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オフィスインタビュー オフィスツアー
vol.312 株式会社ニューステクノロジー

顔を合わせることで生まれる新しいアイディアを大切にしたい。基本出社を貫くニューステクノロジーの「出社したくなる」オフィス

ニューステクノロジー アイキャッチ画像

2014年の設立から、タクシーのサイネージ事業を中心に拡大を続けてきた株式会社ニューステクノロジー。さらには、喫煙所のサイネージ事業、クリエイティブ制作事業、YouTubeメディア「McGuffin(マクガフィン)」の運営と事業を広げ、直近では訪日富裕層向けの高級ハイヤーサービスを手掛けるなど、幅広く事業展開されています。

2023年8月に、外苑前駅からほど近い新築物件にオフィスを構えた同社。移転を決めたのは2021年と、コロナ禍がまだ落ち着きを見せる前のことでした。同社の働き方への考え方、オフィスへのこだわりポイントについて伺いました。

林 優里
インタビュー
林 優里
株式会社ニューステクノロジー 広報本部 マネージャー

広報・PRを中心に社内外のステークホルダーに向けたコミュニケーション設計を担当。企業広報・事業広報・採用広報など広報活動全般に携わり、取材対応やイベント、SNSを含むオウンドメディアの運営まで一貫して推進。会社・事業の課題に向き合い、最適な施策を企画・実行している。

吉田 直弘
インタビュー
吉田 直弘
株式会社ニューステクノロジー 管理本部 マネージャー

ベンチャー企業から大手企業まで3社で、人事・労務・総務業務に携わる。現場の実務と経営双方の観点から、制度設計から運用まで一貫して担当。ニューステクノロジー入社後も人事・労務・総務を担い、2022年には総務管轄として本社移転プロジェクトに参画。約1年半にわたり、関係者と連携しながらプロジェクトを推進した。

あえて基本出社でいくからこそ作った「出社したくなるオフィス」

IBASHO.ライター :

まずはお二人の自己紹介をお願いします。

林さん :

広報業務の全般を担当しています。主に、会社を取り巻くステークホルダーとの関係構築を図り、企業広報・事業広報・採用広報・社内広報の領域をカバーしています。

吉田さん :

人事労務と総務を担当しています。まだまだ人数の少ない企業ですので、業務を兼務することもあり、広報のみなさんにも人事業務に携わってもらうなど、一緒に動くこともあります。

ライター :

オフィスに関しては主に総務の吉田さんが関わられることが多いのでしょうか。林さんはいかがですか?

林さん :

オフィスの設備や移転プロジェクトに直接関わってきたわけではないのですが、私は「オフィスの空間活用」を社内に啓発・浸透するべく、社内広報をしたり、カフェスペースで開催されるイベントの手伝いをしたりといった関わり方をしています。

昨年からカフェスペースにあるサイネージで自社の広告や事業部の最新情報を流していますが、正直まだまだ使いきれていないと感じています。更新の仕組み化はできたので今後はこれを、広報・人事メンバー以外の方からのアイディアを反映したり、社内のメディアとしてどのような情報を発信していくべきか、試行錯誤しているところです。

ライター :

お話に出たサイネージは、また後ほどご紹介いただきたいと思います!

御社のホームページに、移転を決めた理由として「基本出社のスタイルを進めていくことに決めた」こと、「会社として更なる成長を遂げるために、独自のオフィス空間が必要不可欠だと判断した」ことが挙げられているのを拝見しました。設立時から出社スタイルを基本とされてきたのでしょうか。

林さん :

そうですね。タクシーメディアを筆頭にオフラインに複数メディアを保有ししていることもあり、外に出ることで得られる気付きを大切にしてほしいという想いが代表にありまして、ずっと「基本出社」のスタイルを続けてきました。

吉田さん :

