- オフィスインタビュー
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「仕事、楽しい」を感じられるように。ミッションを体現するワークスモバイルジャパンのオフィス
「仕事って楽しい!」と思いながら働けたら、人生が何倍も充実するなあーーそんなことを考える今日この頃。こんにちは、IBASHOライターの柏木まなみです。
今回伺ったのは“「仕事、楽しい」を広げる”をミッションに掲げる、ワークスモバイルジャパン株式会社(以下、ワークスモバイルジャパン)。ビジネスチャットツール「LINE WORKS」を提供しています。
そんなワークスモバイルジャパンのオフィスは、メンバー自身が「仕事、楽しい」を体現できるような環境でした。代表取締役社長の石黒豊さん、執行役員の萩原雅裕さん、人事部の北川淳之介さんにオフィスを案内してもらったので、レポートしていきます!
(12/5に取材を行いました。)
代表取締役社長
日本デジタル・イクイップメント・コーポレーション、日本オラクル、日本マイクロソフト等でエンタープライズビジネスに携わる。約16年間 勤務した日本マイクロソフトでは、Enterprise/SMB/Enterprise Service分野において営業、マーケティング等の業務に従事、 パートナー協業ビジネス・戦略の責任者も務める。2015年 ワークスモバイルジャパン株式会社に参画。2017年7月より現職。
執行役員 経営戦略部長 兼 戦略ビジネス事業部長
NTTデータ、ベイン&カンパニー、米マイクロソフトコーポレーション等でエンタープライズビジネスに携わる。日本マイクロソフトにてマーケティング業務に従事したのち、2015年 ワークスモバイルジャパン株式会社に参画。2016年より現職。慶応義塾大学卒業、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院(MBA)修了。
事業支援統括 人事部
新卒で入社した大手医療系企業にて、人事制度企画や労務管理などの人事業務に携わる。その後、大手SIerにて給与計算、社会保険などの人事オペレーション業務に従事したのち、2018年7月よりワークスモバイルジャパン株式会社に参画。採用をメインに行いながら、組織開発、制度設計、労務管理など幅広い人事関連業務に携わる。
目次
現場仕事にこそチャットツールを。コミュニケーションを豊かにする「LINE WORKS」
LINE株式会社の兄弟会社・ワークスモバイルが提供する「LINE WORKS(ラインワークス)」。LINEのUIを踏襲したビジネスチャットツールです。
かしみん
LINEと同じような画面で使えるのは、かなり魅力的ですね。私自身、さまざまなツールを使ったなかで、話がサクサク進むという観点で見ると「LINEのUIに勝るものはないなあ」と思います。
石黒さん
ありがとうございます。今は特に、パソコンを使って仕事をしている方は、ビジネス用チャットツールを使う機会が多いですよね。
ただ、私たちのサービスは、オフィスワーカーではない方、つまり現場で働いている方にこそ使ってもらうべきだと考えているんです。
かしみん
現場の方ですか? 確かに、現場ではチャットツールが導入されているイメージはあまりありません。
石黒さん
チャットツールを使っている人の多くは、デスクワーク中心の方というイメージが強いかもしれません。しかし、日本の労働人口の多くは、販売スタッフや建設現場スタッフなど、現場で働く人たちです。そういった現場でこそ、コミュニケーションが必要とされています。
例えば、「上司に確認を取りたいのに、どこにいるか分からない」「現場の状況をスムーズに伝えなければならない」など。電話をかけてるのに、すれ違いでなかなか重要事項を伝えられない、なんてことも往々にしてあります。
かしみん
現場のコミュニケーションの課題は多そうですね。
石黒さん
その課題は、チャットツールを使うことで解決できると思っています。なぜなら、時間・場所関係なく、タイミングの良いときに連絡を取り合えるから。その結果、現場のコミュニケーションが活性化され、業務はもっと捗るはずです。
「LINE WORKS」であれば、LINEのような感覚でカンタンに使えます。スタンプも使えるし、写真や動画もラクに送れる。パソコンがなくても、スマートフォンさえ持っていれば大丈夫です。そのため、ITツールについて知識がない方でも、すぐに使いこなせるようになります。今後は、日本全国の現場に「LINE WORKS」を普及させるのが目標ですね。
