- オフィスインタビュー
-
多様性を受け入れチーム間の連携をスムーズに。「動物園」をテーマにしたFABRIC TOKYOのオフィス
「誰もが自分らしいライフスタイルを自由にデザインできるオープンな社会をつくる」というビジョンを掲げる、株式会社FABRIC TOKYO。IT×リアルを掛け合わせたオーダーメイドビジネスウェアサービスを提供しています。
そんなFABRIC TOKYOのオフィスには、なんと研修ができるデモショップが存在!「動物園」のように多様性を認め合い、チームを超えたコミュニケーションが取りやすいよう工夫したオフィスをご紹介してもらいました。
代表取締役CEO/1986年生まれ岡山県出身。
大学卒業後、ファッションイベントプロデュース会社「ドラムカン」にてファッションショー、イベント企画・プロデュースに従事。
その後、ベンチャー業界へ転向し、不動産ベンチャー「ソーシャルアパートメント」創業期に参画した他、フリマアプリ「メルカリ」の立ち上げを経て、2014年2月、カスタムオーダーのビジネスウェアブランド「FABRIC TOKYO(旧・LaFabric)」をリリース。
”Fit Your Life”をコンセプトに、顧客一人一人の体型に合う1着だけではなく、一人一人のライフスタイルに合う1着の提供に挑戦中。
オペレーショングループ マネージャー
大学を卒業後、ブライダル業界を経て2016年8月に株式会社FABRIC TOKYO(旧株式会社ライフスタイルデザイン)へ入社。リアル店舗の立ち上げ、採用を担当し、2019年1月よりオペレーショングループへ配属。
オペレーション構築、カスタマーサクセス、新入社員オンボーディング、新卒採用など幅広い業務に携わっている。
目次
「動物園」をテーマにしたオフィス
株式会社FABRIC TOKYOは、カスタムオーダーアパレルブランド「FABRIC TOKYO」を運営しています。FABRIC TOKYOは、ビジネスウェアとテクノロジーをかけ合わせているのが特徴。クラウド上にサイズの採寸データを登録し、オンライン上でオーダーメイドスーツを購入できるサービスです。
では、FABRIC TOKYOのオフィスにはどのようなこだわりがあるのでしょうか。
ameri
エントランスからおしゃれですね!
森さん
ありがとうございます!
ameri
オフィス移転にあたってこだわったことを教えてください。
森さん
オフィスには経営方針が現れると考えていたので、方針を反映することを意識しましたね。
ameri
FABRIC TOKYOはどういった経営方針をオフィスに反映させたのですか?
森さん
弊社の経営方針は、事業の戦略と組織の戦略とを合わせることだと考えています。
事業の戦略は、「All for One」を意識し、マーケティング、生産管理、CS、店舗開発、プロダクト開発、経営企画、店舗運営、広報といった各部署が最適なバリューチェーンを回すこと。組織の戦略は、いいチームを作り、チームの連携をうまく計れることです。
そのため、オフィスのあり方も「チームの連携がうまくとれること」を意識して作りました。
ameri
移転の際にはプロジェクトメンバーを募ったんですか?
森さん
そうです!
ちなみにオフィス移転のプロジェクトメンバーは「全部署」から人を集めることにこだわり、チームでコラボレーションが生まれるオフィスにしようと考えました。
ameri
どうして全部署にこだわったのでしょう?
森さん
弊社には、店舗の運営や開発、カスタマーサポートなどといったさまざまな部門があります。そのため、各部門によってオフィスに求める機能が異なるんです。
例えば、店舗の部門から「オフィスに研修施設がほしい」という要望がありました。これは実際に店舗で働く人間だからこそわかることなので、他の部署の人間からは生まれにくいアイデアですよね。
ameri
たしかに。
森さん
そういったチームごとの要望をできるだけ反映し、部署の垣根を超えて関われるオフィスを作りたかったこともあり、「全部署から」にこだわりました。
結果として、僕とここにいる大森含めて6名がプロジェクトメンバーとして中心となり、移転を進めましたね。
ameri
オフィス全体のテーマはあるのでしょうか?
大森さん
「FABRASIA(ファブラシア)」というテーマを掲げています。
ameri
ファブラシア……?
