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オフィスの受付は会社の顔!レイアウトの作り方や事例10選紹介
オフィスに来たお客様が最初に目にするのは、受付です。受付は企業の第一印象を左右する重要な設備であり、洗練された受付はお客様に自社を印象付けます。自社のブランディングに直結する、受付のレイアウトの作り方と、事例を紹介します。事例を元に、自社の受付はどんなデザインにすべきか、イメージしてみましょう。
目次
オフィスの受付の役割
オフィスの受付は、会社の第一印象を決める役割を持つ、重要なスペースです。自社に来たお客様がまず見るのは、受付です。企業の顔とも言える受付には、セキュリティの役割もあります。まずは、オフィスの受付が持つ役割と、好印象な受付の作り方から紹介します。
会社の第一印象となり会社のブランディングに直結する
オフィスの受付は、来社したお客様が1番最初に目にする会社の顔です。当然、会社の第一印象にも影響します。
印象的な受付は、お客様の頭の中に残ります。受付を見てもらうことは、自社のことを覚えてもらうチャンスです。しかし、デザインに失敗すると、与えたいものと異なる印象で覚えられてしまいます。
受付のデザインには、なるべくこだわりましょう。最低でも整理整頓された清潔な状態に保ち、受付を見たお客様に悪印象を与えないようにすべきです。
オフィスの受付やデザインと同時にセキュリティも万全に
受付はオフィスのセキュリティの最前線です。デザインだけでなく、セキュリティ対策も万全にしておきましょう。
受付にはオフィスへの出入りを管理し、社内の情報を守る役割があります。セキュリティ対策の適当な受付は、お客様に「弊社はセキュリティ対策をしていない、情報管理の甘い会社です」と言っているようなものです。
受付のセキュリティが万全だと、社内情報を守れるだけでなく、お客様からの信頼獲得にも繋がります。
オフィスの受付のレイアウトで考慮すべきポイント
オフィスの受付をレイアウトするときに、考慮すべき4つのポイントをお伝えします。
受付を起点とした、オフィス内の部屋の配置方法から、企業の印象を良くするデザインの決め方まで。受付をレイアウトするコツを見ていきましょう。
お客様や従業員の導線を考えて部屋の配置をしよう
オフィス内の部屋の配置は、お客様と従業員の導線を考えて決めましょう。
応接室などのお客様用のスペースよりも手前に、執務室などの従業員用スペースがあると、従業員とお客様の導線が重なります。導線が重なると、お客様に落ち着きのない会社と言う印象を与えてしまいかねません。従業員も、お客様に気を使ってしまうでしょう。
お客様用のスペースは受付付近に配置し、従業員用のスペースはオフィスの奥の方にまとめて配置するのがおすすめです。お客様と従業員の導線が重なりづらくなるだけでなく、執務室などに保管された情報を、オフィスの奥でしっかり守れます。
受付は企業コンセプトを盛り込んだデザインに
受付のデザインには企業コンセプトを盛り込み、自社がどんな会社なのかひと目で伝わるようにしましょう。受付で使う家具を工夫したり、壁や床の色を変えるだけでも、企業コンセプトを伝えられます。
【色が与える印象】
赤:情熱・勝利
青:知性・誠実さ
黒:高級・スタイリッシュ
白:清潔・静か
緑:自然・リラックス
黄:活発・軽快
色は人の心に様々な印象を与えます。受付スペースの壁や床の色を変えたり、インテリアの中に差し色を加えることで、お客様が受付で受ける印象を操作できます。色やインテリアを工夫し、企業コンセプトの伝わる受付を目指しましょう。
執務室や社内の機密情報が見えないよう仕切りなどで目隠しを
受付からは、執務室や会議室などが見えないように目隠しをし、お客様の目に機密情報が触れないようにしましょう。
