vol. 202   シナジーマーケティング株式会社
さまざまな制限を乗り越え、選んだのは居抜きオフィス。モチベーション維持にこだわったシナジーマーケティングの新オフィス

扱うものがデータや機械だからか、どこか無機質な印象のあるIT業界。しかし、IT×マーケティング領域で、企業の販促支援を行うシナジーマーケティング株式会社には、得意領域の特性上、「ぬくもり」があるのだといいます。

 

事業内容や「ぬくもり」のある社内の雰囲気について、金沢さんにお話を伺いました。

2020年04月24日
text by 卯岡 若菜
photo by 竹井 美砂子

この記事を読むのに必要な時間は約 15 分です。

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金沢 信介さん (かねざわ・しんすけ)
大学卒業後、出版社で編集者として勤務。2010年9月にシナジーマーケティング入社。
東日本エリアの事業部系マネージャーや副部長、部長を歴任。

 

現場感のあるシステム×根拠のあるマーケティング実務が強み

 

 

uoka

卯岡

シナジーマーケティングさんの事業内容についてお聞かせください。

 

金沢さん

IT技術を用いて、企業の販促を中心としたマーケティング活動の支援を行っています。得意領域はCRMです。

 

uoka

卯岡

CRMとは、どのようなものなのでしょうか。

 

金沢さん

CRMはカスタマーリレーションシップマネジメントの略称でして、「顧客関係管理」や「顧客関係性マネジメント」と訳されます。つまり、企業が顧客との間に信頼関係を築くための活動ですね。弊社では、このCRM活動を支援するためのマーケティングシステム「Synergy!」を製造販売しています。
 
ただ、マーケティングシステムは導入後に上手く使いこなせず、思うように成果が出ないこともあるんです。そのため、弊社ではシステムを売るだけではなく、その後のマーケティング実務も請け負っています。20年間、システムとマーケティング実務との両輪でビジネスを展開してきました。

 

uoka

卯岡

それがシナジーマーケティングさんの強みということでしょうか。

 

金沢さん

そうですね。そういったマーケティング実務面で支援を行っているメンバーは、お客様の現場を知っています。その声が弊社システムにフィードバックされるため、提供するシステムもより現場感があるものになっていると、顧客企業に評価していただいています。

 

uoka

卯岡

マーケティング実務サポートを希望する企業からの要望や、サービスを受けてみた感想にはどのようなものがありますか?

 

金沢さん

1番わかりやすい例はECですね。既存客の売上を上げたい、要するにリピート購入を促したいといったオーダーが寄せられます。

売上は数字として明確に見えるため、成果自体は出しやすいですね。売上を上げるにはどうしたらいいのか、例えばメールを送る場合は、なぜ送るのかといったところから考えていきます。

 

 

uoka

卯岡

やみくもに動くのではなく、ということですね。

 

金沢さん

はい。サイトから購買分析を行うといった定量分析が必須です。その情報を根拠として、施策を提案するのが仕事ですね。「何となく格好いいコミュニケーション」「何となく格好いいサイトやメール文」ではなく、根拠を基にクリエイティブすることで、数字が上がる。そのため、再現性があるんですよ。

 

uoka

卯岡

分析結果があるため、きちんとお客様に説明もできるわけですね。

 

金沢さん

何でも数字としてきちんと取れますからね。感覚値ではなく定量分析に基づいていること、サイト分析から施策立案、実行までをワンストップで行える点を評価いただいていると感じています。「101点のサービス」も大切にしていますね。

 

uoka

卯岡

「101点」ですか。

 

金沢さん

創業時からあるサービスポリシーですね。弊社では、ふつうの企業ではやらないような、ちょっとした気遣いを大切にしているんです。名刺の裏にも記載されているんですよ。

 

 

uoka

卯岡

赤地に白字、インパクトがありますね。その他、社内で大切にされていることはありますか?

