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- オフィスインタビュー
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10周年イヤーの節目に新オフィスへ。ワンフロアで働きやすくなったTVerのオフィス見学ツアー
動画配信サービス「TVer」を運営している株式会社TVer。2025年10月にサービス開始から10周年を迎え、同年12月に本社オフィスを移転されました。TVerの総務としてオフィス移転、運用に携わる今西さん、島さんに新オフィスについてお話を伺いました。
新卒でエンジニアとしてキャリアをスタート。その後、BtoCサービスの立ち上げや運営の経験を積んだのち、動画配信サービス企業でデータアナリストとして従事。
2020年に株式会社YourCastへ入社後、2021年にTVerにジョイン。リニューアルプロジェクト参画後、サービス事業本部を経て、現在はコーポレート本部総務部のマネジメント業務を担う。
2017年に、不動産広告を扱う企業に新卒入社し、法人営業を約2年間経験。その後人事部へ異動し新卒採用業務を軸とした採用領域全般を担当する。
2024年7月よりTVerへジョインし、中途採用、採用広報、文化形成などの業務を担当。2025年8月からは総務部へ領域を広げ、ファシリティマネジメントを中心に、安定した会社運営と従業員のパフォーマンスを最大化する環境づくりに注力している。
目次
わずか数年で社員が3倍強も増加。什器も刷新する社の転機となる移転に

私のスマホにも「TVer」のアプリが入っています。この10年で、会社やサービスとして、どのような変化がありますか?
特に変化が大きかったのが、ここ4、5年ですね。社員数が急増したんです。4、5年前は60人程度だったところ、今は210人ほど。今回のオフィス移転の理由のひとつでもあります。
3倍強の人員増ですか。それはオフィスのキャパシティ的にもギリギリでしたでしょうね。働き方についてはいかがですか?リモートワークも導入されているのでしょうか。
はい。出社とリモートワークのハイブリットができます。ただ、コロナ禍が落ち着いてから出社率は上がりましたね。
そうなんですね。それはなぜでしょうか。

出社したら偶発的な出会いがあり、新たな付加価値が創出できる環境だと認識されているからなのかなと。
少し話が逸れるのですが、「TVer」というサービスの使われ方も少し変わってきていまして、以前までは「この番組が見たいからTVerを使う」と目的ありきで使われていたところ、最近は「TVerに来れば何かに出会える」という人が増えてきいますし、我々としても偶発的な出会いを楽しめるサービス設計に力を入れています。
オフィスもこれと同じことが起きているのかなと。また、オフィスは安心安全な環境を整えておく必要もあるため、その仕事も私たち総務の重要な仕事だと考えています。
なるほど。あらためて、今回ご移転を決められた背景について伺いたいのですが、人員増加が主な理由でしょうか?
そうですね。席数も会議室数も足りなくなっていましたので。そこに加えて、前オフィスではフロアが分かれていたので、移転を機にワンフロアにしたいという目的がありました。
また、BCP(事業継続計画)を一段高いレベルへと引き上げることも重視しました。激甚化する自然災害に備え、最新の防災基準に適合したビルへ入居することで、安全性をより確かなものとしています。
放送局は災害時にも事業を継続していく必要がありますので、24時間365日の安定稼働を支えるインフラを備えた物件を選定したことも、今回の移転の大きな目的です。
大事なことですね。
もうひとつ、TVerグループの基盤を整えることも移転目的でした。TVerが新橋オフィスに、TVer DATA MARKETING(TDM)が虎ノ門にと、拠点がバラバラだったんです。今後はグループ会社とのコラボレーション強化も必要だということで、移転を機に拠点を集めました。TVerのオフィスの1階下の19階にTDMのオフィスがあるんですよ。
階段で気軽に行き来できるようになったのですね。