お客様の目に機密情報が触れても、悪用される可能性は低いかもしれません。しかし、機密情報を見てしまったお客様は、あなたの会社のセキュリティ対策に不安を感じるでしょう。セキュリティ意識の低い会社だと思われ、信頼を損なう可能性もあります。
パーテーションを設置するだけでも十分ですが、壁やドアなどを設置すれば、不審者に対して入りにくい印象も与えられます。入退室管理システムを導入すれば、セキュリティ対策は万全です。
オフィスの受付のデザイン作りのポイント
受付のレイアウトが決まったら、デザイン作りに入りましょう。
受付のデザインは、企業の印象に直結します。自社のコンセプトが伝わる、お洒落なデザインの作り方をお伝えします。
企業のロゴやカラーを入れて企業の印象を作る
企業のロゴやカラーを入れて、企業の印象が伝わる受付を作りましょう。
大抵の企業のロゴは、自社の印象をひと目で伝え、見た人の印象に残るようにデザインされています。受付の目立つ位置にロゴを入れ、お客様に自社の存在をアピールしましょう。企業カラーが決まっている会社なら、受付に企業カラーを入れるだけで、自社の印象がより伝わる受付を作れます。
受付に企業のロゴやカラーを入れ、企業の印象が伝わるスペースを演出しましょう。
商品を展示してサービス内容をわかりやすく
受付スペースに自社の商品を展示することで、自社のサービスをわかりやすく伝えられます。
例えば受付の一角に、まるでアートを展示するかのように、腕時計が1つだけ置かれていたとします。ほとんどの方が、「この会社は腕時計を作っている会社なのか」と思うでしょう。
自社の商品があるのなら、ぜひ受付スペースに展示してください。展示する場所や商品にあたる照明、空間の使い方を工夫し、美しく展示することも重要です。
グリーンを入れて癒しのある空間に
グリーンにはリラックス効果があります。受付にグリーンを取り入れることで、癒しのある空間を演出できます。
エコ関係の商品やサービスを展開している企業や、マッサージなどのリラクゼーションを提供している企業なら、グリーンは自社の印象ともマッチします。
自社の商品やサービスにあまり関係がなかったとしても、癒しのある受付はおすすめです。グリーンの持つリラックス効果で、お客様に来社しやすい印象を与えられることもあるでしょう。
シンプルで統一感のある色で洗練された雰囲気に
デザインをそぎ落とし、シンプルで統一感のある空間を作ることで、受付に洗練された雰囲気を持たせられます。
ストイックな企業、他社には真似できない技術を持つような企業には、洗練されたシンプルなデザインも良く似合います。自社の仕事にとことんこだわる、職人のような印象を与えてくれるでしょう。
シンプルな空間の中に、唯一のデザインとして自社のロゴを入れるのも効果的です。お客様にインパクトを与え、自社の印象をより強く残せます。
壁やフローリングの素材で企業のブランディングイメージアップ
壁やフローリングの素材にこだわることで、企業のブランディングイメージを高める受付を作れます。
例えば、高級感のある素材を使うことで、お客様に自社を信頼感のある企業だと印象付けられるでしょう。フローリングに無垢材を使えば、エコやリラックスといった印象を残せます。
素材の持つ印象を利用し、壁やフローリングに取り入れることで、自社のイメージを的確にお客様に伝えられます。
オフィスとは思えないインパクト大のオフィスの受付の事例3選
オフィスとは思えないほどのインパクトを放つ、デザイン性の高い受付の事例を、3つ紹介します。
どの事例も、企業のコンセプトを明確に伝えるデザイン作りに成功しています。自社の伝えたいコンセプトは何なのか、イメージしながらお読みください。
「和」をテーマにした株式会社インバウンドプラットフォームの受付
訪日旅行に特化した、様々なサービスを提供する株式会社インパウンドプラットフォーム。インバウンドプラットフォームの受付は、事業内容に合わせた「和」をテーマに、インパクトのある空間です。