 

金沢さん

「A Sense of Values」と呼んでいる7つの行動指針があります。社員を少人数グループに分け、グループごとに年1回代表による研修を受け、改めて振り返る機会も設けているんですよ。ちなみに、大阪オフィスの来客室は、この行動指針が部屋名になっています。

 

uoka

卯岡

東京オフィスは違うんですね。

 

金沢さん

東京では部屋数が合わなかったため、アルファベットに各部屋の座席数を組み合わせています。たとえば、今いる部屋は「D10」。10人収容できる部屋だということがわかります。中途入社の方が多い上、弊社では基本的にグループ面接を行わず、最初から最後まで個人面接なんです。そのため、部屋数が必要なんですよ。

 

「いい人」が多い、ぬくもりある社風

 

uoka

卯岡

IT業界でマーケティングと聞くと、クレバーで涼やかな人をイメージしてしまうのですが、社員の方はどのようなタイプの方が多いのでしょうか。

 

金沢さん

一言でいうと、「いい人」が多いですね。抽象的ですが(笑)。

 

uoka

卯岡

実感したエピソードはありますか?

 

金沢さん

誰かが離職するときには、必ずどこからともなく色紙を用意する動きが生まれるんです。ネット上でメッセージを集めて作り、最終日に渡す。僕を含め、上の人間が指示したわけでもないんですが、機会があるたびに行われていますね。

先ほどお話した「101点」も、別に義務ではありません。それでも、「誰かのために」と自然と協力する体制があるのが、「ああ、いい人たちがいる会社だなあ」と感じる理由ですね。

 

uoka

卯岡

あたたかい雰囲気があるんですね。

 

金沢さん

ありますね。僕はもともとアナログ業界の人間で、当時ITには無機質・クール・色で言うと青、みたいなイメージがあったんですよ。

でも、CRMには顧客を大切にする考え方がベースにあります。その温かみや、弊社の社長、社員に面接で会うなかでぬくもりを感じたため、入社を決めたんですよね。

 

uoka

卯岡

そして、実際にもぬくもりを感じられる社風だったんですね。

 

金沢さん

はい。社内イベントとして、年1回「Synergy!UNITE(シナジーユナイト)」を年末に開催しています。経営方針を発表したり、成績優秀者のMVPを表彰したりする場で、MVP以外にもいくつか賞を用意しています。ユニークな賞が「ありがとう賞」です。これは社風が表れている賞だなと思いますね。

 


▲MVPを獲った人を胴上げ。新人賞・MVPを狙う向上心のあるメンバーが多いのだという

 

 

uoka

卯岡

どのような賞なんでしょうか。

 

金沢さん

社内で「ありがとう」と言いたい人に投票し、1番票を集めた人を表彰するものです。

 

 

「ありがとう」を集めて伝える場を作る発想がいいな、うちの会社らしいなと思って、企画担当者にも「いいよ!」と伝えました。あとは、福利厚生にも弊社らしさが表れている部分があると思いますね。

 

uoka

卯岡

どのようなものですか?

 

金沢さん

積み立て休暇、通称「積み休」です。消化しきれていない有給休暇を、累積上限30日まで積み上げておける制度ですね。うちでは、積み休を育休時に使う社員が多くいます。類似制度を設けている会社でも、育休に使えるケースはあまりないようです。

 

uoka

卯岡

取得状況はいかがですか?

 

金沢さん

男性社員が積極的に利用していますね。国の制度の育休制度も使えますが、育休だと収入に影響が出てしまう。しかし、積み休ならもともと有休なので、収入に変動が起きないんですよ。

 

uoka

卯岡

なるほど。ありがたいですね。

 

金沢さん

ただ、制度があっても実際に使えなければ意味がありません。そのため、仕事を休んでもリカバーできる体制を整えたり、ふだんから有給休暇を取りやすい雰囲気を作ったりしています。仕事と生活との両立を、社として推奨しているんです。

 

情報開示・時間的制限のある中で「居抜き」を選択。シナジーマーケティングのオフィス見学ツアー

 

2019年9月末に移転したシナジーマーケティング東京オフィス。以前はグループ社であるヤフー社のオフィス内に設けていましたが、グループアウトのタイミングで別オフィスに移る必要が生じての移転だったのだといいます。

