vol. 226   株式会社トレタ
こだわったのは「本物」。仕事のパフォーマンスを上げ、成果を後押しするトレタのオフィス

今回訪れたのは、歴史ある五反田TOCビル。昔ながらのビルのなかに現れたのは、古材の風合いが目を惹く印象的なエントランスです。

 

ここは、飲食店の飲食店向け 予約/顧客台帳サービス「トレタ」の開発・販売をする株式会社トレタのオフィス。代表が「本物の質感」を重視した空間は、社員の審美眼を磨き、仕事のパフォーマンス向上を願って作られたもの。執行役員の進藤さんに、こだわりや活用方法についてお話をお聞きしました。

 

(3/23に取材を行いました。)

2020年06月24日
text by 卯岡 若菜
photo by 原 哲也

この記事を読むのに必要な時間は約 17 分です。

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進藤 学さん (しんどう・まなぶ)
株式会社トレタ 執行役員 組織開発部担当
2015年にトレタに企画・提携担当として入社。2016年1月に事業開発室マネージャー、2017年11月に事業開発部部長を経て、2019年1月より人事部門(組織開発部)責任者として、採用、労務、総務、人事制度設計など担当

 

食の未来をアップデートするため、飲食店向け予約/顧客台帳サービス「トレタ」を提供

 

株式会社トレタのエントランス

 

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卯岡

昔ながらのビルに、突然おしゃれなカフェが表れたかのようなエントランスですね。

 

進藤さん

代表が、当社を立ち上げる前に飲食店を経営していた頃からデザインにこだわりがありまして。このオフィスは「本物の質感」にこだわっています。古材風ではなく本物の古材を使ったり、グリーンを置いたり。

 

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卯岡

飲食店をやられていたことがあるんですね。そう言われてみると、このオフィスの内装もカフェやバーみたいです。

 

進藤さん

ええ。当社の事業も飲食に関するものですしね。
飲食店向け 予約/顧客台帳サービス「トレタ」がメイン事業なんです。

 

uoka

卯岡

予約台帳プロダクト飲食店向け 予約/顧客台帳サービスですか。どういったものなのでしょうか。

 

進藤さん

飲食店の多くは、昔ながらの紙の予約台帳で予約管理を行っているんです。しかし、それではただ毎日の予約情報を管理することしかできず、そのお客様の来店回数や好みまでを把握することはできません。また、手書きで記入することで記載ミスなども起こりやすく、ダブルブッキングなどの予約トラブルにもつながりやすいんです。デジタル管理にすれば、過去をさかのぼることもできますし、予約のデータ活用も可能になるんですよ。

 

uoka

卯岡

なるほど。アナログ管理だと、ページを繰るだけでも大変そうですよね。

 

進藤さん

そうですね。データを活用することで来店予測を立てられ、食材ロスの削減にも繋げられます。経費削減により、利益増も目指せますね。
 
また、最短10分前でも飲食店の予約ができる超直前予約サービス「トレタnow」や飲食店のための予約防止アプリ「トレテル」といったサービスも展開しています。

 

株式会社トレタの進藤学

 

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卯岡

飲食店の役に立つサービスを手掛けていらっしゃるんですね。進藤さんの背後に飾られているポスター、先ほどからかっこいいなと思っていたのですが、こちらは顧客である飲食店さんなのでしょうか。

 

進藤さん

ええ、そうです。ポスターの制作は今年から始めたものですね。当社には飲食店と接点を持つ営業メンバーと、内勤が主なエンジニア、管理部門のメンバーなどがいるのですが、内勤メンバーは、顧客である飲食店の気持ちを感じられる機会が少ないんですよ。

 

uoka

卯岡

確かに……サービスが届く先である、飲食店の皆さんの顔が浮かびづらいんですね。

 

進藤さん

そのため、オフィスでも顧客の皆さんの顔や声を感じられるよう、インタビューして想いを言葉にし、掲げることにしたんです。

 

 

 

uoka

卯岡

皆さん、いい表情です。

 

進藤さん

予想以上に飲食店の皆さんに好評で、店内に飾ってくれているお店もあるんですよ。ちなみに、ポスターは当社のデザイナーが作成しています。代表だけではなく、デザイナーたちもクリエイティブ意識が高く、サービスや飲食業界への想いが強いメンバーが多いんです。

 

五反田TOCを移転先に選んだ理由は、「ベンチャーらしい倉庫感」

 

uoka

卯岡

代表にこだわりがあり、今のオフィスになったとのことでしたが、それは以前からのことなのでしょうか。

 

進藤さん

前のオフィスは居抜きでしたね。ただ、設置するグリーンにはこだわるなど、できる範囲でこだわっていました。

 

uoka

卯岡

移転先に、五反田TOCを選んだのはなぜなのでしょうか。

 

