- オフィスインタビュー
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エンゲージメントを高めるにはコミュニケーションが必須。社員が「Love&Happy」に働けるTalknoteの新オフィス
昨今、よく聞かれるようになった「エンゲージメント」。会社への社員の満足度や愛着といった意味で使われている言葉です。
このエンゲージメントを高めるため、社内コミュニケーションツールの開発・運用支援を行っているTalknote株式会社。大量離職者が出た「暗黒期」を経て気づいたのは、「自分が幸せでなければ誰かを幸せにはできない」ことだといいます。
六本木一丁目駅から徒歩約6分の場所にあるオフィスで、「内定式のために髪を金色に染めました」と笑う広報担当、脇坂雄大さんにお話をうかがいました。
2017年新卒入社。カスタマーサクセスチームの立ち上げに従事したのち、現在は新卒採用の責任者と広報を兼務。
目次
エンゲージメント向上に特化したコミュニケーションツール「Talknote」
卯岡
鮮やかな金髪ですね…!
脇坂さん
ちょうど染めたばかりなんです。内定式に備えようと思いまして。「髪型自由」といっても、既存社員がみんな黒髪だと、やっぱり気まずく感じる人もいるだろうなと思って。ちなみに、うちの入社式にはドレスコードもあるんです。
卯岡
え、スーツではないんですか?
脇坂さん
コーポレートカラーである水色と白を身に着けることですね。スーツである必要はありません。
卯岡
のっけから個性的なお話が飛び出しましたが、Talknoteさんはどういった事業を手掛けていらっしゃるのでしょうか。
脇坂さん
エンゲージメントクラウド「Talknote」ですね。
卯岡
エンゲージメントは、いわゆる愛着といった意味ですよね。エンゲージメントクラウドとは何なのでしょうか?
脇坂さん
コミュニケーションツールの一種です。現在、ビジネスシーンで活用できるクラウドのコミュニケーションツールにはさまざまな種類がありますが、その多くは業務効率化のためのものなんです。
一方で、当社のツールは社員のエンゲージメントを上げることを目的に開発されたもので、活用していただくための運用支援も行っています。
卯岡
ただのコミュニケーションツールではないんですね。
脇坂さん
その会社が抱えている経営課題や組織課題を探るためのヒアリングも行っています。課題の違いはありますが、コミュニケーション量の不足が背景にあるケースが多いんです。
卯岡
Talknoteさんがエンゲージメントに着目した理由は何ですか?
脇坂さん
3年ほど前に、会社の暗黒期がありまして。当時の理念は「関わる人をハッピーに」だったんですが、その結果、自己犠牲が進みすぎてしまい、社員に無理がきてしまったんですよね。結果、大量の離職者を出してしまいました。
卯岡
なるほど…。今は理念が変わったんですか?
脇坂さん
今は「Love&Happy」に変わりました。自分たちが幸せでなければ、関わる人をハッピーにできない、といった想いがベースにあります。この理念は、会社の合宿で行ったセッションから生まれたものなんです。
卯岡
理念が変わって、離職率には変化が見られましたか?
脇坂さん
理念改定から1年後には0%、現在も数%で落ち着いています。
卯岡
すごい!キャリアアップのための転職など、離職イコールネガティブな理由ではないですもんね。脇坂さん自身は、変化を感じていらっしゃいますか?
脇坂さん
はい。社内の雰囲気が変わりましたね。以前は、互いのミスに厳しくすることで高め合う雰囲気だったんですが、理念を変えてからは承認し合いながら活かし合う雰囲気に変わりました。あとは、僕自身も理念の変更から心持ちが変わりましたね。自分をひたすら追い込む働き方ではなくなったといいますか。
自社のエンゲージメント向上は、「Talknote」&福利厚生で実現
卯岡
オフィスの移転は、理念の変更と通じるところがあるのでしょうか。
脇坂さん
直接的な移転理由は、キャパシティの問題です。ただ、執務スペースとは別の空間にカフェスペースを設けるなど、働く上での心地よさも追及しました。
卯岡
別スペースに設けることにより、どういった点で働きやすくなったのでしょうか。
脇坂さん
単純に気分転換になるのと、空調問題ですね。執務スペースも過度にエアコンを使用しているわけではないのですが、個人差によって暑さ寒さの感じ方は異なるので。カフェスペースは日当たりがいい分、あたたかいんです。
卯岡
自社のエンゲージメントを高めるため、オフィス以外に寄与しているものはありますか?
脇坂さん
やはり福利厚生ではないかと思います。たとえば、「Happy Our Holiday」制度(通称:ハピホリ)という制度では、社員2人以上を含む4人以上の集まりで、2,000円の補助が出るんです。この制度を使って、家族ぐるみで食事に行く社員もいるんですよ。
卯岡
金銭面の援助が後押ししてくれているんですね。でも、住んでいる場所がバラバラななか、わざわざ家族総出でお店に来るのは難しいようにも思えますが…。
脇坂さん
会社の近場に住みやすいよう、六本木手当と呼ばれる家賃補助制度があるんです。割と利用している社員が多く、仕事外の時間でも接触しやすい環境が整っているのではないかと思いますね。
卯岡
あとは、やはり自社サービス「Talknote」の活用でしょうか。
脇坂さん
もちろん、自社でも活用しています。今後、より一層の事業拡大を視野に入れているため、人事評価や役員幹部グループなどクローズドグループもありますが、基本的にはオープンなのが特徴ですね。
卯岡
コミュニケーションツールには多くのものがありますが、「Talknote」がエンゲージメント向上に繋げられる理由はどういったところにあるのでしょうか。
脇坂さん
アクセス時間やコミュニケーション量が可視化されるので、継続利用していると社員の変化に気づけるんですよ。たとえば、仕事にしんどさを感じはじめると、会社ツールにアクセスするのが億劫になりませんか?
