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オフィス移転を考えたら|共益費と管理費について知るべき4つのポイント

オフィス移転でポイントとなるのが賃料です。オフィスの賃料には共益費と管理費があります。今回はオフィス移転を考えたらまず知っておきたい「共益費・管理費」について解説していきます。

共益費と管理費の違いについて

共益費と管理費は一見すると同じようなものに見えますが、実際のところは管理費はビル全体の管理に必要な費用であり、共益費はビルの共用部分、テナントの全部が使う部分を管理する費用です。

共益費

共益費はビルの共用部分、テナントの全部が使う部分を管理する費用です。

管理費 

管理費はビル全体の管理に必要な費用

そもそも賃料って

賃料はそのテナントを使用する際に支払う対価であり、使用料のようなものです。使用料の他に多くのテナントと共有して使うような場所に関しては、使用者全員が支払う共益費もしくは管理費があります。通常は賃料と共益費などを一緒に支払うことになるため、これらをまとめて賃料と考える人もいます。

Photo via Visualhunt.com

共益費や管理費がない場合もある!?

場合によっては共益費も管理費も必要としない場合があります。実態としては、それらの費用はすでに賃料に含まれているということです。そのため、実際に調べてみると賃料は相場よりも高く、共益費などを含めればあまり遜色がないような金額になりがちです。

共益費・管理費が含まれている、いないではどう違うのか

この共益費・管理費が賃料に含まれているかないかといういう違いは、実際は初期投資に多少の差が生じます。毎月の支払いが同じだとしても最初の初期費用で共益費を手数料として払わなければなりません。そのため、これらの費用が必要ない物件だったとしても、その実態は本当に得であるとは言えないことがわかります。

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共益費、管理費の相場とは

共益費・管理費は共用部の充実度に関係している

共益費、管理費の相場は賃料の1割程度、安くても5%程度です。中には1割以上に設定をしている強気なビルのオーナーも存在していますが、これは共用部分の充実度が大きく関係しています。例えば、共用のトイレがいつも清潔で、掃除が行き届いているような場合はそれだけの費用が掛かるため、ある程度の設定になっていたとしても仕方ありません。

共益費・管理費安すぎても、高すぎても注意を

共用部がそこまで充実しているわけでもないのに、共益費として1割程度も取ろうとするところは注意が必要です。賃料を安く設定する分、共益費で回収しようとしていることも考えられます。一方、安く設定されていたとしても、メンテナンスがあまりなされていないような場合もあるため、入居する前にチェックしておくことが求められます。

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オフィス移転する前に知っておきたいポイント(共益費・管理費)

・賃料に共益費・管理費が含まれているかどうか

・共益費がビル共用部の充実度に見合っているか

・ビルの管理がしっかりされているか(管理費に見合っているか)

・共益費にはどこまで含まれているか

オフィス移転を考えたら、共益費・管理費については今挙げた4つのポイントをしっかりおさえておきましょう。共益費は全体の賃料からすればわずかであり、そこを減らさないとしても毎月の支払いはそこまで変わりません。

しかし、1年間払い続けるとなれば結構な値段になるのは明らかです。ランニングコストを少しでも減らすことは経営の安定を考えるにあたっては当然のことであり、ちょっとした努力を事前にしておけば、無駄なお金を長い間払い続けなくて済みます。

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