 

進藤さん

五反田TOCは歴史あるビルです。そして、卸業者が多く入っている、倉庫っぽさがある。代表はアメリカのスタートアップベンチャーを意識したんです。「ベンチャー企業は、倉庫やガレージから始まるから」と。

 

uoka

卯岡

なるほど。それにしても、ビルの雰囲気からするとトレタさんのオフィスは異色ですよね。とにかくおしゃれ。

 

進藤さん

ギャップを狙いました。採用も意識しましたね。結果、移転してきた5年前に30人くらいだったメンバーが、今では200人程度まで増えました。

 

uoka

卯岡

大幅増ですね。では、さっそくオフィスを拝見させてください!

 

2フロアとも、オフィスらしからぬおしゃれさが魅力。トレタのオフィス見学ツアー

 

代表がこだわったのは「本物」。材質も家具も、「本物」に触れることで仕事の質が向上し、パフォーマンスも上げられるようになるとの考えがあってのことだそうです。

 

トレタのオフィスは、8階と7階の2フロア。7階にはカフェスペースも設けられています。まずは8階フロアから見学開始です。

 

【8階】古材にこだわった「エントランス」

 

株式会社トレタのエントランス

 

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卯岡

エントランス、何度見てもおしゃれです……!

 

進藤さん

歴史ある昔ながらのビルのため、通りかかった人にお店かと思われることもありますね。壁と天井をメインに、古材を使っています。

 

【8階】業種に応じてフリーアドレス制・固定席スタイルを選択「執務スペース」

 

株式会社トレタのフリーアドレススペース
▲コーヒーメーカーなどが置かれている棚を境に、手前がフリーアドレススペース

 

8階の執務スペースは、フリーアドレスの席と固定席との2カ所に分かれています。

 

進藤さん

手前側は営業メンバーのエリア。フリーアドレス制にしています。奥はエンジニアや企画に携わるメンバーの席で、こちらは各々がモニターやPC周辺機器を使う仕事のため、固定席にしています。

 

株式会社トレタのオフィス

 

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卯岡

仕事内容で席のタイプを変えているんですね。

 

進藤さん

はい。なお、7階にも執務スペースがあり、そちらではオンラインでのやり取りを行うチームが働いています。

 

uoka

卯岡

別フロアなんですね。やりやすさはいかがですか?

 

進藤さん

正直なところ、ワンフロアにしたい気持ちはあります。ただ、人数の多さもあり、ちょうどいい物件を見つけるのが難しくて。人数の増加に伴い7階を増床できたので、ひとまずよかったなと思っています。

 

株式会社トレタの黒板

 

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卯岡

奥には、大きな黒板があるんですね。

 

進藤さん

エンジニアがひとりで書いて思考や情報を整理したり、エンジニア同士で相談したりすることが多くて。思い切って大きなサイズの黒板を設置しました。そのほか、居場所を作る意味でもホワイトボードをあちこちに用意しています。壁面に書ける場所があると、複数人で簡単な打ち合わせや相談が自然と行われやすくなるんです。

 

株式会社トレタのファミレススペース
▲窓側にはファミレススペースも

 

【8階・7階】部屋ごとに家具が異なる「会議室」

 

株式会社トレタ会議室

 

トレタの会議室

 

トレタの会議室は、全部で11室あります。8階執務スペース内、7階カフェスペース内のほか、さらに8階の別エリアにも増床。部屋ごとに照明やテーブル、椅子が異なるのが特徴です。

 

進藤さん

人によって、お気に入りの会議室があるようです。椅子の座り心地をどう感じるのかは、好みや体型によって異なりますしね。

 

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卯岡

8階の会議室エリアには、カウンタースペースもあるんですね。

 

株式会社トレタのカウンター
▲8階の会議室エリアは2番目に増床された。真ん中奥にはカウンターが

 

進藤さん

会議やミーティング前後にちょっとした作業をしたり、会話をしたりするためのスペースですね。

 

【7階】ドラマのロケに打診されることも多数「カフェスペース」

 

株式会社トレタのカフェスペース

 

 

続いて、7階のカフェスペースへ。印象的なのは、まず目に飛び込んでくる大きなカウンターです。カフェスペースは、ドラマのロケ地としての打診を受けたことが何度もあるのだそう。

 

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卯岡

8階もおしゃれでしたが、それ以上にお店やホテルのラウンジのようですね……!

