法律系人材サービストップシェア企業の「働く」を思うこだわり空間とは？

土屋 佳大さん （つちや・よしひろ）
代表取締役社長
1983年生まれ。大学卒業後、WEB制作会社・人材会社を経て、2012年株式会社WILLCOを設立。医療・法律業界における「働く幸せ」の実現を目指し、事業領域の幅を広げ活動している。

中 彩乃さん （なか・あやの）
キャリアコンサルタント
大学卒業後、カフェ業界にて店長職に従事したのち、2018年9月に株式会社WILLCOへ入社。医療専門の転職サイトiDoctorにて、医療従事者と施設との架け橋を担っている。

笠原 秀也さん （かさはら・しゅうや）
Webマーケ/ディレクター
大学卒業後、ウェブコンテンツ会社勤務を経て2018年11月に株式会社WILLCOへ入社。オウンドメディアの立ち上げやコンテンツ企画・UIUXなど、既存・新規事業のウェブ周りをサポートしている。

医療・法律の人材サービスですべての「働く」を幸せに

代表のWeb制作会社で培った、ITの知見とノウハウを活用。法律系人材サービスのパイオニアに

ameri

WILLCOさんの事業内容を教えていただけますか？

土屋さん

はい。弊社は、医療や法律系に特化した転職エージェントサービスを展開しています。もともと医療系の人材紹介サービスから始まっていまして、医師のスポット求人を扱っていました。そこからメディカル分野の人材紹介ということで横展開していきました。

ある程度事業として成り立つようになってから、弁護士や司法書士等の士業分野をスタートしました。士業の分野は当時まだまだ未開拓で、きちんとした人材紹介会社などもなかったんです。

ameri

そうだったんですね。

土屋さん

僕がもともとWeb制作会社で働いていたので、ITの知見とノウハウを活かすことができ、人材紹介の業界の中では早めに士業分野へ進出していきました。

士業分野が軌道に乗りまして、現在では当社の売上の7割を占めています。というのも、士業領域で先進的なサービスを提供できたことで、業界トップシェアを取れている職種がいくつか出てき始めているんです。うちの柱になってくれています。

ameri

士業分野が柱なのですね！

土屋さん

医療の方はやはりライバルが強いです。広告費はもちろん営業の人数も叶いません。前提として、弊社はそういった営業面での勝負を避けていて……。

というのも、資本がない会社が営業面で勝負しようとすると、従業員に無理を強いることになってしまうんです。土日も働いてとか、営業会社にしていくしかない未来が見えていたんです。だったら、うちの資本や体力に適した業界に進出していく方がいいだろうという結果に至りました。

当時、他に競合もそれほどありませんでしたし、トップシェアを取ることができました。トップシェアを取ることができるということは、利益率も高いですし、社員に無理をさせることなく、きちんと還元できているのかなと思います。

ユーザーだけではなく社員も幸せに働けるように願う

ameri

ありがとうございます。士業領域に進出した理由は、ビジョンの「すべての『働く』を幸せに」につながるのでしょうか？

土屋さん

そうですね。社員のマンパワーだけで成り立っている営業会社にはしたくないという思いがありましたね。少し前は「終電があるうちは残業して当たり前」みたいな会社が多い時代に生きていましたからね。

ameri

今もまだまだありますよね。よく耳にしますが……。

土屋さん

そうですね、少し減ったのかなという印象ですが。事業の戦略でもありますよね。うちみたいなベンチャーが小さなマーケットでもトップを取るにはどうしたらいいかを考えました。マーケットリーダーとして未開拓分野を切り開いていくのって、楽しいし刺激的じゃないかなって僕は思うんですけど……どうですか（笑）？

中さん

そうですね（笑）。

ameri

いろんなアイディアも出しやすいでしょうし。どこかの真似ではなく、新しいことができますしね。

土屋さん

はい。2、3年前も司法書士の合格祝賀会を開催するなど、新しいイベントを自分たちで考えられるのは楽しいかなと思いますね。

ameri

先ほど、残業の話が出ましたが、そのあたりはどうですか？

土屋さん

はい。うちは有職者の転職サポートも行っているので、どうしても終業が遅くなってしまうんですよね。なので時差出勤を取り入れたり休憩時間を多く取ったりとフレキシブルに対応しています。

