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オフィスインタビュー
vol.266 Beatrust 株式会社

専有スペースはDIYで自分たちのアイディアを具現化!Beatrustの新オフィス

全社員のスキルを可視化し、人と人、人と情報を繋ぐプラットフォーム「Beatrust」を提供しているBeatrust株式会社。新オフィスは、共有スペースと専有スペースのあるシェアオフィスです。リモート・出社自由、フルフレックスと、社員が自律的に働くBeatrustのオフィスについて、移転プロジェクトを担当した松尾さん、そのサポートにあたった八木さんにお話を伺いました。

松尾 晴佳
インタビュー
松尾 晴佳(まつお はるか)
Finance / Accounting / Operation Manager

新卒で日立製作所に入社。お取引先企業様の与信管理や債権回収などを行うところからキャリアをスタート。
その後は海外赴任や子会社管理、予実管理に携わり、2022年11月にBeatrustに入社。

八木 さくら
インタビュー
八木 さくら(やぎ さくら)
PR/CS

新卒で住友生命に入社。支社拠点での事務、金融機関への代理店営業を合計5年経験。
その後、社内公募の一環であるレンタル移籍制度でBeatrustにPR担当として入社。現在はCS(カスタマーサクセス)も兼任。

出社人数が変動するからこそ、共同スペースのあるシェアオフィスが便利

卯岡(IBASHO.ライター) :

まずは御社の事業内容についてお聞かせください。

八木さん :

弊社は2020年に、原、久米の共同で創業した4年目の会社です。「誰もが最高の自分を実現できる世界をつくる。」をビジョンに掲げ、ミッションである「全ての出会いを最適化する。」に向かってサービスを提供しています。

創業のきっかけは、CEOの原がGoogle在籍時に得た、「イノベーションを起こすためには、オープンでフラットなカルチャーとそれを支えるデジタルインフラが必要」という気付きです。組織カルチャーを変えるのは難しいですが、オープンでフラットなカルチャーをつくるためのデジタルインフラなら等しく提供できる。日本企業からさらにイノベーションを起こすサポートができるのではないかという思いで起業したという背景があります。

卯岡 :

ありがとうございます。お二人はふだん、どのようなお仕事をされているんですか?

八木さん :

私はPRとカスタマーサクセスという既存顧客のサポートを担当しています。大手保険会社に在籍したまま1年ほどベンチャー企業で働く、レンタル移籍制度を使い、2023年7月からBeatrustで働いています。ビジョンや雰囲気を含めて、Beatrustで働いてみたいなと思ったんです。

松尾さん :

私は財務経理をコア業務としながら、総務・労務・法務など、バックオフィス業務全般にも携わらせてもらっています。

卯岡 :

今回の移転、オフィス作りに関しては、どうお関わりなのですか?

八木さん :

メインは松尾さんで、私はそのサポートをしました。研修としてスタートアップで働くこと自体が貴重な経験ですが、そのタイミングで移転も経験できてありがたかったです。

松尾さん :

初めてオフィスに関わる業務を担当しました。右も左もわからない状態からのプロジェクトスタートでしたね。

卯岡 :

プロジェクトはチームで進められたのですか?

松尾さん :

いいえ、1人プロジェクトチームという感じで、必要に応じて八木さん含め、メンバーにも協力してもらいながら進めました。まだ専任の総務もいない少人数のスタートアップなので、みんなの協力が必須でした。

卯岡 :

移転の経緯、このオフィスに決められた理由についてもお聞かせください。

松尾さん :

将来の人員増加を見据えて移転プロジェクトを立ち上げました。以前のオフィスはセットアップオフィスでとても気に入っていたので、同じようなセットアップオフィスやシェアオフィスを中心に検討していたのですが、そんな中で今回のオフィスに出会いました。

ここはシェアオフィスで、今いる場所はシェアラウンジなんです。共同で使えるレンタルルームやフォンブースがあり、自分たち専用の執務エリアもある。必要な機能がバランスよく兼ね備えられている点が魅力的だなと思いました。

実はこのオフィス、移転前のオフィスとオーナーさんが同じなんですよ。オーナーさんからご紹介をいただいたのをきっかけに、このオフィスに移転することになりました。

卯岡 :

八木さんは、こちらのオフィスをご覧になったとき、どのような印象を抱きましたか?

