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オフィスインタビュー
vol.239 ココザス株式会社

企業理念「ワクワク、生きる」が社員に伝わるオフィスに。ココザスの新オフィス

パッと目につくオレンジ色の壁。右側にはダーツ台が2台。ここは、個人向け資産形成コンサルティングを行うココザス株式会社のオフィスです。

新型コロナウイルス感染症流行により、オフィスを縮小する会社もあるなか、前オフィスより広い場所に移転したココザス。移転背景やこだわった点について、石澤さんにお話をうかがいました。

 

石澤 佑香 (いしざわ・ゆか)専門学校卒業後、販売業に就職をしたがもっとレベルの高い仕事をしたいと知識ゼロの未経験で不動産業界に飛び込む。3度の転職を経て、現在はココザスのバックオフィス全般を担い、すべての人が「ワクワク、生きる」を実現できるようメンバーを陰で支えている。

 

事業拡大により、社員数も増加。初志貫徹でオフィス移転を決行

 

 

 

uoka

卯岡

入ってすぐのところにあるダーツ台が印象的ですね。

 

石澤さん

メンバーにダーツ好きが多いんです。お客様とダーツをすることもありますよ。

 

uoka

卯岡

お客様もダーツを楽しまれることがあるんですね。どういった事業を展開されているのでしょうか。

 

石澤さん

個人向けの資産形成に関する事業を展開しています。セミナーや専門家の紹介、コンサルティングなどですね。相談は対面が基本ですが、新型コロナウイルス感染症流行を受けて、今はオンライン相談も受け付けています。セミナーもウェブセミナーが中心ですね。

 

 

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卯岡

オフィスの移転理由は何ですか?

 

石澤さん

人数が増えたことによるスペース拡充ですね。前オフィスはワンルームでした。当時はメンバーがまだ5名程度で、リモートワークもOKだったため、それで十分だったんですよ。

 

uoka

卯岡

移転を検討し始めたとき、メンバーは何名くらいまで増えていたのでしょうか。

 

石澤さん

8名くらいでしょうか。席はフリーアドレスで6席しかなかったのですが、全員が毎日出社するわけではないため、何とか回せていました。たまたまみんなの出社が重なった日は大変でしたが……。また、部屋が一室のため、お客様とお話をする際は近隣のカフェを利用するなど工夫していました。

 

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卯岡

移転を検討され始めたのはいつ頃でしょうか。

 

石澤さん

2019年12月から年明け1月頃にかけてです。

 

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卯岡

どういった点を重視して物件を検討されましたか?

 

石澤さん

まずはエリアを絞るところから始めていきました。いくつかの仲介会社さんにお願いし、見繕っていただいて。希望は港区か中央区で、浜松町近辺や新橋、大門あたりをメインに探していただきました。経費削減の観点から、全員の交通費の計算もしながら場所を絞っていきましたね。
 
前オフィスは、中目黒駅から徒歩約20分と通勤の便が悪かったんです。通勤のしやすさに加え、新オフィスにはセミナールームを設ける予定にしていたため、アクセスの良さはかなり重視しました。浜松町エリアは埼玉や千葉、神奈川からもアクセスしやすいと判断したんです。

 

uoka

卯岡

移転前は、セミナーもどこか場所を借りてやられていたんでしょうか。

 

石澤さん

貸し会議室を借りていました。ただ、毎回予約を取る手間やレンタル費用を考えると、多少家賃に上乗せしてでもオフィス内に設けたほうがいいのではないかと。セミナーは、事前予約が入っていたとしても、当日までにキャンセルが入ることがあります。極端な話、当日参加者が0人になることも起こり得るんです。それでも部屋だけは押さえておかなければならないとなると、コストがもったいないんですよね。

 

uoka

卯岡

年始から動かれ始めて、ここに決まったのはいつでしたか?

