- オフィスデザイン
-
業務の効率をアップする!オフィスのレイアウト方法とは
「オフィスのレイアウトを変更したいけれど、何から始めればいいのかわからない」 「レイアウトが悪くてうまく活用できていないスペースがある」 など、オフィスレイアウトについて悩んではいませんか?オフィスレイアウトを変更することで、今まで活用できていなかったスペースもうまく活用し、業務効率をアップさせることだってできるのです。 今回は、業務効率をアップさせる、オフィスレイアウトの方法をご紹介します。
目次
効率の良いレイアウトとは
オフィスレイアウトを効率が良い状態にするには、2つのポイントがあります。
まず1つは、体制や部署などの連携を効率よくするための、対話がとりやすいレイアウト。もう1つは、会社の運営や業務を効率的に行えるレイアウトです。
また、オフィスレイアウトには、動線にも気を配らなければなりません。特に利用頻度の高いコピー機やシュレッダーなど、多くの人が利用する備品はどの位置からも便利な場所に配置した方が良いでしょう。
コピー用紙やごみ袋などの消耗品の保管場所も、動線を意識した場所に配置するとより良くなります。取りやすさも重要ですが、誰でもわかる場所に保管することも大切でしょう。
種類別座席レイアウト例
オフィスレイアウトにおいて、デスク・座席の配置は最も重要なポイントになります。スペースの効率化はもちろん、社員同士のコミュニケーションや業務への集中度合いにも大きく関わってくるためです。業務内容や職種によって最適なレイアウトは異なるため、以下の配置例を参考にしてみてください。
対向型レイアウト
部署やグループごとにデスクを対向させて配置させる形。「島型」とも呼ばれ、オフィスにおいて最も一般的なレイアウト方法でしょう。まとまったデスク配置になるので、コミュニケーションが取りやすく、情報連携を重視した配置になっています。
メリットとしては、配線処理がしやすいこと、人員変動の際も移動がしやすいこと、スペース効率が良いことなどが挙げられます。デメリットとしては、正面や側面に人がいるので、プライバシー性は低いことが挙げられるでしょう。
フリーアドレス型レイアウト
社員が決められた個人の席を持たず、自由に席を選択できる座席スタイル。最近のオフィスレイアウトで主流になりつつある、人気ある形式です。自席にいることの少ない営業職や、会議が多い企画職などの職種に向いているでしょう。
メリットとしては、在席率に合わせて席数を必要最低限に調節できるので、スペース効率が良いことが挙げられます。また、自由席にすることでさまざまな人とコミュニケーションが取れるようになるでしょう。デメリットとしては、管理者の配置が難しいこと、個人専用の収納ロッカーなどが別途必要になることなどが挙げられます。
スクール型レイアウト
一般的なオフィスにはあまりみられない、学校の教室のように同じ方向を向いてデスクが並べられている形式です。個人が集中して作業できることに注力した形で、コミュニケーションを取るにはあまり向いていません。金融機関や電話オペレーターなどの職種に向いているでしょう。
メリットとしては、全員の目線が同方向になるので、視線が気にならずプライバシーが確保できるという点が挙げられます。デメリットとしては、コミュニケーションが取りづらいこと、管理の色合いが強く感じられることが挙げられるでしょう。
背面型レイアウト
壁やパーテーションに向かってデスクを配置し、それぞれが背中合わせになるレイアウト方法。企画や開発など、チーム単位での作業を行う業務に適しています。
メリットとしては、それぞれが壁やパーテーションに向いているので業務に集中しやすいこと、座ったままでも振り返ればすぐコミュニケーションが取れることが挙げられます。デメリットとしては、チームを超えたコミュニケーションが取りづらいこと、パーテーションを使用することでコストアップすることが挙げられるでしょう。
左右対称型レイアウト
隣同士になるデスクを左右逆行させたレイアウト形式。デスクとの間にキャビネットやサイドテーブルを挟むと、収納量をアップさせたり作業スペースを広げることができます。
メリットとしては、プライバシーが確保できること、前後左右の人とコミュニケーションが取りやすいことが挙げられます。デメリットとしては、スペース効率が悪いことが挙げられるでしょう。
ブース型レイアウト
それぞれのデスクの周りをパーテーションで囲い、ブース型の作業空間にするレイアウト方法。作業に集中しやすい環境になり、プログラマーやクリエイターなどの個人業務が多い職種に適しています。
メリットとしては、視線はもちろん雑音も軽減できるので、業務に集中しやすいことが挙げられます。デメリットとしては、独立性が高いため、コミュニケーションを重視している職種には向かないこと、管理者の目が届きにくいことなどが挙げられるでしょう。
各スペースの配分について
オフィス全体を100とした場合、一般的にワークスペースの配分は50〜60%だと言われています。その他のスペースの中にロッカーなどの管理スペースや書庫などの情報管理スペースを配分していくことになるのです。
デスクの可動領域
座席レイアウトを設定する際に必要になるのが、社員一人当たりの執務スペースの把握です。
一人が仕事をするために必要なスペースは、一般的に2坪だと言われています。まずは、オフィス全体の面積を割り出し、通路や収納棚やそのほかの備品などの設置も考え、十分な作業スペースが確保できるかの把握をしましょう。
通路の可動領域
働きやすい環境を整えるには、通路や廊下に人が通りやすい適切な幅を確保することも重要になります。
スムーズに人が一人通るためには、幅800mmが必要になると言われています。そのため、机と机の間隔や、人が席に座った状態の後ろのスペースの把握も大切なのです。
現状のオフィスの見直しを
オフィスレイアウトを変更するのであれば、まずは現状のオフィスを見直すところからスタートしましょう。
例えば、営業職であれば、外出がメインで、デスクには資料が山積み。これでは必要なものがすぐ見つからなかったり、セキュリティ面から見ても不安があります。そのような場合は、整理しやすい収納のあるデスクや収納棚が必要でしょう。
スピード感を重視している会社では、部署間の配置も重要です。情報共有はメールでもできますが、急な案件や期限が迫っており、すぐに承認が欲しいというケースでは、作業効率をあげるためにレイアウトも非常に重要な要素になります。
そのような状況を把握するためにも、まずは、現状の問題点を整理しましょう。レイアウト変更してから再度変更するのでは、手間もコストもかかります。
例えば、なくし物が多かったり、デスク間の通路が狭く仕事がしづらい、総務と営業との距離が遠いことで業務が進みづらい、配線が使いづらいなど。問題点を整理してどこから手をつけるべきか見極めましょう。
オフィスのレイアウトを見直して効率的な働き方を
オフィスレイアウトを考える場合には、デザイン性だけでなく、社員の働きやすさや業務効率を考慮しなければいけません。移転を機にレイアウト変更する場合、現状の問題点を見直すことで、より効率よく業務が進められるオフィスレイアウトにすることができるでしょう。
レイアウトを変えるだけでも、業務効率が向上したり、集中力が上がることで全体の生産性が上がることもあるのです。ぜひ、この記事を参考に、あなたのオフィスに合ったレイアウトを考慮してみてください。