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vol.301 株式会社アルダグラム

木のぬくもりに包まれた「Unlock Your Value.」のミッションを体現するアルダグラムの新オフィス

株式会社アルダグラム

建設業、製造業、不動産業などノンデスクワーク業界の生産性向上を実現する現場DXサービス『KANNA』を提供する株式会社アルダグラム。日本だけでなく、東南アジアをはじめ世界各国へサービスを届けています。

「コミュニケーションが促進される場をつくり、従業員の能力が最大限に発揮できる環境を提供する」をコンセプトに新オフィスを虎ノ門に構えました。

今回は、移転を手掛けたCOO渥美さん、人事マネージャー重田さん、オフィスの内装に携わったデザイナー清水さんに、想いのこもった新オフィスを案内していただきました。

渥美 翔吾
インタビュー
渥美 翔吾
株式会社アルダグラム 共同創業者 最高執行責任者(COO)

早稲田大学卒業後、株式会社LIFULLへ入社。株式会社LIFULLが運営する日本最大級の不動産ポータルサイト「LIFULLHOME’S」の事業戦略・プロダクトマネジメント責任者として多数のプロジェクトのマネジメントを経験。 2019年5月に株式会社アルダグラムを創業。

重田 智幸
インタビュー
重田 智幸
株式会社アルダグラム 人事マネージャー

新卒で人材紹介会社に入社し、人材の転職支援や企業の課題解決に従事。2019年に「人に関するあらゆる企業課題を解決できるようになりたい」という想いで人事へとキャリアチェンジし、複数のスタートアップで人事として経験を積む。2022年1月に当時従業員10名程度だった株式会社アルダグラムにジョイン。現在はマネージャーとして採用・組織開発・育成などの人事業務を牽引。

清水 陽介
インタビュー
清水 陽介
株式会社アルダグラム デザイナー

制作会社を数社経験し、2022年8月よりアルダグラムにジョイン。プロダクトデザインやコミュニケーションデザインなど幅広くクリエイティブを担当。オフィス移転プロジェクトでは内装やインテリアデザインを推進。

虎ノ門移転で実現する「組織力強化」と「未来への投資」

源(IBASHO.ライター) :

まずは移転の背景について教えていただけますか?

渥美さん :

これまでは事業投資のためにオフィスコストを抑え、「人と未来に投資する」ことを優先し、居抜き物件や取り壊し予定の物件にオフィスを構えてきました。一方で、事業拡大に伴う人員増強と生産性向上に対応するためには、オフィスの立地やレイアウトにもこだわりたいと思っていました。そこで今回、組織力強化を最大の目的とし、虎ノ門へオフィスを移転することを決定しました。

株式会社アルダグラム
源 :

組織力の強化というと…?

重田さん :

私たちのSaaSビジネスは、お客様の声をもとに営業・開発・CSが連携してプロダクトを磨くことで成長します。そこで週2日(ビジネス職は週3日)の全員出社日を設け、チーム間のコラボレーションを促進しています。一方で、個人の集中時間も大切にしたいので、それ以外の日はリモート勤務も可能にしています。

源 :

なるほど。メリハリをつけることで、より良いインプットとアウトプットが生まれ、組織力が強化されるんですね。今回のご移転で重要視されたことはありますか?

渥美さん :

重要視していた条件は大きく分けて3つありました。1つ目は、全従業員が出社出来る面積を確保すること。2つ目はビルグレードや設備が整っていること。3つ目は、今いる全従業員が通いやすい立地であることです。弊社は平均年齢が36.5歳で、子育て世代も増えているため、従業員の通勤の利便性を非常に重視しました。その点、虎ノ門は交通の便が非常に良く、複数路線が利用できるため、全従業員が通いやすく利便性が高いことから、最適な立地と判断しました。

源 :

従業員さんのエンゲージメントにも、採用活動にも重要なポイントですね。実際にこちらのオフィスに通勤されるようになって、反響はいかがですか?

株式会社アルダグラム
重田さん :

とても好評です。「通勤が楽になった」「オフィスが綺麗で広くて使いやすい」という声や、「周辺の飲食店が充実していて出社の楽しみが増えた」と期待以上に活用されています。採用活動にも良い影響が出ていて、候補者や人材紹介会社様からの反応も良くなりました。

源 :

それは嬉しい反響ですね!オフィスのコンセプトについても教えてください。

渥美さん :

弊社のミッションは「Unlock Your Value.」。これは、“あなたの価値を解き放つ”という意味であり、この”Your”は、お客様だけでなく私たち自身のことも指しています。自分たちが持っている能力や才能を最大限発揮できる場所をつくろう、と日々話しており、それがオフィスの役割だと考えています。そこでコンセプトを「コミュニケーションが促進される場をつくり、従業員の能力が最大限に発揮できる環境を提供する」に決定したんです。

源 :

創業時から大切にされているミッションが反映された素敵なコンセプトですね。それでは早速、新オフィスを拝見させてください!

「グリーン」が彩る、アルダグラムのオフィスツアー

ブランドストーリーを体現したデザイン、コラボレーションを生む仕掛け、そして従業員の能力を最大限発揮するための工夫。こだわりが詰まったアルダグラムの新オフィスを、エントランスから順に案内していただきました。

社名の由来「アルダー」が息づくエントランス

株式会社アルダグラム
エントランス
清水さん :

アルダグラムという社名は、世界で最も数多く自生している「アルダー(ハンノキ)」という木に由来しています。アルダ―のようにすべての人に必要不可欠で、幹を中心に力強く枝葉を広げていく木のような存在でありたい。そんな想いが込められています。

源 :

素敵な由来ですね。

株式会社アルダグラム
エントランスと会議室の通路には大きなシンボルツリーが置かれています
清水さん :

そのブランドイメージを体現するため、オフィス全体にグリーンの色味や観葉植物を多く取り入れています。

源 :

エントランスに入った瞬間から、アルダグラムさんらしさがぎゅっと表現されているんですね。ロゴを照らす照明も太陽の光のように暖かく、迎えられている感じがします。

前向きな木言葉が成長を後押しする会議室

株式会社アルダグラム
株式会社アルダグラム
会議室のベンチには落ち着いた緑色を選定
清水さん :

全部で11部屋ある会議室は、すべて木の名前になっています。

源 :

どのように選ばれたんですか?