萩原さん
弊社のミッションは“「仕事、楽しい」を広げる”です。チャットで密なコミュニケーションを取りながら、距離感を縮めつつ、サクサクと仕事を進めていく。この体験を通して、ユーザーさんに「仕事って楽しいんだ」と感じてもらいたいと思っています。
フランクな会話が生まれる!「仕事、楽しい」を体現したオフィス
かしみん
オフィスのコンセプトを教えてください。
萩原さん
オープンでありながら仕事に集中できる環境であること。そして、多様なコミュニケーションが生まれるオフィスにすることを目指しました。と言っても、実は石黒や私が主導したわけではなく、オフィスデザインは社内の有志メンバーが中心となって進めました。
兄弟会社であるNAVERやLINEと同様に、ナチュラルでオープンなデザインにしています。仕事を進めやすく、さまざまな形のコミュニケーションが生まれやすくなるように、オフィスのあちこちに工夫が凝らされています。
北川さん
私はオフィス移転が終わったあとに入社しまして、入社の決め手となったのがオフィスデザインでした。自然体な雰囲気で、開放感のある空間が過ごしやすそうだと思いまして。
かしみん
採用にも効果が! そんなオフィスのご案内お願いします。
オープンさを演出した「エントランス」
ワークスモバイルジャパンのオフィスは、原宿にある「神宮前タワービルディング」の11階。
エントランスは、木の素材が取り入れられており、温かみのある雰囲気が広がっています。
かしみん
木の使い方がおしゃれですね。
石黒さん
わざとエントランスから奥が見える構造にしています。
かしみん
なぜですか?
石黒さん
執務スペースが見えるようにすることで、オープンさを演出したかったんです。セキュリティの観点で完全にオープンにはできませんが、バランスをとってこのデザインに落ち着きました。
かしみん
エントランスから開放感にこだわられているんですね!
コミュニケーションロードが会話を促進する「執務スペース」
次に案内してもらったのは、エントランスの扉を開けた先にある執務スペースです。
手前側がフリーアドレス席で、営業など外出が多いメンバー用のスペース。奥側が固定席で、総務やマーケティングといった社内で業務を進めるメンバー用のスペースです。
▲固定席には、自然をイメージしてつけられた葉っぱの屋根が。おこもり感があり、集中して業務が進められそう
かしみん
先ほどエントランスの扉を開けたときに思ったのですが、執務スペースのまんなかに大きな道がありますよね。何か意味があるんですか?
石黒さん
意識的に人の通り道を作ることで、コミュニケーションが生まれたらいいなと思って。まんなかの大きな道以外にも、固定席のほうに通り道をいくつか作りました。
実際に「あっ、ちょっとだけいいかな?」のような、オープンでフランクなコミュニケーションが増えました。この道を“コミュニケーションロード”と呼んでいます。
かしみん
人の通り道を作ることで、すれ違うときや席の近くを通るときに、コミュニケーションが生まれやすくなるんですね。
執務スペースの一角には、カウンター席もあります。
北川さん
ひとりで集中して業務を進めたいときや気分転換をしたいときは、カウンター席で仕事をすることもあります。代々木公園の自然が眺められるので、リフレッシュできるんです。
かしみん
桜や紅葉の季節には、外を眺めるのが楽しくなりそうです!
執務スペースの窓際にあるのが、社長室ならぬ社長ブース。パーティションで区切られているだけのスペースです。
かしみん
「社長のスペース=重厚感あふれる個室」のイメージでしたが……
石黒さん
メンバーと近い距離にして、気軽にコミュニケーションを取りたかったので、あえてブースにしました。
北川さん
実際に働いていて、経営陣ともコミュニケーションを取りやすいと感じます。いつも近くにいるので、心理的にも壁を感じにくいですね。
ポジティブなワードを名前につけた「ミーティングスペース」
執務スペースをぐるっと囲むように配置されているのが、ミーティングスペース。
A〜Oのアルファベット順で、スペースに名前がつけられています。
かしみん
Aは「アクティブ」ですね。名前にはどんな意味が込められているんですか?
