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溶解処理とは|溶解処理のメリットやその方法について紹介

年末年始のこの時期、書類整理や年末の大掃除で活躍するのが溶解ボックス!今回は溶解ボックスのメリットやおすすめを紹介します。

年末年始のこの時期は、オフィスでも大掃除に取り組むことが多いかと思います。1年の間に溜まってしまった大量の書類のうち、不要になった書類を1枚1枚シュレッダーにかけて廃棄するには人手も時間もかかってしまいます。しかし、そんな廃棄の手間とコストを削減できる方法として今、溶解処理という廃棄方法に注目が集まっているます。今回は、そんな溶解処理のメリットや代表的なサービスについてご紹介します。

溶解処理とは

 
競合他社に知られてはいけない取引や顧客情報などが記載された機密文書を処理をする際は、一般的にシュレッダーを使って処理することが多いと思います。しかしながら大量の書類処理となると、時間も人手もかかってしまうのが常。効率面での負担は非常に大きくなってしまいます。また書類に付いたホチキスの芯をひとつひとつ手で外すような作業も地味に面倒な作業です。
 
機密文書の廃棄にはそのような手間が発生しますが、とはいえ情報漏洩などセキリュティ面のことを考えた場合は、確実な情報抹消が求められるため、手抜き作業で進めることはできません。そういった場合におすすめしたいのが、溶解処理という書類の廃棄方法です。
 
 

溶解処理のメリットについて

 
溶解処理とは、書類を液体で溶かし廃棄する処理方法のことをいいます。この処理方法は、手作業で行うシュレッダー処理などに比べて手間が省ける、情報漏洩のリスクがない、環境にやさしいなど様々なメリットがあります。
 

■処理にかかる手間が省ける

 
大量の書類をシュレッダーで処理する場合は、人手とかなりの時間を割く必要があります。しかし、処理方法を溶解処理にすることで、ホチキスなど通常なら処理の際には取り外さなければならない不要物も気にすることなく、廃棄予定の資料を専用の段ボールケースや据え置き型のBOXに入れて送るだけで処理することができます。また溶解処理では回収後も段ボールを開封することなく、そのまま処理が行われるなど情報漏洩のリスクがありません。
 

■環境に優しい

 
通常、シュレッダー処理は、品質上の理由で焼却処理されることが多く、リサイクル率は高くないと言われています。一方、溶解処理では廃棄した書類をトイレットベーパー、ダンボール原紙などに再資源化し、リサイクルすることができます。また基本的に水さえあれば可能のため、焼却処理よりも有害物質の排出が少なく、エコで環境にやさしいことも特徴です。
 
 

 
 

溶解処理の流れについて

 
このように人手や時間効率面でのコストを省くだけでなく、環境にも配慮した書類廃棄の方法といえる溶解処理。実際は、どのような流れで処理が行われているのでしょうか? 続いては一般的な溶解処理サービスの流れを5つのステップにわけて、解説していきます。
 
 
①溶解処理申し込み手続き
現在、溶解処理サービスは、ヤマトや佐川など大手をはじめ、さまざまな企業がサービスを提供しています。希望するサービス内容や費用などを比較検討して、その中からもっとも適したものを選びましょう。
 
②処理したい機密文書等の回収、運搬
溶解処理は、通常、オフィスでまとめた機密文書など廃棄予定の書類を段ボールに入れておき、それを業者が回収。専門施設に運搬という流れで行われます。
 
③溶解処理
回収された機密文書は、ダンボールに入ったまま専用施設で溶解されます。そのため書類上の重要情報の漏えいなどの心配がありません。
 
④リサイクル
溶解された文書や書類は、処理後に再生紙資源としてリサイクルされます。
 
⑤証明書の発行
最後に溶解証明書が発行されます。証明書の発行によって、依頼者にも書類が確実に処理されたことが分かるようになっています。
 
 
 

 