壁面、照明、家具がおしゃれに整えられたシェアラウンジ
八木さん :

「どんな働き方ができるのだろう?」と思いました。実験のような感覚だったのですが、実際に働いてみたところ、働きやすいなと感じましたね。ラウンジでも働けるよう充電設備など環境が整っていますし、他の会社の方がいることによって受けられる刺激もあって。オープンな場所で仕事をすることって、こういう良い側面もあるんだなと思っています。

卯岡 :

働き方としては、出社・リモートなど特徴はありますか?

松尾さん :

ハイブリッドワークが中心で、エンジニアはリモートワークの人が多いです。大阪や神戸など遠方に住んでいるメンバーもいるのですが、やはり顔を合わせて会話をしながら働くことで生まれるコラボレーションもあるというのが弊社の考えでして、オフィスはそんなコラボレーションを生むコアとなる場所だと位置づけています。

卯岡さん :

出社率はどれぐらいなんですか?

松尾さん :

今は出社率はモニタリングしていないですが、体感として週1日出社の人が多いかなと感じます。

八木さん :

一応、金曜日が出社推奨日ではあるんです。ただ、これは顔を合わせたほうがやりやすい仕事があったとき、メンバーの予定を合わせやすくするために設けられているため強制はしていません。

対面のほうが効率がいいと判断して集まったり、出社する日のお昼や夜に外部の方を招いて懇親会を開いたり、メンバーの食事会を企画したりといった様子が見られていますね。

松尾さん :

労働時間も自由で、コアタイムなしのフレックスタイム制を採用しています。自走できるシニアメンバーが多い会社だからこそ成り立っている側面はあるのかなと思います。

こうした働き方ができているのは、互いへのリスペクトがあるから。自由だからといって、好き勝手していいわけではないですからね。リモートだからこそ言うべきときには言わなければならないシーンもありますし、やはりコミュニケーションの難易度は上がると思います。互いのライフスタイル、働き方を尊重しながら、適切なコミュニケーションを取れることが、ハイブリッドワークでは特に重要になると思っています。

八木さん :

月水金は朝15分だけオンラインミーティングを行うようにして、ちょっとした相談をしやすい工夫をしているチームがいるなど、会社が制度を作るというより、個々やチームごとで工夫している感じですね。

卯岡 :

そうなると、オフィスのキャパシティをどれぐらいにすればいいのか、判断が難しいところだったのではないですか?

松尾さん :

そうなんです。だからこそ、シェアラウンジやレンタルルームなどが利用できるシェアオフィスのメリットが大きいですね。まだ人数の少ないスタートアップですから、過剰投資にならないように、という思いもありました。

卯岡 :

では、そんなオフィスを見学させていただきたいと思います!

共同スペースは「完成」を、専有スペースは「未完成からのDIY」を楽しむ!Beatrustの新オフィスツアー

エレベーター前のスペースも作り込まれています

他の入居会社と共同で使えるスペースと、自社専有のスペースがあるBeatrustの新オフィス。まずは共同スペースからご案内いただきました!

休憩にも仕事にも活用。シェアラウンジ

卯岡 :

シェアラウンジは、どのような使い方をしているんですか?

八木さん :

その人によって使い方には違いがありますが、例えばわいわい話しながら仕事をしたいときにはシェアラウンジが便利ですね。あとはランチもここで食べることが多いです。

他社にはどういう方がいるのかな、と何となく眺めるのもリフレッシュになります。いつか顔なじみになって話せる間柄になれたら、また新たな刺激を受けられそうだなと思っています。せっかくのスタートアップが多いオフィスなので。

松尾さん :

入居企業の半分くらいがスタートアップ企業だと聞いています。

一角にあるカウンタースペース。柱の左側に掲げられているのは入居企業の一覧です
カウンター内には飲み物や軽食が
卯岡 :

飲み物も用意されていて、休憩するにも良さそうですね。

松尾さん :

はい、とても重宝しています。それから私はテラスもお気に入りです。

八木さん :

私もです。屋外でお昼を食べることはこれまでなかったので、気持ちがいいですね。ラウンジは、社員からも「こういう場所があっていいね」「雰囲気がいい」と、移転時から好評の場所です。