清水さん :

花言葉のように「木言葉」があるんですよ。調べていく中で、会社の成長に合う前向きな木言葉を持つ木を選びました。

株式会社アルダグラム
株式会社アルダグラム
清水さん :

この 看板はデザインチームで意見を出し合ってデザインしました。

源 :

名前だけではなくアイコンまで!手が込んでいますね。木材も使われていて、ミーティング前から和やかな気持ちになれそうです。

什器にもこだわった開放的なカフェスペース

株式会社アルダグラム
従業員の約7割が日常的に利用するカフェスペース
株式会社アルダグラム
木材を使った什器が温もりを感じさせる
清水さん :

こちらのカフェスペースは、昼食やミーティングなどさまざまな用途で使われています。

源 :

開放的なスペースですね。

清水さん :

什器も一般的なオフィス家具ではなく、アルダグラムらしさを表現できるデザインを選びました。リラックスできる環境にこだわっています。コーポレートカラーが緑なので、家具にも緑があしらわれ、木のぬくもりを感じる素材にしています。

株式会社アルダグラム
カウンター席には曲線の美しいハイチェアを配置
株式会社アルダグラム
深みのある緑色の什器に木目調の土台がマッチ

将来の拡張も見据えた、植物あふれるコミュニティスペース

株式会社アルダグラム
海外拠点のあるタイ、インドネシアの植物を中心に様々な種類を配置
源 :

カフェスペースの奥に進むと、植物がさらに増えますね。

清水さん :

ここはコミュニティスペースです。イベント開催など、交流の場として活用しています。

株式会社アルダグラム
コミュニティスペースにもデスクを並べれば、最大200席まで拡張可能
源 :

コミュニティスペースから執務室につながっているんですね。

渥美さん :

そうなんです。将来、人が増えたら執務スペースとしても使えるよう設計しています。すぐには必要なくても、拡張できる余地を残しておく。これもこだわりのポイントです。

オンライン商談を支える電話ブース

株式会社アルダグラム
重田さん :

コミュニティスペースの壁沿いには、電話ブースを5台設置しています。日本全国、そして海外との商談も多いので、集中してコミュニケーションが取れる環境が必要でした。

源 :

コラボレーションを重視しつつ、しっかり防音された空間もある。どちらも大切にされているんですね。

株式会社アルダグラム
清水さん :

通路にはスタンディングテーブルも設置しました。偶発的な会話が生まれやすいよう意図して設計しました。

源 :

電話ブースから出てきた人に「商談どうだった?」と気軽に声をかけられそうですね。

コラボレーションが自然と起こる執務室

株式会社アルダグラム
渥美さん :

ここが執務室です。週2日の出社日には全社会議や事業進捗の共有など、全員参加のイベントが多いので、どの席からもスクリーンが見えるよう設計しています。音響設備にも力を入れて、オンライン参加者もスムーズに参加できるようにしました。

株式会社アルダグラム
東京の街並みが見渡せる窓際にはハイカウンター
重田さん :

月1回「シャッフルランチ」という取り組みもしています。部署を横断してランダムにグループを作って、周辺のレストランでランチをするんです。

源 :

他部署の人と話すきっかけになりますね。

重田さん :

そうですね。そして、毎週金曜日には「Win-Session」という場を設けています。3人ずつ持ち回りで成功事例やチャレンジしたことを共有しています。会社がちょっと良いお弁当を用意して、みんなで食べながら互いを称え合うんです。

源 :

まさに組織力強化に繋がりそうな取り組みです…!

株式会社アルダグラム
渥美さん :

コミュニケーションを活性化する仕掛けをオフィス全体に散りばめたことで、出社時のコラボレーションがより自然に生まれるようになりました。何気ない会話から新しい視点が得られることも多くて、ここに移転して本当に良かったです。

株式会社アルダグラム
都心のビル群の合間から、皇居の緑豊かな景色も一望できる

虎ノ門から世界へ。ノンデスクワーカーの未来を変える挑戦

株式会社アルダグラム

アルダグラムの新しいオフィスは、「Unlock Your Value.」というミッションを体現する、木のぬくもりに包まれた空間であることがよく伝わってきました。従業員の能力を最大限に引き出し、コミュニケーションを促進するための工夫が随所に凝らされており、単なる執務スペースにとどまらない、未来を見据えた挑戦の場であることが伺えます。

オフィス移転を機に、社外の方を招いた交流イベントも開催したいと話す同社。「もっと社外の方と関わって、刺激や気づきをいただきながらプロダクトを成長させたい」。そんな声が、従業員から自然と上がっているといいます。

また、「現在、タイやインドネシアのにも拠点がありますが、さらに海外拠点を増やし、世界中のノンデスクワーカーのお役に立てるサービスを提供していきたいと考えています。」と今後の展望を語っていただきました。

想いとこだわりが詰まった虎ノ門の新オフィスには、その大きな挑戦を支える覚悟が込められていました。この挑戦が、さらに加速していくことを楽しみにしています。

取材先

株式会社アルダグラム

https://aldagram.com/ 公式サイト

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