- オフィスインタビュー
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従業員みんながクリエイティブに働ける
「アトリエ」を自社ビルの名前に。
NHN JAPANのオフィスツアー
従業員みんながクリエイティブに働ける
虎ノ門エリアに自社ビルを構えるNHN JAPAN株式会社。その名前は「NHN アトリエ」です。今回お話を伺ったのは、デザイン、ICT、環境整備と、異なる分野からNHN アトリエの働きやすさを支えている3人。なぜ「アトリエ」なのか、どういったこだわりが込められているのか、たっぷりお話を伺いました。
2014 年9月、社内IT担当として入社。現在はNHN アトリエ内のICT設備や、従業員のIT環境の管理を行うIT支援チームのマネジメントを行っている。
2014 年以降に発生した全ての移転・増床プロジェクトにも参画しており、 LAN計画、2次側電気、ICT設備、映像音響システム等の環境構築を主導。従業員の働く環境をより良くするべく、日々最新情報の収集も行う。
2019年6月、NHN JAPANのデザイン室ブランディングチームに入社。2019年以前は韓国IT企業でBXデザイナーとして勤務。社屋移転プロジェクトTFのデザインパートを担当し、新オフィスのNHN アトリエにNHNらしさを盛り込むため尽力。2024 年3月よりCXチーム(カルチャーチーム)にて社内文化の醸成のための様々な企画の考案やデザイン作業を行っている。
2023年11月、オフィス管理担当として入社。NHN アトリエにおけるオフィス環境整備を中心に、各種工事の手配や外部業者の管理など、様々な業務を担当。NHN アトリエで働く従業員が快適に安心して働けるオフィスの実現を目指し、日々業務に取り組む。
目次
今後100年事業を展開していく場として、自社ビルを建築
外から見えるカフェスペースがおしゃれで、本当のカフェではないかと思いました。まずは御社についてご紹介いただけますか?
NHN JAPAN株式会社は、韓国のグローバルIT企業であるNHN Corporationの日本法人です。新本社となる、ここ「NHN アトリエ」には、NHN JAPAN株式会社のほか、スマートフォンゲームの開発・運営を行うNHN PlayArt株式会社、マンガアプリ「comico」の開発・運営を行うNHN comico株式会社、ITインフラ・ソリューション事業を行うNHN テコラス株式会社などのグループ会社が入っています。
オフィスの入口にも掲げられていましたが、「NHN アトリエ」と名付けられているんですね。
役員と関係者でワードを出しながら決めた名前なんです。地名を入れる案などもあったのですが、みんながクリエイターとして働くイメージを表す「アトリエ」に決まりました。
皆さんはアトリエ作りにどのような立場で関わってこられたのですか?
私はアトリエ管理室という社屋の運営、保守保全に関わるところに属していまして、日々皆さんに快適な空間を提供すべく業務に取り組んでいます。
私はデザイナーとして移転プロジェクトに携わりました。今は社屋内の使い方のデザインに携わっています。
私の役目はIT周りの環境支援ですね。オフィスの大枠の設計や環境整備はアトリエ管理室が担当し、設計を体現するところをデザイナーの孫さんたちが担当し、IT周りを私たちIT支援チームが担当するといった具合に役割分担しています。
NHN アトリエは13階建ての立派な自社ビルですが、どういった理由で自社ビルを持つことになったのでしょうか。
日本法人グループはすでに長く事業を展開しているのですが、ここからさらに100年続けていく姿勢を表すために自社ビルを構えることになりました。制約のある貸しビルとは異なり、自社ビルでは形にしたい想いを自由に表せるのが大きく、デザイナーの隈研吾さんにもお力添えいただき、かなりこだわったオフィスとなっています。
隈研吾さんには、湯布院にあるCOMICO ART MUSEUM YUFUINのデザインをお願いしたことがあるんです。すでに弊社のコンセプトを知っていただけていることもあり、NHN アトリエにあるロビーやカフェスペース、会議室などのデザインをお願いすることになりました。
働き方は出社がメインなのですか?
自社ビルを構えることを機に出社がメインになったのですが、それまでは原則リモートワークでした。コロナ禍で一旦オフィスを縮小したため、リモートやハイブリッドワークをせざるを得なかったという事情もあります。ただ、今後100年続く事業推進をしていくとなると、やはり対面コミュニケーションが重要になってくるだろうというのが経営者層の考えで、今は出社がメインとなっています。
ただ、オフィスを作っている段階ではまだコロナ禍の最中だったので、ハイブリッドワークも視野に入れたコンセプトだったんですよね。
当時は席の配置にも余裕がありましたもんね。各社の個性が強いうえ、コロナ禍で働き方が変動するなか、何をまず優先すべきなのか、あとでもできることは何なのかを考えるのが大変でした。
隈研吾さんの作ったコンセプトに弊社のデザインを掛け合わせて決めていくのが大変そうだなと思っていましたが、いかがでしたか?