ameri

ありがとうございます。

医療従事者の転職活動に光を！口コミサイトの拡充で「リアルな声を発信したい」

ameri

事業として直近の目標や今後の展望はありますか？

土屋さん

そうですね。直近ですと、士業領域で、弁護士や司法書士などすべての職種でNO.1を獲るということですね。

それと並行して、やはり医療もやっていきたいです。僕がもともと医療系の人材会社で働いていたというのもあり、思い入れがあるんです。

ameri

そうなんですね！

土屋さん

はい。競合が多いからといって医療系を諦めたわけではありません。医療系は人材の面で問題が山積みなので……そこに使命感を感じています。今は医療従事者という括りになっていますが、今後は医療全般に進出したいと思っていますし、純粋に人材紹介だけではなくて、今もうちが展開している「病院転職ラボ」という口コミサイトにも力を入れていきたいです。

ameri

口コミサイトですか！

土屋さん

口コミサイトって、一般職種だとたくさんあるのですが、専門職、とくに医療系ですと数が少ないんですよね。人材や就業環境、転職活動に関しての情報がなかなか出てこないんです。

でもそれって、世の中の人のためにならないですし、リアルな声を集めて発信していければ社会全体に貢献できるサービスが作れるのでは？と思ってやっています。

ameri

ありがとうございます。採用に関してお伺いしたいんですが、今後どういう人にWILLCOさんに来てほしいですか？

中さん

経営理念に共感してくれる人がいいですかね。社長も仕事を細かく振らないので自ら仕事を取りにいける人は成長しやすいかなと思います。

ameri

なるほど。どこのチームの採用を強化していますか？

土屋さん

士業領域ですね。知財系や企業法務は人材を増やして市場を開拓していきたいなと考えています。

それから、開発です。やはり営業のマンパワーのみで売上を立てていくのはこれからの時代かなり大変になってくるかと思います。そういった会社は不況があれば人員を削減せざるを得なくなってしまいますし。これからの社会はエンジニアリングやサービス内容勝負だなと思っています。

ameri

そうですよね。わかります。

土屋さん

うちくらいの規模の会社は開発を外注することが多いんです。その点うちは社内に開発チームがあるので、クライアントからの要望にスピーディーに対応できますし、営業担当など社内スタッフとの連携も取りやすいのが強みですね。

空間プロデュースは社長！爽やかで清潔感あふれるWILLCOオフィス

【立地】利便性を重視したオフィスは5線乗り入れる赤坂見附駅からすぐ

ameri

オフィスを赤坂見附に決めた理由はありますか？

土屋さん

渋谷を中心に考えていたんですが、渋谷はなかなかむずかしく……。渋谷はオフィスの規模感と金額がなかなか見合わなかったですし、駅から遠い物件しかなかったんですよね。そうなると営業担当が外回りに行く際も不便ですし。

その点、赤坂見附は物件の数自体も土地のブランドもあり、移動がかなり便利。ちょうどいい物件もみつかったので決めました。

ameri

ありがとうございます。オフィスの全体的なテーマはありますか？

土屋さん

僕が個人的にシンプルでミニマルなデザインが好きなので、できるだけそのテイストに近いものをオーダーしました。

ameri

なるほど。そのテイストはオフィスの各場所に結構反映されているんでしょうか？

土屋さん

はい。シンプルとミニマルというのを基調にしつつも、デザイナーさんがそこにうちらしいポップさを加えてくれました。

中さん

そうですね。白をベースにした方がいうリクエストはありましたよね。どうしても黒が多いとシックになりすぎてしまいますし……。

ameri

確かに！白が多いですよね。清潔感もあります。求職者の方もいらっしゃるとのことなので明るくて爽やかな感じは素敵ですね。

【エントランス】まさにオフィスの顔。第一印象で「いいな」と思ってもらえる工夫を。

ameri

オフィスの中で特にこだわりの場所はありますか？

土屋さん

そうですね。エレベーターを降りてすぐのところにエントランスを作ったのがこだわりです。エレベーターの扉が空いた瞬間に「あ、この会社いいな」って思ってもらえるようなエントランスを作りたいと思いました。

笠原さん

エントランスと手前の会議室2つはとくにこだわりました！会社の顔ですし、第一印象が決まるので。

土屋さん

当時はお金もなかったですが、エントランスには力を入れましたね（笑）。その分、中の執務エリアはできるだけお金をかけずにシンプルに。それでいて居心地の良さを追求しました。