 

進藤さん

過去、当社への来客ではない人が休憩場所やお店と勘違いされて入ってこられることがありましたが、もちろんセキュリティの関係上改善済みです。ドラマのオフィスシーンを撮影するロケ地としての打診も多いんですが、「おしゃれすぎてリアル感がないから」となしになったことも。

 

uoka

卯岡

本当は本物のオフィスなのに(笑)。

 

進藤さん

ええ(笑)。

 

 

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卯岡

カフェスペースにはどのような用途があるんですか?

 

進藤さん

カフェスペースでは、月一の全体ミーティングを行うほか、社外イベント用での貸し出しや、社内勉強会の開催をしているんです。カウンターでは、イベント後の懇親会でケータリングを並べたり、カウンター内にある業務用冷蔵庫でドリンクやお酒を冷やしておいたりしています。

 

uoka

卯岡

いいですね……!

 


▲壁際には、イベントやミーティング時に使用する椅子が待機

 

進藤さん

今は新型コロナウイルスの流行によりできていませんが、採用イベントも毎月行ってきました。直接採用に繋がることばかりではなく、飲食業に携わる人同士、横の繋がりが生まれるきっかけになったこともありましたね。
 
採用イベントで知り合った方同士が、初対面にも関わらず二次会に行くほど意気投合されたケースもお聞きしたことがあります。当社のイベントが新たな交流のきっかけになったのは嬉しいですね。昼間はランチスペースとして使っている社員もいますよ。

 

 

進藤さん

仕事が終わった夜、組織開発部が軽食とお酒を用意し、社員同士が交流する機会を設けることもあります。仕事外で、いい意味でダラダラ話せる機会を作っているんです。

 

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卯岡

円滑な社内コミュニケーションのために、ですか?

 

進藤さん

はい。また、社内だけではなく、社外へ食事に行きやすくするよう、「トレタ」導入店での会食や飲み会に限り、飲食代の3割を会社が負担する福利厚生もあるんです。

部署を超えたメンバーで飲みに行くことが頻繁にあります。食に関するサービスを提供しているからか、食に興味がある社員が多いですね。

 

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卯岡

カフェスペースの話に戻りますが、デザイン違いの照明や椅子が、洗練された雰囲気を醸し出していますね。

 

株式会社トレタのオフィス

 


▲ヴィンテージやアンティークの多種多様な椅子

 

 

 

進藤さん

家具は、あえて違うものにしているんです。特に、椅子は代表が「バラバラのデザインにすることで、ダイバーシティを象徴させたかった」と言っています。

 

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卯岡

ダイバーシティ、多様性を持たせたかったんですね。

 

進藤さん

日本の食文化は細分化されていて、バラエティに富んでいますからね。その多種多様な食文化が、いずれも尊重されているし、これからもされていってほしい。だからこそ、多様性を尊重するダイバーシティなんです。なお、照明はアンティークのため、そもそも同じものを揃えることが難しかった事情もあるのですが……。そのため、材質だけ揃えて雰囲気を統一しています。

 

株式会社トレタの集中スペース

 

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卯岡

カフェスペースの一角にはソファ席や集中スペースもあるんですね。

 

進藤さん

はい。8階執務スペースの社員も、気分を変えたいときに7階で作業していることがありますよ。

 

 


▲窓際に設けられているカウンタースペースにも、さまざまな椅子が並ぶ

 

オフィス・リモートワークの選択肢を社員に。大切なのは「成果を出すこと」

 

 

今後も社員数が増えていく見込みのトレタ。しかし、今後のオフィスの展望は「社員数=オフィス面積」ではなく、あえて狭くしていくことも考えていると進藤さんは語ります。

 

「人数に合わせてどんどんオフィスを大きくしていくと、物件も限定されていきます。また、リモートワークのほうが働きやすい人が一定数いる場合、そもそも人数に合わせた面積が必要でなくなる可能性もありますから」と、理由を説明してくれました。

 

オフィスを整えるだけではなく、リモートワークも推奨し、個々が成果を出せる環境を整えたい。その結果、出勤メンバーが減り省スペースのオフィスが必要十分だと判断された場合は、浮いた費用を自宅環境の整備手当に使えるのではとも考えているのだそうです。

 

「出勤もリモートワークも、会社が強制するのではなく、選択肢を与えるもの。その社員が成果を出せることが重要です」と進藤さんは話してくれました。

 

社会情勢の変化により、苦境に立たされている店舗も多い飲食業界。トレタは、他の業界に比べて、IT化が遅れている外食業界の生産性の向上を目指し、「食の未来を、アップデートする」をビジョンに掲げています。仕事場の選択肢のひとつであるオフィスは、成果を上げ続ける社員たちを支える存在です。

 

category : オフィス取材

logo

株式会社トレタ

https://corp.toreta.in/
東京都品川区西五反田7-22-17 TOCビル8F

この記事を書いた人

IBASHO編集部

IBASHO編集部

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