- オフィスインタビュー
-
オフィスでドカンと打ち揚げ花火を。世の中にハッピーを届ける“HANABISHI”たちのオフィス
打ち揚げ花火。それは、夜空をパッと鮮やかに照らし、人々にハッピーを届けるプロダクト。
株式会社HANABISHIは、原宿の一軒家オフィスで、打ち揚げ花火のように人々を幸せにするサービス作りを目指しています。その思いを体現するため、オフィスの真ん中に“花火”を打ち揚げているのだそう。
オフィスに花火を打ち揚げる、その真意とはーー。株式会社HANABISHI 代表取締役社長の川村知広さんと、HR&PRの湯川香名枝さんに話を伺いました。
(3/27に取材を行いました。)
代表取締役社長 CEO&Founder
1986年生まれ、千葉県の一宮町出身。幼少期から“建築家”として生きていくことを目標とし東京理科大学で建築学を専攻、卒業後は住宅メーカーに就職、建築士免許を取得。「20代から30代はもっと大きく勝負したい」という理由から建築業界を離れ、2015年に株式会社HANABISHIを創業。現在の目標は最高の仲間と最高のサービスをつくること。そして猫が大好きなので猫の殺処分をゼロにすること。
人事・広報担当
2019年に株式会社HANABISHI入社。入社当初は、ユーザー投票型ランキングサイト「みんなのランキング」事業部にてWeb編集に従事。現在は、中途採用や広報業務を担当している。
目次
「打ち揚げ花火」をテーマにしたHANABISHIのオフィス
Webサイトの企画・開発・運営事業を展開する、株式会社HANABISHI(以下、HANABISHI)。運営サイトは、投票型ランキングサイト「みんなのランキング」と、温泉コミュニティサイト「温泉部」。また、2020年4月にローンチしたばかりの生物プラットフォーム「ZUKAN」3つです。
そんなHANABISHIのオフィスは、明治神宮前駅から歩いて5分ほど。原宿のキャットストリート沿いにある、ヨーロピアンな外観の一軒家です。
「こんなおしゃれな建物がオフィスなの……⁉︎」と恐る恐るなかに入ってみると、
一流建築家のショールームのような、あたたかみがあって洗練された空間が広がっています。
かしみん
こっ、こんなおしゃれな場所がオフィスなんですか……?
川村さん
そうなんです、そう言ってもらえてうれしいです。私がもともと木造建築を勉強していたので、知り合いの建築家2人に手伝ってもらいながら、内装デザインを決めました。
かしみん
オフィスのテーマはなんですか?
川村さん
テーマは「打ち揚げ花火」です。
かしみん
打ち揚げ花火……ですか?
川村さん
はい。打ち揚げ花火は、人々を集めて、その人々をハッピーにしてくれる素晴らしいプロダクトです。
私たちも、打ち揚げ花火みたいに人が集まり、集まった人を幸せにできるサービスを作りたい。だから「一人ひとりのメンバーが、そんなサービスを作る職人になれるように」と社名を“HANABISHI”にしました。
そして、社名に込めた思いをオフィスでも体現したくて、「打ち揚げ花火」をテーマにしたんです。
▲オリジナルで作った“HANABISHI”法被(はっぴ)
かしみん
とても素敵な思いですね。具体的に、オフィスにどう打ち揚げ花火を反映させているのでしょうか?
川村さん
このオフィスは4階建ての一軒家で、1階と2階が吹き抜けです。そこで、1階と2階の広いスペースから打ち揚げ花火が揚がっている様子をデザインしました。
かしみん
花火が揚がっているオフィス、とても気になります。
川村さん
では、ご案内していきますね!
花火玉を打ち上げる! 1階のオープンスペース
まず案内してもらったのは、1階のオープンスペースです。
ソファが並んでいたり、大きなテーブルが置かれていたり、ハンモックが掛けられていたり。オレンジ色のライトで、ほっこりとあたたかみのある空間が広がっています。
▲ビリヤード台のテーブル。ガラス板を取ると、実際にビリヤード台として利用できる
湯川さん
1階のオープンスペースは、ランチや休憩、イベントなど、さまざまな用途があります。3階と4階に固定席の執務スペースがあるのですが、気分を変えて仕事をしたいときに、この場所を利用するメンバーもいますよ。
かしみん
ホッと落ち着けて、仕事が捗る気がします。
湯川さん
リラックスできる空間にするため、ウッドテイストの家具やグリーンを多く置いているんです。アットホームな雰囲気で、コミュニケーションが取りやすいと感じます。
▲入り口近くにある大きな木。本物を毎日手入れしている
湯川さん
オープンスペースの奥には、メンバー私物のボードゲームが並んでいます。
かしみん
かなり種類がそろっていますね。
湯川さん
弊社は部活動制度を取り入れており、部活動のひとつに「ボードゲーム部」がありまして。昼休みに部活のメンバーが、息抜きにオープンスペースで遊ぶこともあります。
かしみん
バーカウンターも明るくて、おしゃれな雰囲気です。
湯川さん
ありがとうございます。弊社には、四半期に一度開催している社内イベント「UCHIAGE」がありまして。メインは業務報告やメンバーの表彰なのですが、お堅くなりすぎないよう、メンバーが楽しく参加できる雰囲気作りをしています。
そこで、たこ焼きやタピオカミルクティー、フランクフルトといったお祭りグルメをバーカウンターで作っているんです。ほかにも射的コーナーを設けるなど、花火大会のお祭りをイメージしています。
かしみん
HANABISHIらしく、花火大会のお祭りなんですね! 子どもの頃に戻ったように楽しめそうです。
かしみん
そういえば、オフィスのテーマは「打ち揚げ花火」でしたよね。オフィスにはどう反映されている……
かしみん
あっ、もしかしてこの丸いおしゃれなライトですか? パッと明るい空間のなかに、花火玉のライトが映えています。
川村さん
その通りです! と言いたいところですが、社内あちこちに浮かぶ12発の花火玉照明は、あとからわかりやすく花火感を出すためにつけたもの。本来のコンセプトは、「建物内の空間全体を大きなひとつの花火に見立てる」でした。
かしみん
空間全体がひとつの花火とは、どういうことでしょうか?