子育て中の社員など、特別な事情がある場合は申請をしてもらい、臨機応変に対応しています。弊社代表は、感性を揺さぶる場、変化や刺激を感じられる場をオフィス探しの条件として重視しており、渋谷や表参道などの物件を検討してきました。

林さん :

物件だと、目線の高さや抜け感があるかどうかもチェックポイントだったと思います。

ライター :

土地や物件の持つ雰囲気も重視されていらっしゃったんですね。刺激を受けてインプットしてほしいといった想い以外に、出社を基本とし続けている理由はありますか?御社にとって、オフィスとはどういう意味を持つ場なのでしょうか。

吉田さん :

社員、外部の方との交流の場ですね。既存事業を伸ばすだけではなく、新たな事業を生み出していくミッションも掲げているため、顔を合わせて何気ない会話をすることだけでも大きな意味を持ちます。

何気ない会話から仕事の話になり、そこからアイデアが芽生える。その可能性を信じているからこそ、コロナ禍においても「対面によるコミュニケーション」を大切にするスタイルを一貫して守ってきました。

卯岡 :

今でこそ多くの企業が出社回帰している印象がありますが、御社が移転を検討されていた2021年は、まだ今後の働き方を模索している企業が多かったのではないでしょうか。そのタイミングで移転を決めた理由について伺いたいです。

吉田さん :

タイミングとして大きかったのは、前のオフィスの契約満了という現実的な理由です。前のオフィスは親会社と同じビルだったのですが、事業が大きくなってきて売上も一本立ちできるようになってきたフェーズだったこともあり決断に至りました。

当時はオフィスを撤退、縮小される企業も多く見られましたし、当社もコロナ禍での経験を経て、フルリモートでも業務を遂行できることがわかりました。ただ、先ほどもお話したように、我々は顔を合わせることで生まれるものを大事にしたいという考えですので、オフィスに付加価値を付けることで出社したいと思ってもらえる環境をつくる選択をしました。

ライター :

社員の方の反応はいかがでしたか?

吉田さん :

緊急事態宣言下でのリモートワークを経て、基本出社の体制に戻した当初は、働き方の変化に対して戸惑いや多様な意見もありました。しかし、実際に顔を合わせて生まれる熱量やアイデアの加速を積み重ねるなかで、今では「集まって働くことの意義」が社内に深く浸透し、そうした声も自然と落ち着いてきたと感じています。

コロナ禍前からフレックス制度は導入していましたが、コアタイムをなくして「フルフレックス」へ移行したことで、働き方の自由度がさらに高まりました。

自分のリズムに合わせて出退勤の時間を調整できるようになり、プライベートとの両立がしやすくなったことも、出社を前向きに受け入れられている大きな要因だと感じています。私個人としても、この新しいオフィスに来ること自体が、以前よりもずっと楽しみになりました。

ライター :

素敵な変化ですね。そんな出社したくなるオフィス、ぜひ拝見させてください!

驚きから始まるニューステクノロジーのオフィス見学ツアー

「サプライズ」「コネクト(交流)」「フレキシブル」をコンセプトに作られたという、ニューステクノロジーのオフィス。まずは、そのうちの1つ「サプライズ」が表れているエントランスから見学させていただきました。

サプライズが仕掛けられたエントランス

ライター :

訪れたとき、このエントランスにびっくりしました。

吉田さん :

みなさん驚かれるんですよ。

ライター :

どこから中に入るんだろうという戸惑いもあったんです。中に入る流れが、かなりサプライズだなと思いました。

吉田さん :

では、ご案内いたします。

ライター :

扉が開いて「なるほど、ここが自動扉になっていたのか!」と思いました。これ、初めて訪れた方は絶対に驚かれるのではないかと思います。演出が本当に素敵です!

