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オフィスインタビュー オフィスと経営
vol.318 ZEIN株式会社

個の成長と組織の熱量をどう引き出すか。ZEINが「ワンフロア」を選んだ理由

ZEIN株式会社

コンサルティングとテクノロジーの豊富な知見を武器に、戦略立案からシステム実装までを一気通貫で手がける総合コンサルティングファーム・ZEIN株式会社。

平均年齢32.7歳の若きプロフェッショナル集団が、5年で売上・人数ともに3倍をめざす「第二成長期」を前に選んだのは、可能な限り仕切りを排除した「壁のないワンフロア」でした。

どこにいても働ける「個の時代」に、物理的な壁のないオフィスをつくる真意とは──。志賀野社長にお話をうかがいました。

志賀野 寛彦
インタビュー
志賀野 寛彦
ZEIN株式会社 代表取締役CEO

アクセンチュア株式会社にて、戦略策定や業務改革に加え、大規模システム(ERP)導入におけるIT企画/構想~実行、運用支援など、業務/ITコンサルティング業務に従事。その後、現・EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社にて流通/小売、消費財セクターのリードパートナーを務める。2017年11月にZEINを創業。代表取締役に就任。

大手ファームと同等のクオリティを、圧倒的な顧客志向で提供

ライター :

まずは、事業概要からお聞かせください。

志賀野さん :

当社は、2017年に創業した総合コンサルティングファームです。
最大の強みは、大手コンサルティングファームでのコンサルタント経験や、IT系システム会社でのシステム開発や最新SaaSの導入経験を持つメンバーが多く在席しており、「コンサルティング×テクノロジー」で顧客の課題にフルコミットできること。

戦略の立案から実装までを一貫してサポートできる現場力で成長を遂げてきました。創業当初は20名ほどだった社員も、現在では100名を超えています。

ライター :

対象の業種や業界は限定されているのですか。

志賀野さん :

何らかの経営課題を抱える企業からご相談があった際は、業界・業種を問わず力を尽くすのが私たちのスタンスです。

大手ファームと守備範囲は変わりませんが、彼らと同等以上のクオリティをより安価に提供できる体制を評価していただき、名の知れた競合とのコンペでも勝てるようになってきました。

ライター :

総合力とコミットメント力が差別化のポイントなのですね。

志賀野さん :

そうですね。ただし、トータルでサポートできるからといって、クライアントのニーズに反した押し付けになっては本末転倒です。クライアントが大切にしていることは何か。クライアントが成長するために、今はどの課題を解決するべきか。この点を徹底して考え抜き、本当に必要なことだけを提案する「圧倒的な顧客志向」も、多くのクライアントに選ばれている理由のひとつだと自負しています。

かけた時間ではなく、出した成果に対する満足度で評価される仕事をしたいですね。

成長を加速させる「生きたOJT」を継続するため、移転を決意

ライター :

こうしてお話を伺うと、御社の強みの根源は「人」にあると感じます。どのように人材を育成されているのでしょう。

志賀野さん :

ベテランと若手がともに現場に入り、背中を見せて育てるのが当社の基本的な育成方法です。若手社員に早い段階から大きな裁量と責任ある仕事を与え、実践的な経験を通じて成長を促します。ITコンサルタントとしてプロジェクトに参画し、入社数年で重要な役割を果たしている社員も少なくありません。

幸い、「早く一人前になりたい」「挑戦したい」という人材が集まってくれるおかげで、順調にプロフェッショナルを育成できています。案件の質が高いこともあって、現場に出れば出るだけスキルが高まる点も当社の特徴ですね。

ライター :

成長意欲のある若手には最高の環境ですね!

志賀野さん :

年次や役職に関わらず、誰にでも相談できる心理的安全性の高い組織であることも、若手を伸ばすのに役立っていると思います。

ただ、最近は社員数が増加し、オープンな組織文化が活かしきれていないことに課題を感じていました。しかも、以前のオフィスは2フロアに分かれていたため、どうしても同フロア内に対話が閉じる傾向にあったのです。

このままでは人材育成が滞って競争優位性が失われるばかりか、既存社員の満足度も低下しかねないと考え、2年ほど前から移転を計画していました。

ライター :

では、コミュニケーションの課題を解決することが移転の目的のひとつだったのですね。

志賀野さん :

