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オフィスインタビュー
vol.158 株式会社コドモン

スタッフやお客様にとって心地いい時間を過ごせる場所となるように。開放感と温もりを感じられるコドモンのオフィス

「こどもを取り巻く環境をテクノロジーの力でよりよいものに」というミッションを掲げる、株式会社コドモン。保育士や保護者の負担を軽減するための子育て支援システム「CoDMON(コドモン)」を提供しています。

CoDMONは、保育園や幼稚園の先生にとって負担となりがちな事務作業を省力化することで、子どもたちと向き合う時間と心のゆとりを生み出すサービス。保育園や認定こども園など数多くの施設に導入されており、保育業界のICT化における大きな役割を担っている企業です。

そんなコドモンのオフィスは、働くスタッフやお客様が心地よく過ごせるための工夫がなされた作りになっていました。

お話を伺ってきたのでご紹介します!

 

小池 義則さん (こいけ・よしのり)
1980年生まれ、兵庫県出身。私立六甲学院高等学校卒業後に横浜国立大学経済学部に進学。卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。
2009年に起業し、Web制作事業を運営する傍ら、2015年に自社プロダクトとして保育/幼稚園向け業務支援システム「コドモン」をリリース。月100項目以上の改修を続ける中でプロダクトの顧客体験を改善することで、コドモンの利用者数は2年連続で昨対3倍の成長を記録。2019年11月時点での導入施設数は4,000施設を超える。
上砂 智子さん (かみさご・ともこ)
カルチャー・エンターテイメント業界で企画・広報に携わる。株式会社SLD、IID 世田谷ものづくり学校、リアル脱出ゲームのSCRAP、3児の出産を経て、2019年3月に株式会社コドモンに入社、広報を担当する。

 

ICT/IoTを駆使した子育て支援システム「CoDMON(コドモン)」を提供

 

 

ameri

まずは、コドモンが展開する事業について教えてください!
 

小池さん

弊社が掲げるのは「こどもを取り巻く環境をテクノロジーの力でよりよいものに」というミッションです。保育士や保護者の負担を軽減するための、ICT/IoTを駆使した子育て支援システム「CoDMON(コドモン)」事業を展開しています。
 
先生や保護者が子どもと向き合うことを阻害する要因を、テクノロジーで解決しようとしています。

 

ameri

なぜそのような事業をはじめられたのでしょう?
 

小池さん

本来、保育士を目指す人は多いはずなんです。小学生や中学生の夢の上位に入るくらい憧れの職業なのにも関わらず、実際は保育士不足が課題として挙げられています。
 
理由は、職業として選んだときに長く働けないことが問題としてあるから。そのため、資格は取ったものの違う職を選ぶ「潜在保育士」が多くいるんです。

 

ameri

確かに。私の周りにも資格を取ったものの、夢を諦めて一般企業に就職した友人がいます……。
 

小池さん

実際、子どもが好きで保育士になっても、仕事の3割を書類業務に割かなければならないのが現状です。保育士は、子どもと向き合う他に多くの業務をこなさなければいけません。
 
とはいえ、命を預かる仕事なので、一般企業のように「生産性を高める!」と大々的に宣言して業務改善をすすめる事はなかなか難しいんですよね。
 
結果、大きな負担が保育士にかかってしまいます。そうすると、保育士が子どもと向き合う時間や心のゆとり、または、子どもの保育を考えたり保育士同士でコミュニケーションをとったりする機会が奪われてしまうのです。

 

ameri

保育園は本来、子どもと向き合うことに時間を割く場所であるべきですもんね。
 

小池さん

はい。子どもたちと向き合う時間を確保する上で、事務作業は極力省力化を進めるべきなんです。省力化して生まれた時間を、子どもたちのための議論に使うことで、よりよい保育が実現できると考えています。
 

 

ameri

「コドモン」を使うことで、具体的にどのようなことができるのでしょうか?
 

小池さん

保育士の負担となりがちな、保護者との連絡や登降園管理、指導案の作成や子どもたちの健康管理、請求関係といった事務作業をデジタル化し、余計な手間を省くことが可能です。
 
たとえば、朝のバタついている時間帯にくる遅刻・欠席連絡など、保護者からの連絡をアプリ経由で受け取れるので、確認漏れや伝え漏れを防止できます。
 
ICT/IoTを活用して事務に割く時間を削減することで、子どもと向き合う時間と心のゆとりを作れるんです。

 

ameri

現在はどれくらいの施設に導入されているんですか?
 

小池さん

4,000施設ほどに導入していただいています。
 
最近では厚生労働省がICT化を後押ししているので、これまでアナログ管理が当たり前だった保育業界の風潮が徐々に変わってきているのではないかと感じています。

 

ameri

これからますます導入する施設が増えていきそうですね!
 

「居心地のよさ」を感じてもらえるオフィス

 

 

ameri

オフィスのテーマを教えてください!
 