林さん :

びっくりされると同時に、感動していただける方が本当に多いんです。

吉田さん :

移転から数年経った今も自慢ですね。クライアント様から「こんなオフィスで働けているの、すごいね」と言っていただくことが多く、嬉しいですね。

バリューを体現したカフェスペース

吉田さん :

こちらがカフェスペースです。「コネクト」「フレキシブル」をコンセプトに、社員の交流の場としつつ、社内外向けのイベント会場としても活用しています。最近はクリエイティブのメンバーがオーディション会場としても使っていました。オーディションを待つ子ども達に、大型モニターでディズニーやアニメを流すと喜んでくれます。

林さん :

タクシー内で流すインタビュー系コンテンツの撮影場所としても使われています。

ライター :

洗練された雰囲気なので、撮影にもぴったりですね。

吉田さん :

ホテルラウンジのような高級感のある空間を目指し、黒を基調とした家具を選びました。一部、造作したものもあります。家具選びには代表も同行し、座って試しながら決めていきました。脚の高さを切って理想の高さに調整した家具もあるんです。

ライター :

かなりこだわられたんですね。

さまざまな種類の照明があり、バーのような雰囲気を演出することもできるようになっている
吉田さん :

サイネージを画面分割してゲーム大会をやったり、桜の木を入れてオフィス内でお花見をしたり、クリスマスやハロウィンなどイベントを企画したりと、いろいろと使っていますが、まだまだ活用できるなと感じています。

(提供写真)インタビューの冒頭でお話にあった、カフェスペースのサイネージ
(提供写真)様々なイベントが開催されている
(提供写真)様々なイベントが開催されている
林さん :

大きなサイネージの反対側には、「GOKIGEN CAFE」を作りました。コーヒーマシンにもこだわって、ドリンクのラインナップやお菓子の中身などは人事総務が選んで揃えています。

「GOKIGEN CAFE」
「GOKIGEN CAFE」
ライター :

ネーミングが印象的ですね。

吉田さん :

「ゴキゲンにいこう。」というバリューがあるんです。バリューは5つあるのですが、特に「ゴキゲンにいこう。」への代表の想いが強く、カフェスペースはバリュー体現のために作った場所といっても過言ではないんです。

林さん :

当社のロゴを作ってくださったデザイナーさんにお願いし、カフェのロゴを作っていただきました。キャラクターは社長をモチーフにしているそうです。

ライター :

カップもロゴ入りだと、お店っぽくてテンションが上がりますね。

林さん :

個人的にGOKIGEN CAFEのおかげでゴキゲンに働けているところがあると思っているんです。カフェ上のサイネージもランダムで表示が変わりまして、社内掲示板としても活用しています。今月バースデーの社員の情報や、各事業部の今週のハイライトを流してみるなど、会話のきっかけにつながる施策も打っています。

ライター :

「え、もうすぐ誕生日なの?」「あそこの部署、こんなことをやっているんだ」など、知れることで生まれるコミュニケーションは多そうですね。

林さん :

そうなんです。サイネージ施策は社内コミュニケーションの活性化を目的として、人事広報が起点となり企画を考えてきたのですが、1年間運営をしてコンテンツもマンネリ化してくるタイミングでもあるので、他の事業部のメンバーの率直な意見やアイディアも反映していきたいと思っています。例えば、広告・メディア業界の最新情報や新しい広告クリエイティブのアイディアの実践などです。クリエイティブ職の社員も多いので、彼らの視点で考えてもらえると、もっと活用の幅が広がるのではないかと考えています。

ライター :

どんなアイディアが出てくるか、楽しみですね。

気分に応じて使い分けられるよう、いろいろな家具が。グリーンはすべて本物
気分に応じて使い分けられるよう、いろいろな家具が。グリーンはすべて本物
吉田さん :

イベントによっては、バルコニーまで活用して大々的にやることもあります。物件を決める際、こちら側(青山側)と反対側(六本木側)と眺望の方向が選べたんです。眺望重視だと、おそらく反対側を選ばれる企業が多いのではないかと思うのですが、人の行き交いが多く情報をより得られることを考え、代表がこちら側を選んだという裏話もあるんですよ。

ライター :

眺望の良さだけではなく情報量を重視したというのが、個性の表れた選び方ですね。

配線をなくしてスマートに使える会議室

ライター :

会議室のお名前はアルファベットですが、ABC順ではないんですね。由来は何なんですか?

