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vol.327 株式会社セレス

色とりどりの花が宿す経営の意思――次の20年に向けて歩を進める“株式会社セレス”のオフィス

インターネットマーケティングの最前線を牽引し続け、2025年に創業20周年を迎えた株式会社セレス。2024年に移転した「渋谷サクラステージ SHIBUYAタワー」のオフィスには、次の成長に向けた新たな出発点として掲げられたミッション「価値の開花、未来豊穣」の精神を体現するかのような花々が咲き誇っていました。
機能性や効率性に終始しないオフィスにこめられた思いについて、移転プロジェクトを率いた管理本部 人事総務部 労務総務グループ マネージャーの安田 莉佳子さんに聞きました。

安田 莉佳子
インタビュー
安田 莉佳子
管理本部 人事総務部 労務総務グループ マネージャー

2022年に株式会社セレスへ中途入社。人事総務部に所属し、入社から現在まで秘書・総務・労務業務を担当。社員が安心して働ける環境整備に加え、2024年には初めて本社移転プロジェクトを担当し、社員同士のコミュニケーションやつながりを生み出す職場づくりに取り組んでいる。

創業20年を迎え、新たなミッションに「価値の開花、未来豊穣」を設定

ライター :

国内最大級のポイントサイト「モッピー」が祖業だそうですね。

安田さん :

当社は、2004年におサイフケータイの「FeliCaチップ」が携帯電話に実装されたことをきっかけに、携帯電話を通じた決済やデータ管理にビジネスチャンスを見出した代表が立ち上げた会社です。2005年の創業から数カ月後、携帯電話向けのポイントサイト「モッピー」をリリースし、いわゆるガラケーからスマホへの移行期を含めて順調に会員数を伸ばしてきました。

2015年頃からは、「ポイントは一種の仮想通貨(トークン)である」との考えのもと、親和性の高い暗号資産・ブロックチェーン領域にも積極的に投資。現在は、モバイルサービス事業とフィナンシャルサービス事業の2軸で事業を行っています。

セレス
ライター :

各事業について詳しくお聞かせください。

安田さん :

モバイルサービスは、国内最大級のポイントサイトに成長した「モッピー」を中心に、アフィリエイト広告などのマーケティング事業、プロダクトをワンストップで提供するD2C事業などを手がけています。中でもポイントサイト「モッピー」や「ポイントインカム」といったサービスは、現在も収益を支える主力事業ですね。

もうひとつのフィナンシャルサービスは、主に暗号資産・ブロックチェーン関連、オンラインファクタリング、当社の事業戦略にフィットするベンチャー企業への投資育成の3領域で展開しています。

ライター :

2025年には、創業20年目という節目を迎えられました。会社の現状はいかがですか。

安田さん :

創業から20年という節目を越え、次の20年に向けて新たな一歩を踏み出した現在は、事業基盤のさらなる強化と成長領域への積極的な投資を進めているところです。

2026年2月には、新たなマイルストーンとなる「中期経営計画2030(5ヵ年計画)」も策定しました。創業時から掲げる「インターネットマーケティングを通じて豊かな世界を実現する」をビジョンに、新たに「価値の開花、未来豊穣」をミッションとして掲げています。

課題解決にとどまらず、新たな価値の創出が期待できる渋谷サクラステージへ

ライター :

創業20周年の前年となる2024年に、渋谷サクラステージ SHIBUYAタワーに移転されています。経緯をお聞かせください。

安田さん :

以前のオフィスは用賀にあり、アーティスティックな意匠を施したレトロな雰囲気でした。独特の趣は魅力的だったのですが、実際の業務における機能性や使い勝手の面では物足りなさを感じる部分もあって…。特に、フロアが2層に分かれている点などは、コミュニケーションの観点から大きな課題だったと思います。

加えて、サービスの急成長に伴って人員が急激に増え、慢性的な座席不足に陥っていました。これが、移転に踏み切った最大の理由です。

ライター :

座席不足は、業務効率の低下やストレスの増大を招きますよね。基本的に、出社を推奨しているのでしょうか。

安田さん :

ハイブリッドワークが可能な体制は整っていますが、どの部署を見ても出社して仕事をする人が圧倒的に多いです。出社率と在宅勤務率を定期的に出していますが、だいたい9割は出社していますね。
子育てなどでやむなく在宅を選んでいる方を含めて、「直接コミュニケーションをとったほうが話が早いよね」という考え方の人が多い印象です。

ライター :

では、移転時の最優先課題は、成長速度に見合った広さを確保することだったのでしょうか。

安田さん :

いくつかの候補の中から、最終的に「渋谷サクラステージ SHIBUYAタワー」への移転を決めた背景には、大きく5つの理由があります。

1つ目は、当社が渋谷区のマンションの一室で創業しており、代表や役員陣の渋谷エリアへの思い入れが強かったこと。

2つ目は、新築物件であること。新しく渋谷のシンボルになることが期待されるビルで、自分たちのこだわりを詰め込んだオフィスをゼロから作れる機会はそう多くありません。

3つ目は、高いセキュリティ水準を備えていること。特にフィナンシャルサービス事業を営む上では、金融庁のガイドラインに基づく強固なガバナンス構築とシステム実装が欠かせません。新築のビルであれば、セキュリティ面の不安も解消されると考えました。

4つ目は、渋谷駅直結で利便性が抜群であること。新南口から雨にぬれずに通勤できるのも魅力でした。

そして5つ目が、社員の働きやすさの向上と会社のブランディング強化に繋がること。移転を経て、床面積は以前のオフィスと比べて約1.4倍に拡大し、2フロアから1フロアへと統合されました。業務効率はぐっと上がり、デザインのトーンも洗練された印象に変わったことで、私を含めて社員のエンゲージメント向上につながっている実感があります。

