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オフィスインタビュー
vol.66 ユニオンテック株式会社

働く人のモチベーション向上、「未完成」のユニオンテックオフィス

お客さんや職人さんに楽しんでもらうために、「職人企業らしさ」をテーマにしているユニオンテックのオフィス。ルーヴル張りの廊下など、至るところに職人技が施されていました。
 

内装会社ユニオンテックのオフィスは、職人技満点の「最苦戦傑作」

 
しかし、ユニオンテックオフィスの感動ポイントは、職人技だけではない!働くメンバーにとっても、かなり仕事がしやすい空間だったんです。
 
そこで、今回の記事では、働きやすさにフォーカスしてユニオンテックのオフィスを紹介していきますね。

モチベーションが上がるオフィスを作る

 

 

かしみん

とてもおしゃれなオフィスですが、なぜ内装にこだわるんですか?どんな内装でも仕事はできますし、正直必ずしもこだわる必要がないと思うんです…。

 

坂井さん

かしみんさん、シンプルな机とイスしかない質素な空間で飲むコーヒーとおしゃれな空間で飲むコーヒー、どちらがおいしく感じると思いますか?どちらも同じ食事だとして。

 

かしみん

そりゃあ、おしゃれな空間で飲むコーヒーでしょうか。

 

 

坂井さん

そうなんです。こだわって作り上げた空間は、いつだって主役を引き立ててくれる。飲食店なら食事の価値を上げてくれるし、オフィスなら働く人のモチベーションを上げてくれるんです。

 

かしみん

確かに、空間によってモチベーションってだいぶ変わりますよね。

 

「モチベーションが上がるように」工夫が施されたオフィス空間

 
メンバーのモチベーションを上げるべく、こだわった内装を作り上げているユニオンテック。

三晃印刷株式会社


 

 

株式会社フロムスクラッチ


 

 

株式会社アストロスケール


 

トレンダーズ株式会社


 

→ ユニオンテックに問い合わせする

坂井さんに、特にこだわったポイントを説明してもらいました。
 

一日のやる気をアップさせるエントランス

 
エントランスを入ると、スタイリッシュな黒い5本の柱がお出迎えしてくれます。
 

 

かしみん

柱に単語が書いてありますね。

 

坂井さん

弊社の行動指針「五心」をそれぞれ柱に記載しているんです。「passion(熱意)」「indomitability(不屈)」「gratitude(感謝)」「integrity(真摯)」「challenge(挑戦)」と。

 

かしみん

毎日エントランスを通って出勤するとき、必ず目に入りますね。

 

坂井さん

はい、自然と意識してもらえたらいいなと思っています。

 

かしみん

奥にあるブラックミラーもかっこいいですね!

 

 

坂井さん

ブラックミラーに柱を映し出すことで、柱が増えたように見えます。「五心をずっと継承してほしい」という思いから、鏡を置いているんですよ。

 

かしみん

オフィスの内装で思いを表現しているんですね。

 

坂井さん

床には溶岩の石を使っています。溶岩は固まると硬くなるので、「地に足をつける」という意味を込めて。

 

かしみん

床にまでこだわりが。こんなに思いが詰まったエントランスだと、「よし、今日も仕事頑張ろう!」という気分になれますね。

 

リラックスできてクリエイティブが生まれるスペース

 
続いて紹介してもらったのは、「クリエイティブラボ」と呼ばれるリラックスルーム。オフィスの中央にある、個室の空間です。
 

▲左側のブラウンの部屋が、外から見たクリエイティブラボ
 

 
中には、ソファやテーブル、ドリンクなどが置かれています。壁の奥にはエントランスがあり、少し透けて見えるのが特徴です。
 

かしみん

どうして少し透けたデザインなんですか?