確かに隈研吾さんのコンセプトに合わせていくのも難しさがありましたが、入居する各社の個性がとにかく強いので、それらがどういう感じでまとまるのかが未知数でしたね。オフィス内のコンセプトは、各社のカラーが集まるキャンバスのような空間とし、白を基調に何色にでも染まっていく空間を目指しています。あとはCOMICO ART MUSEUM YUFUIN同様、自然とアートが融合した空間も目指しました。1階のカフェ、ライブラリーにそのコンセプトが表れています。
では、そんなオフィスを拝見させていただきたいと思います。
自然とアートが融合した空間で、クリエイティブに働く。NHN JAPAN オフィスツアー
1階のロビー、カフェ、ライブラリースペースから、NHN アトリエを見学させていただきました。
ランチ時は従業員で大賑わい。ロビー・カフェ・ライブラリー
明るくて居心地が良いですね。 緑がたくさんあり、「自然とアートの調和」が伝わってくる空間だなと思います。
これらの観葉植物は本物で、業者さんにお世話をお願いしています。
カフェスペースは私のお気に入りスポットです。外を歩いていく人を眺めながら、ゆっくり過ごす時間が好きで、よくここでお弁当を食べています。
カフェは自社運営で、スタッフの方も弊社の従業員です。無料のお弁当支給もあります。ランチ時には多くの従業員で賑わう人気スポットです。
私もカフェはNHN アトリエ内で好きな場所ですね。人が繋がる場所、コミュニケーションの中心地だなと感じています。久々に会った人とそのまま雑談することもあり、雰囲気も気に入っています。カフェスペースではイベントを開くこともあって、実はいいシステムを入れているんですよ。韓国本社に配信した際、協業者から映像と音響のクオリティが上がったと言っていただけたのが嬉しかったです。
入社式もここで開きました。奥に飾っているLED作品は宮島達男さんのもので、芸大出身の新卒者が「本物を見られるなんて!」と喜んでいました。
グッズが飾られているスペースが印象的な各事業部
カフェスペースにもいたキャラクターが目を惹きますね。
こちらはコンパス事業部で、飾られているのはゲーム「#コンパス 戦闘摂理解析システム」のキャラクター、Voidoll(ボイドール)です。他にも、ゲームのキャラクターグッズがたくさん並べられています。
ファンにはたまらない空間でしょうね…!
こちらはぷにぷに事業部です。同じく入口にキャラクターグッズを飾っています。
ジバニャンのインパクトがすごいです。
ちなみに執務席にあるデスクは160cmと幅の大きいものを使っていまして、椅子はすべてアーロンチェアなんですよ。
腰に優しい椅子に広々としたデスク、効率よく働けそうです。
開放感のある屋上
私のお気に入りスポットは屋上です。
開放感がいいですね!
アトリエ管理室の仕事の1つが毎朝のオフィス巡回なのですが、巡回を始める前にここでラジオ体操をしながら見る景色が好きなんです。ちなみに、屋上の植栽も本物で、ちょっとした手入れはアトリエ管理室のメンバーが担っています。最近、伸びてきた部分を私がカットしました。
その日の天気や季節の変化も感じられて気持ちよさそうです。
システムの使いやすさ・カーテンにこだわった会議室
こだわりのポイントの1つが、会議室のカーテンです。
カーテンですか?
外から見たとき、中が見えるようで見えない絶妙な厚さのものを選んでいるんです。
見えるようで見えないというと、すりガラスを使う方法も思い浮かびますが、カーテンを採用したのはなぜですか?
あたたかみを添えたかったからですね。
なるほど。ガラスだと無機質な印象になりますもんね。
IT支援チームがこだわったのは、会議室のシステムです。最新鋭のシステムを入れつつも、タッチパネルで誰でも簡単に扱えるような仕組みを構築しました。
こちらの部屋だけは壁が黒いんですね。
ここはセミナールームですね。集中力を高めるためにあえて黒にしていました。投影をするためというのも黒壁にした理由の1つです。
壁の色だけで随分と雰囲気が変わるものですね。
ジムやシャワールームなど、リフレッシュできるスペースも
会議室のある2階には従業員向けのジムもあります。こちらです。
わあ、本格的ですね!
イタリアのフィットネスブランド「Technogym」のマシンを導入しています。朝と夜にオープンしていまして、夜はインストラクターの方も常駐しています。利用者は男性が多いですが、2、3割ほどは女性もいます。私も利用者の1人なんですが、常連が多い印象がありますね。
顔なじみになってくると話すこともあるのでしょうか。
いえ、黙々とトレーニングに励んでいる雰囲気ですね(笑)。
トレーニング後に使えるシャワールームも完備しています。
このフロアにはマッサージ室もあるんですよ。こちらはひとりにつき月2回まで、400円で40分間マッサージが受けられます。
勤務中に施術を受けられるのがポイントです。
いいですね…!
要望や社会の変化をキャッチし、これからもアップデートし続けたい
「デザイン性においても、利便性の面でも、働く人たちが『働きやすいオフィスなんだよ』と言えるオフィスにしていきたい。定期的にヒアリングして、価値を提供し続けていきたいです」(本さん)
「とにかく自由に使い倒してほしいですね。コロナ禍で起きた働き方の変化から得た知見を活かせたことは大きく、今後も時代に合わせてシームレスにアップデートしていけたらいいなと思っています。自然とアート、最先端のICTが高次元で融合できるものを今後も考えていきたいです」(矢野さん)
「アトリエの名の通り、みんながクリエイターとして新しくおもしろいことをしていける空間にできていたらいいなと願っています」(孫さん)
思い思いにオフィスへの思いを語ってくれた、オフィスに携わる3名。見た目のおしゃれさだけではなく、コンセプトに沿って随所にこだわりが詰まったアトリエでした。