- オフィスインタビュー
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CAMPFIREで「移動式カー・オフィス」を作りたい!ということでCAMPFIRE社のオフィスに潜入調査してきました【前編】
ある日、IBASHO編集部の小堀氏から「ハイエースを改造して、移動式オフィスにしたい」との要望が。しかし、お金はどうするんですか? と聞くと「クラウドファンディングで集めるから、CAMPFIREへ視察に行ってきて」と一言。唐突な…と思いながらも本日はクラウドファンディング「CAMPFIRE」を運営する株式会社CAMPFIREに、(視察を兼ねた)オフィス見学をして参りました!
こんにちは。ライターの大沢です。
当メディアIBASHOは、働く場所やそこで過ごす人の思いを伝えるオフィス紹介メディアとして魅力的なオフィスを取材・発信しています。先進的なオフィス、奇抜なオフィス、様々なオフィスに出会う機会がある私たちは、自然と「自分なりのオフィスを作りたくなる」ことがあります。
今回の取材のきっかけは魅力的なオフィスを見すぎて、自分でオフィスを作りたくなってしまった、IBASHO編集部の小堀氏の一言から始まりました。
小堀氏
大沢くん、IBASHO編集部で「移動できる、カーオフィス」を作りたいんだ。移動しながら仕事ができるオフィス、それってクールじゃない?
大沢
え? 車ってことですか?
小堀氏
ハイエースみたいな大きな車を改造して、快適に仕事ができるオフィスを作りたいんだ。移動しながら仕事できるかんじで。
大沢
(あれ、軽くスルーされた気が….)
小堀氏
面白いアイデアだと思うから、いろんな人と一緒に作りたいんだよね。だから、クラウドファンディングを運営しているCAMPFIREの人にいいやり方を聞いてきてくれないかな。
ちなみに僕は免許持っていないから、運転はしない方向がいいな。
大沢
(有無を言わせない。これが営業力)・・・わかりました。
——移動オフィスを作りたい、それはロマン。——(ただし免許なし)
というわけで、僕はCAMPFIREを運営する株式会社CAMPFIREのオフィスに来ております。2017年5月に移転されたらしく、オフィス見学をしつつ、「移動できるオフィス」実現のためのコツも最後に教えてもらえました。
目次
代表自らお出迎え? 謎の「家入パネル」設置エントランス
今回案内してくれたのは、株式会社CAMPFIREで広報を担当しているたけべともこさん。
株式会社CAMPFIRE広報。とあるプロジェクトをCAMPFIREで実施。目標を大きく達成したこともあり、同社代表の家入氏から直接スカウトされたらしい。フリーライター、PR会社を経て同社勤務。
何かで見たことある顔だなぁと思っていたら、どうやらフリー素材サイト「ぱくたそ」でモデルをしているそうです。
(画像は「ぱくたそ」より「ベッドの下に潜む恐怖 [モデル:たけべともこ 大川竜弥]」)https://www.pakutaso.com/20160434099post-7539.html
ちなみに、たけべさんの横にいるのは、株式会社CAMPFIRE創業者で代表取締役を務める家入一真氏。わざわざ出迎えてくれた…わけではなく、よく見るとパネル。もともと引きこもりで社内交流が苦手な家入氏を思って、社員の方が勝手に「等身大よりちょっと大きい家入一真パネル」作り、受付に置いているそうです。
ちなみに家入氏は「自分大好きみたいだから、やめてよ」と恥ずかしがるそうで、特殊な愛され方をしているなあと感じます。
「移動できるオフィス」の話を聞く前に、せっかくなので会社&オフィス紹介をしてもらいたいと思います。
資金集めを民主化し、世界中の誰しもが声をあげられる世の中をつくる。
これは、株式会社CAMPFIREのミッション。クラウドファンディングプラットフォームCAMPFIREを2011年に始め、その後家入さんが代表に復帰した2016年より再加速。「CAMPFIRE」以外にも、評価型与信モデルを採用した融資「CAMPFIREレンディング」、特化型クラウドファンディングサービス「GoodMorning」「CLOSS」「CAMPFIRE × LOCAL」などのサービスの企画・開発・運営をしてきました。
2017年8月には身近な友人・知人を対象としたお金集めアプリ「polca(ポルカ)」をリリース。「お金の動きをなめらかにする」と同社が表現するように、様々な資金集めの手段の実現に邁進しています。
2016年2月には3人しかいなかった社員も、2017年10月時点で100名ほどにまで増え、5月にオフィス移転を実施しました。
オフィスは「銀行の居抜き」。味を残して皆の居場所をつくる
まずは、同社が考える「オフィスづくりのこだわり」を聞いていきます。
大沢
最近オフィスを移転されたそうですが、オフィスづくりの「こだわり」を教えてもらえますか?
たけべさん
実はこのオフィス、以前は銀行の支店として利用されていたんです。本当に偶然なのですが、「お金」にまつわる事業を展開しているのには何か縁を感じますよね。
「使えるものをそのまま生かす」という代表の家入の意向もあって、銀行の設備の名残も残っています。
(もともとATMが設置されていた場所。奥側はデッドスペースにはならずに集中ルームとして活用されています)
大沢
たしかに「銀行支店に、クラウドファンディングの会社が入る」というのは、不思議な縁を感じますね。
たけべさん
あとは、昔引きこもりで居場所が無く苦しんだ経験を持つ家入の「居場所をつくりたい」という思いに沿ったこだわりもあります。みんなが自由に交流できて、集まることができる場所を意識して社員もユーザーも一緒に過ごすことができるスペースをつくりました。
自社のグッズ展示や居抜きスペースが沢山。CAMPFIREの味を盛り込んだオフィス内装
大沢
受付の周りには、たくさんのグッズが展示されていますね。
たけべさん
これらは全部、CAMPFIREで実施した企画や現在募集中のプロジェクトのグッズです。
受付の周りには、様々な案内やグッズが。
*この時開催されていたのは「イラストを描くと製品化されて
ヴィレッジヴァンガードで売られる大賞」の展示。
(クラウドファンディングを達成された商品の自販機も設置されている。たけべさんのおすすめはこの十石みそまんじゅう)
大沢
もともとATMが設置されていた場所の裏側を見てもいいですか。
たけべさん
もちろんどうぞ。
(入り口には謎の張り紙。読めない)
たけべさん
どうぞ。ここのスペースは誰でも出入り可能で、あそこの掛け軸はいつのまにかありました。瞑想もできる「禅ルーム」仕様です。
大沢
全体的にはオープンなオフィスに、集中できるスペースもあるのはとてもいいですね。
(中はこういうスペースに。掛け軸勝手にかけちゃうっていけてます)
たけべさん
ATMが置いてあったスペースには、今後はビットコインのATMを設置しようか、といったアイデアもありますね。
大沢
この奥は、執務室ですか?。この大きな仕切りは、もともと銀行の窓口だった場所ですね。
たけべさん
ここはもともと、銀行の窓口でした。実はシャッターも閉まるようになっていて、そのあたりもそのまま使えるようにしています。現在は宅配物の置き場所として使ったり、ポスター置いたりしています。
大沢
至るところに銀行の名残が。味があって、いいですね
エントランスを見せてもらったところで、次は執務室を見せてもらいます。と前編はここまで。執務室は一箇所で、ここに100名弱の社員の方達が全員集まっているそうです。移動できるカー・オフィス構想はもう少し先に…。
後編に続く。