おすすめの溶解処理サービスの紹介

■TAAS e-Pod Digital

 
e-Pod Digitalは、他社サービスと同じく溶解処理による機密文書の廃棄を行なっていますが無料で利用することができます。同サービスの特徴は機密回収ボックスにデジタルサイネージを内蔵させ、広告配信によるマネタイズを実現している点です。そのため書類廃棄のための利用料無料化だけでなく、企業の「機密処理コストをタダ」にしながら、オフィス内にいるビジネスパーソンにダイレクトで訴求できる「広告メディア」としての側面にも注目が集まっています。
 
また溶解処理されたパルプを再利用し、コピー用紙やメモ帳などのノベルティグッズにして返送するサービスも行なっています。このことからほかのサービスにはない処理コストの無料化だけでなく、オフィスワークにおけるエコ化推進の面でも一歩進んだ次世代型の機密文書処理サービスだといえるでしょう。一方、セキユリティ面では機密文書輸送のすべてを日本郵便が行なっており、監視カメラによる365日24時間体制で監視しながら処理を行なっています。処理後にはプラットフォーム上でダウンロード可能な「処理証明書」も発行。セキリュティ面における信頼度の高さにも定評があります。
 
料金
 
・無料
*運賃・溶解処理料・溶解完了証明書発行料を含む
*溶解処理されたパルプを再利用し、コピー用紙やメモ帳などのノベルティグッズにして返送

 
 

■ヤマト運輸 機密文書リサイクルサービス

 
「宅急便のクロネコヤマト」で有名なヤマト運輸も機密文書の溶解処理サービスを行っています。同社では、書類のほかに、クリップ、ホチキスの針、綴じ紐、留め具付きの紙製フラットファイル、少量の感熱紙、感圧紙、バックカーボン、箱を密閉する際に使用する程度のガムテープなども処理対象になっています。
 
また少量から処理する場合のボックスタイプ、オフィスでのセキリュティを保ちたい企業向けのポストタイプ、大量に資料などの書類を一度に処理した場合のラックタイプなどニーズに合わせたプランが用意されています。さらに専用書庫で安全・確実な保管を行う文書保管サービスというオプションサービスがあり、書類の電子化など付帯サービスも追加することができます。廃棄書類回収から処理工場までの運搬もヤマト1社で行なっているため、セキュリティ面での信頼性の高さにも定評があります。
 
料金
 
1,890円(税込)〜
※運賃・溶解処理料・溶解完了証明書発行料を含む
※専用ダンボール箱は無償提供
 
http://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/business/send/services/recycle/
 
 

■佐川急便 機密文書リサイクル便

 
佐川急便の機密文書リサイクル便では、「機密文書専用箱」というA3用とA4用の2種類の用紙サイズに対応する段ボール箱が用意されています。同サービスでは、まず利用者が「機密文書専用箱」を購入します。そして、箱がいっぱいになったら、備え付けの封印シールを貼り、封印します。それをセールスドライバーが回収し、機密性を確保したまま工場まで運搬。専門施設で溶解処理されます。処理後は、WEBトータルサポートのサイト内で溶解処理証明書の発行も可能です。
 
利用者としてのメリットは、希望するサイズに応じた回収用の段ボール箱を選べる点にあります。なお、段ボール箱自体は、運賃とは別に別途料金がかかりますが、1枚単位から注文が可能です。
 
段ボール
 
・A3対応 1枚309円(税込)
・A4対応 1枚257円(税込)
 
料金
 
・A3 1,534円(税込)
・A4 1,286円(税込)
運賃、溶解処理手数料、溶解証明書発行手数料含む
※機密文書専用箱は、別途販売となります(1枚単位でご注文いただけます)
 
http://www.sagawa-exp.co.jp/service/kimitu/
 
 