 

坂井さん

実は最初リラックススペースの構想を考えているとき、みんなが何をしているかすぐにわかる「オープンなスペース」にするか、集中しやすい「閉塞感のあるスペース」にするか意見が割れたんです。

 

かしみん

そんなことが…。

 

坂井さん

代表は「メンバーとコミュニケーションが取りやすいから」といった理由で、ガラス張りのオープンなスペースを希望していました。でも、社長や上司の視線ってプレッシャーになるじゃないですか。だから私は、閉塞感のあるスペース派で。

 

かしみん

ほうほう。

 

坂井さん

その折衷案が、少しだけスケルトンなスペースだったんです。

 

かしみん

外からだと動きがなんとなく分かるし、中はおこもり感があって落ち着きますね。

 
中には、建築関係の専門書や営業のテクニック本などが置かれた本棚や
 

 
ひとりになって集中するための個室スペースなどがあります。
 

 

かしみん

静かなので、リラックスできるだけではなく、考えごとをするのにもぴったりですね。

 

坂井さん

そうなんです。このスペースで内装のデザイン設計や調べ物をして、クリエイティブな内装を生み出してほしいと思い、「クリエイティブラボ」と名付けました。

 

かしみん

そんな意味があったのか。確かに、仕事が捗りそう!

 

効率的に仕事が進められる執務スペース

 
最後に紹介してもらったのは、執務スペースです。ワンフロアにテーブルとパソコンがズラッと並んでいます。
 

 

かしみん

中央にある何も置かれていないテーブルは、どんな場面で使うんですか?

 

坂井さん

かしみんさん、右側にあるイスに座ってみて。

 

坂井さん

こんな風に、テーブルを挟んで対岸に座っている人と、サッと打ち合わせをするときに使っています。パソコンに向かって作業をしていても、イスを後ろに向けるだけでミーティングができるんです。

 

かしみん

便利〜!

 

坂井さん

ミーティングが終われば、イスを元に戻すだけで、

 

坂井さん

すぐ自分の業務に戻れます。

 

かしみん

おおっ!打ち合わせをするために席を立たなくていいのは、ラクですね。

 

坂井さん

気軽にコミュニケーションを取れて、仕事がしやすくなります。煩わしい移動などがなくなり、効率的に業務が進められるようになるんです。

 

かしみん

少し確認したいことがあっても、わざわざ話しかけに行くのって、結構なロスタイムになりますもんね。

 

まだ未完成!?メンバーが満足して初めて完成するオフィス

かしみん

いや〜、私もこのオフィスで実際に働いてみたくなりました。

 

坂井さん

ありがとうございます。ただ、ユニオンテックのオフィスはまだ未完成です。

 

 

かしみん

えっ、こんなにこだわり抜かれているのに…!?

 

坂井さん

弊社のオフィスは、来てくれる職人さんやお客様目線でかなりこだわりました。しかし、いちばんの利用者であるユニオンテックメンバー目線での内装は、まだ完全に突き詰められていない。

 

かしみん

なるほど。

 

坂井さん

オフィス引越しの当日、朝9時に最後の看板をつけました。今までかなりの時間を費やしてきた移転プロジェクトが、やっとひと段落した瞬間で。実はそのとき、達成感を感じられなかったんです。

 

かしみん

かなり苦労して作ったのに?

 

坂井さん

はい。なぜなら、これから実際に使ってみて、オフィスに対する要望がたくさん出てくるから。メンバー全員が満足したときに、初めてユニオンテックのオフィスは完成すると思っています。

 

 

かしみん

(さすがプロだ…)

 

坂井さん

今度は、働く人目線を重要視して、内装をアップデートしていきたいです。使ってみて改善した方がいいと思うことを、きちんと反映させて。

 

 
まだメンバー目線の内装が追求できておらず、未完成だというオフィス。素人から見たらかなり実用性が高く働きやすい、メンバーのためを想った内装の工夫をしていました。これで働く人目線が追求できていないなんて、さすがプロ。
 
このオフィスが完成したときは、どれほど働きやすい空間が出来上がるのか。「きっと働く人にとっての天国のような場所だろうな」と思ったかしみんでした。
 

取材先

ユニオンテック株式会社

https://www.union-tec.jp/ 公式サイト

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