卯岡
なりますね…。
脇坂さん
そうした変化に早めに気づけることで、「何かあったのかな」とアクションが起こせる。あとは、Talknoteアプリの使用時間上のみでの判断にはなりますが、夜間の使用と朝一の使用とで仕事に触れていない時間を可視化し、6時間を切った日が赤くなるという仕組みがあります。
卯岡
睡眠不足が目に見えてわかるんですね。
脇坂さん
可視化されるだけではなく、数日間続くと管理者にアラートがいくようにもなっています。心身の不調のサインを早めにキャッチできるんです。
広々としたカフェスペースが特徴!西海岸風を目指したTalknoteのオフィスを見学!
新オフィスのコンセプトは、社長が好きなのだという「西海岸風」。リラックスでき、かつ集中もできる空間を目指したのだといいます。
オフィスに入ってすぐ広がるカフェスペース
入ってすぐの場所にある棚の奥に広がるのが、カフェスペースです。前オフィスでは4人掛けテーブルがひとつ程度だったフリースペースが大きく拡張されました。
卯岡
インテリアにもこだわりが見て取れますね。おしゃれです…!
脇坂さん
来客対応や休憩、仕事など、自由に使える場所なんです。
卯岡
食に関する会社ではないのに、壁面には食事が並ぶアートが飾ってありますね。
脇坂さん
これは、パートナー企業さんがオリジナルで作ってくれたんです。多種多様な料理がひとつのテーブルに収まっている様子が、当社を表しています。さまざまな個性を持っている社員が、個性はそのままに同じ会社にいる。これがTalknoteらしさなんです。
卯岡
カフェスペースでお仕事をされている方がいらっしゃいますね。
脇坂さん
ここ、仕事がはかどるんですよ。満席になっていることも多いです。ちなみに、1杯30円でコーヒーも飲めますよ。
社員それぞれのビジョンを掲げる壁面
お話を聞かせていただいた会議室前のスペースも広々。壁には写真がたくさん飾ってありました。
卯岡
階段状になっている段差、クッションの色合いが鮮やかですね。左隅にいるクマちゃんが気になります。
脇坂さん
社長の私物ですね(笑)
卯岡
その横の壁面に飾ってあるのは、社員の方たちでしょうか。
脇坂さん
名前や役職の他、「マイビジョンボード」として、それぞれのビジョンを掲げているんです。
一方で、当社のツールは社員のエンゲージメントを上げることを目的に開発されたもので、活用していただくための運用支援も行っています。
卯岡
色とりどりのTシャツ姿も印象的ですね。
脇坂さん
幣社のオリジナルTシャツですね。僕はほぼ毎日身に着けています。いろいろなカラーがありまして、入社式に僕は水色を着る予定です。何人かの社員が着てくると、一気にオフィスが鮮やかになりますよ。
社の理念「Love」と「Happy」を採用した会議室
卯岡
今日お話を聴かせていただいた会議室は「HAPPY」という名前なんですね。
脇坂さん
もう1室は「LOVE」です。理念をここにも利用しました。
卯岡
どちらの会議室も壁面の一部がガラスになっていて、開放感がありますね。
カフェスペースと雰囲気を変えた執務スペース
開放感のあるカフェスペースとは異なり、執務スペースはカチッとした印象を受けます。
卯岡
すでに人数が埋まっているようにも見えますね。キャパシティ的にはどうなのでしょうか。
脇坂さん
来年にはいっぱいになってしまうのではないかと思います。当社では昨年から新卒中心の採用に舵を切っているので、年度単位で人が増えることが確定しているんです。
卯岡
新卒採用に舵を切ったのはなぜですか?
脇坂さん
日本市場でも仕事を楽しもう、エンゲージメントを重視しようという流れがきている今、多くの企業様が「Talknote」の導入により一層力を入れているんです。目標は5年後10万社。そこから逆算した際に必要な社員数、そのうちの新卒社員の割合を考えた結果です。
卯岡
中途社員ではダメなのでしょうか?
脇坂さん
新卒時って、「仕事を楽しもう」と1番思えている状態じゃないですか。もちろん中途社員でもいいんですが、新卒ならではの「イキイキ仕事を楽しもう」という天井高が高い状態が社にあった方がいいよね、というのが理由なんです。
卯岡
なるほど…。あ、ここにある集金ボックスは何ですか?
脇坂さん
これは社内販売品の集金ボックスですね。食べものや飲みものが常備されています。
卯岡
買いに出なくていいのは便利ですね!こちらのスペースはなんでしょう?
脇坂さん
オンラインツールを使った商談が行える個室です。その他、仮眠ができるスペースも設けています。けっこう活用されていますよ。
自分たちのHAPPYが、別の会社のHAPPYに繋がる
「エンゲージメントを高めるためにはコミュニケーションが必要」。そう考えてみたところで、その後のアクションは難しいものです。
オンラインコミュニケーションツールは数多くありますが、導入するだけでコミュニケーションが活発になるとは限りません。結局社内で浸透せず、活用できないまま放置されてしまう…といったことも珍しくはないのではないでしょうか。
自社サービス「Talknote」を自ら使うことで、さまざまな会社が抱える課題解決方法を見つけることにも繋がる。大量離職者を出した過去の経験を踏まえたTalknoteは、社員それぞれがハッピーに働ける会社を増やすため、よりサービスの拡充に力を入れています。
広々としたオープンスペースを設けたオフィスも、Talknoteのコミュニケーション促進に一足買う存在だといえるでしょう。おしゃれなオフィスは、サービス拡充の縁の下の力持ちです。