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オフィスの休憩スペースがもたらす効果とお洒落なレイアウト事例3選
オフィスに休憩スペースがなく、執務室で休憩を取っているけど、何となく気が休まらない人も多いのではないでしょうか。オフィスに休憩スペースを設けることには、業務効率の向上やコミュニケーションの活性化など、様々なメリットがあります。休憩スペースの効果と、事例を元にしたお洒落な休憩スペースの作り方をご紹介します。
目次
オフィスに休憩スペースを設けるメリット
オフィス内に休憩スペースがなく、執務室で休憩を取っている、という会社も多いでしょう。
執務室とは別に休憩スペースを設けることには、社員の満足度や業務への集中力を向上させたり、コミュニケーションが活発になったりと様々なメリットがあります。
メリット1:仕事のオンとオフができ、集中力アップに繋がる
人間の集中力には、限界があります。こまめに休憩を取ることで、集中力が回復し、メリハリをつけて仕事に集中できます。
休憩スペースは食事も取れますが、社員食堂とは異なるものです。お昼休み以外にも、小休憩を定期的に取り入れている会社は多いでしょう。短時間の休憩でも、きちんと仕事から離れることができる環境を整えてください。
仕事のオンとオフをわけ、質の高い休憩を取ることで、集中力が回復します。集中力を常に高く保つことは、業務効率もアップに繋がります。
メリット2:他部署の社員とのコミュニケーションのきっかけになる
リラックスできる休憩スペースがあることで、普段は関わりの少ない、他部署の社員同士のコミュニケーションが活発になります。
自分の部署の社員とは毎日顔を合わせていても、他部署の社員とは、関わる機会は少ないものです。部署ごとに執務室がわけられていたり、デスクを固めていたりと、オフィスの構造的にコミュニケーションは取りにくいでしょう。
全ての社員が利用し、座席を自由に選べる休憩スペースなら、他部署の社員ともコミュニケーションが取りやすいです。
普段は交流の少ない他部署の社員と話すことで、会社全体で一体感が生まれます。
メリット3:社員の満足度アップに繋がる
充実した休憩スペースは、そのまま社員の満足度アップに繋がります。
休憩スペースと執務室が明確にわけられ、リラックスできる環境が整えられているだけで、社員は「会社は自分たちのことを気にかけてくれている」と感じるでしょう。会社に大切にされていると感じることで、社員の仕事に対するモチベーションは、確実に上がります。
リクルーティングの面でも、休憩スペースは重要になってきます。充実した休憩スペースがあるだけで、社員を大切にする会社であることと、働きやすい環境であることをアピールできます。
メリット4:新しいアイディアが生まれやすくなる
リラックスできる休憩スペースがあると、社員の中で新しいアイデアが生まれやすくなります。
仕事中に根を詰めて考えているときよりも、自宅でお風呂に入っているときにいいアイデアが浮かんだ、という経験はありませんか?
いいアイデア、新しいアイデアは、リラックスしているときにこそ生まれるものです。
さらに、リラックスできる休憩スペースでは、社員同士のコミュニケーションは活発になります。リラックスして人と話すことも、新しいアイデアが生まれるきっかけになります。
オフィスの休憩スペースの作り方
オフィスの休憩スペースを作るときは、仕事から離れ、リラックスできる空間作りを意識しましょう。
休憩スペースから、執務室や会議室の様子がわかってしまうと、仕事のことが気になり休憩に集中できません。短時間の休憩でもリフレッシュでき、コミュニケーションの活性化にも繋がる、休憩スペースの作り方をお伝えします。
執務室が見えない、執務室とは違う雰囲気のスペースに
休憩スペースは、執務室から独立したスペースにしましょう。執務室から休憩スペースが見えないこと、執務室とは雰囲気を変えることが重要です。
休憩スペースと執務室は、完全に区分けして双方から見えないようにしましょう。休憩スペースから執務室が見えたり、執務室からの視線が気になると、休憩に集中できません。
また、休憩スペースは執務室とは違う雰囲気の内装にし、業務のことを忘れられるようにしてください。壁紙や床板を違うデザインにしたり、執務室とは全く異なるデザインの家具を使ったりすると、雰囲気を変えられるでしょう。
窓があったり開放的な空間にすることでリフレッシュ効果抜群
休憩スペースは窓や家具の使い方を工夫し、開放的な空間にしましょう。開放的な空間にすることで、リフレッシュ効果が高まります。
オフィスが高層階にある場合は、なるべく大きな窓のある部屋を、休憩スペースにしましょう。窓からの景色がよければ、内装を工夫しなくとも開放的な空間を演出できます。窓際にカウンター席を設置すれば、簡単にリフレッシュできる空間の完成です。
窓がない場合や、窓からの景色がよくない場合は、内装を工夫します。圧迫感が出ないよう、背の低い家具を選んだり、天井を吹き抜けにしてみたりしましょう。
会議室の声などが聞こえないように防音にすることもおすすめ
休憩スペースからは、会議室や執務室の音・声が聞こえないようにするのがベター。
休憩しているときに、会議をしている声や執務室の作業音が聞こえると、仕事のことが気になります。特に会議の内容は気になってしまうものです。会議室の声に気を取られて、休憩するどころか疲れてしまった、ということもあるでしょう。
休憩スペースは会議室などから離れた場所に設置したり、防音にしたりと、しっかりと休息できる空間を演出できると良いでしょう。
数人でリラックスできるスペースと一人用のスペースがあると尚良し
