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オフィスインタビュー
vol.152 アナグラム株式会社

コミュニケーションが取りやすく、業務内容やテンションによって切り替えができるアナグラムのオフィス

運用型広告を中心に、マーケティング支援事業を展開しているアナグラム株式会社。
 
そんなアナグラムでは「コミュニケーションが活発になること」と「切り替えて仕事ができること」の2つに重きを置いたオフィス作りをしたのだそう!
 
具体的にどのような工夫がされているのでしょうか?代表の阿部さんと経営戦略室マネージャーの高梨さんに詳しく伺ってきました。

     

    阿部 圭司さん (あべ・けいじ)
    アナグラム株式会社 代表取締役
    大手アパレルメーカーを経て運用型広告の世界へ。現在は運用型広告施策の運営、改善だけではなく、ビジネスの最大化を支援。専門書の執筆やセミナーのスピーカーを多数務めるなど、業界の第一線で活躍し続けている。
    高梨 和歌子さん (たかなし・わかこ)
    経営戦略室 マネージャー
    小売メーカー、医療系ECを経て2016年07月アナグラムへ参画。運用型広告を通じたビジネス成長のお手伝いの傍ら、現場が活躍できる組織づくりを目指して”人”に関わる業務全般に携わる。

     

    運用型広告を中心にマーケティング支援事業を展開

     

     

    ameri

    アナグラムはどのような事業を展開しているのでしょうか?
     

    阿部さん

    運用型広告・コンサルティングをメインにマーケティング支援をしています。
     
    運用型広告からスタートしましたが、最近では広告以外の支援にも事業内容を広げていまして、マーケティング支援や採用マーケティング事業も展開し始めています。

     

    ameri

    運用型広告事業をはじめられたのはどうしてでしょうか?
     

    阿部さん

    創業当時は目立った競合がいなかったことが大きいです。アナグラムのように専門的な広告事業を展開していたところは1社しかありませんでした。
     

    ameri

    最近は増えてきていますよね。ということは、アナグラムは運用型広告のリーディングカンパニーなんですね。
     

    阿部さん

    自社のビジョンでも「最も信頼され、最も価値ある運用型広告のリーディングカンパニーになる」と掲げていますね。今そうなっているかはさておき、そうでありたいと常々思っています。
     

    ameri

    事業を通してどんな社会を作りたいとお考えですか?
     

    阿部さん

    うーん、社会的な大義を掲げての創業とは成り立ちが違いますが……。しいて言うなら「世の中の平均値を上げたい」。
     

    ameri

    「世の中の平均値を上げる」ですか?
     

    阿部さん

    我々がお手伝いする運用型広告は数あるマーケティングの手法の1つでして、マーケティングがうまくいけばいろいろな企業が成長して業績が上がり、日本経済がより回り、やがて社会がよくなると考えています。なので、我々の事業を通してうまくいく企業を増やしていきたいです。
     
    平均値というのは業界の平均値を上げたい、という意味ですね。強い企業がでればそのスタイルを真似る企業が出るじゃないですか。世の中を見渡せば周知の事実ですが、一つの企業だけが良くても業界は決してよくなりません。であるとするならば、我々が強い企業となり、さまざまな企業に影響を与え、業界の平均値をあげたいという意味です。

     

    ameri

    それが「平均値を上げる」という意味なんですね。
     
    ちなみに、アナグラムではどのような考え方が働く際の軸となっているのでしょうか?

     

    阿部さん

    「自由」と「規律」がキーワードです。
     
    ある程度のルールとして定量目標は設定していますが、ゴールまでの手法は問いません。倫理と論理が間違っていなければほとんどのことはGOサインが出ますし、経過や手段ではなく結果を重視している風土はありますね。自由を履き違えるとろくなことにならないので、「常に自由は規律とセット」であると伝えてます。

     

    「コミュニケーション」と「切り替え」を大切にしたオフィス

     

     

    ameri

    オフィスのテーマを教えてください!
     