まもなく創業10年を迎える今、当社は自分たちのフェーズを「第二成長期」と位置づけ、5年間で社員数と売上を3倍にする目標を立てています。目標達成に向けた歩みを加速させるためにも、メンバー間の情報共有や相談が即座に行える環境が必須だと考えました。

ライター :

具体的には、どのような条件で移転先を探されたのでしょう。

志賀野さん :

大きく3つあります。

まずは、物理的な壁や柱が少なく、部署間や上司部下の間での非公式な会話が生まれやすいワンフロアであることです。第2成長期の目標を踏まえ、ある程度まで人数が増えても対応できる拡張性があることも必須でした。

次に、交通の利便性です。都心近郊を中心に、全国各所に点在するクライアント先への訪問を考えると、アクセスの良い田町・三田エリアはとても便利です。前のオフィスも同じエリアで土地勘もあったことから、結果的には良かったと思います。

最後に、​開放感と眺望です。社員には、清々しい環境で伸び伸びと働いてほしいじゃないですか。ストレスを軽減し、モチベーションや創造性を高めるためにも、広々として眺望が良いことにはこだわりました。

ライター :

では、実際にオフィスを見せてください!

圧迫感ゼロ・自由度最大のフロアへ。対話と成長が生まれるオフィス

開放的なワンフロアの空間づくりからそこに込められた工夫をお聞きしながら、オフィスをご案内いただきました。

志賀野さん :

こちらが弊社のエントランスです。

ライター :

エントランスは洗練された雰囲気で、移転の目的のひとつである採用強化にも良い効果がありそうですね。

志賀野さん :

2024年に策定したブランドメッセージ「Focus on Success」もエントランスに掲げました。お客さまの成功と成長を何よりも重視する私たちの価値観とあわせて、オフィスを見ていただけると良いなと思っています。

ライター :

エントランスから続くエリアは、本当に壁がなく開放的ですね。

志賀野さん :

エントランスから見える景色は移転の最終的な決め手にもなりました。
大きな窓の外に広がる眺望のおかげで、視線が外へ抜けますよね。窓際の席は少し高さがあって、リフレッシュに最適です。

志賀野さん :

以前のオフィスで課題だった「2フロア分断によるコミュニケーション不足」を解消するため、仕切りのない広大なワンフロアを実現しました。どうしても区切りが必要な会議室なども、可能な限りガラス張りにすることで、視覚的な連続性と透明性を確保しています。

志賀野さん :

フロア内は「執務スペース」と「ラウンジエリア」に分かれており、執務スペースは集中して作業に打ち込みたいときに適した環境です。ラウンジエリアは使い道を限定しておらず、ちょっとした打ち合わせをしたり、ランチを食べたりと、自由に使える空間として機能しています。

ライター :

ラウンジエリアでは、仕事をしても良いのですね。

志賀野さん :

もちろんです。窓際のカウンターやソファ席など、全ての場所にコンセントを設置しているので、執務スペースではなくラウンジエリアを選んで仕事をしている人も多いですよ。

適度に周りの声が聞こえる環境なので、仲間と刺激し合うのにも良い環境なのではないでしょうか。

オフィスが「ZEIN」を語る。次世代を惹きつける、カルチャーの発信基地

ライター :

本日はありがとうございました。最後に、今後のオフィス活用について展望をお聞かせください。

志賀野さん :

これまで、社員全員で集まる際には外部施設を借りていましたが、新オフィスに移転したことで自社内での開催が可能になりました。これを機に、四半期に一度の全社集会を計画しています。
普段はバラバラの場所に動いているメンバーが一堂に会し、熱量を高め合う機会にしたいですね。

また、優秀な人材を確保するため、企業のカルチャーを伝える場所としてオフィスを活用していきます 。
オフィスから伝わる組織風土や働き方を通して、当社に興味を持ち、一緒に働きたいと思ってくれたらうれしいです。

「5年間で従業員数と売上を3倍にする」という同社の野心的な計画は、新しいオフィスという器を得たことで、単なる数値目標から現実味を帯びたロードマップへと進化しています 。

物理的な壁を排したこの空間は、「いま」に完璧にフィットした快適な環境であると同時に、次のステップに向けたマイルストーンでもあるのでしょう。この開放感あふれるオフィスを「手狭だ」と感じる瞬間は、意外と早く来るのかもしれません。

取材先

ZEIN株式会社

https://zein.jp/ 公式サイト

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