オフィスを涼しくするオフィスエアコンの仕組みを解説

公開 2017.07.21 更新 2023.10.03

どのオフィスにも必ず設置しているエアコン。普段家庭で使っているエアコンと比べてオフィスにあるエアコンは、広い空間を涼しくするために、どのような違いがあるのでしょうか。ここでは、オフィスにあるエアコンについてご紹介していきます。

オフィスビルにあるセントラル空調と個別空調の違いとは

オフィスビルのエアコンには、セントラル空調と個別空調があります。両者の違いについてご説明します。

セントラル空調とは
- セントラル空調のコストについて
個別空調とは
- 個別空調にかかる費用は？
オフィスエアコンの他にも涼しくする方法はある！？
- サーキュレーターでもっと涼しく
- 暑い人は個別に扇風機で快適に
オフィス空調は、従業員の体調も考えて

セントラル空調とは

オフィスビルに入居する場合、ビル設備の中にセントラル空調というものが付いている場合があります。このセントラル空調とは、ビル全体を一か所の機械で冷暖房する巨大なエアコンの事です。通常のエアコンとは違って、温度については中央の制御室でコントロールしていますので、各オフィスには、風量調整のつまみだけがあるパターンが一般的です。

セントラル空調のコストについて

セントラル空調の場合、入居者の意思に関わらず稼働されています。そのため、たとえ利用していなくても、空調費を徴収されるのが一般的です。セントラル空調の具体的費用はビル管理会社によって様々ですが、大抵の場合は、稼働状況に関わらず毎月一定額が徴収されるパターンになっています。毎月の賃料の中に組み込まれていて、個別の金額が分からない場合もあります。

個別空調とは

個別空調は、各階やフロアごとに設置された空調設備のことです。セントラル空調は、温度調整は出来ないため入居者の細かいニーズには応えられません。そこで、セントラル空調とは別に個別空調を設置することを認めている場合がほとんどです。

ただし、ビル管理会社がエアコン設置業者を指定する場合が多く見受けられます。これは、ビル内電気配線の管理や配管の管理を一本化するというビル側の意味合いがあります。

個別空調にかかる費用は？

個別にエアコンを入れる場合、まずエアコン機器の費用がかかり、さらに設置費用がかかります。これらの初期投資の他にも室外機を屋上に設置する場合は、通常の賃料と別に設置に関わる費用をビル側に支払う場合もあります。これらが固定費になります。また、エアコンを付ければ、その分の電気代がかかるのは、一般家庭と同じです。

オフィスエアコンの他にも涼しくする方法はある！？

サーキュレーターでもっと涼しく

エアコンを利用すると、初期投資もかかり、電気代もかかりとかなりの投資になってしまいます。セントラル空調をうまく使いつつ、風の力で涼しさを確保するという方法もあります。サーキュレーターであれば、設置にかかる費用が不要で、利用する場合の電気代だけで済みます。セントラル空調から出た冷気をサーキュレーターでオフィス全体に循環させることで、涼しさを行きわたらせることが出来ます。

暑い人は個別に扇風機で快適に

オフィス全体を涼しくする効果があるサーキュレーターに対して、直接涼しくなるために扇風機が有効です。扇風機にもいろいろなタイプが出て来ていて、付近の数人を涼しくするのには、非常に有効です。オフィスの温度が丁度いいと感じている人が多い場合、暑く感じる人だけが扇風機を使うという使い方がいいでしょう。

オフィス空調は、従業員の体調も考えて

オフィスの温度管理は、従業員の体調に影響することです。暑さや寒さを我慢していると作業効率も落ちてしまいますので、大きく見るとビジネスにも影響する重要な問題です。しかしながら、温度をどう感じるかは人によって違いがあり、万人に丁度いい温度というものもありません。そこで、サーキュレーターを使って大部分の人が涼しいという温度にしておき、それでも暑い人は扇風機を使うというような方法が有効です。