが、ちゃんと真面目に仕事しています。笑
友近さん
岡山の本社からはじまって、今は岡山と東京の2拠点です。店舗も合わせると全国の組織になります。今94店舗なのですが、東京にオフィス設立するにあたり、みんながひとつに集まる場所が欲しいという想いがありました。店舗も本当にいろんな都道府県にあるので。
-岡山から東京へ、会社としての動き方も随分変わったんじゃないですか?
友近さん
東京オフィスはまだ常駐で4人ほどなのですが、岡山と東京を行き来するメンバーも多く、人の出入りもかなりあります。イベントや各店舗の店長が集まったりということもあるのでオフィスをかまえてから、多くの人に来ていただいていますね。以前までは、東京に来ても居られる場所がなかったり、みんなで集まることが難しかったので、とても良い空間が出来たと感じています。
-現在このオフィスで働いている方はどんな方ですか?
友近さん
今のメンバーはITが3人と広報で私が1人の体制です。役員は全国各地で仕事をしているので東京での会議のときにはここに集まるかんじですね。役員陣は、うちの会社とは別に自分で職業持っている人、別で経営をしている人もいて、拠点なくばらばらと仕事していたのを、ここで一旦集約するみたいな形になりました。会議の頻度もあがって、はい。会議してる雰囲気とかかっこいいですね。笑
友近さん
また、要のIT部門が岡山だと情報も遅くなってしまう、という点も東京本社を構えたひとつの目的です。事業的には現状ネットと店舗で買取をして、販売の約9割がインターネットのサイトなので。
-今まで業務や会議は全て岡山で行っていたんですか?
友近さん
はい、会議も全て岡山でやってたんですよ。なので、東京のメンバーがわざわざ岡山に行ってみたいなこともありました。岡山の良さもありますが、やはり経営の速度が岡山のスピードになってしまって。全国展開をすすめて行きたいという意図もあり、それはまずいだろうということでこのオフィスが出来ました。
WHO ARE YOUからはじまる一日
少しお話を聞いたところで、早速オフィス内を案内してもらうことに。まずはエレベーターを降りてすぐの気になっていたエントランスから。
-エントランスが全面黒い鏡張り!めずらしい!
友近さん
そうなんですよ!めずらしいですよね。入り口にも書かれているんですが、このオフィスは”WHO ARE YOU?”って言うのがコンセプトなんです。この質問はハーバード大学の試験からきているのですが、自分自身にこの問いを投げかけることで”己が何者なのかというのを問い続ける”という意味を持っています。出社したらまず、WHO ARE YOU?を鏡で見て、奥の高くなっている道がランウェイのつもり。その道を歩きながら自問して出社するのがコンセプトです。
-せっかくなんで、飯田さん。ちょっとやってみてくださいよ。
はいっ、飯田さんが出社しました〜
飯田
えっ、わたしですか?じゃあちょっと失礼して…..
IBASHOを運営する株式会社オフィスバンクで企画・営業を担当。優しい笑顔でバリバリ働くキャリアウーマン
飯田
え、こんなかんじでいいですか…?
-ファッションっていうのもあるかと思うんですが、映画の「マイ・インターン」のオフィスみたいですよね。
友近さん
そうなんですよ、実はモチーフがマイ・インターンなんです。あの映画もECショップがメインのオフィスなんですけど、このランウェイもそういったコンセプトからきてるんです!オフィス内で自転車乗って、みたいな空気にしたくて。
誰もが訪れやすいカフェみたいな場所
-この辺とかカフェみたいですもんね。
友近さん
そうなんです!社外の人でもふらっと入ってきて作業してもらえるようなオープンな環境を作りたくて。携帯電話の充電器やWifi、コンセントもいろんなところに完備してます。多いときだと、社員以外でも一日に20〜30人くらいの人が出入りするのでいろんな方に使って頂いてます。
フルリノベーションへのこだわり
-「ゴミ箱のない世界」が会社のコンセプトですが、オフィスや店舗・サービスにも何か反映されているところはありますか?
友近さん
リサイクルに関していえば、日本で売れないような衣服やゴミになるようなものであっても、海外に出してリサイクルされるようにしたりしています。あとは搬送するときの袋なんかもリサイクルで出来たものを使っています。あとは店舗の備品とかは中古のものだったりします。そのまま買って、店舗の什器として並べたり。
友近さん
そもそもこの場所自体がフルリノベーションなんです。壁なんかはここを立てたときのままで、文字が残っていたり。あとは、岡山でフェルメール展がありまして、リメイクしている出展品に協賛をしたんです。そのときに頂いたフェルメールの絵の復刻版をオフィスに飾ったり。「リサイクルに繋がるリメイク」という概念を大切にしたいな、という意味合いがありますね。
みんなが繋がる場所をつくること
-ガラスはこだわりがあるんですか。ここの会議室、めずらしい形ですよね。
友近さん
会議室を作るときに円卓にこだわりました。アーサー王の「円卓の騎士」からヒントを得ていて会議をするときに丸い机だと揉めないそうです。あとは距離も近く話せます。
友近さん
このライトから向こう側が執務スペースです。
-なんだか、オープンスペースに比べると執務スペースの割合が狭いですね。
友近さん
そういったスペースの使い方の点でも、人が集まる場所というところを意識しているんだと思います。事務所的じゃないですよね。事務所だったらきっと、もっとデスク置いたりとかしますよね。
-どうして三田のこのオフィスを選ばれたんですか?
友近さん
もともとこの場所の近くには関連会社がたくさんあって、自分たちメインでというよりは関連会社や繋がりのある方が自由に訪れてほしいという点で選びました。たとえば、2階に芸能事務所さんが入っているのですが、そこのモデルさんをベクトルパーク(http://vector-park.jp/)という古着の通販サイトで起用させて頂いたり。パーティーをするときは、関連会社でDJスクールを運営している人にDJをしてもらったりもしていました。社内外の人が集い、新しい情報と有機的に触れ合いながらベクトルが価値あるサービスを生み出すコア(核)になる場所になるオフィスで体現できたらと思っています。
-これからたくさんの人たちが集まって、いろんな取り組みが生まれていくのが楽しみですね。