- オフィスインタビュー
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多様性を大切にしながらいいプロダクトを作る。シチュエーションによってレイアウトを変えられるエバーセンスのオフィス
「家族」をテーマに、妊婦さんや子育て中のママ・パパに向けたプロダクトを開発・運営している株式会社エバーセンス。
そんなエバーセンスには、自社プロダクトのターゲットであるママ・パパ社員が多くいます。
オフィスには、多様な働き方に柔軟に対応しながら、いいプロダクトを開発するための工夫が詰まっているとのこと。オフィスデザインを担当された鈴木さんと、ママ社員である友保さんに詳しく紹介してもらいました。
デザインチームのマネージャー。インテリアのEC、人材紹介会社をへて2016年8月にジョイン。サービスのデザインを作りながら、現オフィスの設計も担当。
「michiru」「ninaruポッケ」の事業責任者。フリーランス時代2015年4月からninaruのデザインを担当し、2016年11月にエバーセンスへジョイン。
目次
「寄り添う」を軸に妊婦さんやママ・パパ向けのプロダクトを提供
ameri
早速、エバーセンスが展開している事業についてお教えください!
友保さん
弊社は「家族」をテーマに、主に妊婦さんや子育て中のママ・パパに向けたプロダクトを開発・運営しています。
ameri
具体的にはどのようなプロダクトを提供しているのでしょうか?
友保さん
「ninaru」や「ninaru baby」、「michiru」など、妊活や妊娠、出産や育児に役立つ情報をお届けしています。
妊婦さん向けに赤ちゃんの状態をメッセージにしてお届けする「ninaru」、ママと同じ情報+パパ向けのアドバイスを送る「パパninaru」なども手がけています。どのプロダクトも「寄り添う」をテーマに提供していますね。
ameri
働くうえで大切にしている想いはありますか?
友保さん
儲けるためではなく、誰かの不安を除いてあげたいという気持ちでサービスを提供しています。
ameri
まさに「寄り添い」ですね。
ameri
エバーセンスには働くママが多いと伺いました!友保さんもその中のおひとりなんですよね。
友保さん
はい!
ameri
エバーセンスはママにとってどんな点で働きやすいと感じていますか?
友保さん
裁量の大きさに助けられています。成果で評価してもらえるので毎日の仕事を自分でコントロールしやすく、帰宅時間なども調整できるんです。そのため、家庭との両立がしやすいと感じています。
また、ママへの受け入れ態勢も整っています。普通の企業であれば、子どもの都合で遅刻してしまう際には「私用で遅れます」と伝えると思いますが、弊社では正直に「イヤイヤ期で遅れます」とチャットで報告するんですよ(笑)。
ameri
「イヤイヤ期で遅れます」と報告がきたら「ママ頑張って!」と返信で応援したくなります(笑)。そうやって正直に伝えられるのは、会社全体がママを受け入れている証拠ですよね。
友保さん
そうなんです。
ameri
多様性を受け入れあいながら働いているんですね。
鈴木さん
そうですね。ユーザーの気持ちを理解できるという点において、当事者であるママやパパは強いなと感じます。
ameri
ママ・パパ以外の社員さんは、ユーザーならではの視点を共有してもらっているのでしょうか?
鈴木さん
はい。弊社にはロジカルに考える社員が多いので、ママ・パパが感じている課題をロジカルな人たちが落とし込んでいます。
当事者の感覚をママ・パパ以外にも共通理解できるように噛み砕く。いいコラボレーションだと思っています。
ameri
友保さんのようなママ・パパ社員にとっては、日々起こることが仕事につながっているんですもんね。
友保さん
そうですね。生活と仕事がシームレスだとは感じています。過去の子どもの出来事からアイデアにつながったこともあります。
それが働きやすくもあり、仕事につながるタネがたくさん落ちているのでずっと仕事モードでい続けている状態でもあり……。こういった働き方が合う人は、弊社の雰囲気にマッチすると思いますよ。
ameri
裁量が大きいことによって、社員のみなさんそれぞれが自分のライフスタイルに合った働き方をしながら結果を出しているように感じます。
鈴木さん
そうですね。メンバーの多様性を大切にしているので、ライフスタイルを考慮しながらそれぞれの働きやすい環境を整えています。
ameri
それぞれが自分の仕事に責任を持って全うしているからこそ、多様な働き方が成立しているんですね。
コミュニケーションが取りやすく、「メンバーの多様性」を大切にしたオフィス
ameri
鈴木さんはオフィス移転に際してデザインを担当したと伺いました。どのような点にこだわったのでしょうか?
鈴木さん
弊社が大切にしている「家族を幸せにすることで、笑顔溢れる社会をつくる。」「エバーセンスのみんなが、ご機嫌に活き活きと、人生を楽しむ」という想いはオフィスに反映しましたね。
家族を幸せにできるいいサービスを作るためには、フラットに意見を言い合える環境が必要です。意見を言い合うためには、ベースに相手への信頼感があることが必須ですよね。
信頼感を構築するには、普段からコミュニケーションを密にする必要があります。なので、コミュニケーションを取りやすいよう工夫をしました。
ameri
普段から会話をしてお互いへの信頼がベースにある状態ではないと、意見を伝えるときにどこか遠慮してしまいますもんね。
鈴木さん
そうなんです。いいサービスやプロダクトを作るためには、思っていることを言えない関係性ではいけないですよね。
また、弊社は「メンバーの多様性」を大切にしたいと考えています。その想いもオフィスに反映しました。
ameri
それではご紹介お願いします!