黒一色の壁の中には、会社のロゴと無数の水玉模様が、白一色で描かれています。オフィスへの入り口には、障子をイメージした扉が設置され、モダンな旅館のような雰囲気です。
壁の水玉模様には、2つのメッセージが込められています。水玉模様ひとつひとつが、日本を旅する様々な国の人を表現。模様全体で水面へと浮かんでいく泡沫を表し、日本情緒を表現しています。
さすがモデル事務所!壁一面写真の株式会社バークインスタイルの受付
モデル事務所を展開する、株式会社バークインスタイル。バークインスタイルは、受付の壁一面に所属モデルの写真を張り、モデル事務所としてのデザイン性と実用性を高めています。
受付に入ると、重厚感のあるソファと、壁一面に張られた所属モデルの写真が目に飛び込んできます。写真はどれもアート性の高いもので、バークインスタイルの受付は、さながら美術館のような雰囲気です。
壁に貼られた所属モデルの写真をきっかけに、お客様との会話も弾むとのこと。写真はお客様に自社のモデルを知ってもらうきっかけにもなるので、デザイン性だけでなく実用性も高い受付と言えるでしょう。
壁もフローリングも全部一面真っ白!?株式会社ウフルの受付
クラウド製品の開発支援や映画のプロモーションなど、様々な事業に取り組む株式会社ウフル。ウフルの受付は完全に白一色。シンプルでありがなら、異質さを感じる空間です。
ウフルの受付は、壁紙からフローリング、照明に至るまで全て白です。会社のロゴも、社白いアクリルでロゴを作り、壁に貼り付けるほどの徹底ぶり。完全に真っ白な空間に、お客様も採用応募者も、ほとんどの来訪者が戸惑いを隠せないと言います。
実は、来訪者の戸惑いこそがウフルの狙い。白一色の受付に驚き、戸惑うことで、お客様の中に強烈なインパクトを残せます。
グリーンが印象的なオフィスの受付事例4選
グリーンを使い、癒しの印象を取り入れることにした受付の事例を、4つ紹介します。
オフィス内にグリーンを設けることで、お客様も従業員も気軽にリフレッシュできます。グリーンを受付にどの程度、どんな風に取り入れるかで、オフィスの印象は大きく変わります。
グリーンの中に和を感じる株式会社ジブンハウスの受付
「家はスマホで買う時代」をコンセプトに掲げる、株式会社ジブンハウス。グリーンを豊富に使ったジブンハウスの受付からは、どこか和の雰囲気が感じられます。
ジブンハウスの受付の壁は、苔がぎっしりと生えているデザインです。苔むした地面の中に、所々花や葉の生えている様子には、日本らしい侘びさびがあります。
受付の奥にはパーテーションが設けられていますが、木の枠のみで目隠しの効果はありません。木の枠のみのパーテーションは、縁側から家の中を見ているような雰囲気を演出し、より和を感じる空間を作っています。
落ち着く内装を意識した株式会社エーエスエルの受付
IT企業の株式会社エーエスエルは、グリーンを豊富に使い、落ち着く内装に受付をデザインしています。IT企業には珍しい、ナチュラルテイストの受付です。
エーエスエルの社員は、クライアント先に常駐することが多く、オフィスには15人ほどの社員しかいません。だからこそ、エーエスエルは受付にグリーンを取り入れ、リラックスできる受付を作ったとか。
オフィスに常駐することはなくとも、エーエスエルの社員同士は社内SNSを通して、活発にコミュニケーションを取っています。普段はなかなかオフィスに来ない社員が、ときどき帰ってきたくなるようなオフィスにするための工夫が、グリーン豊かな落ち着く内装に施されていますね。
まるで植物園のようにグリーンでいっぱいの株式会社サイバードの受付
女性向け恋愛ゲームをはじめとした、様々なエンタテインメントを提供する、株式会社サイバード。サイバードの受付は、まるで植物園の一角のような、グリーン溢れる空間です。
サイバードの受付は、木目調の床と生い茂る観葉植物で、もはや植物園にしか見えません。植えられた観葉植物は全て本物で、オフィスにはときどき業者が来て、植物の手入れをします。