 

オフィス移転は、インサイダーに繋がるリスクがあるため、おおっぴらに動くことができず、時間的猶予もないといった制限がありました。そのなかで選んだのは「居抜きで入れ、かつモチベーションを今まで通り保てる」今のオフィスです。

 

唯一丸々変えたこだわりの「エントランス」

 

 

uoka

卯岡

ラウンジのような洗練された雰囲気ですね。

 

金沢さん

大阪オフィスとの共通コンセプトが、「信頼感」「安心感」「上質さ」なんです。そのため、雰囲気はスタイリッシュやシンプルなものにおのずと絞られます。大阪オフィスは、「プライベートバンク」がテーマで、銀行の金庫をイメージしています。

 

uoka

卯岡

では、東京オフィスよりも重厚感がある雰囲気なのでしょうか。

 

金沢さん

はい。東京オフィスは、もう少し柔らかな印象にしようとデザインされています。

 

uoka

卯岡

曲線部分に柔らかさを感じますね。

 

金沢さん

曲線はロゴにもちなんでいるんです。

 


▲エレベーター前には、おしゃれなソファチェアも

 

落ち着いた雰囲気で来客に安心感を「会議室」

 

 

 

廊下や会議室など、来客が入るスペースは、どこも落ち着いた雰囲気に統一しています。

 

金沢さん

カーペットは入居時に変更しました。

 


▲リフレッシュの他、セミナーやWeb会議に使われるフリースペース。会議室よりも柔らかな雰囲気

 


▲フリースペースで行われたイベント「ビアバス」の様子

 


▲会議室の並びには、作業用スペースも

 

島ごとにフリーアドレス制を導入「執務スペース」

 

 

執務スペースは、島ごとに自由に席を選べるフリーアドレスを採用。金沢さんはあえて毎日違う席に座ることで、隣席になるメンバーが変わるようにしています。メンバーのコンディションをさりげなく見るための行動なのだとか。

 

金沢さん

弊社には、東京・大阪ともに社長室がありません。そのため、部長も社長もフリーアドレス。社長がワンフロア主義でして、できるだけ現場の近くにいたい考えを持っているんです。

 

uoka

卯岡

現場感を捉えるためですか?

 

金沢さん

「ビジネスの種は現場に落ちていることが多い」からですね。ITやマーケティング領域はトレンドの移り変わりが激しいため、より現場感が重要なんですよ。

ただ、社長の田代は182cmと長身で体型もがっちり系、さらに目力が強いタイプなので、近くに座られると若手は反射的に緊張してしまうこともあるのですが……。

 

uoka

卯岡

何もしていないのに、何か注意されるのかと思ってしまうのでしょうか。

 

金沢さん

見た目の迫力がありますからね。ただ、上司が近くに座ると「えっ、突然どうしたんだろう」と思うのはありがちなのでしょう。きっと僕も(なんで隣にきたんだろう)と嫌がられている気がします(笑)。

 


▲執務スペースの真ん中には、ミーティングやリフレッシュに使えるスペースも

 

蓄積したノウハウを市場に還元し、業界全体の盛り上げを目指す

 

 

20年間、サブスクリプション領域のマーケティングシステムに携わってきたシナジーマーケティング。今後も、クライアント企業のマーケティング課題を伴走しながら解決し続けます。

 

一方で、今後は自社内だけにとどまらず、これまでに培ってきたノウハウや知見を市場に還元し、協創することで業界全体を盛り上げていきたいと語ってくれました。

 

オフィスに関しては、「時間的猶予がないなか、居抜きで入ったにしては特に不満も寄せられていない」のだそう。101点のサービスを提供する社員たちが働くオフィスは、モチベーション維持に繋がるスタイリッシュな空間でした。

 

category : オフィス取材

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シナジーマーケティング株式会社

https://www.synergy-marketing.co.jp/
東京都千代田区九段北4-1-28 九段ファーストプレイス7F

この記事を書いた人

IBASHO編集部

IBASHO編集部

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