- オフィスインタビュー
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「エンジニアが働きやすい環境を」“健康経営”のためジムを導入した、ライボのオフィス
「『個』が活躍する社会を創る」をビジョンとして掲げる、株式会社ライボ。キャリアや転職に特化した匿名相談サービス「JobQ」を運営しています。サービス開始から約5年、月間120万人を超えるユーザーが利用しているサービスです。
ライボのオフィスは、「JobQ」を作るエンジニアの働きやすさにこだわった空間。トレーニング器具が置いてあったり、リラックスできるスペースが設けられていたり、工夫が詰まっています。
代表取締役の小谷匠さんと経営企画室の山河友莉奈さんに、オフィスを案内してもらいました。
(2月3日に取材を行いました。)
代表取締役
1990年兵庫県生まれ。大学卒業後、人材系スタートアップで法人向けの営業やWebエンジニアとして1年勤務ののち退職。その後、バックパッカーを経て、2015年2月に株式会社ライボを創業。創業以来、「個が活躍する社会を創る」をビジョンとし、キャリアや転職に特化した匿名相談サービス「JobQ」を開発、運営。
バックオフィスグループ 兼 経営企画室
1990年静岡県生まれ。大学卒業後、バックオフィス/ゲームプランナー/ディレクターとしてゲーム開発運営に横断的に携わった後に(株)ライボへ参画。現在はバックオフィス兼経営企画室として管理部業務全般を担当。
ライボのオフィスがあるのは、渋谷・道玄坂。神泉駅から歩いて5分ほどの場所にある「第一暁ビル」の3階です。
エントランスに入ると、引き出しがたくさん付いた、ナチュラルテイストの壁がお出迎え。
かしみん
ブラウンベースの空間にグリーンが映えていて、おしゃれなエントランスですね。
山河さん
ありがとうございます。出社が楽しみになるように、とおしゃれなデザインを目指しました。
▲数ある引き出しのうち2つは、実際に収納できるようになっています
かしみん
壁に引き出しがたくさんあるのは、どうしてですか?
小谷さん
「多くの引き出しを持ち、そこからアイディアを生み出していきたい」という思いを込めています。
弊社の社名は英語表記だと「Laibo」でして、「“Labo(研究所)”のなかに“I(私)”がいる」が由来なんです。そのため、「ライボという会社は、メンバー一人ひとりがものづくりをする場所でありたい」と思っています。
目次
「エンジニアが働きやすい環境」を整えたライボのオフィス
ライボの“ものづくり”によって生まれたのが、キャリアや転職に特化した匿名相談サービス「JobQ」。
「JobQ」とは、転職を検討しているユーザーやキャリアに悩んでいるユーザーが、匿名かつ無料で相談できるプラットフォームです。気になっている会社の社員や元社員に相談できるため、リアルな声を聞きながら、自らのキャリア選択に役立てられます。
そんなサービスを日々支えているのが、エンジニアたち。ライボは、エンジニアがより高いパフォーマンスを発揮できるよう、オフィスの環境づくりに力を入れています。
かしみん
ライボという会社を「ものづくりをする場所」と定義されていますが、オフィスのテーマはありますか?
小谷さん
オフィスのテーマは「エンジニアが働きやすい空間」です。現在、アルバイトを含めて35名のメンバーが働いており、また社員の40%はエンジニアでして。サービスの根幹部分を担うエンジニアには特に、いつも健康体で働いてほしいと思っています。
かしみん
確かに、エンジニアがいないと、そもそもサービスは成り立ちませんね。
小谷さん
ただ、私もエンジニアなので分かるのですが、一日中パソコンとにらめっこし、体に大きな負担をかけることもザラで……。体に負担をかけすぎると、最大のパフォーマンスが出せなくなってしまうんです。
そこで、オフィスには、適度にリフレッシュしながら過ごせる工夫を取り入れています。
山河さん
アットホームな雰囲気で、肩の力を抜いて働ける空間づくりにこだわっていますよ。
かしみん
ぜひ、オフィスを見せてください!
山河さん
では、案内していきますね!
スタンディング会議や大きなデスクで効率化する執務スペース
まず案内してもらうのは、執務スペースです。……とその前に、執務スペースには靴を脱いで入ります。
かしみん
どうして入り口で靴を脱ぐのでしょうか?