■西濃運輸 機密書類回収BOX

 
西濃運輸の機密書類回収BOXでは、書類を購入した専用段ボールケースに詰めるだけで安全かつ確実に溶解処理が行われます。同サービスでは、44cmx31cmx31cmサイズの段ボール1ケース分から処理依頼可能で、ケースに書類を詰めたあとは「改ざん防止シール」を採用した封印シールでケースを封印。シールは剥がした際に剥がし跡が残る仕様になっているため、万が一、何者かによって開封された場合は証拠が残るようになっています。
 
またセキュリティ面をより重視する必要がある場合には、書類の追跡を可能にするGPS付きプランがおすすめです。このプランでは書類の回収時にダンボールケース毎にセコムのGPS端末が装着され、運搬時の位置情報を誤差5メートル程度の精度で捕捉。不測の事態による機密文書の漏洩に備えます。
 
料金
・1ケース 1,400円(税別)
・GPS付き1ケース 1,800円(税別)
*専用ダンボールケース、運賃、溶解手数料、溶解証明書発行含む
 
http://www.seino.co.jp/seino/service/domestic/confidential-document-collection
 
 

■東武デリバリー 機密のとーぶさん

 
機密のとーぶさんは、オフィスに設置するBOXタイプの機密文書処理サービスです。利用者はオフィス什器のサイズに配慮したオリジナルの鍵付きボックスに文書を保管。それを回収するスタッフが利用者立ち会いのもとで封印し、途中で開封することなく溶解処理向上にセキュリティに配慮した自社特装車両で運搬します。
 
このサービスの特徴は、段ボール料、回収運搬費、溶解処理、廃棄証明書を含む月1回定期回収の基本プラン、同様の内容で毎週定期回収のお得ブランの2つが用意されている点です。なお、BOX内には約20Kg前後、A3の用紙の場合は3500枚、A4の用紙の場合は5000枚を収納可能です(全て実測値)。
 
料金
 
基本プラン(月1回定期回収) 月額4,500円(税別)
お得プラン(毎週定期回収) 月額9,000円(税別)
*段ボール料、回収運搬費、溶解処理、廃棄証明書を含む
 
http://www.tobu-tdc.co.jp/service/recycle.html

 

■大塚商会 メルティBOX

 
大塚商会の機密文書溶解処理「メルティBOX」では、段ボール回収型の「メルティBOX 2」と置施錠BOX型の「あんしん+」の2種類のサービスを提供しています。
 
①段ボール回収型(メルティBOX 2)
「メルティBOX 2」は、同業他社によって提供されているサービス内容とほぼ同じですが、1箱1,800円(税別)から依頼可能です。しかしながら、このサービスには専用の段ボールが用意されていないため、利用者側でサイズ縦・横・高さで合計115cm、最大辺が50cm以下の段ボール箱を用意する必要があります。
 
料金
 
・1,800円(税別)
※段ボールは各自用意
 
 
②置施錠BOX型(あんしん+)
「あんしん+」は、オフィス内に専用の鍵付きのBOXが設置されるプランです。回収依頼をかけるとBOX内の書類が回収され、処理、証明書の発行という流れで処分が行われます。またBOXは、鍵付きのため開封される心配がなく、投入口は書類の逆流を防ぐ設計になっています。そのため投入口から書類が第三者に取り出されることがなく、情報漏洩に関するセキリティ面でも信頼性が高く、その点が気になる場合におすすめです。
 
料金
 
・月額基本料金 3,000円
・処理料金 2,300円 
 
https://www.otsuka-shokai.co.jp/products/ods/dispose/solution/meltybox.html
 
 
 
 
 

 
最後に
 
今回は機密文書等、重要な情報を含む書類を安全に廃棄するための溶解処理についてまとめてみました。最近では本稿でご紹介したようにさまざまな企業が溶解処理サービスを提供しています。オフィス導入を検討している場合は、コスト、セキュリティ面などを考慮した上で、もっともニーズにあったものを選んでみてはいかがでしょうか?
 

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