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オフィスインタビュー
vol.325 株式会社Yaaha

ショート動画の未来を創るYaahaが
本町の新拠点に込めたアイコニックな仕掛け

株式会社Yaaha

平均年齢25歳、TikTokネイティブ世代のクリエイターが集まる株式会社Yaaha。彼らが2026年6月に移転した新オフィスは、単なる「作業場」ではありません。それは、採用力を最大化し、社内の化学反応を加速させるための「戦略的拠点」です。物理的な壁を排し、遊び心と機能性を両立させた空間が、同社の「フル出社」のポリシーといかに共鳴しているのか、同社の秋山社長に、こだわり抜いた新オフィスの見どころを案内していただきました。

秋山 裕武
インタビュー
秋山 裕武
株式会社Yaaha 代表取締役

2000年生まれ。関西大学を中退後、2021年12月にショート動画広告に特化したクリエイティブカンパニー「株式会社Yaaha」を創業。TikTokをはじめとするショート動画広告の企画から撮影、運用、分析までを自社一貫体制で行い、これまで500社以上のマーケティングを支援する。2026年の「TikTok for Business Japan Agency Awards」では3部門を受賞。

100名の正社員クリエイターを擁する、国内唯一の専門集団

IBASHO.ライター :

まずは御社の事業内容と、なぜこれほど急成長できたのかを教えてください。

株式会社Yaaha
秋山さん :

私たちはTikTokなどのショート動画広告に特化したクリエイティブカンパニーです。最大の特徴は、140名の社員のうち100名近くが正社員のクリエイターであること。月に1,500本以上の動画を制作し、企画から撮影、出演、編集、運用までを一気通貫で行っています。2026年には「TikTok for Business Agency Award」でトリプル受賞を果たすなど、対外的にもそのノウハウが認められました。

ライター :

平均年齢25歳という若さも大きな特徴ですね。

秋山さん :

そうですね。TikTokネイティブ世代が、自分たちのVlog文化やトレンドをそのまま仕事に生かしているのが強みです。だからこそ、採用においては「この会社に入りたい」と思わせるような、組織の文化や空気感が何よりも重要になります。今回のオフィス移転も、そのブランディングが大きな目的の一つでした。

ライター :

移転に際してはプロジェクトチームのようなものを設けられたのですか?

秋山さん :

はい。総務のメンバーが3名と、クリエイティブ側から3名。それに私を加えて、7名で移転プロジェクトを進めました。

ライター :

物件探しから皆さんで?

株式会社Yaaha
秋山さん :

社内で合意は取りましたが、実際に見に行ったのは私一人です。オフィス移転は経営戦略そのものですし、多数決で決めるようなものではないと考えていたので。メンバーには、内装をどうするかというアイデアのところで力を出してもらいました。

ライター :

では、ここからは実際のオフィスを見学しながらお話をうかがっていきます。

視覚に訴え、採用を加速させる「アイコニック」な空間設計

ライター :

新オフィスは非常に開放的で、「映える」スポットが多いですね。

秋山さん :

採用という観点で、オフィス全体が豪華である必要はありませんが、写真で切り取った時に映えるような象徴的な場所は必須だと考えました。

株式会社Yaaha
秋山さん :

当社はそもそも来客が少ないので、広いエントランスは設けていませんが、フロアに入ってパッと目につくところに、私たちのアイデンティティである黄色のロゴを配しました。これは創業期、お金が全くない中で無理をしてデザイナーさんに作ってもらった思い入れのあるロゴなんです。

株式会社Yaaha
キャプション:フリースペース(大テーブル席)
秋山さん :

ロゴの下には、このオフィスの象徴である大きなテーブルを配しています。10名ほどのメンバーが集まってもゆったりと座れるようになっています。

ライター :

今は撮影用に席を空けていただいていますが、先ほど拝見したときには、社員の皆さんが各々好きなところに座って、のびのびと過ごされているようでした。

秋山さん :

そうですね。ここでランチを食べたり、雑談や打ち合わせをしたりと、以前の過密オフィスでは考えられなかった気軽なコミュニケーションが生まれています。

ライター :

空間の窓側が一段高くなっています。フロア内に高低差をつけたのは社長のご希望ですか?

