- オフィスインタビュー
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アロマが香る空間で、プロが本格マッサージ⁉︎ クリエイティブ作品が並んだ、アドビのオフィス
画像編集ツール「Photoshop」やイラスト作成ツール「Illustrator」など、世界中で愛されるソリューションを提供する、アドビ。アメリカに本社を置くグローバル企業で、メンバーが働きやすいようにオフィスに工夫を施しています。
今回伺ったのは、大崎にあるアドビの日本オフィスです。案内してもらうと、ヘルスキーパーのマッサージが受けられる部屋があったり、気分によって選べる席があったり。
オフィスのこだわりについて、広報の坂田彩さんにお伺いしました。
(3/9に取材を行いました。)
マーケティング本部 広報部 広報マネージャー
2014年アドビ入社。企業広報およびAcrobatを核とした「Adobe Document Cloud」やデジタルマーケティングソリューション「Adobe Experience Cloud」の製品広報を担当。インターナルコミュニケーションやCSR活動を含む社内外の広報業務を通じてアドビのカルチャー「AdobeLife」を発信している。
目次
クリエイティブ作品にはこだわる。グローバル展開するアドビ
「世界を動かすデジタル体験を」をミッションに掲げる、アドビ システムズ 株式会社(以下、アドビ)。「Adobe Creative Cloud」「Adobe Document Cloud」「Adobe Experience Cloud」の3つのクラウドサービスを提供しています。
特に認知度が高いのが、クリエイティブ系のクラウドサービス「Creative Cloud」のなかの、画像編集ツール「Photoshop」、イラスト作成ツール「Illustrator」、「Document Cloud」のPDF作成・編集ツール「Acrobat DC」など。
そんなソリューションを提供するアドビは、アメリカ・サンノゼに本社を構え、世界中にオフィスを展開しています。
▲サンノゼ本社のようす
▲サンノゼ本社のようす
日本オフィスがあるのは、大崎駅から歩いて3分ほどの場所にある「ゲートシティ大崎 イーストタワー」。
アドビのオフィスがある階でエレベーターを降りると……
エレベーターの扉には、クリエイティブ作品が印刷されていました!
そして、エントランスに入ると……
エントランスにも、目を引くようなクリエイティブ作品がたくさん。
かしみん
エレベーターから始まり、エントランスのさまざまな場所に、おしゃれなクリエイティブ作品が飾ってありますね。
坂田さん
「Adobe Photoshop」「Adobe Illustrator」など、弊社製品のユーザーであるクリエイターがデザインされた作品を取り入れています。
社長室の壁は、日本のクリエイターがアドビのロゴ(A)をデザインした作品です。
坂田さん
クリエイター向けのサービスも提供しているので、オフィスに導入するクリエイティブ作品にはグローバルでこだわっています。
かしみん
世界中のクリエイターに愛されるツールを提供する、アドビならではのオフィスですね。毎日すてきな作品が眺められて、ワクワクしながら働けそうです。
オフィスのこだわりポイントは「コラボレーション」「機能的」
かしみん
オフィスのこだわりポイントを教えてください。
坂田さん
「メンバーがさまざまな形でコラボレーションできること」「機能的であること」の2つのこだわりがあります。
坂田さん
「コラボレーションが生まれること」についてのこだわりは、気軽に作業や交流ができるコラボレーションスペースを多く作りました。
かしみん
なぜコラボレーションを大切にされるのでしょうか?
坂田さん
弊社の製品は、単体で使うよりも、さまざまなソリューションを一緒に使った方が、相乗効果が生まれます。そのため、各ソリューションの営業担当者は「ほかのソリューションチームがどんな提案をしているのか」を細かく把握しておかなければなりません。
しかし、日本オフィスのメンバーは600名ほどで、提供するソリューションも多いので、組織が縦割りになりがちです。そこで、部署やチームをまたいで交流しやすいよう、気軽に利用できるコラボレーションスペースを至るところに設置しています。
坂田さん
「機能的であること」についてのこだわりは、メンバーが効率的に働ける環境を整えています。例えば、面積が広いデスクを導入したり、プロのヘルスキーパーからマッサージを受けられる部屋があったり。
かしみん
マッサージですか! オフィス環境と福利厚生が充実していて、うらやましいです。
坂田さん
実際にご案内しながら、オフィスのポイントを解説していきますね。
メンバーのことを第一に思った空間! アドビのオフィスツアー
「ゲートシティ大崎 イーストタワー」の19階の全フロアと、20階の半フロアで構成される、アドビのオフィス。
「コラボレーションが生まれること」「機能的であること」の2つにこだわったオフィスを紹介してもらいました。
L字型のデスクが並んだ「執務スペース」
まず案内してもらったのは、執務スペース。部署ごとにエリアが分かれており、デスクがズラッと並んだ清潔感のある内装です。
かしみん
デスクがL字型なのは珍しいですね。
坂田さん
効率的に働けるよう、デスクのスペースを広くしています。
坂田さん
内勤メンバーは固定席で、営業メンバーはフリーアドレス制です。
以前は固定席で働くことが普通でしたが、今はフリースペースで自由に働く流れが来ています。そんな時代の変化を読み、メンバーが求めていることに合わせて、オフィスも柔軟に変えていくことを意識しているんです。
かしみん
常にオフィスをアップデートしている、と。
坂田さん
そうです。固定席があるメンバーも、執務スペース内にあるテーブルや、コラボレーションスペースなどで自由に働けますよ。
▲執務スペース内のさまざまな場所に、ソファやテーブルが置かれている
メンバー同士の交流が生まれる「コラボレーションスペース」
次に案内してもらったのは、先ほどから何回か話に出ているコラボレーションスペース。オフィスのなかに複数設置されています。
自動販売機やコーヒーメーカー、ウォーターサーバー、電子レンジ、冷蔵庫などが用意された場所です。
坂田さん
コラボレーションスペースは、「部署を超えて、メンバー同士の交流が生まれるように」と作ったスペースです。
ランチを食べたり休憩をしたり、さまざまな用途で使っています。木目調の家具が置かれてリラックスできる雰囲気なので、肩のチカラを抜いて仕事をしたいときに使うメンバーもいますね。
▲サスティナビリティの観点から、ゴミの分別を強化している
かしみん
テーブルのうえのカゴに入っているのは、即席味噌汁、スープの素……
坂田さん
コラボレーションスペースに置いてあるスープやお菓子などのヘルシースナックは定期的に補充されます。ジュースやコーヒー、紅茶も無料ですね。
坂田さん
あとは、健康増進のためにフルーツも用意していまして。毎日、違った種類のフルーツがオフィスに届くので、早い者勝ちで自由に食べられますよ。
かしみん
毎日フレッシュなフルーツが食べられるのはうれしいですね!