中さん

うちは求職者さん多くいらっしゃるので、入り口で「いいな」と思ってもらえるかは重要で、その後のキャリアカウンセリング自体もいい雰囲気で進められるかなと。

ameri

オフィスを作ってからの社員の反応はどうですか？

土屋さん

移転後1ヶ月くらいは会社にくるのが楽しくなったという反響をもらいました！僕から見ても仕事をしている様子が楽しそうでした。2ヶ月過ぎてからは「暑い」という空調に関する要望がくるようになりましたけど（笑）。

ameri

実際に評判が良かったエリアはどこですか？

土屋さん

そうですね。カフェスペースを広めにとって、椅子を長めにしたところですかね。ソファでは休憩時間にだいたい2～3人は昼寝している印象です。

▲執務室内にあるカフェスペース

ameri

ゆっくり休める場所があるのはいいですね！

【会議室】コーポレートカラーを取り入れた明るく爽やかな空間

ameri

オフィス全体に絵画などのアート作品が多いようですが、ここにもこだわりが？

土屋さん

これは僕が探しました（笑）。あとは友達のカメラマンから購入しましたね。

ameri

すごい。素敵です！

▲お話を伺った会議室。後ろに飾られたアートが印象的

土屋さん

ありがとうございます。この会議室は、自分の考えを1番入れさせてもらいました。カーペットの色とか、椅子とかテーブルとか。土屋プロデュースなので、褒められると僕は嬉しいです（笑）！

ameri

本当ですね。色合いの統一感もありますし、爽やかです！

土屋さん

なんだかすみません……言わせてしまったみたいで（笑）。

ameri

いえいえ（笑）。家具選びも？土屋さんがされたんですか？

土屋さん

はい。とくにこの椅子はセイルチェアっていうんですけど、色もフォルムもカッコイイですし、こだわりましたね。

中さん

あと、会議室の照明が全部違うのも、全部土屋のこだわりです。

ameri

会議室はここだけですか？

土屋さん

はい。あとは4人用のミーティングルームが3つあります。

ameri

そうなんですね。

土屋さん

そうですね……そのミーティングルームはキャリアカウンセリングにも使っています。内装は居心地の良さを追求したんですが、欠点は暑いところで（笑）。

ameri

なるほど（笑）。居心地の良さはどうやって表現したんですが？色ですか？

土屋さん

そうですね。自然色を使ったりコーポレートカラーのブルー系を、壁などにふんだんに使いましたね。

【執務エリア】白を基調とした清潔感のある内装

ameri

執務室はどうですか？先ほど内装はシンプルと伺いましたが。

中さん

そうですね。やはり白を基調としていて明るい感じに。島があって、わりと一般的なオフィスに近いかと思います。

ameri

ありがとうございます。皆さん席は固定ですか？

土屋さん

そうですね。たまにカフェスペースに移動して仕事している人もいますし、カウンターデスクも作ったのでそこで集中したい人はご自由にという感じですね。

笠原さん

固定席はありますが、フリーアドレスというか、誰がどこで仕事をしてもいいようにはなっています。

▲コーポレートカラーの青を基調とした集中ブースも完備

土屋さん

うちはまだまだ小さい会社ですし、個人での売上を獲っていくのではなくあくまでもチーム戦です。みんなで一体感を持って動いているので、島をつくり席も固定。連携しながら業務をしています。

ameri

なるほど。

土屋さん

エンジニアや開発チームもあるので、いろんな職種やチームごとにまとまってた方がなにかと便利なんですよね。だからといってチームごとの敷居はありません。社員同士も仲がよく、気軽に話せる環境だからこそ、チームごとの席にしても、結果なんら問題なかったんです。

ameri

ありがとうございます。素敵ですね。

「働く」を考える企業だからこそ、みんなが居心地のいいオフィスに

ameri

今後、オフィスがリニューアルする場合も変わらずに大切にしたい点はありますか？

土屋さん

そうですね。オフィスって、企業方針として社員が働く環境に気遣っているか、お金をきちんとかけているかという点が如実に現れると思うんです。なので、居心地のよさも集中しやすさも含め、社員全員が働いて楽しいと思えるオフィスにはしていきたいです。

取材先

株式会社WILLCO

https://willco-inc.jp/ 公式サイト

text by ameri
photo by 原 哲也

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text by ameri
photo by 原 哲也