吉田さん :

バリューの頭文字からつけています。C、G、N、Mがあり、Gはゴキゲンですね。

ライター :

なるほど……!

吉田さん :

代表が「できるだけオープンな空間づくりにしたい」という意向のため、会議室もガラス張りで抜け感をもたせました。ただ、機密情報を取り扱う会議用に、一室だけ必要に応じてガラスを曇りガラスに調整できる仕様にしました。

卯岡 :

すっきりと落ち着いた会議室ですね。

吉田さん :

配線をなくしているからかもしれません。「できるだけシンプルにし、スマートに仕事ができるようにしよう」という代表のこだわりがありまして。カフェスペースの机にも電源はなく、モバイルバッテリーで対応できるようにしました。執務室にはモニターを設置し、パソコンを差すと自動的に充電される仕組みになっています。

林さん :

個人的には、このオフィスに来て「まず動く」というバリューを体現しやすくなったと感じます。ちょっとした会話から部署間の連携の話につながることも増えました。

ライター :

いいですね。

2部屋は、1人用、2人用の個室ブースです

固定席で働きやすい執務室

林さん :

執務室にもサイネージを設け、コンテンツを常に確認できる環境を整えています。

ライター :

先ほどおっしゃっていたように、テーブル上の配線が極力ないので、すっきりしていますね。フリーアドレスなんですか?

林さん :

カフェスペースでの仕事もできますが、座席は固定です。

ライター :

そうなんですね!これだけシンプルだと、フリーアドレスへの切り替えにもすぐ対応できそうだなと思いました。

林さん :

この裏側が社長室です。

ライター :

仕切りはありますが、社長室も密室ではないんですね。

吉田さん :

狭く感じられるからクローズドにはしたくないということで、オープンな作りになりました。徐々にクローズドな場でないと話しづらい内容も増えてきたため、ガラス張りにすることも検討をしていますが、今は内容に応じて会議室を使う形で収まっています。

林さん :

壁面にはミッションを書いてもらいました。

吉田さん :

社長室の椅子も代表が自ら選んだものです。

ライター :

座りやすそうな椅子ですね、何も知らずに見ると会議室の一室のようにも見えます。いわゆる「社長椅子」ではなく、全部同じ椅子なんですね。

吉田さん :

そう言われてみるとそうですね。特別な椅子に座ることよりも、同じ環境で、同じ目線で仕事に向き合うことを、ごく自然に選ぶ。そんな飾らないフラットさが、うちの会社らしいところかもしれません。

これからも「ゴキゲンに働ける」オフィス運用を

移転から約3年。現状について、「3年も経てば慣れが出てきて、今の環境が当たり前になってしまっている部分もあると思います」と吉田さん。

「たとえば、カフェのお菓子や飲み物も『あって当たり前』ではなく、会社として意図があって入れているものです。そのことを忘れてしまうことのないよう社内発信を工夫し、オフィスに込めた想い、使い方の意識付けをあらためて行っていきたいと思います」と語ってくださいました。

林さんは「社員がゴキゲンに働けるよう、今後も施策を考えていきたい」、社員からアイディアを募って空間を活用したイベント企画ももっとできるのではないかと思っています。コミュニケーションを図り、もっと有効活用していけたら」とこれからの展望を教えてくださいました。

まだまだ拡大を続けるニューステクノロジー。いずれは次の移転も見えてくるでしょう。そのときがくるまで、オフィスを存分に使い切りたい。そんな想いが伝わってくる見学ツアーでした。

取材先

株式会社ニューステクノロジー

https://newstech.co.jp/ 公式サイト

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