川村さん
実はもともとこの建物は、1階と2階がとても暗かったんです。周りに建物が密集しているので、日当たりが悪くて。
しかし、打ち揚げ花火をイメージするからには、建物内すべてに光が溢れる、明るいオフィスにしたい。そこで、すでに明るかった3階と4階の光が差し込むように、吹き抜けの天井をガラスにしました。
かしみん
なるほど! 見上げると3階の床がスケルトンになっています。明るくなるし、解放感もあって一石二鳥ですね。
川村さん
下のフロアにいるときは上のフロアの光と気配を感じられ、逆に上のフロアにいてもガラスの床を通して下のフロアを感じられます。建物自体は4フロアに分かれていますが、光ではつながっているので、大きな1発の花火という意味です。
「玉屋〜! 鍵屋〜!」な2階の会議室スペース
次に案内してもらったのは、2階です。吹き抜けになっている2階は、3階につながる廊下と、2つの会議室があります。
湯川さん
2つある会議室は、それぞれ「玉屋(たまや)」「鍵屋(かぎや)」と名付けています。
▲落ち着いたテイストの会議室「鍵屋」
かしみん
打ち揚げ花火が揚がるときの掛け声ですか!
湯川さん
そうなんです。「玉屋」の会議室は、テーブルが丸いから“玉”屋だと覚えています(笑)。ちなみに、オフィス全体に共通することですが、家具はすべて代表の川村が選んでいますよ。
▲会議室「玉屋」。もともとは人が住んでいた物件のため、会議室のなかにキッチンがある
かしみん
デザイナーズ物件のリビングみたいで、オフィスの会議室とは思えない……。どうして「玉屋」には、丸いテーブルをセレクトされたんですか?
川村さん
丸いほうがコミュニケーションを取りやすいからです。角があると、構造上どうしてもコミュニケーションしにくい人が出てきてしまうので。テーブルが円になっていれば、一人ひとりの顔を見ながら交流できます。
だから、社内のミーティングは「玉屋」を使い、お客様を迎えるときは「鍵屋」を使うことが多いですね。
▲2階のお手洗いは、おフロ付き。ホワイトがメインの上品な空間
上階のメンバーと顔を合わせて話せる仕掛けが! 3階の執務スペース
次に案内してもらったのは、「みんなのランキング」「温泉部」のメンバーが仕事をする、3階の執務スペースです。
川村さん
開放感が出るよう、ホワイトを基調にし、壁を取っ払って柱のみにしました。3階の天井の一部を抜いていて、席にいながらも4階のメンバーと会話できる作りにしています。
かしみん
おお〜。会話ができるだけではなく、顔も見えるようになっている、と。
川村さん
はい。執務スペースがワンフロアでなくても、メンバー同士でしっかりとコミュニケーションが取れています。
川村さん
あと、3階にはテラス席もあるんです。
かしみん
緑に囲まれていて、爽やかな席ですね!
湯川さん
あたたかい季節は、テラス席でランチを食べたり仕事をしたりするメンバーがいます。風に当たりながら過ごすのは心地いいですよ。
畳のリラックススペースが! 4階の執務スペース
最後に案内してもらったのは、「ZUKAN」のメンバーが仕事をする、4階の執務スペースです。
かしみん
屋根裏部屋のおこもり感があって、個人的にとても落ち着きます。
湯川さん
天窓がいくつかあるので、屋根裏部屋なのに明るくて、私も好きな空間です。
あとは、4階にしかない畳スペースも人気があります。リラックスして過ごせるので、この場所でランチや休憩、昼寝をしているメンバーもいますね。
▲畳スペースにも小さな花火玉を発見。掛け軸には、「ZUKAN」のサービスビジョンが書かれている
かしみん
今回案内してもらって、オフィスとは思えないおしゃれさにビックリしました。
川村さん
メンバーにとって「仕事をしに行くぞ」ではなく「みんなに会って楽しい時間を過ごそう」と思える場所になるよう、デザインにもこだわりました。
弊社は、家族のような距離感でいることを大切にしています。今後も、アットホームな雰囲気を守り続けて、オフィスを安心して過ごせる場所にしていきたいですね。
▲建物名は「世界変えたい元気なヤツらが夢語り合ってデケーことしまくるビル」なのだそう
建物の前に到着したとき「あれ? 場所を間違えたかな?」と思うくらい、外観からヨーロピアンなおしゃれさを放っていた、HANABISHIのオフィス。内装も期待を裏切らないほど、こだわってデザインされた空間でした。
花火が打ち揚がり、パッと明るくなるオフィスーー。そんな場所でサービスを生み出す“HANABISHI”たちは、これから世の中にどんなワクワクを届けてくれるんだろうと胸が高鳴る取材でした。