大森さん
弊社の社名「FABRIC」と行動展示型の動物園「ズーラシア」を合わせた造語です。
動物園にはさまざまな種類の動物たちが共存していますよね。我々も、多様性を認めあい、それぞれが自然体で生き生きと過ごせるような環境を作りたいと思い、新オフィスのテーマに設定しました。
5階を執務エリア、6階をミーティングルームにし、FABRASIAのテーマに沿ったこだわりを散りばめています。
ameri
詳しくご紹介します。
コミュニケーションが生まれる場所に!バースペース
エントランスの右手側にバーカウンターを発見しました。
森さん
こちらはバースペースです。弊社はお酒好きの人が多いので、よく活用されています。
大森さん
毎週金曜日の19時から、社員が店長になってお酒を振る舞うイベント「BAR DOT5」も開かれているんですよ。自由参加で、みんなでお酒を飲みながら盛り上がっています。
ameri
店長は決まっているんですか?
大森さん
有志でやりたい人がやっています。いろんな部署と交流ができる場所になっていますね。
店舗スタッフの研修ができる!デモショップ
バースペースのその奥には、何やら布が並べて飾られた空間が。
森さん
こちらが先ほど言っていたデモショップです。
ameri
とても本格的ですね……!
大森さん
リアル店舗をできる限り再現しているんですよ。
森さん
以前は実際の店舗で研修を行なっていたので、いらっしゃるお客様に迷惑をかけることもあったんです。
また、店舗メンバーはその店舗でしか働かないので、本社でのコミュニケーションもありませんでした。思い切ってオフィスの中に店舗を設置したことで、店舗で働くメンバーとオフィスにいるメンバーとの関わりが増えました。
「店舗にいるような感覚で研修ができる!」と店舗運営スタッフからも人気のスペースです。
スケルトンでオープンな会議室
バーやデモショップとは逆サイドに、会議室が並びます。
ameri
会議室はスケルトンなんですね!
森さん
そうですね。できるだけオープンな空間になるよう、スケルトンにしています。
ameri
会議室名が独特ですよね。
大森さん
実は6つ会議室の名前は、「#F・#A・#B・#R・#I・#C」になっているんですよ。
ameri
社名の頭文字を取っていたんですね!
会によってレイアウトを変更できる、フリースペース
ameri
このスペースはどう利用されているのでしょう?
森さん
ミーティングをしたりランチを食べたり、時にはセミナーやイベントを開催したり、さまざまな用途で使われています。
▲本気で卓球をしてリフレッシュする姿も!
大森さん
レイアウトが変更できるので、椅子や机を並べ直して、週に1回全社会をこの場所で開いています。
ameri
全社会は、オフィスにいるメンバーだけで行なわれているんですか?
大森さん
いえ、店舗メンバーともオンラインでつなげたり、議事録を共有したりしています。
森さん
できるだけ情報格差が起こらないようにしたいので、その点は昔から意識していますね。
リラックスできる空間も裏側に!
フリースペースの奥には、何やら段差のついたベンチが!
ameri
ユニークな階段ですよね。
大森さん
フリースペースでイベントを開催したかったので、この形にしたんですよ。
ベンチをフラットにすると奥の人が見れないですよね。なので、段差をつけてイベントにも使えるようにしました。
森さん
とはいえ、すべてオープンでは落ち着きません。居心地よくリラックスできる空間も用意したかったので、この段差の裏側に少し工夫を凝らしました。
ameri
裏側にリラックススペースが……!
森さん
そうなんです。ここでランチを食べる人もいれば、休憩している人もいます。
事業を通して「自分らしいビジネスウェア」を提供
ameri
FABRIC TOKYOが展開している事業について教えてください!
森さん
弊社は「Fit Your Life」をコンセプトに、サイズだけでなく生き方や価値観にフィットする自分らしいビジネスウェアを提供しています。
販売・生産においてデータを登録しておけるテクノロジーを取り入れることで、お気に入りのスタイルやサイズのデータをWeb上で管理し、オンラインで購入してもらえることが強みです。
ameri
サービスを通してどんな社会を作りたいと思っているのでしょう?
森さん
ビジョンとして掲げている「誰もが自分らしいライフスタイルを自由にデザインできるオープンな社会をつくる」が目指している姿です。
ビジネスマンのライフスタイル向上にファッションの分野から貢献し、働く日本人の毎日の始まりがもっと心躍るものになるようにしたいですね。仕事もプライベートも心から楽しむアクティブなビジネスマンを、一人でも多く増やしたいと思っています。
今後について森さんに伺うと、「小売とテクノロジーという、今まで相容れなかった業界を掛け合わせることで、新しいものをどんどん生み出していきたい」と力強く話してくれました。
おしゃれな現代のオーダーメイドビジネスウェアを提供するFABRIC TOKYOは、オフィスもさすがのスタイリッシュさ。
多様性を受け入れるというオフィスへの姿勢が、その人にフィットする「オーダーメイド」というサービスにもつながっていると感じました。