休憩スペースの中には、数人でリラックスできるスペースと、1人で落ち着いて休憩できるスペースを設けると尚良いです。
休憩スペースは、休憩や食事をするだけでなく、コミュニケーションの場でもあります。数人で余裕を持って座れるような、大きめのテーブルを用意し、コミュニケーションを取りやすい環境を作りましょう。
本当に疲れているときや、ミーティングが続いた後など、1人になりたいときもあるでしょう。パーテーションや、仕切り付きのパーソナルブースを設置し、半個室のようなスペースを作ることで1人用の空間を設けることができます。カウンター席などを設置することでも、省スペースと1人の空間を両立できます。
オフィスの休憩スペースのレイアウト例
リフレッシュとコミュニケーション活性化に繋がる、休憩スペースのレイアウト例を、3つ紹介します。
ソファなどの家具だけでなく、観葉植物やキッチンスペースを設置することで、よりリラックスできる休憩スペースを作れます。
ソファなどを使ったカフェ風の休憩スペースに
リラックスしたいときに、カフェを利用する方は多いでしょう。ゆったりしたソファなどを使えば、カフェ風の休憩スペースを作れます。
カフェ風の休憩スペースを作るなら、コーヒーやお茶など、様々なドリンクを提供できるようにしてみてください。まるで本物のカフェのような空間で、ホットドリンクを片手にリラックスすれば、社員同士のコミュニケーションもより密になるでしょう。
休憩だけでなく、ミーティングや来訪者との打ち合わせにも使いやすいのが、カフェ風の休憩スペースです。
グリーンをテーマに癒しの空間に
グリーンには癒しの効果があります。グリーンをテーマにした休憩スペースなら、リラックスして質の高い休憩が取れます。
植物の多い公園などを5分間だけ散歩する、グリーンエクササイズをご存知でしょうか。緑や自然には、人間の疲れを癒し、集中力や精神力を回復する効果があります。観葉植物などを置くだけで、休憩スペースに手軽にグリーンを取り入れ、よりリラックスできる空間にできます。
エンジニアなど、長時間同じ姿勢でパソコンを操作するような職種に、特におすすめのレイアウトです。
簡易的なキッチン配置によりコミュニケーションが生まれることも
休憩スペースに簡易的なキッチンを配置することで、コミュニケーションが生まれやすい休憩スペースを作れます。
例えば、休憩スペースで簡単な食事を作ったり、自分でコーヒーやお茶を淹れられるようにしてみましょう。料理やお茶の好きな社員にとっては、いいリフレッシュになりますし、社員同士のコミュニケーションのきっかけにもなります。
休憩以外にも、来客の際に凝ったコーヒーやお茶を出すこともできます。料理好きの社員やコーヒーやお茶が趣味の社員がいるなら、休憩スペースに、ぜひ簡易的なキッチンを取り入れてみてください。
お洒落なオフィスの休憩スペースの事例3選
特色の異なる休憩スペースの事例を、3つ紹介します。
体を動かしリフレッシュできる休憩スペースや、大きな窓から緑を眺められる休憩スペース。ブランコに座って日光浴のできる、ユニークな事例も紹介します。
卓球もできる!株式会社Progateの休憩スペース
オンラインのプログラミング学習サービスを提供する、株式会社Progateでは、カフェ風の休憩スペースに卓球台を置いています。
Progeteのカフェ風スペースは、気分転換や休憩に使う社員が大多数ですが、作業スペースとして利用する社員もいます。本物のカフェのように、リラックスしたり作業したりと、様々な用途に使われています。
スペースの中心には卓球台が置かれ、エクササイズとして卓球を楽しむ社員も多いとか。業務に集中できるよう、リラックスやエクササイズしやすい環境が整った休憩スペースです。
窓から緑を眺められる株式会社ポニーキャニオンの休憩スペース
音楽・映像・アニメなどのコンテンツを提供する、株式会社ポニーキャニオン。シンガーソングライター・奥華子の所属事務所でもあるポニーキャニオンは、8階建てのビル全てを本社オフィスとして使っています。
オフィス4階にある休憩スペースは、ランチ提供もある、本格的なカフェ風スペースです。ビルの真ん中に位置する休憩スペースでは、様々な部署の社員が集まり、コミュニケーションを取りながら休憩したり作業したりしています。
カウンター席の目の前には大きな窓があり、窓の外には鮮やかな緑がいっぱいに広がります。オフィスでの作業に疲れたら、窓から緑を眺めて、心も体もリフレッシュできる休憩スペースです。
光合成をテーマにした株式会社Photosynthの休憩スペース
スマートフォンを利用した入退室管理システムを提供する、株式会社Photosynth。社員がエネルギッシュ、前向きに働けるようにと、オフィスに光合成というテーマを設定しています。
Photosynthのカフェ風の休憩スペースも、光合成のテーマに沿った、明るく開放的な空間です。日光をふんだんに取り入れられる大きな窓の前には、なんとブランコを設置。陽の光を浴びながら、読書をしたり昼寝をしたりする社員もいるそうです。
テーブル同士の間も広く取られているので、ゆったりとした気分で、休憩や作業ができます。
お洒落で充実したオフィスの休憩スペースで生産性アップを計ろう
【本記事のまとめ】
- 休憩スペースには、リフレッシュやコミュニケーション活性化などのメリットがある
- 執務室から独立した、リラックスできる環境の休憩スペースを作る
- 窓や観葉植物を使い、自然を感じながらリラックスできると尚良し
オフィスには、執務室とは別に、リラックスできる休憩スペースを設けましょう。リラックスして休憩を取ることで、社員の集中力は回復し、業務効率も向上します。
紹介した事例を参考に、家具や内装だけでなく、窓や自然を上手く使った休憩スペースを考えてみてください。