秋山さん :

いえ、これは内装会社の提案です。私自身はコストのこともあって消極的だったのですが、床に高低差をつけたことで視覚的な動きが生まれて、とても良かったと思っています。

ライター :

フロアの中に2人席、4人席、ファミレス席と、いろいろなスペースがあるのですね。

株式会社Yaaha
フリースペース
株式会社Yaaha
キャプション:フリースペース(カウンター)
秋山さん :

ちょっとした話やオンラインミーティングができるスペースをたくさん作ることは意識しました。オンラインミーティングに必要な数だけ会議室を用意すると、使わない時間は無駄になってしまいますし、部屋を区切るのはお金がかかります。部屋を作らない形でオンラインミーティングができる場所をたくさん持つ、というところは希望として伝えましたね。

ライター :

完全個室のブースも4室設置されているんですね。

株式会社Yaaha
ヤーハブース
秋山さん :

予約なしで使えるようにしたんですが、みんなまだ慣れていないのか、使われることがなく、オンラインミーティングもフリースペースの2人席でやっている人が多いんですよ。これからどんどん活用してほしいと思います。

ライター :

会議室とスタジオを窓側に、というのもご希望ですか?

株式会社Yaaha
会議室
株式会社Yaaha
撮影スタジオ
秋山さん :

当初の計画では左右両方に分かれていましたが、一箇所にまとめた方が消防設備の工事費を削減できるとのことだったので、まとめてもらいました。

ライター :

スタジオは動画撮影用ですね?

秋山さん :

はい。TikTok動画に欠かせない「家っぽい」自然な空間を再現しつつ、遮光カーテンや本格的なライティング設備を完備しています。以前のように外部のレンタルスペースを借りる手間がなくなり、制作スピードが格段に向上しました。一応名前はスタジオとなっていますが、フレキシブルに使えるようにしているので、撮影がないときは会議室として使っています。予約はスマホで簡単にできます。

ライター :

スタジオについてはクリエイターの皆さんからの要望を反映したものだと思いますが、総務からの要望についてはどう反映されましたか?

秋山さん :

いろいろありますが、総務のメンバーが一番喜んでいるのは、実は「水問題」の解消かもしれません(笑)。以前は週に2Lのペットボトルが200本も届き、大量の段ボールがオフィスを占領していました。

ライター :

オフィスコンビニもあると便利ですよね。

秋山さん :

そうですね。ちょっとのことですけど、外のコンビニに行くのは面倒なときもありますからね。お菓子やカップラーメン、ドリンクを揃えていて、近々コーヒーメーカーも導入します。

アイデアの創出と成長のため。フル出社にこだわる経営哲学

ライター :

御社は原則フル出社を貫かれていますが、リモートワークについてはどうお考えですか?

株式会社Yaaha
秋山さん :

隣から聞こえてくる会話や立ち話から生まれるアイデア、そうした偶発的なコミュニケーションこそが、当社が成長を遂げた最大の要因ですから、リモートワークという働き方は私たちには合いません。だからこそ、あえて「出社したくなる、集まりたくなる場所」を作る必要があって、移転したわけです。

ライター :

秋山社長ご自身の席も、社員の皆さんと同じ執務エリアにあるのですね。

秋山さん :

はい、特別な社長室は作らず、みんなと同じ固定席に座っています。互いに顔を合わせ、同じ目線で、同じ熱量を持って課題に向き合う。このフル出社が生み出す熱気こそが、私たちの原動力です。

未来の梅田北上を見据えた、飽くなき拡大戦略

ライター :

最後に、このオフィスを今後どう成長させていきたいですか。

秋山さん :

現在の140名から、今期中に170名、いずれは300名体制を目指します。執務エリアにはまだ増員余地がありますが、ここが手狭になったときが次のステップです。 将来的には、神戸や京都など、より広い範囲から才能を募るべく、梅田エリアへの北上も計画しています。そこで、常に自分たちの器を更新し続けながら、ショート動画の可能性をどこまでも広げていきたいと考えています。

ライター :

ありがとうございました。

株式会社Yaaha

わずか5年で2名から140名へとメンバーを広げたYaaha。その成長の勢いは、新オフィスの随所に表れていました。特に印象的だったのは、秋山社長の「経営としてのオフィス」への揺るぎない視点です。「隣の会話や立ち話から生まれる偶発的なコミュニケーションこそが、当社の成長を支えてきた」——そんな信念のもと生まれた空間は、単なるお洒落なオフィスではなく、次なる300名体制を本気で実現するための覚悟を刻んだ戦略的拠点のように感じられました。

取材先

株式会社Yaaha

https://yaaha.co.jp/ 公式サイト

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