オフィスの中に居ながら、本格的に自然を感じられるのが、サイバードの受付。従業員もお客様も、リラックスして過ごせる空間です。
大きな木が印象的な東急不動産ホールディングス株式会社の受付
国内外で幅広く東急不動産グループ。グループの経営管理事業を行う、東急不動産ホールディングス株式会社の受付では、大きな木が印象的です。
全体的に白を基調とし、所々にオフホワイトやナチュラルなベージュをあしらった受付には、開放感と清潔感が溢れています。最小限のイスとベンチスペースだけが設置された受付では、ベンチスペースに植えられた大きな木が目を引きます。
東急不動産ホールディングスのオフィステーマは、コミュニケーションの活性化と、生産性の向上です。大きな木以外は視界を遮るもののない、開放的な受付では、落ち着いてコミュニケーションが取れそうです。
シンプルで洗練された雰囲気のオフィスの受付事例3選
デザイン性をあえてそぎ落とし、洗練された空間を演出する受付事例を、3つ紹介します。
凝ったデザインよりも、シンプルなデザインを作るほうが難しいものです。洗練された空間作りには、はっきりとしたコンセプトと、デザイン方向性が必要です。各事例のコンセプトを探りながら、読み進めてみましょう。
グラフィックなロゴが印象的な株式会社スタディーハッカーの受付
予備校や英会話スクールを展開する、株式会社スタディーハッカー。合理性を重視するスタディハッカーは、シンプルなデザインと、実用性の高い受付にこだわっています。
スタディーハッカーの受付は、余計なデザインをそぎ落とした中の、グラフィックなロゴが印象的です。ロゴと受付の雰囲気に統一感を持たせ、洗練された空間を演出しています。
また、スタディーハッカーでは、受付と直通の会議室を3部屋設けています。会議室と受付の間の壁はガラス製で、開放感は抜群です。スタディーハッカーの受付は、すぐに会議ができる合理性と、洗練されたデザインが特徴です。
靴を脱いで入るオフィスの株式会社f4samuraiの受付
スマホ向けゲームの企画開発、運営に取り組む、株式会社f4samurai。靴を脱いで入るオフィスが、f4samuraiの特徴です。
f4samuraiの受付にたどり着くと、まずは靴を脱ぐように促されます。受付近くには下駄箱が設置され、下駄箱の中にはたくさんのスリッパが収納されています。
f4samuraiの受付は、白と淡い水色を基調とした、明るく清潔感に溢れる空間です。清潔感のある受付では、靴を脱ぐことにも抵抗を感じないでしょう。
シンプルかつ温かみのある受付の株式会社Gunosy
様々なジャンルの情報を配信するニュースアプリ「グノシー」を提供する、株式会社Gunosy。居心地の良いオフィスにこだわるGunosyの受付は、シンプルで温かみのあるデザインです。
Gunosyの受付はシンプルなデザイン。壁に浮き上がる企業ロゴ以外には、これといったデザインはありません。シンプルな受付は、全体的にナチュラルカラーを基調とし、温かみのある空間を演出しています。受付に置かれた木のベンチや、柔らかな照明も、受付に温かみを加えています。
シンプルで温かみのあるGunosyの受付には、ずっとそこに居たくなるような、居心地の良さがあります。
お客様への第一印象となるオフィスの受付は慎重にデザインを決めよう
【本記事のまとめ】
- オフィスの受付は、企業の第一印象を決める重要な設備
- 色やインテリアを工夫して、自社のコンセプトをひと目で伝えよう
- 企業ロゴや自社商品を受付に入れ、お客様に自社を印象付けよう
オフィスの受付は企業の顔です。お客様から好印象が得られるよう、受付は常に綺麗な状態にしておきましょう。また、受付にセキュリティ対策を施すことも重要です。
受付のデザインを決めるときは、自社のコンセプトがひと目で伝わるようなデザインを考えましょう。紹介した事例を参考に、自社のコンセプトをどう受付に活かせるか、ぜひ考えてみてください。