萩原さん
前向きに仕事に取り組めるよう、「アクティブ」「ビリーブ」「クリエイティブ」とポジティブなワードをチョイスしています。スペース名にも、オフィスデザインに関わった社内有志メンバーのアイディアが盛り込まれています。
ミーティングスペースは、完全個室だけではなく、入り口のドアがない立ちスペースもあります。
萩原さん
個室の会議室は、腰を据えてしっかりと話したいときに利用しています。
萩原さん
立ちスペースは、サッと会話したいときや、フランクなミーティングをしたいときに使っていますね。リラックスしながら会話できるように、木の素材感を出しています。
かしみん
アイデア出しとか、肩の力を抜きながらミーティングしたいときに良さそうです。
テーブルを囲むことで自然に会話できる「オアシス」
A、B、C、D……と並んだアルファベット。最後のOが、冷蔵庫やコーヒーメーカー、電子レンジなどが置いてある「オアシス」というスペースです。
かしみん
オアシスはどのようなスペースですか?
石黒さん
ランチを食べたり、仕事をしたり、さまざまな用途がありますね。ひとつのテーブルを囲むと、自然とコミュニケーションが生まれるんです。グリーンを多めに置くことで、リラックスして話しかけやすい雰囲気も作れます。
私もオアシスでランチを食べて、メンバーと交流することが多いんですよ。
かしみん
社長自ら……!
▲キッチンにはシリアルが。福利厚生で、自由に食べられるのだそう
▲オアシスの一角にあるボックス席
バックグラウンドや価値観を知る。社内イベント「For Rest(フォレスト)」
かしみん
実際にオフィスを見せてもらい、いたるところでフランクな交流が生まれていると思いました。
萩原さん
そうですね。やはり軸となっているのが「仕事、楽しい」を広げていくために、まずは自分たちが「仕事、楽しい」と思える会社を体現すること。
そのために、社内で「For Rest」というイベントも開催しています。
かしみん
「フォレスト」、ですか?
萩原さん
メンバーが交流するためのイベントです。「forest(森)」という意味もありますが、「for(〜のために)」「rest(休憩)」とも掛けています。「息抜きになってほしい」という願いも込めて開催しているんです。
かしみん
具体的にどのようなイベントなのでしょうか?
北川さん
平日の夕方3時間ほど使って、「ウォールペイント」「ヨガ」「映画鑑賞」などをしています。何かに取り組みながら同じ時間を共有することで、メンバー同士“絆”が生まれています。
▲オフィスでヨガに取り組んでいるようす
石黒さん
サービスが成長するにつれて、メンバーの人数も増えてきました。それに伴い、外資系出身者、ベンチャー企業出身者、海外で生まれ育った人など、経歴も国籍もさまざまな人が集まるようになってきたんです。
そんなメンバー一人ひとりが、違う考え方をもち、違う良さをもっています。そこで、お互いにバックグラウンドや価値観を知ることで、より理解し合いたいと思いまして。
かしみん
その人のことを深く知った状態のほうが、仕事もスムーズに進めやすくなりますね。
石黒さん
そうなんです。みんなの本質を理解したうえで業務に取り組めると、上質なコミュニケーションが取れるようになり、さらに仕事が楽しくなります。「フォレスト」、そしてオフィスを通して、メンバーに仕事の楽しさを感じてもらえたらうれしいですね。
かしみん
最後に、このオフィスがメンバーにとってどんな場所でありたいですか?
萩原さん
そうですね…サービスにも通ずるのですが…
「LINE WORKS」の登録当初は、所属チームのトークルームだけが表示されている状態です。要するに、仲間だけしかいない場所だということ。そのため、「このトークルームは安心してコミュニケーションを取れる」という気持ちになるんです。
オフィスも、メンバーにとってそんな場所であれたらと思っています。「オフィスに来るとホッとできる」と感じられる、仲間たちだけの場所。いわゆるホームのような存在になりたいですね。
「LINE WORKS」を通して発生するような、フランクなコミュニケーションが生まれていたワークスモバイルジャパンのオフィス。サービスのなかの世界観が、リアルなオフィスという場所で再現されていました。
「仕事、楽しい」とメンバーが身を以て体現することで、サービスの魅力も増していくのではないでしょうか。今や「LINE」が生活に欠かせないサービスとなっているように、「LINE WORKS」が働く人々のインフラとして、日本全国に広まる日は近いのかもしれません。