小池さん

見通しの良いオープンなコミュニケーション、そして部署を跨いだ連携強化をテーマとして作りました。
 

ameri

詳しくご紹介お願いします!
 

見通しのよさにこだわった「エントランス」

 

 

ameri

エントランスがガラス張りになっていてオシャレですね。
 

小池さん

ありがとうございます!エントランスに入った瞬間にオフィス全体を見渡せることにこだわりました。
 
ガラス張りにすることで開放感が出るので、風通しのよさや温かさを感じていただけると思っています。

 

ameri

温かさを感じられて訪れるお客様も安心できそうです。
 

コミュニケーションを取れる場として活用!「フリースペース」

 
エントランスを入って左側には、机と椅子が並ぶエリアが。
 

 

ameri

こちらはどのように使われているスペースですか?
 

上砂さん

フリースペースとして、社員同士がコミュニケーションを取ったり、休憩をしたり、昼食を取ったりしていることが多いですね。
 

ameri

広々としているので、ゆっくり休憩しながら話ができそうですね。
 

 

上砂さん

自然とコミュニケーションを取りたくなるようデザインされた空間なので、ちょっとした雑談からいろいろなことが生まれています。
 

じっくり休める「ソファエリア」

 
フリースペースの1番奥まったところに、ソファが置いてあるスペースを発見。
 

▲この日はICT推進チームの藤本さんが赤ちゃんを連れて出社中でした!
 

ameri

こちらはどのようなエリアでしょうか?
 

上砂さん

いわゆる「休憩エリア」です。
 

小池さん

エントランスからすべて見渡せるとなかなか休まらないかなと思い、ここは死角になっています。がっつり休憩したい社員はこのスペースを使っていますね。
 

ameri

あえて死角にされたんですね。
 

▲休憩にぴったりのクッションも完備
 

▲赤ちゃんの来社に現場は癒やしムード全開
 

カスタマーサポートを担う!新たに宮崎オフィスもオープン

 

 

ameri

宮崎オフィスをオープンされると伺いました!これはどういった経緯で……?
 

小池さん

おかげさまでユーザーが増えたこともあり、コールセンター業務が増加してきました。コールセンターの外注も検討しましたが、「現場に寄り添うスタンスを浸透させたい」という思いがあったので、自社で持つことにしたんです。
 

ameri

では、宮崎オフィスはカスタマーサポート業務が主体になるんですね。
 

小池さん

そうですね。寄り添ったサポートを実現する場にしていきたいと考えています。
 

ママ・パパ社員が多いからこそ、働き方に工夫を

 

 

ameri

コドモンならではの制度はあるのでしょうか?
 

小池さん

制度というか、働き方には工夫を凝らしています。
 

ameri

どのような工夫でしょう?
 

小池さん

当社は保育や子育て関連の事業ということもあり、事業共感性の高い、ママやパパの社員が多いんです。小さいお子さんがいて、時短で働いているメンバーが多くいます。
 
働ける時間が短くても、高い生産性を維持するために、セールス、サポート、開発それぞれ日々業務改革を進めています。例えば、セールスに関しては、以前はフィールドセールスが100%だったのを、「営業は訪問に行って当たり前」という前提を見直し、セールスノウハウを蓄積することで、今では、6割を超える商談はインサイドで行い、訪問せずに業務を進めています。

 

ameri

訪問なしですか!
 

小池さん

「営業経験が豊富でバリバリ働きたい」「営業としてキャリアを築きたい」でも「子どもがいて時短勤務だから諦めるしかない」というのはもったいないことです。保育業界は対面営業が当たり前の文化なのですが、そこを見直すことで時短ママでも残業することなく1日3件以上の商談を行なえています。
 

ameri

訪問なくしてどのように営業を……?
 

小池さん

ビデオ会議を活用して商談を行なっています。
 
ビデオ会議で商談をセッティングすることで、本来移動時間だったところでも仕事ができます。短時間で商談ができ、時間も読みやすい。よって生産性を上げることにつながるんです。

 

ameri

ママ・パパ社員でも働きやすい環境が整っているんですね。
 

小池さん

はい。仕事の充実は、家庭の充実につながると考えています。事業のコンセプトと社内環境にギャップが生まれては説得力がなくなってしまうので、ママやパパが働きやすい企業を目指しています。
 

 
今後の展望について小池さんに伺うと、「保育園だけではなく、ゆくゆくは子どもがいるご家庭の支援にも事業を広げていきたい」と答えてくれました。
 
「子どもに向き合う時間と心のゆとりを作り出す」という温かさのある事業とマッチしているコドモンのオフィス。2020年にはオフィス移転も控えており、そこではミッションや目指している姿をよりオフィスに反映していきたい……とも話してくださいました!
 

取材先

株式会社コドモン

https://www.codmon.co.jp/ 公式サイト

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