    阿部さん

    2018年7月に移転した際、「メンバー同士のコミュニケーションを増やしたい」課題があったので、それに基づいて設計しました。
     
    アナグラムは良くも悪くも自由で、同じチームのメンバーに「●●さんどこにいるの?」と尋ねても「わからない」と返ってくるんですよね(笑)。
     
    一般的にはチームメンバーとは会話を密にしてほしいと考えていますが、一方で個人に裁量があるが故に状況が把握しきれないこともありました。そこで、コミュニケーションが希薄にならないよう、オフィスに一工夫を入れたいと考えました。

     

     

    阿部さん

    1つ前のオフィスがワンフロアだったことから、実は、当初はワンフロアを希望していたんですよ。ですが納得の行く物件がなかなか見つからなくて……。
     
    「2フロアなんですが、きっと気に入ってもらえるので見てみませんか?」と不動産の担当者に声をかけてもらったのが今の物件でした。見学してみたら導線がよくてしっくりきたので、ここに移転することに決めたんです。

     

    ameri

    導線がいいというのは……?
     

    阿部さん

    一般的には2フロアになると階段が離れたところにあって、どうしても移動が億劫になったりフロアごとに隔たりができてしまったりしてしまいますよね。
     
    ですが、ここは1階と2階を結ぶ階段がドアに近い位置にあるので行き来がしやすいんです。そのおかげで1階にフリースペースや会議室、集中スペース、2階に執務室と休憩室という上手に「切り替え」ができる構成にできたと思います。
     
    仕事には「切り替え」も大切だと思っているので、オフィスのテーマとしては「コミュニケーション」と「切り替え」に重きを置いていると言えます。

     

    ameri

    詳しくご紹介お願いします!
     

    まるでカフェのようなオシャレなフリースペース

     
    アナグラムのオフィスは「フィールド北参道」の1階と2階に入っています。1階に受付、フリースペース、会議室、2階に執務室がある造りです。
     
    まずは1階から案内してもらいました!
     

     

    高梨さん

    こちらがフリースペースです。
     
    お客様には、受付をしてから社員が降りてくるまでこちらでお待ちいただいています。社員も気分転換にフリースペースで作業することもありますね。

     

    ameri

    気分を切り替えられる場所があるのはいいですね。一面ガラス張りになっていて、晴れている日は明るい気持ちになりそう!
     

    ▲ソファ席の横には大きな窓が!日差しが入ってきて作業がしやすそうです。
     

    作業に没頭するならここ!切り替えができる集中スペース

     
    フリースペースの奥に半個室を発見。
     

     

    ameri

    こちらはどのようなスペースですか?
     

    高梨さん

    社内のGoogleカレンダーで予約して使う集中スペースです。作業に没頭したいときや、気分転換して仕事を仕上げたいときによく使われています。
     

    ameri

    集中モードに切り替えたいときに使えますね!
     

    高梨さん

    そうですね!私も仕事でブログや記事を書き上げなくてはいけないときに活用しています。また、誰が予約しているかを社員は確認できるので「この人は今日集中モードなんだな」と察せて便利です。
     

    意図的に壁を作ったダイニングスペース

     
    続いて執務スペースのある2階へ。執務室から奥へ進むと、何やらコミュニケーションが活発になっているエリアを見つけました!
     

     

    ameri

    こちらのスペースは……?
     

    高梨さん

    ダイニングスペースです。ランチタイムは昼食をとるメンバーが主ですが、他の時間は簡単な打ち合わせもここでよく行われています。ラフに話しながら仕事をするのにもってこいの場所です!
     

    阿部さん

    ここと執務室の間にはあえて「壁」を作ったんですよ。
     
    1つ前のオフィスは、大きな本棚を壁代わりにして執務室と休憩スペースとを仕切っていたのですが、何を話しているのかが丸聞こえで……。結局、休憩室でのコミュニケーションがあまり活発にならなかったんですよ。
     
    今回は、ダイニングと執務室の間に壁を作ったことで声が漏れにくくなり、社員同士が話しやすくなったと思います。ダイニングではコミュニケーションが活発ですよ。

     

    ameri

    あえての壁作りが成功したんですね!ちなみに、社員のみなさんはどのようにオフィスを使われてますか?
     

    阿部さん

    そのときの仕事内容と自分の気分によってうまく場所を切り替えていますね。
     

    ameri

    「コミュニケーション」と「切り替え」、どちらもしっかり意図通りに使われているんですね!
     

