-
- オフィスインタビュー
-
お客様をお迎えし、人生の節目を迎えるにふさわしい場を。ストライクの本社オフィス見学ツアー

M&A仲介を手掛ける株式会社ストライク。2021年に大手町、三井物産ビルに本社を移転しました。オフィスが担う役割、活用方法について、総務ファシリティを担う加藤さん、コンサルタントとして活躍する奥村さん、向井さんにお話を伺いました。

大学を卒業後、新卒で自動車部品メーカーに入社。 総務部門に配属され、自社工場やオフィス、インフラ管理等を担当。 その後、業務の軸足を賃貸物件を中心としたファシリティマネジメントに移し、 複数社で不動産・ファシリティ戦略の立案、オフィス移転・増床等のプロジェクト、 オペレーション体制の構築・マネージメント等を主導 。2024年に株式会社ストライクに入社。 管理部にて就業環境の整備を中心とした総務業務全般に携わる。

大和証券に全国総合職で新卒入社後、大阪でリテール・法人営業に従事。 新規開拓を中心に資産運用やM&Aトスアップ、IPOマンデート契約を獲得。 その後、日本航空で客室乗務員として国内路線に乗務。 現在は京都の税理士事務所を中心に税理士紹介を通し、M&Aアドバイザーとして業務を担当している。

2023 年に大学卒業後、新卒で株式会社ストライクに入社。提携する金融機関からの紹介案件を担当する部署に所属し、事業承継を目的とした M&Aの他、子会社の切り離し案件や事業成長のための M&A 等、これまで様々な案件に関与。現在はホテル・旅館などの宿泊業、動物病院を中心としたペット関連業の M&A に特化し、専門知識と経験を活かして複数の案件成約を支援。
目次
人員増加に伴い、業務効率化を図れるオフィスに移転
まずは御社の事業概要と、皆様のふだんのお役割についてご紹介をお願いいたします。
弊社はM&Aの仲介と、M&Aに関するプラットフォームの運営を行っている会社です。私は管理部に所属しておりまして、総務責任者として営業拠点の開設やレイアウトの管理など、総務ファシリティ回りの仕事をしています。
私は企業情報部という部署に所属していまして、提携している金融機関からご紹介いただいたM&A案件を主に担当しているアドバイザーです。個人的に多いのは、動物病院を中心としたペット関連企業、宿泊施設、ホテルや旅館などですね。
私はコンサルティング部所属で、向井さんと同じく紹介営業を行っています。コンサルティング部は税理士の先生方からご紹介を受けていまして、私は主に京都を中心に先生方とルート営業をし、案件が出てきたら最終契約までご一緒するというのが仕事の流れです。
ありがとうございます。ふだんからこちらのオフィスによく出社されているとお聞きしていますが、御社の働き方としてもともと出社がメインなんですか?

そうですね、出社が基本です。
こちらのオフィスを使われる方はどれぐらいいらっしゃるんでしょう。
300人強……350人程度かなと思います。
こちらの三井物産ビルの本社オフィスに移転されてきたのは2021年だそうですが、移転理由は何だったのでしょうか。
理由としては3つありました。まずひとつは、業績拡大による人員増加で、前オフィスが手狭になってきたというキャパシティ問題ですね。
ふたつ目は業務効率化です。前のオフィスは同じフロア内でもオフィスのスペースが飛び飛びになってしまっていたので、1カ所に集約することで効率化させたいという狙いがありました。
最後は、職場環境の充実度を図るため。会社の成長に合わせた職場環境に移行したいという想いがありました。このオフィスは13階と15階の2フロアで1300坪ほどで、相当広くなりました。
かなり広いですね。
いきなり1300坪だったわけではなく、15階の460坪程度から入居して、2023年に13階部分を増床しました。
当時、三井物産ビルを選ばれた理由について、何かお聞きになられたことはありますか?
タイミング的なご縁があったんだろうなと考えております。入居当時の460坪ですでにそこそこの面積であり、それだけの広さをまとめて借りられる物件はそんなに頻繁に出てくるものではありませんので。
ありがとうございます。出社が基本ということでしたが、皆様の働き方、オフィスの役割についても伺いたいです。

個人で動くことが多いので、抱えている悩みを話せるのが出社しているときくらいなんです。もちろん、テキストコミュニケーションでも連携はしていますが、内容が複雑なことが多く、テキストより口頭のほうが伝達が早いんですよね。オフィスは、ほっと一息ついて、リフレッシュできる場でもあると思っています。
仕事上、秘密保持しなければならないものが多いため、そもそもオフィスでしか話せないことが多いですし、書類もむやみに外に持ち出せないので、オフィスでしかできない仕事も多いです。上司や同じ案件を担当している人と連携する意味でも、オフィスは集合する場所、コミュニケーションを取る場になっていると思いますね。
部署を越えて仕事する機会が多いため、自然とオフィス内での移動も増えます。その際、オフィス内にあるリフレッシュスペースを通るレイアウトになっていることが気分転換に一役買ってくれていて、個人的にはとても気に入っています。
後ほど、ぜひ拝見したいです。何か運用面で工夫されていることはありますか?
コンサルティング部門は基本的にグループアドレスで、間接部門は固定席で運用しています。リフレッシュスペースがマグネットスペースの役割を担っていることから、オフィスコンビニを入れたり、無料のお菓子や冷凍食品の無人販売を用意するといった運用をしています。
フリーアドレスと固定席と使い分けていらっしゃるんですね。
営業会社ですので、どうしても在席率が低くなりますからね。あと、運用の話でいくと、美観整備ですね。管理や清掃を業務委託先にお願いしていまして、負荷を軽減しつつ、いつでもきれいなオフィスを維持するようにしています。
何かコンセプトなどは掲げられてつくられたオフィスなのでしょうか。
現在のオフィスは、『大切なお客様をお迎えする』という点を一番のコンセプトにしました。会社の成長に伴い、お客様に私たちのことをより深く知っていただき、快適に過ごしていただけるような空間を目指しました。特に受付周りは、ご来社された方が最初に目にする場所ですので、私たちの想いが伝わるようなデザインにこだわりました。
増設前は、受付を無人にしていました。今は受付スタッフがお迎えする形になったので、空間の雰囲気ががらりと変わりました。あとは会議室もですね。12〜13室だったところ、今では40室ほどと、相当数が増えました。
それだけ使われる頻度が多いんですね。