はい。まだ移転して日が浅いので「合同で何かをする」ところまではできていませんが、ふらっと行ったりするようになりました。納会も一緒の日にやったんですよ。
今後のコラボレーションが楽しみですね。ちなみに、10周年という節目のタイミングはご移転の理由に関係していたのでしょうか。
合わせたというよりは、移転のタイミングがちょうど10周年イヤーと重なったという感じですね。検討を始めたのが2024年7月下旬と、関係会社の皆さまにはタイトなスケジュールで進めていただいて感謝しています。
物件選びで優先した条件は何ですか?
「安心安全」な環境を整えられることを重視してビルのグレードを決めました。かつ、社員の生活圏が大きく変わらないよう、できるだけ生活圏内での移転を考えましたね。
あとは、先ほど島からもあったグループ間連携ができること。ワンフロアもしくは同じビルの近くの階で2社分の物件を契約できる必要がありました。そして、アクセスの良さですね。前のビルが改札から徒歩1分という好立地だったので、新オフィスも通勤の利便性については重視しました。
今日訪れた際、駅直結で便利だなと思いました。アクセスが悪くなると社員の方たちの出社に対する心理的ハードルが上がってしまったでしょうから、重要な要素ですよね。内装についてはいかがでしょう。何かコンセプトはありますか?
希望としてあったのは、壁が少なくコミュニケーションの取りやすいオフィスであること、今まではなかった休憩スペースを作ること、執務室へのセキュリティを設けることですね。セキュリティについては、新オフィスではきちんとこだわりたかったんです。
大切なことですね。プロジェクトはどのように進められましたか?
各本部から数名出してもらい、プロジェクト化して意見を出し合いながら作りました。後ほどご覧いただきますが、仕事にも休憩にも使えるワークラウンジ作りに際して、どういうものにすれば使ってもらえるのか考えるのが難しかったですね。1番議論をしたスペースかもしれません。
積極的に意見を出す方が多いのですか?
割と前のめりに「こうしてほしい」と伝えてくれる社員が多いと感じます。椅子ひとつ、机ひとつ決めるのにも複数パターンを出し、丁寧に決めていきました。植栽もですね。「もう少し緑を増やしたい」という要望は、今西と私だけでは出てこなかったものだと思います。

一部、実現できなかった要望もありはしましたが、おおかた寄り添えたのではないかと思います。
今回は転用什器がほぼなく、あらゆるものを刷新したんです。その分、ワクワク感も大きかったのではないかと思います。
節目のタイミングでの移転とはいえ、刷新はすごいですね。そもそも広さが格段に変わったとは思いますが、新オフィスの目玉は何でしょうか。
飲食スペースができたのは大きいと思います。
そうですね。その飲食スペースでデリバリーサービスをお昼時に利用し始めたことです。「社食がほしい」というリクエストに、できる範囲で応えた形です。
オフィスを出なくてもおいしいものが食べられるのは喜んでいただけそうですね。
コミュニケーションが取れるエリアも充実。TVerのオフィス見学ツアー
10周年イヤーに、什器も新たに揃えて作られたTVerの新オフィス。見学ツアー、スタートです!
エントランス

明るい印象のエントランスですね。壁面が一色ではないのも、表情があって素敵ですね。
オフィス全体の話として、天井が高いので開放感があるんです。

「大きなロゴを置きたい」のも今回の希望でした。ロゴ画像に忠実に作ってくださっていて、「TVer」の「TV」部分と「er」部分のベースラインが少しだけ違うんです。
細かいこだわりですね……!
ワークラウンジ

こちらがワークラウンジです。
窓に面しているのがいいですね。
自然光が入ってくるので開放的ですし、集中できる環境だと思います。

かわいいサインがありますね。
デザイナーさんに作っていただきました。


ワークラウンジは仕事にも休憩にもぴったりですね。具体的にはどのように利用されているのでしょうか。
コミュニケーションを取る場として、活用していただいていることが多いですね。当初、内装会社さんからの提案は真ん中にテーブルがあり、木が植わっていたのですが、社内イベントにも使いたいという要望があったため、今の形に落ち着きました。おかげで、イベントも開きやすい場になったと思っています。