オープンにすることでほどよい緊張感を!多様性を表現したカラフルな「フリースペース」
ガラス張りのエントランスから見渡せるのが、さまざまなデスクや椅子が並んだエリアです。
ameri
こちらはどのような場所なのでしょうか?
鈴木さん
フリースペースです。
ameri
全体を見渡せるオープンな空間ですね。
鈴木さん
そうですね。オープンにすることで見られている意識が芽生え、だらけるのではなくほどよい緊張感を持って過ごせると考えました。
ameri
決まった形ではなく、さまざまな種類の机と椅子が並んでいるのにも意味があるのでしょうか?
鈴木さん
はい。さまざまな種類の家具の形を盛り込むことで「メンバーの多様性を大切にしていること」をオフィスにも反映しました。家具をワントーンに統一せずいろいろなカラーを使っていることも同じ理由からです。
鈴木さん
また、机は用途ごとに使い分けています。
ameri
どのような使い分けをしているのでしょうか?
鈴木さん
丸い机はフラットに意見を出し合いたいときに使い、楕円形の机は意思決定者が誕生日席に座り議論を回すという形ですね。
鈴木さん
ソファ席は、ランチやエンジニアが集まって黙々と作業をする「もくもく会」のときに利用されています。
友保さん
実はこのフリースペース、自主的に模様替えが行われているんですよ。決まりごとがなくいい意味で自由だと感じます。
以前プロダクトを集中して仕上げる際、囲いを作ってチームメンバーでフリースペースの一部を占拠していたんです。それを周りは嫌な顔ひとつせず「それでプロダクトがスムーズに作れるのならいいよ」と受け入れてくれて……。
ameri
みなさんの受け入れ態勢が非常に高い……!多様性に柔軟に対応している会社の文化が、ここにも反映されているんですね。
コミュニケーションの流れを作る「ダイニングテーブル」
ameri
こちらはどのようなスペースなのでしょうか?
鈴木さん
ダイニングテーブルです。ランチや休憩のときにみんなが集まるスペースとして使われています。コミュニケーションの流れを作る場所ですね。
▲取材時はちょうどランチタイム真っ只中!皆さんダイニングテーブルでお昼ごはんを食べていました。
ameri
高い方の机では立ち話もできそうですね。
鈴木さん
そうなんです。軽く寄りかかってもハイチェアに座ってもちょうどよくなるよう、高さにこだわりました。
一般的な高さの机と椅子だと、一度座ると落ち着いて離れにくくなってしまうので、ふらっと寄るには適していないと考えていまして。高い机は、狙い通り、軽く寄って話してくれる人が増えましたね。
コミュニケーションを密にすることで信頼が生まれ、意見を伝えやすくなっていると感じます。
ameri
鈴木さんご自身も効果を感じられているんですね。
鈴木さん
はい。僕は友保の上司にあたるのですが、普段からコミュニケーションをしっかりとって信頼を築いているので、時には厳しい意見も真っ直ぐ伝えてくれるんです。
ameri
ベースに信頼関係がないと、厳しい意見を言われたときに「自分のことを否定された……」と感じてしまう人もいますもんね。
鈴木さん
そうですね。
厳しい意見も全てはいいプロダクトを作るためなので、意見がぶつかっても嫌いになることはありませんよ(笑)。
「家族を大切に」「家族を幸せに」できる制度
ameri
ママ・パパ社員が多いエバーセンスならではの文化はありますか?
友保さん
先日、「映画祭」を開催しました。
ameri
映画祭ですか?
友保さん
小さな子連れではなかなか映画館に行けないのですが、映画を観たい……と思っているママ・パパは意外と多いんです。なので土日の昼間に集合し、オフィスのスクリーンを出してネットをつなげて映画を観るイベントを行ないました!
ameri
楽しそう!
友保さん
メンバーの子どもは生まれたときから知っているので、なんだか身内が集まったパーティのようでしたね。
▲大人向け1本、子ども向け1本の計2本を上映したそう!
鈴木さん
他にも「ファミリー休暇」があります。メンバーだけではなくその家族も大切にしたいという背景から生まれた制度です。
ameri
家族のためのお休みが取れるんですか?
鈴木さん
はい。有給休暇とは別に、メンバーが大切な人と過ごすための休暇を年に2回取れるんです。
ameri
「家族を幸せにすることで、笑顔溢れる社会をつくる。」という想いを反映した制度ですね。
「今後、人数や事業が拡大する中でメンバーにとってどんなオフィスでありたいですか?」と伺うと、「ママ・パパをはじめとした社員がワクワク楽しそうに過ごせる環境を作ることを大切にしていきたい」と話してくれました。
「家族」をテーマにサービスを提供しているエバーセンスのオフィス。多様なバックグラウンドを持った社員同士が互いに受け入れ合い、多様な働き方をしている姿が印象的でした。