弊社の場合、会議室はM&Aをするお客様をお迎えする大切な場所なんです。会社を譲り渡す社長さんにとって、M&Aは人生一度きりといっても過言ではありません。セレモニー的な雰囲気の部屋で契約できるというのは我々にとっても心強いと感じます。皇居を目の前にできる部屋が、特に特別感の大きな部屋で、こちらでお迎えすると「すごいところで仕事をしているんだね」と言っていただけることが多いですね。「ご用意させていただきました」と胸を張ってお答えしています。
我々の仕事は、会社を譲られる方、迎え入れる方の仲介であり、決して安くはない額の手数料をいただいています。その額に見合った仕事ができているのか、常にお客様のことを考え、業務時間に限らず、「お客様の求めていることは何だろう」と自問自答するのが習慣となっています。オフィスはお客様をお迎えする場所なので、個人単位でもきれいに使うことを意識していますね。
奥村さんはお仕事をされるなかでどういったことを意識されていますか?

ご紹介いただく先生方の信頼を揺るがさないように意識して働いています。M&A仲介は目に見える商品ではない分、わかりにくく正解もない仕事です。いかに先生方が紹介しようと思ってくださるかがすべてだと思っているので、海外研修や会食、ゴルフなど、関係性を築くことも大切にしています。
執務エリアは社員だけの空間であるため、解放感から普段の振る舞いが出やすくなります。しかし、他の社員の働く姿が常に見える環境だからこそ、過度に気が緩むことのないよう意識しています。私がふだん座っている席は、斜め前くらいに向井さんの顔が見えるのですが、仕事への真面目な姿勢に刺激を受けています。細かいことですが、ウォーターサーバーの水を交換してくれたりといった周りへの気配りに、こちらも身が引き締まります。

見られていたんですね(笑)。良くも悪くも執務エリアには壁がないんです。「あ、今話しかけられそうだから行ってみようかな」とか、気軽に行きやすいのは良さだと思います。
社員と近いところに幹部がいるのも特徴ですね。代表取締役社長の荒井も社長室にいることが少なく、社員が話しかけやすいところにいることが多いんです。
社風が伺えるエピソードですね。では、ここからはオフィスを見学させていただきたいと思います!
増設、進化を繰り返すストライクのオフィス見学ツアー
お話を聞かせていただいた会議室のあるエリアから、あらためて見学させていただきました。
お客様をお迎えするエントランス

こちらが増設後に大きく変わったとお話した受付ですね。

移転当時は無人だったというお話でしたね。

バリエーション豊かな会議室

会議室エリアの廊下にある壁面棚が印象的ですね。
M&Aが成立した会社のお名前をお入れしたアクリル板を並べています。



本当にどの会議室も家具や照明、壁面まで異なるんですね。

私はこちらの部屋がお気に入りで、よく利用しているんです。社員それぞれにお気に入りの会議室があるのではないかと思います。


窓に面しているお部屋とそうではないお部屋とで、これだけ印象が大きく変わるんだなと感じますね。
気分に応じて使える作業場所がたくさん。執務エリア

こちらが執務エリアです。

こちらがマグネットスペースになっているリフレッシュスペースですね。


広々としていていいですね。






執務用の席以外にも仕事ができそうな場所がたくさんあるんですね。

社員の行動や意識への影響も考えたオフィス構築が今後の目標

「総務にとっての最初のお客さんは社員。間接部門は部屋の中にこもってしまいがちなので、今後は現場社員と話をする機会を設けていきたい」と語ってくださった加藤さん。
「仕事は大変ですが、楽しく気持ちよく働けているのがありがたいです。動きの速い会社ですので、即断即決で進めなければならないことも多いですが、『今やろうとしていることは、会社の成長や社員のために本当になるのか』を一歩下がって考えるようにしています。
オフィスは人の行動や意識に与える影響が大きいですが、弊社のオフィスは残念ながら、まだ『こういう影響を与えられる場に』というところまで詰められていません。営業社員の話を聞き、経営の想いと合わせることで、働きやすい環境をつくっていきたいですね。社員の方には、ぜひ気軽に要望や困りごとを話しにきてほしいです。席にいるときは聞きます!(笑)あまり壁のない会社なのでハードルはそんなに高くないのではと思いますが、あらためて『管理部は怖くないよ』と伝えたいです」
会社の成長と共に、オフィスも成長を続けてきたストライク。『世界を変える仲間をつくる。』というミッションを掲げ、新メンバーへのオンボーディングや社員同士の連携を促すことで、その理念を体現しています。このオフィスは、今もなお成長の途上にあり、今後のさらなる進化が楽しみな場所です。