ライター :

移転前に、社員アンケートも取られたそうですね。

安田さん :

今回の移転プロジェクトは、まずリーダー以上の社員を対象にアンケートを実施し、現場が抱えるリアルな課題を吸い上げることからスタートしました。

その結果、特に要望が強かったのが「会議室の不足」や「オンラインミーティング用ブースの設置」です。また、YouTubeなどの動画コンテンツ制作に欠かせない「撮影用の防音スペース」や、福利厚生面での「仮眠室・ウォーターサーバーの充実」を求める声も多く挙がりました。

新オフィスでは、これらの課題の網羅的な解決をめざしてさまざまな工夫をしています。

採用面接での最終的な動機付けにも貢献する、エントランスと会議室エリア

エントランス
ライター :

では、実際にオフィスを拝見します。エントランスはあふれんばかりの花ですね!

安田さん :

実りと収穫をつかさどる「五穀豊穣の女神」というセレスの社名のルーツを反映して、季節の花を置いています。

会議エリア
ライター :

エントランスの右手が会議室エリアですね。ここにもお花が!

安田さん :

エントランスから会議室エリアに入るとすぐ、セレスのビジョン「Enriching the world through internet marketing(インターネットマーケティングを通じて 豊かな世界を実現する)」が目に入るような設計にしました。

筆記体のLEDサインの下にはバリューを象徴する5種類の花を設置し、空間を通じてセレスブランドを体感してもらえます。

フリースペース
ライター :

会議室エリアの中央を走るメイン通路には、フリースペースがあるのですね。窓からは渋谷の街並みが広がる明るい空間で、ここもとてもすてきです。

安田さん :

ソファをアイランド仕様にして配置し、待合スペースとしても使えるようにしました。面接に来てくれた方やお客さまにもここでお待ちいただくのですが、とても好評です。「このオフィスで働きたい!」と思ってくださる応募者も多いようですね。お客様のなかには、「オフィスづくりの参考にしたい」と写真を撮っていく方も多くいらっしゃいます。

会議室
安田さん :

社員アンケートの結果を踏まえて、会議室はかなり充実させました。大小それぞれに雰囲気の異なる会議室が複数あります。

オフィスの中央で部門をつなぐカフェスペース

カフェスペース
ライター :

執務スペースの中央にカフェエリアがあるのですね。

安田さん :

L字型の形状を活かして、事業部エリアと管理本部エリアの間にあたる角の部分にカフェスペースを設けました。これにより、交わることが少ない部門間の自然なコミュニケーションの場として活躍してくれています。

ソファ席・カウンター席
テーブル席
安田さん :

ソファ席やファミレス席、ボックス席と多様な座席の形態があるので、打ち合わせから社内イベントまで多目的に活用できるのも良い点ですね。窓際のカウンター席は、集中したいときに最適です。

カフェスペース
コーヒーマシン
安田さん :

オフィスコンビニや自動販売機、スターバックスのコーヒーマシンを備えたカフェスペースも、ランチタイムは社員でにぎわっています。

要望に応えて新設された設備も多数

ひとり作業専用ブース
ライター :

働きやすさを考慮した設備も増えたそうですね。

安田さん :

はい。「ひとり作業専用ブース」もそのひとつです。特にエンジニアなどから、コミュニケーションをとる時間とひとりで作業に没頭する時間を切り分けたいというニーズが多かったんです。この集中ブースは、周囲の音や動きが気にならなくなると好評なんですよ。

リモート会議専用ブース
安田さん :

もちろん、要望の多かったリモート会議専用のブースも設置しています。

スタジオ
ライター :

こちらはスタジオですね。

安田さん :

モッピーやポイントインカムのお得な活用法やポイ活情報、資産運用、節約といったお金にまつわる情報を配信する公式YouTubeチャンネル「マネーのミカタ」を撮影するためのスタジオです。

移転前は、カフェスペースの一角で撮影していたんですよ。専用のスペースができたことで、周囲への気兼ねなく撮影できるようになりました。

仮眠室
ライター :

仮眠室は男女で分かれていて、鍵もかかるのですね。

安田さん :

当社は、「働く時は働き、休む時は休む」メリハリのある社風。「MEN REST」と「WOMEN REST」をそれぞれ2部屋ずつ完備しました。女性特有の不調時などにも、周囲の目を気にせず休むことができます。

新たな20年に向け、カルチャー浸透のツールとしてもオフィスを活用したい

ライター :

今後のオフィス活用について、展望をお聞かせください。

安田さん :

事業部をつなぐカフェスペースは、単にコミュニケーションスペースとして開放するだけでなく、毎月末に行う事業報告会など全社員が集まるイベントにも利用しています。毎月末の報告会後には、社員の特性分析から必要なスキルを導き出して体系化した5つのバリュー「本質」「挑戦」「循環」「没頭」「感情」を体現している社員を表彰しているんですよ。

安田さん :

「セレスが求める社員像」や「セレスらしさ」を知ってもらう場として、またグループ全体のシナジーを高める場として、積極的にオフィスを活用していきたいですね。

安田さん :

私自身、社内イベントの企画・開催を通じて「セレスではたらく価値」を社内外に発信するチーム「ミツバチ」の一員としても活動しているので、次の20年に向けたカルチャーの浸透をさまざまな形で推進していきたいと思います。

取材先

株式会社セレス

https://ceres-inc.jp/ 公式サイト

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