テラスを臨める窓際にも席がありました

仕事内容に応じて使えるレンタルルーム・フォンブース

松尾さん :

大人数で会議できるレンタルルームも共同スペースです。

卯岡 :

かなり広いですね。

松尾さん :

必要なときに使えるのがありがたいです。社内会議は専有スペースで、お客様を招いての会議はこちらの会議室で、といった具合に使い分けています。

八木さん :

こちらはフォンブースです。Web会議の他、集中して仕事をしたいときにも利用できます。用途に応じて適した仕事場を選べるので働きやすいですね。

空っぽの状態から自分たち好みにDIY進行中。専有スペース

松尾さん :

では、専有スペースをご案内します。初めからしっかり内装を作り込んでいる会社さんもいらっしゃるようなのですが、弊社はまだまだ作っている最中なので、途中経過としてご覧ください。

卯岡 :

何かコンセプトは作られたんですか?

松尾さん :

このオフィスの管理会社の方に入ってもらい、レイアウトの相談に乗ってもらいながら、ひとまず今の形に持っていった感じです。オフィス構築の経験がなく、何から始めれば良いのか、本当にわからなかったんですよ。

ひとまず、デスクと椅子、打ち合わせコーナーのソファといった必要な家具を揃えました。購入ではなくレンタルを利用しています。

卯岡 :

レンタルにした理由はなんですか?

松尾さん :

実は、ここに入居できる期間が約2年間と決まっているんですよ。次のオフィスの規模感もわかりませんし、スタートアップはそもそも変化が激しいので、一度買ってしまうと将来の選択肢が狭まるなと思い、レンタルにしました。

出ていくタイミングが決まっていること、今かけられるコストの面から、専有スペースは自分たちで作っていける場所という位置づけにし、あえて作り込みませんでした。

“Billiard Table” (https://skfb.ly/oHQUC) by appsnation is licensed under Creative Commons Attribution (http://creativecommons.org/licenses/by/4.0/). “Litewall Counter Table” (https://skfb.ly/6SrCT) by JasonL is licensed under Creative Commons Attribution (http://creativecommons.org/licenses/by/4.0/).
八木さん :

DIYが得意なメンバーがいて、「こういう風にしたい」「こうしてみたらどう?」「壁を塗りたい」とアイディアを出してくれるんですよ。自分でアイディアをデザイン画にしてきてくれた社員もいるんです。

松尾さん :

良くも悪くも完成されていないので、何かを作る余白があります。自分たちでオフィスを作ることで、エンゲージメントに繋がったらいいなと思っています。もっと楽しいことができる場所があってもいいのかな。

八木さん :

ユーザーであるお客様を招いての懇親会を開いているので、ドリンクをパッと出せるカウンターを作れたらいいなあと思っています。仕事もできるような場所にするのが理想です。

卯岡 :

ここからの変化が本当に楽しみですね!

松尾さん :

前のオフィスのほうが駅近だったので、移転したことで出社する人が少なくなってしまうんじゃないかという懸念があったんです。でも、共有スペースの雰囲気を気に入ってくれた社員が多く、よかったなと思っています。専有スペースのDIYも楽しんでいきたいです!

八木さん :

イベントの頻度を増やすなど、「こんなこともできるんだ」と思ってもらえることをやっていきたいですね。社員に関していうと、育休産休を取るタイミングのメンバーが多いので、働きやすい環境、雰囲気作りに取り組んでいきたいです。そのなかで、オフィスが「出社して仕事をしたいな」と思ってもらえたらいいなと。Beatrustで働ける残り期間、最後までやれることをやり切りたいです。

コラボレーションを生む起点になるオフィスを目指して

さまざまな人との関わりでコラボレーションを生み、掛け算で価値が大きくなっていく世界を目指しているBeatrust。松尾さんは「社員、お客様、取引先、このオフィスにいる他の入居者などと新たなコラボレーションが生まれる場になってくれたら」とオフィスへの思いを語ってくれました。

共有スペースと専有スペースの使い分け、そして専有スペースのDIY。今後、どのようにオフィスが変化していくのか楽しみです。

取材先

Beatrust 株式会社

https://corp.beatrust.com/ 公式サイト

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