山河さん
靴を脱ぐと、家に帰ってきたかのような安心感があるからです。「アットホームな空間で適度に力を抜いて、業務が捗るように」といった狙いがあります。
靴を脱いで目の前にあるのが、背の高いデスクが置いてある、立ちミーティングスペースです。
小谷さん
社内の会議は、なるべくスタンディングデスクでやるようにしています。1時間立った状態でミーティングをするのは大変なので、30分で終わらせようとするんです。
結果、長時間の会議による体の負担を少なくしつつ、時間を効率的に使えていると思います。
山河さん
あとは、執務スペースの真ん中というオープンな場所に置くことで、意図的に会議の内容が社内メンバーに聞こえるようにしています。細かな内容も情報共有することで、他部署のメンバーとも意思疎通できるようにしているんです。
かしみん
「別部署は何をやっているのか見えない」ということがなくなると、社内の連携が強くなりそうです。
立ちミーティングスペースの奥にあるのが、ライボのメンバーが集まる執務スペースです。メンバーは、11時〜17時までがコアタイムのフレックス制で働いています。
小谷さん
横幅が100cmのデスクを導入する企業が多いなか、弊社は横幅が120cmのデスクを取り入れています。快適に過ごせる環境を整えて、効率的に働いてもらえたらと思いまして。
モニターを2つ設置しても余裕があるので、メンバーからは「のびのびと使えて仕事がしやすい」と好評ですね。
ゆったり気分でフレキシブルに働けるオープンスペース
次に案内してもらったのは、小上がりになったオープンスペース。ソファや「Yogibo」(ビーズクッション)などが置かれた、くつろげる空間です。
かしみん
オープンスペースはどんな目的で使っているんですか?
小谷さん
仕事をしたり、ランチを食べたり、休憩したり、さまざまな用途で使っていますね。執務スペースとはまた違った気分で過ごしてもらえたらと思い、一段高い小上がりにしています。
足を伸ばしながらゆったりと過ごせるので、「デスクだけに向き合う」といった型にとらわれず、フレキシブルに仕事をしているメンバーが多いですよ。
山河さん
あとは、月1回、オープンスペースと立ちミーティングスペースを使い、社内イベントを開いています。ボードゲームを楽しんだり、手巻き寿司パーティーをしたり、鍋を囲んだり。
メンバー同士のコミュニケーションを活発にし、仕事を円滑に進められるようにしています。
「健康経営」を実現するオフィス内ジム
最後に案内してもらったのは、本格的なトレーニング器具が置かれたジムスペース。
小谷さん
「体に負担をなるべくかけず、健康でいてほしい」という健康経営を実現するため、オフィス内にジムスペースを作りました。
かしみん
健康経営に関する福利厚生はさまざまあるなかで、なぜジムを導入されたんですか?
小谷さん
私が3年ほど前から筋トレをしていて、「体が軽くなって仕事が捗る」という経験をしまして。それなら、会社のメンバーにも筋トレで体の調子を整えてもらえれば、と思ったんです。
ジムスペースは、もともと趣味で筋トレをしていた男性メンバーを中心にして、活用されています。
▲「JobQ」のロゴが入った、ライボオリジナルのジム用ウェア。ウラには「筋肉は裏切らない」という言葉が入っています
山河さん
弊社は、運動やトレーニング系の福利厚生が充実していまして。社内ではなく社外のトレーニングジムを利用する際は、月に5,000円の補助金が出ます。あとは、社内に置いてあるプロテインは飲み放題です。
かしみん
普段運動をしなくても「5,000円の補助が出るならジムを契約しようかな」と思えそうです。
小谷さん
そうですね。あとは、週1回、オフィスにパーソナルトレーナーの方に来てもらい、任意参加でストレッチや体幹トレーニングをやっているんです。プロのトレーナーが、本格的に指導してくれています。
小谷さん
エンジニアは普段、パソコンばかりに向き合っていて、外出はあまりありません。そのため、姿勢は悪くなるし、目も疲れるし、体に大きな負担がかかっています。負担がかかると、高いパフォーマンスが発揮できないだけでなく、心も疲れてしまうでしょう。
そこで、運動できる環境を整えることで、体を動かすきっかけを作っているんです。オフィス内ジムやパーソナルトレーナーのレッスンでリフレッシュしてもらい、心身ともに健康的な状態で過ごしてもらいたいですね。
働きやすいアットホームな空間で生まれる、ライボの“ものづくり”
「リフレッシュしながら、第二の家に来るような感覚で働けるオフィスにしたい」と話してくれた、小谷さんと山河さん。ライボのオフィスは、体に負担がかかりがちなエンジニアが健康的に過ごせる、アットホームな空間でした。
「メンバーがどんな仕事をしているのか」を理解してもらうため、社内広報を目的としたYoutubeチャンネルも始動したライボ。メンバーの社内に対する理解を深め、働きやすい環境を整えながら、今後も「JobQ」をはじめとした“ものづくり”が行われていくのでしょう。