 

石澤さん

正式に決まったのは4月頃で、契約開始が6月からでした。

 

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卯岡

その間、新型コロナウイルス感染症が広まり、4月には緊急事態宣言も発令されました。会社によってはオフィスの縮小に踏み切るところもありましたが、移転計画の取りやめなど、方向転換は検討されたのでしょうか。

 

石澤さん

いえ、一貫して当初の予定通り移転計画を進める流れから変更はありませんでした。代表が有言実行タイプなんですよ。ただ、仲介業者さん側は移転中止もあり得るのではと心配されていたそうです。

 

uoka

卯岡

最終的に、ここの物件に決めた決め手は何だったのでしょうか。

 

石澤さん

アクセスのしやすさと、間取りですね。L字になっている、少し変わった作りなんです。そのL字を活かしてセミナールームが作れると考えました。

 

 

uoka

卯岡

内装デザインに関してはどのように話を進めていかれたのでしょうか。

 

石澤さん

初めての移転だったので、創業期からのメンバーをはじめ、みんなの意見を取り入れた思い入れのあるオフィスにしたいと考えました。そこで、代表と役員、総務部でプロジェクトチームを発足。意見を取りまとめながら進めていきました。

 

uoka

卯岡

内装については、後ほど見学しながら詳しくお話を伺わせてください。今回の移転で、大変だったことはありましたか?

 

石澤さん

家具選びですね。業者に選定や設置依頼ができるにも関わらず、「自分たちでやりたい」とお願いしなかったんです。コストを抑えられるのではという気持ちに加えて、自分たちで選び組み立てるほうが思い入れのあるオフィスになるだろうと思って。

 

uoka

卯岡

組み立てもされたんですね。

 

石澤さん

はい。選んだり組み立てたりするのも大変でしたが、もっと大変だったのは納品日のスケジュール調整でした。バラバラに届いちゃうんですよ。業者に頼めば指定日に納品されて組み立ててもらえたのに……(笑)。ただ、自分たちで手を掛けただけあって、思い入れはひとしおです。

 

uoka

卯岡

移転が完了したのはいつですか?

 

石澤さん

8月頭ですね。工事に1ヵ月ほど要しました。前オフィスは6月末に退去が決まっていたため、6~7月は完全リモートワークで乗り越えました。

 

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卯岡

まだほやほやの新オフィス、さっそく拝見させてください!

 

「Work Hard,Play Hard!!!」ココザスのオフィス見学ツアー

 

新オフィス作りの目的のひとつは、「企業理念の社員への浸透」。入ってすぐ目につくオレンジ色の壁面に書かれた「Work Hard,Play Hard!!!」は、仕事も遊びも充実させてほしいという会社の想いが表れた言葉です。

 

開放感を感じられる「オープンスペース」

 

 

石澤さん

オフィス移転前は、月に一度ダーツバーを借りてココザス+ダーツで「ココダツ」という社内イベントを行っていました。お客様も招き、毎回30人くらいで。

 

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卯岡

そういった事情もあったからこそ、オフィスにダーツ台を設置する要望が上がったんですね。

 

石澤さん

そうですね。私個人は、オフィスにダーツ台を設置することに対し「斬新なアイディアだな」と驚きました。

 

uoka

卯岡

ほかにはどのような要望があったのでしょうか。

 

石澤さん

スペース的に実現できませんでしたが、「ハンモックを置きたい」「お昼寝スペースがほしい」「ひとりで休憩できるスペースがほしい」といった声がありました。あとは給茶機やアロマの設置ですね。このあたりは採用できています。

 

uoka

卯岡

その他、オープンスペースでこだわった点はありますか?