    高梨さん

    自分がダイニングで仕事をするときは「気分転換しつつメリハリつけて仕事をしたい」目的で使っています。水やコーヒーがダイニングに置いてあるので、ドリンクを取りにいく際にタイミングがあった社員とも自然な会話が生まれていますね。
     
    中にはずっとダイニングで仕事をしているメンバーもいるんですよ(笑)。

     

    ameri

    ダイニングの番人のようですね(笑)!
     

    ▲ダイニングではバーミキュラでお米が炊かれていて、自由に食べられるとのこと。贅沢!
     

    仕事もプライベートも充実させられる制度

     

    ameri

    アナグラムならではの制度はありますか?
     

    阿部さん

    いくつかあるので、ひとつずつ紹介しますね。
     

    仕事以外の時間も大切にしてほしいという思いが込められた休暇制度

     

     

    阿部さん

    特徴的な休暇制度で利用率が高いものは「バースデー休暇」と「旅休暇」ですね。
     

    ameri

    バースデー休暇は、自分の誕生月に休みを取れる制度ですよね?
     

    阿部さん

    そうですね。それに加えて、配偶者やお子さん、独身であれば恋人の誕生日にも休みが取れます。
     

    ameri

    ご家族や恋人の誕生日にも取れるんですか!
     

    阿部さん

    仕事の比重が大きくご家族やパートナーと過ごす時間が少ないと、どうしても仕事に対して「パートナーとの時間を奪われるもの」とネガティブな印象がついてしまうと思うんです。
     
    せっかくならご家族を含めたパートナーに応援してもらって仕事ができるに越したことはない。なので、ご家族や恋人の誕生日にも休暇を取れるように設定しています。

     

    ameri

    確かに。旅休暇はどういう制度ですか?
     

    阿部さん

    入社2年が経過した社員は、毎年夏・冬休みとは別に3日間の特別休暇が取れる制度です。マーケターとして良いアイデアを生むためにはさまざまな経験を積んだ方がいいと考えているので、ぜひ旅に出てあたらしい知見を得て欲しいし、リフレッシュもしてきて欲しい。
     
    マネジメントに携わるメンバーで、夏休みと旅休暇を上手に組み合わせてドイツに行ったメンバーもいるんですよ。

     

    ameri

    みなさん休みを活用されているんですね!
     

    阿部さん

    活用してもらえてうれしい限りです。弊社は既婚者が多いので、ご家族とゆっくり過ごすために使っている人もいます。取得率はほぼ100パーセントですね。
     

    本当にいいサービスを知るために!チームリーダー以上には星野リゾート宿泊費を補助

     

     

    阿部さん

    あとは、チームリーダー以上の役職向けに、年に1回星野リゾートの宿泊費を10万円まで補助しています。
     

    ameri

    星野リゾート……最高じゃないですか……!他にもさまざまな補助の仕方があると思うのですが、なぜ「星野リゾートの宿泊費」なのでしょう?
     

    阿部さん

    「本当にいいサービスとは何か」を知ってもらいたいからです。
     
    金額的に役職が上の人は何かをきっかけに行けるかもしれません。でも、上の役職の人だけが知っていても意味がない。社員が自分で「いいサービス」を体感してはじめて仕事に活かせると思っていまして。

     

    ameri

    自分が体験してはじめてわかることもありますもんね。
     

    阿部さん

    そうなんです。
     
    ですが、星野リゾートはサクッと泊まれる価格帯でもないですよね。なので年に1回、10万円まで補助する制度を作りました。チームリーダー以上という制限はありますが。

     

    ameri

    高梨さんはマネージャーということで、補助制度はもう使われたんですか?
     

    高梨さん

    いえ、これからです!12月に同僚と一緒に、カニを食べに北陸へ行く予定なので楽しみですね。
     

     
    「コミュニケーションを密にとる=ワンフロアでなくてはいけない」という方程式を見事に崩したアナグラムのオフィス。社員の皆さんが仲よさそうに話している姿が印象的でした。
     
    仕事内容によって切り替えられる環境と、メンバーとのコミュニケーションが取りやすい環境。この2つが、のびのびと自由に仕事をしながら結果を出すために大切な環境なのだと感じました。
     

    取材先

    アナグラム株式会社

    https://anagrams.jp/ 公式サイト

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