イベント時などには、プロジェクタースクリーンを下ろすこともできます。
社員からは「社内外のイベントを開きたい」という声も寄せられています。そう思ってもらえた場にできたのはうれしいですね。今は社内向けイベントで活用してもらっています。
椅子も机も軽いものにしているので、簡単に動かせるんですよ。
配置換えのことを考えて家具を選ばれたんですね。
月に1度、全社会議をオンラインで行ってきたのですが、移転後はここで開催するようになりました。

植栽はほぼすべて本物です。定期的に業者さんにメンテナンスしていただいています。
執務室

ワークラウンジを中央に挟み、左右に執務エリアを設けています。
座席は決まっているんですか?
部署ごとにある程度のエリアが決まっているグループアドレスに近い運用をしています。

オフィス内にテレビを設置し、各局の番組を流しています。
TVerらしさが感じられますね。

人によって集中できる環境は異なるので、いろいろな場所を用意しています。


こちらはスタンディングで働ける席ですね。

こちらは個室ブースです。

ところどころある濃紺の壁は、入居前日まで塗っていただいていたそうです。濃い色なので、何度も塗り重ねないとムラになってしまうんですよ。本当にギリギリまで手をかけていただいて感謝しています。
会議室エリア

会議室が並ぶ通路は、パッと見て美術館の一コマのような雰囲気ですね。
個人的にもお気に入りです。

その印象に一役買っているのがこちらですね。
これは畳のアートなんですよ。畳職人の方やいぐさ専業手染め職人の方、デザイナーさんとがタッグを組み、作っていただいたものなんです。
素敵です……!


飲食スペース

こちらが移転を機に設けられた飲食スペースです。
白と濃紺、青がベースの他のスペースと比べ、暖色メインで雰囲気が変わりますね。

デリバリーサービスを導入したことで、同じタイミングで同じものを一緒に食べる体験ができるようになりました。かなり大きな意味のある施策だなと感じますね。今後も、飲食スペースや飲食にまつわる施策など、いろいろなことができるのではないかと思っています。

このオレンジのソファは、収納スペース付きなんですよ。

ビル自体にも備えがありますが、災害備蓄品を入れています。


こちらの壁面はレンガタイルなんですね。

こちらは職人さんによる手張りで作っていただいたものなんですよ。
機械にはできないであろう、あたたかな雰囲気を感じます。エントランスの壁面や執務室内の塗り壁など、本当に細かいところまで気を配られて作られているオフィスですね。
オフィスは「作って終わり」じゃない。チームでより良い場に育てていきたい

2025年12月にご移転され、まだ間もない2026年1月に見学させていただいた本取材。新オフィス完成に対し、今西さんは「作ったら終わりではなく、育てていくものなのかなと思っています」と語ってくださいました。
「社員からも気軽に意見をもらいたいです。社内イベントなど、今後より活性化していける場所にしていきたい。常に進化し続けるオフィスであり続けたいと思っています」(今西さん)
島さんは「攻めの総務を意識している」と自身の仕事について語ります。
「総務は縁の下の力持ち、守りの部署と言われます。もちろん守りの側面はありますが、個人的には能動的に社員の方がワクワクする環境作りにフォーカスしていきたいんです。積極的にアンケート調査をしたり、コミュニケーションを取ったりし、改善点を整理し、優先順位を付けながらひとつひとつ着手していきたい。『細かすぎることだから』『実現できないだろうから』と遠慮せず、ぜひまずは意見を聞かせてほしいですね。チームでオフィスをより良くしていきたいです」(島さん)
オフィスを使いながら、業務パフォーマンスを最大化できる環境にみんなで育てていく。移転プロジェクトは終わりましたが、運用を通したブラッシュアップは、これからが本番です。