 

石澤さん

開放感と透明性ですね。まずお伝えしたいのが、弊社の文化である「経営もガラス張りで企業文化としても隠し事はなし。何でもオープンに」なんです。そのため、オープンスペースやセミナールームは天井を抜いていただきました。会議室を始め、部屋と部屋の仕切りはガラス張りにしています。会社全体の雰囲気を見てもらいたいというのが理由です。

 

 

uoka

卯岡

壁のオレンジも印象的で、元気になれる色合いですね。

 

石澤さん

コーポレートカラーがオレンジとブルーなんですよ。壁に描かれている文字は、社員のお知り合いに書いていただいたものです。廊下に飾ってある絵も、元社員にお願いして描いてもらったものなんですよ。そして、ダーツ台のバックにあるフェイクグリーンは、代表のお知り合いが手掛けてくれたんです。

 

 

uoka

卯岡

さまざまな人の力が集まってできたオフィスなんですね……!

 


▲オープンスペースの突き当たりにはホワイトボード式の壁面が。季節に合ったイラストを描いてくれたのはお客様なのだそう。打ち合わせ時にはホワイトボードとしても活用

 

オレンジとブルー。コーポレートカラーを使った「会議室」

 

 

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卯岡

このオレンジ一色の部屋で取材を進めて、意外と目にうるさくないんだなと感じました。

 

石澤さん

色見本と壁に塗ったときの印象は異なるため、ブルーの会議室と共に、どの色にしようか何度も迷いながら決めました。ブラインドも、壁色と合う色調のものを探してもらって。あと、扉の立て付けにもこだわっています。基本はひねって開閉するドアノブなところを、押し引きで開閉できるものを探してもらって採用しました。

 


▲青壁に白いソファがさわやかな印象のブルーの会議室

 

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卯岡

ブルーの会議室は、壁に描かれた波の絵が印象的ですね。

 

石澤さん

歌舞伎座の絵師さんに描いていただきました。その人も社員のお知り合いなんですよ。

 

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卯岡

歌舞伎座の絵師さんですか!本当にご縁に恵まれているんですね。

 

ブルーにこだわった照明機器が自慢。「セミナールーム」

 

 

uoka

卯岡

L字の奥のスペースがセミナースペースになっているんですね。

 

 

石澤さん

間取りを見たときから、「ここにセミナースペースを作れる」と想定していました。そのため、レイアウトに困ることはありませんでしたが、理想の雰囲気を実現するのが大変で。「全面ブルーのかっこいい雰囲気を出したい」とこだわりがあり、「青の空間」を作れる照明機械を導入しました。

 

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卯岡

青ですか。

 

石澤さん

はい。「普通の白ライトだとつまらないですよね」と。こんな雰囲気になるんです。

 

 


▲セミナー仕様

 

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卯岡

わ、ガラリと雰囲気が変わりますね!

 

石澤さん

セミナー時は登壇者にスポットを当て、ブルーの空間で行っているんです。「クラブみたい」だとたまに言われていますが…(笑)。さまざまな色を出せる照明機械を使って青色を出しているため、こんな具合に別の色にも変えられるんです。

 

 


▲赤と緑でクリスマス風にも

 

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卯岡

色合いでここまで雰囲気が変わるものなんですね!

 

石澤さん

今はウェブセミナーのスタジオとして活用しつつ、社内会議でも使用しています。

 

早くも2年後には次の移転を想定。会社理念「ワクワク、生きる」を体現する

 

 

「ワクワク、生きる」を理念に掲げているココザス株式会社。「社員一人ひとりが仕事を楽しんでいます。いわゆる『やらされ仕事』が弊社にはないんです」と石澤さんが語ってくれました。

 

移転後も事業は拡大中で、人数も増加の一途です。2年後には次の移転も視野に入れているのだとか。

 

「人数が増えていくとコミュニケーションが取りづらくなると思うので、移転する際は今の社風を壊さないオフィス作りをしたいと思っています。次こそは、ハンモックやカフェスペースなど、今回実現できなかった要望も取り入れたいです」と石澤さん。企業理念の浸透を目指して作られた新オフィスは、社員が楽しく働ける明るい雰囲気で、会社の成長を支えています。

 

取材先

ココザス株式会社

https://cocozas.jp/ 公式サイト

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