社内イベントも開催!広々とした「ブレイクルーム」
次に案内してもらったのは、コラボレーションスペースのひとつ「ブレイクルーム」。テーブル席やカウンター席、ソファ席など、さまざまなタイプの席が並んでいて、広々としています。
かしみん
コラボレーションスペースのなかでもブレイクルームは、広くてたくさんの席がありますね。どんな用途があるんですか?
坂田さん
ほかのコラボレーションスペースと同じく、ランチや休憩、作業などに利用しています。その日の気分で好きな席を選べるので、仕事が捗りやすいんです。
坂田さん
あとは、このスペースで社内イベント「BeerBush(ビアバッシュ)」を開催しています。
かしみん
BeerBushとは、どんなイベントなんですか?
坂田さん
3カ月に1回行われる全社ミーティングがない月に、メンバーが食べて飲んで楽しむ、任意参加のパーティーです。
「全社ミーティングがない月でも、みんなが集まってコミュニケーションを取れるように」と、オフィスのテーマでもある“コラボレーション”を意識して始まりました。
かしみん
イベントにもコラボレーションの考えを取り入れている、と。
坂田さん
そうなんです。毎回「クラフトジン」「レモンサワー」「唐揚げ」などのテーマを決めて開催しています。食いしん坊な社員が多く、寿司職人さんが来たときのBeerBushでは、握られた寿司がテーブルに運ばれるまでのあいだに、皿のうえが空っぽになっていました(笑)。
かしみん
職人さんもびっくりですね(笑)!
プロのヘルスキーパーが本格マッサージをしてくれる「ヘルスケアルーム PIT」
次に案内してもらったのは、ヘルスケアルーム「PIT」。ほんのりとアロマが香る空間で、プロのヘルスキーパーが本格的な施術をしてくれます。
坂田さん
柏木さん、試しにマッサージを受けてみますか?
と言ってもらえたので、お言葉に甘えてマッサージをしてもらうことに。
▲ヘルスキーパーの塩井さん
かしみん
おおお……効きますねえ〜〜……
坂田さん
マッサージであれば、40分1,000円、60分1,500円で受けられます。鍼は、40分2,000円、60分2,500円です。
かしみん
安すぎませんか……⁉︎
坂田さん
かなりおトクですよね。日本オフィスにしかない福利厚生なんです。私も疲れたときはマッサージをお願いしているのですが、人気でなかなか予約が取れなくて。
かしみん
(マッサージをこの値段で受けられるなんて、入社したい……)
富士山をはじめ、日本の山々の名前を付けた「会議室」
疲れが癒えたところで、最後に案内してもらったのは会議室です。会議室は19階と20階のどちらにもあり、19階には来客用と社内用、20階は社内用です。
坂田さん
来客用の会議室には「槍ヶ岳」など、日本の山の名前を付けています。世界中の社員が、世界中のオフィスの会議室を予約できるので、他の国の会議室と重ならない日本オリジナルの単語を採用しているんです。
かしみん
グローバル企業ならではの工夫ですね。
坂田さん
こちらの会議室だけ「ZEN」という特別な名称になっています。厳選した家具を取り入れた応接室として、CEO来日時の取材など特別なときに使っています。
シンプルながらも和テイストな空間に仕上げているので、ゆったり落ち着ける雰囲気です。
▲社内の会議室には、色の名前が付けられている
かしみん
今回、アドビのオフィスを回ってみて、メンバーの働きやすさを第一に考えていると感じました。
坂田さん
そうですね。アドビという会社やソリューションを支えているのは、社員です。そのため、メンバーに満足してもらえるような環境を整えたいと思っています。
目標は、オフィスがメンバーにとってのサードプレイスになること。社内でコラボレーションを生みながら、効率的に、心地よく働いてもらえたらうれしいですね。
▲坂田さんとIBASHO取材班
「社員がさまざまな形でコラボレーションできること」「機能的であること」という2つのこだわりを取り入れた、アドビのオフィス。コラボレーションスペースやヘルスケアルームなど、オフィスとは思えないくらい盛りだくさんの空間でした。
ソリューションは、メンバーなしでは誕生しません。アドビはメンバーのことを第一に考え、オフィスや福利厚生を充実させているからこそ、世界中に愛されるサービスを生み出せるのだとわかった取材でした。