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アロマで「行きたくなる」オフィスづくり。オフィス空間におすすめの香りも紹介

オフィスの香りを戦略的に考えたことはありますか?近年、様々な研究や調査によって、香りが人の行動や考えに様々な影響をもたらすことが報告されています。オフィスへの出社の重要性が改めて注目される中、快適で魅力的なオフィスづくりに香りは欠かせないものとなっているのです。本記事では、オフィス空間での香りの効果的な活用法を、エリア別・アロマオイルの種類別に解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

香りがオフィス空間にもたらす4つのメリット

植物をはじめとする多種多様な原料から生まれる香りは、その種類ごとに様々な効果をもたらすとされています。ここではまず、香りによって期待できる4つのメリットを紹介します。

1.オフィス空間の消臭・抗菌

従業員の健康や仕事のパフォーマンスに多大な影響を及ぼすオフィス内の空気は、アロマの香りによって消臭・抗菌効果を高めることができます。高い抗菌・抗ウイルス作用を持った香りや嫌な臭いを中和する香りを用いることで、オフィス空間を清潔で心地よい状態に保ちます。

2.企業のブランディング

香りは人の脳に対して直接的に働きかける作用があることから、人の記憶に残りやすいとされています。そのため、企業のブランドイメージの形成や演出においても、香りを活用することで、オフィスに訪れた人の記憶により深く強い印象を与えることができます。

3.組織の活性化

アロマオイルは、リフレッシュやリラックス、集中力向上において高い効果を発揮することが確認されており、オフィス空間に取り入れることで従業員のパフォーマンスが高まることが期待できます。さらに一人一人の従業員のモチベーションが高まり効率的に仕事を進められるようになることで、組織全体の活性化にもつながるでしょう。

4.従業員のメンタルケア

アロマセラピーという香りを用いた自然療法が示すように、ストレス緩和やリラックス効果があるとされるアロマオイルの香りは、従業員のストレスケア・メンタルケアに役立ちます。従業員が心身ともに健康に働ける環境が整えられることで、企業のイメージや売上アップも期待できます。

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オフィスで香りの設置におすすめの場所

昨今のオフィスデザインにおいて基本となっているゾーニングは、香りを設置する際にも意識したい考え方です。ここからは、香りを効果的に活用するうえでおすすめの設置場所をエリア別に解説していきます。

エントランス

オフィスの顔であるエントランスは、訪れる人に対し企業のイメージを強く印象づける場所です。そのため、エントランスエリアには、清潔感や活気を感じさせる香りを設置することで、来客だけでなく従業員にも明るくオープンな企業(職場)という印象を与えることができます。

執務エリア

従業員が主に業務にあたる場所である執務エリアでは、集中力や生産性を高める香りを選ぶことで、脳の活性化を促し、適度にリラックスした状態で効率的に仕事を進めることができます。

会議室

様々な重要事項に関する意思決定や報告が行われる会議室では、集中力を維持できる香りや適度にリラックスできる香りを選ぶことで、クリエイティブな発想や活発なコミュニケーションが促され、建設的な議論を交わす雰囲気を作り出すことができます。

リフレッシュスペース

ラウンジやフィットネス・仮眠・瞑想に代表されるリフレッシュスペースでは、ストレス軽減や気分転換の効果が高い香りを取り入れることで、従業員が心身ともにしっかりとリセットすることができ、その後の仕事もパフォーマンスを落とすことなく、円滑に進めることができます。

【目的別】オフィス空間におすすめの香り

オフィス空間で用いる香りは、高めたい効果に合わせて選ぶことが大切です。ここからは、目的別におすすめの香りを紹介していきますので、先述のオフィス内のエリアと一緒に参考にしてください。

集中力を高めたい

集中力を高めたい時には、交感神経を刺激し覚醒効果が高いリモネンやカンファーという成分が含まれている香りがおすすめです。リモネンはレモンやオレンジなどの柑橘系の香りに、カンファーはローズマリーやユーカリ、サイプレスなどのハーブ系の香りに含まれています。会議室や執務エリアの他、近年人気の高い個人用ブースにも適した香りです。

ストレスを軽減したい

ストレスや不安を緩和したい時には、イライラの抑制やリラックス、睡眠改善などの効果が期待できるα-ピネンという成分が含まれた香りがおすすめです。針葉樹のような爽やかな香りが特徴的で、ひのきやフランキンセンスといったウッディ系・樹脂系の香りに多く含まれており、森林浴と同様の効果が得られるとされています。ラウンジや仮眠・瞑想スペースなどのリフレッシュエリアにはもちろん、執務エリアでも効果が期待できる香りです。

リラックスしたい

リラックスできる空間を作りたい時は、抗ストレス・抗不安効果が高いリナロールという成分が含まれた香りがおすすめです。心が落ち着くようなフローラル系の香りがするリナロールは、ラベンダーやローズウッド、イランイランやベルガモットなどに多く含まれています。さらにラベンダーやベルガモットには、交感神経の緊張を抑え、安眠効果を高める酢酸リナリルという成分も含まれています。仮眠・瞑想スペースの他に、エントランスや応接室などの来客が多い空間に用いると、友好的かつ建設的なコミュニケーションをサポートしてくれるでしょう。

やる気を高めたい

前向きな気持ちでやる気向上を図りたい時には、エンケファリンやエンドルフィンという脳の神経伝達物質の分泌を促す効果が高い香りがおすすめです。エンドルフィンはモルヒネ以上の鎮痛効果があることから、分泌されることで疲労回復はもちろん、多幸感や仕事に対する意欲が高まります。中でもグレープフルーツやイランイラン、ジャスミン、ローズの香りには、高い効果が期待できます。比較的どんな場所でも効果を発揮する汎用性の高い香りですが、展示会やプロモーションイベントなどで活気ある企業イメージをアピールしたい場合にも役立ちます。

抗菌・消臭効果を高めたい

オフィス空間を清潔に保ちたい時は、ティートリー、ユーカリ、レモンの香りがおすすめです。抗菌・抗ウイルス・消臭作用の高いこれらの香りに加え、ラベンダーやローズマリー、ラヴィンサラといった免疫力を高め抗感染作用に優れている香りを用いることで、さらに衛生的で快適なオフィス空間を維持することができます。また、その他の香りであっても、植物由来の精油であるアロマオイルは、臭いに対して悪臭成分を中和して消臭する作用があるため、強い香りでごまかすことなくしっかりと臭いの原因を元から断ち切ることができます。

まとめ:香りを活用して「オフィスに来るのが楽しみ!」と感じる空間づくりを

多くの企業において、従業員の生産性向上や健康増進に欠かせない場所としての快適なオフィスづくりが重視されています。本記事で紹介した、各目的やエリアにマッチする香りを設置することで、毎日従業員が楽しみに通勤できるオフィスの実現につながるでしょう。適した香りを適した場所で活用するためには、ゾーニングやレイアウトに関して豊富な知識を持ったプロからのアドバイスも重要となってきます。香りを含めた戦略的なオフィス設計を検討されている方は、ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか。

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